鷹取山(802m)


2005年2月22日  無風  快晴


今日は久しぶりに地元の山(耳納連山)の最高峰・鷹取山に登る事にした。

昨日の朝起きた時には平地でも薄っすらと白くなるほど雪が積もっていたが、その後の天気で雪は融け、平地の道路では雪を見る事は全く無かった。

しかし林道に入り、登山口の数十メートル手前位から少しづつ雪が見え始めてきた。

私達が登山口に着いた時は、既に1台の車が駐車していた。

今日も家を出る時間が遅くなり、『えぐ水コース』 の登山口(下・左写真)を出発したのは11時10分だった。

登山道を登り始めて10分程で、水場に着いた。(下・右写真)

この水場までは登山口の横から林道が通じており、車で水だけを汲みに来る人達も多い。

えぐ水コースの登山口
登山口から10分ほど歩いた所にある水場


水場の直ぐ上で林道は終わり、細い登山道になる。(下・左写真)

その後の登山道は途中で小さな沢と何度も交差し、その4〜5ヶ所に丸太で作った橋が架けてあるが、中には下・右写真のように腐れ掛かっている物もある。

そんな橋にも写真のように雪がくっ付いているので滑りそうで恐く、下の沢に下りて渡る。

登山道への入り口
腐れ掛かった丸太橋


登山道の脇には下・左写真のように地元の小学生等が描いた、可愛いいカッパの石が所々に置いてある。

また途中には今日の登山中に唯一見掛けた花である、椿のつぼみ(下・右写真)があった。

登山道の脇にあったカッパ石
椿のつぼみ


登山道の5合目位の所には下・左写真のように 『田主丸山の会』 が設けた伝言板が有り、最近登った人達の伝言が記入してあった。

そこを少し過ぎた辺りから下・右写真のように猪の親子連れと思われる足跡が登山道にずっと続いており、少し緊張しながら登っていた。

そんな時に下山して来る単独行の若い登山者と出会った。 駐車場に停まっていた車の人であった。

その人に聞くと、この猪の足跡は山頂近くまで続き、また山頂には誰も居ないとの事だった。

5合目位に有る伝言板
親子連れと思われる猪の足跡


山頂の少し下にはこの山や日本全国の色々な山へ登った記念柱が20本位立っている。(下・左写真)

山頂に無秩序に立てられるよりも、指定した場所にこのようにまとめて立てた方が山頂の景観もスッキリして良いと思う。

そこから5分位で山頂だが、山頂部は階段状の草原になっているので日当たりが良く、雪はほとんど残って無かった。

山頂の直ぐ下を、耳納連山の尾根を行く耳納スカイラインが通っているので、この山頂は何時登っても人が多いのだが、今日は道路凍結の為か誰も居なかった。

この山には今までに何度も登っているが、人が一人もいない事は今日が初めてだった。

山頂の少し下にある登山記念柱
山頂の石碑(背景の山は古処山系)


この山頂は大変見晴らしが良く、北方向の眼下には筑後平野とその中を流れる筑後川が、そして久留米市東部の田主丸町(2005年2月5日、久留米市と合併)や、

甘木市等が見える。 そしてその背後には英彦山、古処山、宝満山、九千部山等を望む事ができた。

反対方向の展望も大変素晴らしく、九重連山、由布岳、八方ガ岳等が薄っすらと遠望できた。(下・左写真)

その右側には上陽町や黒木町や立花町などの山並が見える。

そして、そのまた右側には有明海や雲仙岳が見える筈だが、今日は少し霞んでいてそこ迄は見えなかった。(下・右写真)

南方向の景色
有明海方向の景色


昼食は南に面した原っぱにシートを敷いて食べる事にした。 本日の昼食は下・左写真の様なクリームシチュウとパンである。 

シチュウは一度家で作ってから、それをタッパに入れて鍋と共に持ち上がり山頂で温め直すのだが、鶏肉や里芋がとろけるように柔らかく、

素晴らしい景色を見ながらの熱いシチュウは最高に美味しく、読者の方達にも分けてあげたい位だった。(写真はオバさんの撮影許可済み)

最高に美味しかったクリームシチュウ
山頂に有る星の村の観光案内版


今日は写真の様に快晴の上に風もほとんど無く、春先のような天気である。 気温は少し低いが寒いと言う程でもない。 絶好の登山日和である。

そして道路凍結の為か、車で訪れる人も無く、本当に静かなものである。

私は暖かいコーヒーを飲みながら音楽を楽しんだ。 今日の曲 = 知床旅情、北へ、津軽平野、なごり雪、いい日旅立ち、etc.

頂上に1時間半近くいたがその間誰も来ず、本当に静かで、何時もこんなであればいいなー!と思った。

西方向・耳納連山の山並
楽しい標識♪


下りでは雪のために階段の丸木で私が少し滑り、転倒を避ける為に手を着いた時に指を少し痛めた。

手袋を取ると薬指の皮が剥け、血が少し滲んでいた。

私は泣きそうになったが、オバさんが横からジッと見ていたのでグッと我慢した。(危なかった!)



その後は滑らないように注意してゆっくり下りたので普段より少し時間が掛かったと思う。

所要時間は登りが1時間10分、下りが1時間ちょうどで、万歩計は9961だった。



下山後はまだ時間が早かったので、平原公園の古墳群や吉井町の歴史民族資料館等を訪ねた。

その帰りに初めてJR久大線(久留米〜大分間)の田主丸駅を訪ねてみた。

田主丸町は町の中を筑後川、巨瀬川、ひばり川が流れ、昔からカッパ伝説が多い所である。

その為、駅舎もカッパに似せて作られている。(下・左写真) 平成4年に建ったそうで、私は写真で見た事はあったが訪れたのは初めてである。

駅舎の後ろに見えるのが耳納連山で、久大線を利用して鷹取山に登る場合はこの駅から歩く事になる。(登山口のある平原公園まで1時間位?)



また田主丸町の中の数十ヶ所には色々な形や、様々な表情をしたカッパの石像があり、寺院や神社等には古くからのカッパの絵等も多いそうである。

田主丸駅の近くの歩道にも最近作られた下・右写真の様な可愛いいカッパの石像が大小会わせて数十体あった。

カッパに興味のある方は、『カッパめぐりMAP』 を片手にゆっくりとカッパ巡りをされるのも面白いのでは?、と思います。

しかし、カッパから水の中に引き込まれないように十分注意して下さいね〜♪

JR田主丸駅
鷹取山                  .
↓                  .

駅近くの歩道にあるカッパ像


inserted by FC2 system