倉木山〜城ヶ岳


2011年(平成23年)5月7日  曇り  中風


 

経度   .
   
緯度   .







33°15′00″















33°14′00″






 1/50000地形図上でのGPS軌跡
緯線・経線とも10秒間隔(緯線10秒間の距離=約310m、経線10秒間の距離=約250m)、水色の斜線は磁北線

131°21′00″           131°22′00″            131°23′00″           131°24′00″

今回は久し振りに 『由布岳の山開き』 に参加する事にした。

子供と一緒に山に登っていた頃は、毎年のようにこの由布岳の山開きに参加していた。

しかし子供が山登りに付いて来なくなってからは、殆んど参加していなかった。

それで最後に参加した年を調べてみると、2005年(その時の山行記はこちらから)だったので、実に6年振りの参加だった。



今回の山行では由布岳の近くにあって、私達はまだ登った事の無い 『城ヶ岳』 と 『飛岳』 に登る計画を立てていた。

7日は 『城ヶ岳』 に登り、8日は 『飛岳』 の計画だった。




 『城ヶ岳』 山頂へは幾つかのルートが有るようだが、私達は 『倉木山』 経由で登る事にしていた。


 写真が倉木山へ登る場合の駐車場で、5〜6台分の駐車スペースがあり、既に3台の車が駐車していていた。


 私達がこの駐車場を出発した時刻は10時35分だった。






上写真の駐車場から数十m進んだ所に分岐標識があり、それに従って右折すると下・左写真のようなコンクリ道で、正面に 『倉木山』 の山頂が見えていた。

そのコンクリ道の両側では右写真のようなヤマフジが綺麗だった。

倉木山


綺麗だったヤマフジ







 上写真のようなコンクリ道を10分弱登るとコンクリ道の終点になり、そこから山道に入った。













 上写真から2分ほど登ると写真のような分岐標識があり、左道は山頂へ直登する 『急登コース』 との記入があった。



 その急登コースは以前に登り下りした事があったので、今回は右道の 『山麓コース』 を歩く事にした。










 写真は 『山麓コース』 の一部だが、『山麓コース』 はこのような緩やかな登りの登山道が多かった。



 登山道・右側の斜面部分では 『タラの樹』 を結構見掛けたが、

 既に誰かが採ったあとばかりで、私は1個の 『タラの芽』 も採取する事は出来なかった。(怒!)












 山頂近くになると、登山道脇でも写真のような 『黄スミレ』 を多く見掛けるようになった。












 駐車場を出発して約55分で写真の 『倉木山=1160m』 の山頂に着いた。


 山頂には小学生位を連れた5人家族や単独男性(2人)等が休んでいた。


 時刻は11時半だったが私達はこの山頂部に腰掛け、

 『ホットコーヒー、サンドイッチ、リンゴ、バナナ』 で25分ほど昼食休憩した。


 前回この倉木山に登った時(1997年5月10日)は、途中で採って来たと言うタラの芽や

 持参して来た野菜や魚等をこの山頂で天麩羅に揚げているグループと一緒になり、

 私達は少し御馳走になった事があった。(また一緒にならないかな〜)





昼食休憩後は 『城ヶ岳』 に向かったが、『倉木山』 と 『1114mのピーク』 の鞍部迄は下写真のようなカヤの中の急坂を、カヤや植林の枝を握りながら下りて行った。

その急坂の傾斜度は何かを握っていないと滑り落ちる程で、また植林(檜)がまだ枝打ちされていないので、その枝下を潜ったり避けたりして通らねばならず、

凄く歩き辛かった。

私達は、復路は鞍部から違う道を通って戻る予定にしていたが、もしその道が分らない場合は又この急坂を登り返さなくてはいけないので、

『この急坂は登りたくないね〜!』 等と話しながらその急坂部分を下りていた。

   城ヶ岳 1114mピーク
 ↓  ↓  .
 城ヶ岳  1114mピーク
↓  ↓    .







 上写真のような、カヤや植林の中の急坂を10分ほど滑り落ちるようにして下りると、写真の鞍部に出た。














 そこからは 『1114mピーク』 に登って行ったが、その途中には写真のような 『山椒』 があったので、

 私は何時ものように若葉を数枚採ってムシャムシャと食べた。(山椒は良い香りがして美味しいですね〜)














 写真が 『1114mピーク』 部分にあった道標だが、上写真の鞍部から20分程で着いた。















 上写真から5分強下りると、今度は 『1114mピーク』 と 『城ヶ岳』 の鞍部に出た。













 上写真の鞍部からは、土塁のような所や熊笹を掻き分けながら登って行った。



 そして山頂近くになると、写真のような 『ジロボウエンゴサク』 を多く見掛けるようになった。







そして 『倉木山』 から1時間5分で、下写真の 『城ヶ岳=じょうがだけ=1168m』 山頂に着いた。

私達はこの山頂で行動食を食べながら休憩する事にした。

ところで事前に読んでいたガイド本等によると、この山頂からは 『倉木山と由布岳が一直線上に見える』 との事だった。

私は、『今後再びこの山頂に立つ事は無いだろう?から、その景色を写真に撮りたいな〜!』 と思っていた。

しかし今日は写真のように雲が多く、北風に流される雲が倉木山や由布岳の山頂に次々に掛かり、中々その景色を見る事は出来なかった。

私は北方向の雲を眺めながら、『あの雲が通り過ぎたら両山頂が見えるかも知れないな〜?』 等と期待しながら待っていた。

しかし私が期待したようには雲は流れてくれず、途中からは倉木山との鞍部の反対側からもガスが湧いて来て、倉木山が見えない時もあった。



この山頂部は結構風が強く、待機していると寒くなったので、私は山頂部を少し走り回って身体を温めたりしていたが(笑)、途中で二人ともレインウェアの上着を着た。

そのようにこの山頂では暇を持て余した私は、山頂標識を記念撮影用に真っ直ぐに立てたり、整理し直したりして結局1時間もいた。

そのようにしてやっと撮った写真が下・右写真ですので、どうぞゆっくりと見てやって下さい。(笑)

尚、山頂標識の直ぐ後ろの山が 『倉木山』 で、その後方の雲間に薄く見えている双耳峰が 『由布岳』 です。

到着した時の城ヶ岳山頂(13時)
後方の雲が、やっと少し切れた時に写した山頂写真(14時近く)






 その後は 『倉木山』 と 『1114mピーク』 の鞍部まで戻り、

 そこで少し道を探すと呆気なく写真のような作業道に出た。










 上写真のような作業道では 『タラの芽』 を探しながらゆっくりと歩いて行った。

 そうすると50分程で写真のようなゲートのある場所に出た。

 ゲートが木製から金属製に変わっていたが、私はこの場所には記憶があった。

 6年前に 『雨乞岳』 と 『黒岩山』 に登った時に、このゲートの近くに駐車して写真の林道を歩き始めた所である。

 (このように私は6年前の事をちゃんと記憶していましたので、私は貴方と違ってアルツではありません・・・笑)





その後も林道をゆっくり歩きながら 『タラの芽』 を探して行った。 そうすると下・左写真のように食べ頃の 『タラの芽』 が結構あった。

尚、右写真は翌日(8日)帰宅して写した、当日(7日)に採取した 『タラの芽』 です。

結構あった、食べ頃のタラの芽
当日(7日)に採取したタラの芽





 そんな林道には写真のような 『ヒトリシズカ』 も咲いていた。



 そして金属製ゲートの場所から1時間10分ほど歩いてやっと駐車地に戻った。








今日の山歩きをまとめると、

         駐車地(10:35)〜倉木山山頂(11:30/11:55)〜1114mピーク(12:30)〜城ヶ岳山頂(13:00/14:00)〜鞍部(15:00)〜

                    〜作業道終点(15:05)〜ゲート(15:50)〜駐車地(17:00)、総所要時間は6時間25分、万歩計は26236だった。



その後は明日の山開き会場となる、由布岳の正面登山口の駐車場に移動した。

駐車場にはキャンピングカーが10台近く集まって駐車している他にも、当夜この駐車場に車中泊するような車が20台ほど停まっていた。

私達の近くでは既に宴会を始めていた同年代の男性3人がいたので尋ねてみると、何と!石川県からやって来ていた。



 写真が当夜の宴会料理で、何時もの様にオバさんが全て自宅から持参した物ばかりである。

 宴会料理を簡単に説明すると、

        上段の左容器は、枝豆とソーセージ、

             右容器は、キュウリ・人参・ウド・大根・ミニトマトの甘酢漬け、

        下段の左容器は、タケノコと鶏肉・タラの芽・ウド・ワラビの煮物、

             右容器は、生シイタケ・水菜・ミニトマト・鯖のミリン干し、

 飲み物はビールと焼酎とウイスキーである。


 宴会は何時もより30分ほど早い18時半頃から始まり、20時位まで続いた。

 そして当夜も私はかなり御機嫌になって寝たのは20時半頃だった。

 尚、当夜はシュラフの中には入らずに、シュラフを上に掛けて済む位の気温だった。




第32回由布岳山開き、日向岳、飛岳

2011年(平成23年)5月8日  晴れ  弱風


今朝は6時に起床したが、明け方の4時頃にトイレに起きただけなので、実に9時間以上睡眠した事になる。

トイレから戻って来る時に、駐車場をパトロールしている警察官2人に出会ったのでビックリ!した。(ご苦労様です)

警察官に出会ってビックリ!したが、車に戻った私は又2時間ほど寝たようである。

どうも最近の私は自宅のベッドよりも、大自然の中で寝た方が熟睡できるような気がする。



6時頃起床すると駐車場は昨夜よりかなり車が増えていて、その後も続々と車が駐車場に入って来ていた。

そしてかなりの人数の登山者が早朝登山に出発して行った。



起床後お湯を沸かし、『ホットコーヒー、パン、ゆで卵、リンゴ、バナナ』 で朝食にした。

朝食を済ませると私は暇になったので周辺を散策したが、あちこちでワラビを採っている人達と出会った。

その人達の殆んどは同年代で、多分私と同様に早く目覚めて帽子配布(8時半)までの時間を持て余し、暇つぶしと実益とを兼ねたワラビ採りだろうと思った(笑)

中にはビニール袋に一杯取っている人も見掛けたが、最近の私はワラビを少し食べ飽きていたのでそれを採る事はしなかった。




 時間を持て余していた私が2回目の散策を終えて戻ると8時になっていて、

 帽子の配布所前には写真のように数百人の登山者が列を成していた。



 私達も急いで行列に加わわる事にした。








 写真は行列に並んでいる時に写したものだが、山開き会場の一角に写真のような式典を行う会場が用意されていた。


 以前はその式典は正面登山口から45分ほど登った所にある、『合野越』 と呼ばれる広場で行われていた。


 それで私は式典に出席される御住職を始め関係者がお歳を召され、

 『合野越』 まで登る事が困難になったのかな?と思った。(以前行われていた合野越での式典様子はこちらから









 多くの人が行列を作った為か?、帽子の配布は予定の8時半より少し前から行われた。



 写真が今年貰った 『第32回由布岳山開き』 の記念帽子で、色は濃いエンジ色だった。







      飯盛ヶ城            由布岳
        ↓               ↓





 帽子を貰った人達の殆んどは、写真のように列を成して由布岳を目指して行ったが、

 中には登山をせずに車に戻る人達もいた。










 由布岳に登ると、『豚汁』 の配給開始時間(11時半)までに戻って来る事が出来ないので、

 私達は 『日向岳』 に登る事にしていた。


 日向岳への登山道の様子は、『2006年10月8日の由布岳』 で説明しているので今回は省略する。


 その2006年の時は秋だったが、今回の途中には写真のようなミツバツツジが所々に咲いていた。









 写真が登り始めて1時間20分で着いた 『日向岳=ひゅうがだけ=1085m』 の山頂である。


 私達がこの山頂に着いた時は誰もいなかったが、この山頂で行動食を食べながら

 休憩していると、同年代の2組の御夫婦が登って来た。


 尚、山頂標識後方の樹間に薄く見えている山は 『由布岳・東峰』 である。


 私達はこの山頂で10分ほどの休憩後は反対側に下り、『日向越』 経由で戻る事にした。








   由布岳             日向岳
     ↓                ↓




 日向岳からは1時間で下りた。



 下山時刻はちょうど11時だったが、山開き会場では写真のように自衛隊の炊事班の車が 『豚汁』 を作っていた。











 私達が下山して10分ほどすると、登山者が豚汁の前に並び始め、そして予定時刻より早く配給が開始された。



 私達も早速列に並んだ。












 写真は行列が自衛隊炊事班の横まで進んだ時に写したものだが、

 調理の様子を見ていると豚肉や野菜等の大きな塊りをドサーッ!と豪快に投入していた。














 上写真の車で調理された豚汁は、写真のような大鍋に移されてから配給されていた。










 写真が由布岳山開き名物の豚汁である。


 写真では量が少ないように見えるが、それは器が大きい為で、実際はかなりのボリュームがあった。


 今日の昼食はこの豚汁と一緒に食べる予定にしていたので、オバさんはご飯と漬け物しか用意していなかった。


 豚汁は豚肉を始め本当に具沢山で、味も良くとても美味しかったですよ〜♪





               由布岳
                 ↓




 写真は豚汁の行列にお箸を配っていた、『ミス別府』 と 『由布市キャンペーンレディ』 である。

 二人とも写真のように若くて美人でとてもスマートで、気さくに写真撮影に応じてくれた。(感謝)



 それから例年の昼食時には自衛隊吹奏楽団による軽快な軽音楽の生演奏が行われていた。


 今年はそれが無いので自衛隊の方にお尋ねすると、

 今年は 『東日本大震災』 で自粛しているとの事だった。








アンテナ群                  由布岳
 ↓                        ↓

 昼食後は次に登る予定にしている 『飛岳』 の登山口に向かった。

 その 『飛岳』 の近くで猟銃を背負い、猪狩りの準備をしている人がいたので 『飛岳』 の登山口を尋ねた。

 そうすると、『飛岳』 でこれから猪狩りをする為に、少し下方にある林道のチェーンを

 仲間の人達が開けて入っているとの事だった。

 それで普段はチェーンが架かって入れない林道を、終点まで車で進む事が出来た。(ラッキー♪)

 林道終点広場まで進むと、2台の車が駐車していた。

 写真はその林道終点広場から写した前方の景色である。


飛岳山頂       アンテナ群
  ↓            ↓






 私は上写真でアンテナ群の所が 『飛岳』 の山頂と思っていたが、少し進むと左側にもっと高い山が見えて来た。









                 飛岳山頂
                    ↓



 登山道を5分位進んだ林内には猟銃を担ぎ、トランシーバーで連絡している人がいた。

 この人が私が道を尋ねた人の猪狩り仲間で、道を尋ねた人と連絡していたのだろう。



 登山道は植林地の中の小さなピークを通り越し、15分程でアンテナ群のピークに着いた。






                  由布岳
                    ↓



 写真が 『飛岳=とびだけ=925m』 の山頂で、

 アンテナ群から上写真のようなカヤの中を数分登った所にあった。



 この 『飛岳』 は標高は925mと低いが360度の展望で、

 写真の右の方には昨日登った 『倉木山』 と 『城ヶ岳』 等も見えていた。



 私達は誰もいない山頂で行動食を食べながら景色を眺め、10分ほど休憩した。














 この山では写真の 『エヒメアヤメ』 と 『ワラビ』 を結構見掛けた。









今日の山歩きをまとめると、

         (日向岳) 山開き会場(8:30)〜日向岳山頂(9:50/10:00)〜山開き会場(11:00)で、総所要時間は2時間半、万歩計は12360だった。

         (飛岳)   林道終点(13:10)〜飛岳山頂(13:30/13:40)〜林道終点(14:00)で、総所要時間は50分、万歩計は3548だった。











 飛岳から下山した時刻が思っていたより早かったので、帰路の途中に国道210号線横に

 ある写真の 『慈恩の滝=じおんのたき』 に久し振りに立ち寄る事にした。












この 『慈恩の滝』 の別名は 『裏見の滝』 で、滝壺の周囲を1周しながら、下写真のように滝の裏を通れるようになっている。

周回路に下りる時に 『時計回りに回ると縁起が良い』 との看板があったので、私達はその通りに回った。

それで 『近日中に縁起の良い事が起きないかな〜♪』 と期待しているところです。(笑)

滝の裏を通れる
滝の裏から写したもの

私達の今年の大型連休は、初日の4月29日に 『釈迦連峰山開き』 で始まり、最終日の5月8日に 『由布岳山開き』 で終わった。

山好き達のお祭りである 『山開き』 は結構楽しく、また実益?もありますよ。

如何ですか?、貴方も家族や仲間と一緒に 『山開き』 に参加してみませんか?

inserted by FC2 system