2013年(平成25年)3月16日(土曜日) 晴れ 弱風 今日は地元の耳納連山を全山縦走する事にした。 耳納連山の全山縦走は7年前にもした事があった。(2006年1月3日付けの山行記・耳納連山縦走で既報) その時は高良山正面登山口に駐車して、まず高良山に登り、そこから鷹取山まで縦走したあと田主丸駅に下り、バスで登山口近くまで移動してから戻った。 今回はその時とは逆向きに縦走する事にした。
今朝、私は6時少し過ぎに起きた。 オバさんは5時位に起きて今日の朝食と昼食を作ったようだ。 自宅を出発した時刻は6時半だった。 写真は高良山の正面登山口前の様子である。 高良山には毎日登っている人達が大勢いるので、私達が到着した時は既に写真のように10台近くが駐車していた。 私達が久大線の御井駅に向かってこの駐車場を出発した時刻は6時50分だった。 写真が久大線の 『御井駅』 で、ここに到着した時刻は7時10分だった。 今日から久大線は新ダイヤになったようで、御井駅発は7時15分だった。 写真は黄色のディーゼル車両の中から写した御井駅から2つ目の 『筑後草野駅』 で、後方は耳納連山である。 久大線は筑後川と耳納連山との中間付近を、耳納連山とほぼ平行に走って行く。 電波塔 鷹取山 ↓ ↓ 写真が御井駅から3つ目の 『田主丸駅』 で、到着時刻は7時28分、料金は270円/1人だった。 田主丸町はカッパ伝説が多いそうで、方々にカッパの像や絵があり、駅舎も写真のようにカッパの顔をしている。 電波塔 鷹取山 ↓ ↓ 御井駅からは正面に鷹取山を見ながら、登山口のある 『平原(ひらばる)公園』 を目指して舗装道路を歩いて行った。 平原公園に登る途中では、眼下に田主丸町を見渡せる所があった。 田主丸駅から約1時間で平原公園に着いた。 私達は写真のテーブルで少し遅い朝食を食べる事にした。 写真が朝食で、上から順に 『ホットコーヒー』、『サンドイッチ』、『カットリンゴ』、『キュウリ』、『トマト』 である。 当地方ではこの平原公園は桜の名所として知られているが、公園内には約800本の桜があるそうだ。 今年の西日本は暖かい日が続き、3月13日には早くも 『福岡市、宮崎市、宇和島市』 で 日本一早い桜の開花宣言が行われた。 福岡市の開花宣言は昨年より実に10日も早いそうである。(驚!、今後、異常気象に成らなければ良いが・・・) 尚、当日の平原公園の桜の開花状況は日当たりの良い所でも写真のように枝の先端部分が少し開花している位で 全体的には1分咲き程度だった。 平原公園で25分位の朝食休憩後に、写真の登山口を出発した時刻は8時55分だった。 平原公園から階段や写真のような細い登山道を10分弱登ると、写真のような山小屋が見えて来る。 登山道は途中から写真のような広い作業道になる。 その作業道は写真のように途中で何度か枝別れしているが、登山道側には赤テープ等の目印があるので それを見落とさなければ道を間違える事は無い。 作業道終点からは写真のような中小の岩が多い登山道になる。 上のような登山道を20分程?登ると、また写真のような広い作業道に出る。 その作業道を5分ほど進んで行くと、写真のような伝言版のある場所に出る。 平原公園から林道を車で5分ほど登った所にも 『えぐ水コース』 の登山口があるが、 その登山道はこの場所で平原公園からの登山道と合流する。 しかし 『えぐ水コース』 に行く林道の入口部分には、昨年7月の九州北部豪雨による被害の為か?、 通行禁止の看板が立てられていたので、現在はそのコースを通る人は少ないのでは?と思う。 尚、私達が8年前にその 『えぐ水コース』 を登った時の山行記は良かったら 『こちら』 をご覧下さい。 上写真の伝言版から作業道を5分強登ると、平原公園で通行禁止になっている林道の上部に出る。 上写真から左折して50mほど進むと、林道の両側に写真のような標識があり、そこからまた山中に入る。 植林地の中の登山道を5分強登ると、『山の神』 と書かれた小さな社が立ち樹に取り付けられているが、 昨年の豪雨や台風等で?壊れていた。 電波塔 ↓ 更に10分ほど登ると、斜面一帯を伐採した写真のような場所に出たが、 そこからは田主丸駅等から鷹取山の左側に見えていた電波塔がかなり近くに見えていた。 更に5分弱登ると、鷹取山への登頂記念標識等を設置する場所に出た。 このように登頂記念標識等は、行政が指定した場所にまとめて立てる方が 山頂のいたる所に無秩序に立てるより山頂がスッキリして良い!と思う。 上写真から5分弱登ると、『鷹取山=802m』 の山頂に出たが誰も居なかった。 鷹取山の山頂は草原状になっていて、かなり広い。 この鷹取山は山頂直下まで耳納スカイラインが通っている為、 天気の良い日曜や祭日等にはドライブがてらに訪れる人達も結構多い。 本来はこの山頂からの眺めは大変良いのだが、当日は季節的に 『春霞 + 黄砂 + PM2.5 + 杉花粉 + 檜花粉』 が混在していたのか?、 各方向の景色は下写真のように霞んで良く見えなかった。(残念!)
山頂では各方向の景色を撮ったり、テーブルで行動食を食べながら15分ほど休憩した後、 この山頂からは見えない高良山を目指して西方向に歩き始めた。 山頂を出発してから5分強で、T字路に出た。 ここで左折すると星野村方面である。 更に15分ほど歩いていると、二人のサイクリストと擦れ違い挨拶を交わしたが、 相手は上り坂の為か?、ゼイゼイハーハーしていて息も絶え絶えだった。(笑) 更に10分ほど進むと、写真のような電波塔?の横を通り過ぎた。 更に5分ほど進むと、今度は写真のような電波塔?の横を通り過ぎた。 更に10分強進むと、前方にまた写真のような電波塔?が見えて来た。 一体、この耳納連山には何本の電波塔があるのだろう? 其々の電波塔?はどの省庁や企業が建てたのか知らないが、共用できないのだろうか? もし共用できるのなら、建設費や維持管理費等が凄く節約できるのでは?と思うのだが・・・。 上写真で道路がカーブしている右側に写真のように 『ハングライダー発進基地』 と刻まれた石柱がある。 7年前に耳納連山を縦走した時も、ハングライダーが飛び立つのを見よう!と立ち寄った事があった。 その時はハングライダーが飛び立つのを見る事は出来なかったが、この山頂からの景色は素晴らしかった。 それで今回もその山頂にちょっと登って来る事にした。 上写真から5分弱で、山頂部分に着いた。 写真が山頂部分からの景色だが、眼下に筑後平野が広がり、その中に筑後川が横たわり、 そして筑後平野の周りを囲むようにして、左から石谷山〜九千部山、基山〜天拝山〜 四王寺山〜宝満山〜三郡山、大根地山〜砥上岳〜目配山、古処山〜屏山〜馬見山等が 薄く見えた。 大気が澄んでいれば脊振山や英彦山等も見えるのだが、今日は残念ながら見えない。 今日は風が殆んど無い勢なのか?、山頂には1機のハングライダーもいなかった。 山頂には写真の石碑が立っているが、刻んである文字の塗料が剥がれて良く読めなかった。 それで指で文字をなぞってみると、『かっぱかんかけ』 と刻んである?ように思えた。 その後の林道脇では写真のようなアセビの花を多く見掛けた。 『ハングライダー発進基地』 から10分ほど進むと、T字路に突き当たった。 この場所が 『かんかけ峠』 と呼ばれている場所で、左折すると上陽町方面である。 左側にはベンチ等もあるが、右側には陸上自衛隊の 『鷹取山通信中継所』 があり立入り禁止になっていた。 かんかけ峠から20分ほど進んだ右側には、また写真のような電波塔?があった。 耳納連山は東西方向に連なっているが、東端部にある 『鷹取山=802m』 が1番高く、 西端部にある 『高良山=312m』 が1番低い。 今回の縦走は 『鷹取山⇒高良山』 なので基本的に下る部分が多く、歩行は楽である。 しかし、時々上りの部分も出て来る。 写真ではハッキリ分からないと思うが、この部分は緩い上り坂である。 普段、山歩きをしている時はかなりの上りでもそんなにキツイと思う事は余り無いが、 長く下りが続いた後に上り坂が出て来ると、どんなに緩い上り坂でも辛いものがありますね〜。 耳納スカイラインは耳納連山の尾根部分を走っているが、そのスカイラインには連山両側の麓にある市町村から 何本もの林道が上って来ている。 写真の右折する林道には 『善院線林道』 の名称と、『田主丸市街』 に出るとの標識があった。 上写真から10分強進むとまた林道と合流していて、ここで左折すると 『上陽市街』 に出るとの標識があった。 上写真から更に10分強進むと道路の左側に写真のような案内板があり、 その場所からは右前方に良く見慣れた発心山の山頂と山頂標識が見えていた。 私達はこの発心山には森林公園や発心公園から毎年、年に5〜6回は登りに来ているので良く知っている。 ここまで来ればその後は勝手知ったる道なので、まずはひと安心であとは気楽である。 この案内図は上写真右側に 写っている案内板である。 図でも分かるように全行程の 半分以上を既に歩いている。 これが 『発心山=ほっしんざん=698m』 の山頂で、山頂部は南北に細長くなっている。 山頂部を100mほど北方向に行くと、眼下に筑後平野やそれを取り囲む山々が見える。 写真は東方向の景色で、大気が澄んでいる時は奥に 『英彦山=1200m』 が見えるが、 今日は残念ながら見えない。 私達は写真の先端部に傘シートを広げて腰掛け、 周りの景色を眺めながら昼食を食べる事にした。 これが当日の昼食で、インスタント味噌汁を飲みながら弁当を食べた。 全行程の半分以上を消化してあとの目途もついたので、私達は食後のコーヒーを飲みながら この山頂で45分ほどゆっくりと休憩した。 発心山山頂から5分強下りると、写真のような夏目漱石の句碑前に出る。 夏目漱石の句碑についての説明は私のHP内の 『お国自慢』 中、『夏目漱石の句碑巡り』 で紹介していますので、 良かったらそちらをご覧ください。 上写真から5分弱進むと右側に写真のような標識がある。 この標識部分から右折すると 『横岩コース』 と呼ばれている登山道を通って発心公園に下りる。 上の標識から左折した道は、耳納連山縦走コースの自然歩道になるが、直ぐ下に耳納スカイラインが見えている。 尚、『鷹取山 ⇔ 発心山』 間には自然歩道は無いので耳納スカイラインだけを歩く事になるが、 『発心山 ⇔ 高良山』 間には所々に自然歩道があり、何回も耳納スカイラインと交差しながら進んで行く。 上掲標識から5分強登ると、写真のような道標のある狭いピークに出る。 そこが 『白山=677m』 の山頂である。 小さな手書きの私標があるが、周りは植林に囲まれているので展望は全く無い。 この山頂は発心山やグライダー山の山頂部等から見ると、立派な三角形をした山なので 山頂をもう少し整備して展望を良くすれば、人気が出るのでは?と思う。 白山から写真のような自然歩道を10分弱進むと、下写真のグライダー山の山頂に出る。 鷹取山から下りて来る途中に 『ハングライダーの発進基地』 があったが、このグライダー山はパラグライダーの発進基地になっている。 今日は風の状態が良く無いのか?、この山頂にもパラグライダーは1機もいなかった。 尚、山頂には下・右写真のような、グライダー日本新記録樹立(昭和16年当時)を記念する石碑もある。
グライダー山山頂から10分強進むと、スカイラインの右側に写真のような案内標識があり、 そこから長岩山(通称サザンカ山)に行く事が出来る。 しかし長岩山に行くとまたこの場所に戻らない限り、次に登る予定の 『桝形山』 を通過してしまう事になる。 それで今回は長岩山はパスする事にしていた。 その後スカイラインを歩いていると、後ろから爆音を響かせたモトクロスバイクが私達を追い越し、 少し先の方で自然歩道に入り込むのが見えた。 その入口部分に行くと写真のように幅広のタイヤ跡を残して自然歩道内に入り込んでいた。(怒!) グライダー山から25分位進むと、写真の場所の右側に自然歩道の標識がある。 上写真から2〜3分登った所が、『桝形山=ますかたやま=607m』 の山頂である。 この山頂も展望は全く無く、小さな手書きの私標が樹の幹に結び付けられていた。 桝形山から下りる途中には、写真のようなアメダスの機器があった。 アメダスから少し下りた所には赤い椿の花が咲いていた。 アメダスから10分程進むと前方に 『耳納平=みのうだいら』 と呼ばれる場所が見えて来た。 耳納平は森林つつじ公園から徒歩で1時間位の距離なので、私達は年に数回はここに来る。 その耳納平には先ほど自然歩道に入り込んだ写真のモトクロスバイクが休んでいたが、 私達の姿が見えると爆音を響かせ、慌てた様にして走り去って行った。(バカ!、コケロ!!) 耳納平は十字路になっていて、10台位は駐車でき、ビューポイントにもなっている。 当日は生憎景色は良く見えなかったが私達はこの場所の縁石に腰掛け、 行動食を食べながら10分ほど休憩した。 耳納平からスカイラインを40分強進むと、左側に 『自然歩道』 と 『耳納山』 と書かれた道標がある。 上写真から5分ほど登ると、写真の 『耳納山=386m』 山頂に出る。 この山頂は地元の或る山の会が整備していて最近は展望も少し開け、 記念植樹したり、手作りのベンチ等も設置されている。 耳納山山頂から15分ほど進むと、右側にお地蔵様を祀った小さな石の社がある。 その横に兜山への道標がある。 そこから数百m?入った所に兜山の山頂があるので、ちょっと登って来る事にした。 これが上写真から10分程で着いた 『兜山=316m』 の山頂である。 周りは樹木で展望は無く、ここにも小さな手書きの山頂標識が有るだけである。 山頂から200m近く?戻った所には郷土が産んだ(本当は母親が産んで育てた!) 明治時代の鬼才洋画家・青木茂の記念碑がある。 兜山からまたスカイラインに戻り、15分位進んだ所の右側には写真のような夏目漱石の句碑がある。 句碑の直ぐ横には写真のような白い椿の花が咲いていた。 上の句碑から更に200m程進むと、また写真のような夏目漱石の句碑がある。 高良山 ↓ 上の句碑から5分ほど進むと、正面に写真のような高良山の山頂が見えて来る。 高良山 ↓ 更に5分強進むと森林つつじ公園に着き、正面に高良山の山頂が見えている。 これが 『高良山=こうらさん=312m』 の山頂で、立派な山頂標識があるが 周りは樹木で展望な無い。 この山頂にも誰も居なかった。 高良山の山頂から5分近く下りた見晴らしの良い所にも、写真のような夏目漱石の句碑がある。 上の句碑から2〜3分下りた所の左側には写真のような自然歩道の入口が有る。 そこに道標は無いが、写真の様にハッキリした踏み跡が有るので分かると思う。 その自然歩道を10分弱進むと、下写真のような 『鳳山=おうとりやま=276m』 との山頂標識があるピークに出るが、 それが正式山名なのかは不明である。(前山との小さな山頂標識もある) この山頂からは南〜西方向の景色が開けていて、天気が良ければ有明海や雲仙岳等も見える。
鳳山から5分強自然歩道を下りると下・左写真のような 『神籠石=こうごいし』 の並ぶ場所に出る。 右写真は神籠石の説明である。
写真が高良大社の正面で、神籠石は後方に見える樹木の根元部分に並んでいる。 私達は無事に耳納連山の縦走をし終えた事に感謝し、お賽銭を弾んでから参拝した。 この写真は高良大社の前にある展望所から見える景色である。 久留米市の中心部とその中を流れる、九州一の大河である筑後川等が写っている。 尚、後方の山は石谷山〜九千部山で、大気が澄んでいる時は脊振山や天山等も見える。 写真は 『オガタマの花』 である。 この樹は大社前にある手水舎(ちょうずしゃ)と、展望所の直ぐ横にあり、今の時期は白い花が咲いている。 高良大社前の石段を下りると目の前に写真のような茶店があり、その直ぐ横に吉見嶽に行く登山道がある。 私達はこの際ついでにちょっと吉見嶽にも登って来る事にした。 上写真から10分強グングン下って行って最後にちょっと登った所が 写真の 『吉見嶽=148m』 の山頂である。 山頂標識は無く、展望は樹間から少しだけ景色が見える程度である。 今日は土曜日で、見晴らしは良く無かったが風も無くて暖かく天気も良かった。 なのに何故か?、この山頂までとうとう一人の登山者にも出会う事は無かった。 吉見嶽からは舗装林道を15分ほど下りると、写真の吉見嶽登山口(高良山北谷)に出る。 この場所は、今朝私達が駐車した高良山正面登山口の50m位下に当たる。 上写真から50mほど登った所が、写真の高良山正面登山口である。 駐車場には私のも含めて3台の車が残っていた。 到着時刻はちょうど18時で、万歩計は写真のように54204だった。 今日の山歩きをまとめると、 正面登山口(6:50)〜御井駅(7:10/7:15)〜田主丸駅(7:30)〜平原公園で朝食休憩(8:30/8:55)〜伝言版(9:45)〜林道登山口(9:50)〜 鷹取山山頂(10:15/10:30)〜ハングライダー発進基地山頂(11:20/11:25)〜発心山山頂で昼食休憩(12:45/13:30)〜白山山頂(13:45)〜 グライダー山山頂(13:55/14:00)〜桝形山山頂(14:25)〜耳納平(14:40/14:50)〜耳納山山頂(15:35)〜兜山山頂部(15:55/16:10)〜 高良山山頂(16:50)〜鳳山山頂(17:05)〜高良大社(17:15/17:25)〜吉見嶽山頂(17:40)〜正面登山口(18:00)で総所要時間は11時間10分。 正面登山口を出発時にGPSをONにし、縦走周回して再び正面登山口に戻った時の積算距離は44.5kmを表示していた。 インターネットで久大線の 『御井駅 ⇔ 田主丸駅』 間の距離を調べると12.8kmだった。 それでGPSの積算距離44.5kmから、電車で移動した距離の12.8kmを引くと、31.7kmになる。 すなわち31.7kmが当日の歩行距離になり、その距離を約11時間10分掛けて歩き通した事になる。 如何ですか?、貴方も耳納連山を縦走周回をしてみませんか?、結構歩き応えがありますよ。 7年前に同じコースを今回とは逆回りに縦走周回した事が有った。(その時の様子は、『2006年1月3日の耳納連山縦走』 をご覧ください) その時の登山道は途中からアイスバーン状態で、また色んなアクシデントが有って総所要時間は約13時間も掛かり、下山時は脚が凄く痛くて非常に疲れていた。 今回はその時よりも諸条件が良く、また下り部分が多いので少しは楽だろう?と思っていた。 しかし、それから私達も7歳も歳を取っているので体力に一抹の不安があった。 当日の歩行距離、31.7kmは私達にとっては今迄でも1番か2番の距離数?だと思う。 しかしその距離を実際に歩いてみると、総所要時間は前回より2時間近くも短縮し、下山後も二人とも脚の痛みは無く、疲労感も大した事は無かった。 それらは下り部分が多かった勢が大だと思う。 それでも私達の体力はまだ十分有る事が証明されたので二人とも大いに喜び、当夜はお互いの健康に感謝し、耳納連山周回を無事にし終えた事を祝して何回も乾杯した。 乾杯を繰り返している内にスッカリ酔っ払って気が大きく成った二人は 『体力は十分有る様なので、近い内に人類はまだ誰も成し遂げた事の無い(注・・・雪男も含む)、 ヒマラヤ山脈に有る8000m峰ゼ〜ンブを、酸素を使わず二人だけでデイバッグを担ぎながら、グル〜ッとひと回りしてミッカ?!』 等と気勢を上げたのであった。(笑) |