由 布 岳


2006年10月8日(日曜)  晴  中風(少し冷たい風)


今日は 『由布岳』 に登りに行く事にした。

『由布岳』 は2005年10月〜2006年3月放送の、NHK朝の連続ドラマ 『風のハルカ』 の舞台になったので、その山名をご存知の方も多いと思う。

私達は 『由布岳』 には今までに何回も登っている。 しかし、何時も正面コースだったので、それとは違ったコースを登ってみたい!と以前から思っていた。

由布岳登山口までの距離や所要時間は分っているので、今朝も早起きして(オバさんに起こされてだけどネ!)出発した。





 日曜早朝の筑後川沿いの道路は写真のように大変空いていて、朝のヒンヤリした空気がとても気持ち良く

 頭もスッキリした。(だからと云って私は普段ボンヤリしている訳では無い・・・念の為)

 走り始めて少しすると正面の耳納連山から写真のように朝日が昇り始めた。







 途中の景色の良い所でパンとコーヒーの朝食を食べ、由布岳登山口までの107kmを予定通りに約2時間で走った。

 由布岳登山口には50台位?の無料駐車場がある。

 そこに着いたのは8時20分位だったが、驚いた事にもう満車だった。

 駐車場入り口は車1台しか通行出来ないほど駐車していて、駐車場内部では少し土手に乗り上げた車もあり、

 もう1台の車も駐車出来るような状態では無かった。 それで何回も切り返してやっとUターンし、無料駐車場を出た。

 仕方なく道路の反対側にある有料駐車所(500円)に停めたが、現代では 『早起きは500円の得!』 のようである。

 写真の正面登山口を歩き始めたのは8時35分だった。 尚、ここの標高は775mである。





 上写真からは牛の放牧地でもある草原の中の登山道を歩く。

 その草原では色々な花が目に付いたので、それらを写真に撮りながらゆっくり歩いた。

 15分ほど歩くと写真のようなゲートに着いた。

 登山者は牛が中に入れないように、ゲートを開閉して入る。

 尚、山開きの時はこの場所で帽子等の記念品が先着順に配布される。







 この写真は上のゲート写真の中に見えているコース案内図である。

 字が小さくて見え辛いかも知れないので、

 案内図の補足説明をすると、一軒茶屋が駐車場の場所である。

 1番左側の登山道が 『由布岳登山道(正面コース)』 と呼ばれ、

 このコースを登るのが一般的である。

 その途中にあるのは 『合野越=ごうやごし』 で、

 毎年5月の弟2日曜日はこの場所が山開きの会場となる。

 尚、ここからも 『いもりヶ城=飯盛ヶ城=1067m』 に登れる。

 その 『由布岳登山道』 は全長が3060mで、

 東峰と由布岳の鞍部である 『マタエ』 と呼ばれる場所に着く。

 『マタエ』〜『由布岳』 間は240mで、

 『マタエ』 〜 『東峰』 間は250mである。






現在地から右に行く道が 『日向岳観察路』 で、日向岳の分岐までは1430mである。

その分岐から 『日向越=ひゅうがごし』 間は120mだが、『日向岳=ひゅうがだけ=1085m』 までは580mある。

その後の 『由布岳東登山道』 は全長が1620mで東峰に至る。

それから案内図には無いが、 山頂部は火口跡で 『ウバガウジ』 と呼ばれ、火口縁を1周するお鉢巡りも出来る。

今回私達は 『日向岳観察路』〜『日向岳』〜『日向越』〜『由布岳東登山道』〜『東峰』〜『お鉢巡り』〜『マタエ』〜『由布岳登山道』 と、歩く予定である。

尚、上記案内図の直ぐ横には下写真のようなベンチとトイレがある。 上記の全行程中にはここにしかトイレは無く、また水場はまったく無い。


             分岐1





 上の写真から5分ほど 『日向岳観察路』 を歩くと写真のような分岐に出た。

 先程の案内図に記載は無いが、左に曲がると由布岳登山道(正面コース)に合流する。











 『日向岳観察路』 は写真のような自然林の中で、登山道脇の色々な木々にはその名札が付けてあった。

 目に付いた木々の名前をアイウエオ順に列記すると、アオハダ、アカマツ、アサダ、アセビ、イタヤカエデ、

 イヌシデ、イロハモミジ、ウリバカエデ、エゴノキ、エノキ、カシワ、クヌギ、クマシデ、クリ、クロモジ、コナラ、

 コバノウチワカエデ、シラキ、ネジキ、ミズキ、ミズナ、ミズメ、ヤマボウシ、リョウブ等だった。














 そんな登山道脇では写真のような 『サラシナショウマ』 を所々で見る事が出来た。












『日向岳観察路』 では木々の紅葉はまだ殆んど見る事が出来ず、下写真のような紅葉が目に付く位だった。


             分岐2




 ゲートから 『日向岳観察路』 を約1時間歩くと、写真のような 『日向岳・日向越』 の分岐に出た。


 直進すると120m(時間にして3分位?)で 『日向越』 に出るが、私達は右折して 『日向岳』 経由で歩く事にした。














 上の分岐からは割りとなだらかな登山道を5分ほど歩くと、写真のような沼の横に出た。















 上の沼はイノシシのヌタ場にもなっているようで、そこには写真のようにまだ真新しい大きなイノシシの足跡があった。















 その後の登山道も写真のような自然林で所々に赤テープがあるが、何処でも歩けるような感じだった。










 上写真のような所を歩いていると、少し前方でガサガサと音がしたので、

 音の方を見てみると蛇が枯葉の上で日向ぼっこをしていた。

 蛇はシマ蛇だったので近付いたら写真のように枯葉の下にスルスルと入っていった。

 この頃の朝晩は平地でもかなり寒いので、山地に住む蛇達はもう冬眠したのでは?と思っていたが、

 日中の暖かい時はこのように住み家の近くで日向ぼっこをしているようである。

 しかし、蛇の住み家がこのような枯葉の下にもあるとは知らなかった。









 この写真が 『日向岳=1085m』 の 山頂標識だが、先程の分岐2から約15分で着いた。

  山頂の周りは全部樹木で覆われて、展望は全く無いので写真を1枚撮ったら進む事にした。












 日向岳の山頂からは反対側に下りて行くが、途中では木々の間から写真のように由布岳の姿が見える所があった。


 そこからは何故か由布岳が凄く高くて遠くに見えたので、あんな所まで登れるかな〜?と、一瞬不安になった。








             分岐3

 『日向岳』 山頂から15分弱で写真のような 『日向越』 と呼ばれる分岐に着いた。

 この分岐を右に下ると 『由布岳東登山口』 に至るようである。

 前掲の分岐2写真から120m(時間にして3分位?)直進すると、この分岐3地点に着くようである。

 尚、この案内板にはこの地の標高は1065mで、『東峰』 までは1620m、所要時間は1時間50分と書いてあった。

 それから先程の分岐2から日向岳経由でこの 『日向越』 までを実際に歩いてみると、

 全部の距離は1000m位?で、時間は約25分掛かった。




ゲート内にあった案内図では、『分岐2』〜『日向岳』〜『日向越』 間と、『分岐2』〜『日向越』 間は同じ位の距離が有るように見えるが、

実際は距離的(1000m位? : 120m)にも、時間的(25分位 : 3分?)にも8倍位?あった。







 その後の登山道も写真のような自然林の中だったが、これまでより狭くなりまた急坂が多くなって来た。















 そんな登山道脇には写真のように、盛りを少し過ぎたアザミの花が多かった。















 『日向越』 から15分ほど歩いた右横の木々の間からは、写真のように 『鶴見岳=1374m』 が見える所もあった。









その後は徐々に岩が多くなり、上写真から20分位進むと下写真のようにロープや鎖のある急登が多くなって来た。

この付近から両手で岩や樹の枝を掴んで登る事が多くなったので、ストックを畳んでザックに仕舞い、両手を自由に使えるようにした。

読者の中でストックを使用されている方も、この付近から 『マタエ』 に下りるまでの間は急坂の岩部分が多いので、ストックを仕舞って両手を自由に使えるようにした方が良いと思う。





 この写真は上のような急登が一段落した所でフト!眼下を見たら、

 正面登山口や駐車場等が綺麗に見えていたので写したものである。

 道路の手前側が有料駐車場で、道路の向こう側が無料駐車場である。

 私達が有料駐車場に停めた時はまだ少なかったが、今ここから見ると100台近い?車が駐車しているように見えた。












 その後も写真のようなロープ場が数ヶ所あった。














 しかし、そのようなロープ場には写真のように岩角でかなり擦り切れたロープ部分が数ヶ所あった。

 それで今後このコースを登り下りされる方は、ロープはあくまでバランスを取る位の気持ちで利用し、

 ロープに全体重を掛けるような事は絶対にしない方が良い。












 この写真はその後の登る途中に北東部に見えた 『伽藍岳=がらんだけ=1045m』 と 『内山=1275m』 等である。









             分岐4




 この写真は 『日向越=分岐3』 から1時間15分で着いた、火口縁のお鉢巡り上にある分岐標識である。

 左に行くと 『由布岳・東峰』 で、右に行くと 『剣ノ峰』 を経由して 『由布岳・西峰』 に行く。

 私達はまず左の 『由布岳・東峰』 から登る事にした。










 この写真は上の分岐4から約15分で着いた 『由布岳・東峰』 の山頂標識である。

 分岐4からこの山頂までの登山道も狭くて岩場が多く、対向者と擦れ違うのが少し大変だった。

 この山頂に着いたのは11時45分だったが、山頂部には30〜40人の人達がいて、その多くは昼食中だった。

 尚、山頂標識の後方に見えているのが 『由布岳・西峰』 で、山頂部に小さく人が写っている。






また、この山頂部からは360度の展望で、眼下には下のような景色が見えていた。

南方向で駐車場方面
南西方向の湯布院市街地


尚、この山頂部から見える山々としては、東方向に 『鶴見山系』 や 『高崎山』 等が、西方向には 『万年山=はねやま』 や、津江の 『御前岳』、『釈迦岳』 等の山が、

そして南方向から南西方向にかけて、近くには 『倉木山』 や 『雨乞岳』 等が、少し遠くには 『九重連山』 が、そして遠くには 『祖母山』 や 『傾山』 等が見えていた。



 この写真も 『由布岳・東峰』 から南西方向の 『マタエ』 方面を写したものである。

 写真では小さくて見辛いが 『マタエ』 と 『西峰』 の途中にある鎖場で、

 登り下りする数十人の人達が順番待ちをしていた。

 私達は 『東峰』 から 『マタエ』 に下り、それから 『西峰』 に登ってからお鉢巡りをしようかな〜!と思っていたが、

 その鎖場の混雑ぶりを見て、反対方向である 『剣ノ峰』 を経由してから 『西峰』 に登るお鉢巡りに急遽変更した。





お鉢巡りを簡単に説明すると、下・左写真は 『東峰』 から 『剣ノ峰』 方面を写したものである。

右側の尖った峰が 『剣ノ峰』 で、そこから左の斜面を急激に下って行く事になる。

下・中写真はその 『剣ノ峰』 から 『由布岳・西峰』 方面を写したものである。

左側が 『由布岳・西峰』 で、 『剣ノ峰』 からは 『北端の鞍部』 まで岩場を急激に下り、そこからは写真の細道を辿って 『由布岳・西峰』 に登る。

尚、細道を登り切った所の向こう側の斜面は崩壊が進んでおり、立ち入り禁止になっていた。

下・右写真は 『北端の鞍部』 から 『由布岳・西峰』 〜『マタエ』 方面を写したものである。

右側が 『由布岳・西峰』 で、左側が火口縁の南端の鞍部である 『マタエ』 である。

            剣ノ峰
            ↓
西峰                    .
↓                    .
マタエ                   西峰    .
↓                     ↓   .

           剣ノ峰





 この写真は 『東峰』 から 『剣ノ峰』 方向にお鉢巡りを始め、

 分岐4地点を少し過ぎた所から 『剣ノ峰』 を写したものである。








鶴見岳          高崎山
  ↓             ↓



 『東峰』 から 『剣ノ峰』 までは20分弱で着いた。

 この写真はその 『剣ノ峰』 頂上から東方向を写したものである。

 左側の山が 『鶴見岳=1375m』 で、中央部に薄く写っている山がお猿さんで有名な 『高崎山=628m』 である。

 その2つの山の間が別府湾で、別府の市街地も少し見えていた。






      剣ノ峰              東峰
        ↓                 ↓



 この写真は上の 『剣ノ峰』 から急激な岩場を通って 『北端の鞍部』 まで下り、

 そこから今までのお鉢巡り部分を写したものである。

 右側が 『東峰』 で、左側が 『剣ノ峰』 である。 その中間部に分岐4がある。

 『剣ノ峰』 から急激に下る岩場も写っている。











 この写真もお鉢めぐりの 『北端の鞍部』 から反対側の 『南端の鞍部 = マタエ』 を写したものである。

 この写真では鞍部から左に登ると 『東峰』 で、右に登ると 『西峰』 である。








その 『北端の鞍部』 付近の岩場には、写真のような 『ホソバノヤマハハコ』 が咲いていた。


           西峰






 この写真は 『北端の鞍部』 を過ぎ、細道を登り切った所から 『西峰』 を写したものである。















 この写真は 『西峰』 に行く途中の道を写したものだが、写真のように 『ミヤマキリシマ』 が多かった。









 これは 『由布岳・西峰』 の山頂標識だが、写真のように1584mとある。(1583.3mを切り上げか?)

 しかし、国土地理院の発表では1583mになっている。(1583.3mを四捨五入か?)

 それから、『西峰』 には一等三角点があった。 結局、『東峰』 を出発してこの 『西峰』 に着くまでに出会った人達は

 5組位?(10人程?)だったので、お鉢巡りをする人達も登山者数から比べるとかなり少ないようである。

 『西峰』 への到着時刻は13時少し前だったので 『東峰』 を出発してから1時間5分も掛かっていた。

 『西峰』 の山頂は 『東峰』 よりもずっと広いが、その 山頂にいる人達は先程 『東峰』 から見た時よりも

 大分少なくなっていて10人程だった。 高校生と思われる5〜6人のグループがカップラーメンを食べていた。



 これは上掲写真の山頂標識に取り付けてある温度計だが、写真のように12度だった。

 しかしこの日の上空は結構風が強く、じっとしていると少し肌寒かったので、体感温度はかなり低かったのだろう。

 この日は台風16号から変わった低気圧が北日本の太平洋上にあり、

 その影響で日本列島全体に強風が吹き荒れていたようである。

 それからこれは後から知った事であるが、当日に 『白馬岳』 に登っていた福岡・熊本の7人パーティ中、

 4人が死亡すると言う痛ましい事故が生じていた。 大変残念な事である。

 同じ山好きの仲間として、お亡くなりになった方のご冥福をお祈りします。 黙祷して合掌。



 剣ノ峰                    東峰
  ↓                       ↓



 尚、『西峰』 の山頂からも 『東峰』 と同様に360度の展望だが、

 『東峰』 とほとんど同じなのでその眺望の紹介は省略する。

 この写真は 『西峰』 の山頂から、お鉢巡りの反対側である 『東峰』〜『剣ノ峰』 を写したものである。

 この 『西峰』 で昼食の予定にしていたが、寒かったので鞍部である 『マタエ』 に下りてから昼食する事にした。









 この写真は 『西峰』 から 『マタエ』 に下りる途中にある鎖場である。 

 鎖場のあるこの付近の岩場は通称 『障子戸』 と呼ばれている。

 先程 『東峰』 から見た時に、数十人の人達が順番待ちするほど混雑していたのはこの場所である。

 しかし私達がその場所に着いた時は、私の日頃の行ないが良い勢なのか?、ラッキー♪な事に誰もいなかった。












 この写真は、その 『障子戸』 を下りるオバさんである。









       東峰






 この写真は 『障子戸』 を下りてから写した、『マタエ』 と 『東峰』 である。

 『マタエ』 では多くの登山者が昼食を食べていた。

 そして、写真に写っているように 『東峰』 に登る人達はまだ大勢いた。










            西峰
 この写真は 『マタエ』 にある標識で、後方の山が 『西峰』 である。

 尚、『マタエ』 の標高は1470mなので、東西どちらの峰に登るにしても

 約250mの距離で113mの標高差を登る事になる

 この 『マタエ』 は両峰の鞍部に当たるので、 山頂部に比べると風は随分弱かった。

 私達も岩陰の風当たりの少ない所で昼食を食べる事にした。

 傘シートを敷き、靴を脱いで足を投げ出し、お湯を沸かしたりして準備をした。

 私達が陣取った場所は風当たりは少なかったのだが、動かないと寒いので二人とも雨具を着た。





 インスタント味噌汁をすすりながら弁当を食べている間に、

 先程の 『障子戸』 の鎖場は、写真のように十数人の人達でまた混み始めていた。

 今回はここまでの途中であまり休憩していなかったので、ここでゆっくりしたかったのだが、

 寒かったので食後のコーヒーを飲んだら直ぐ出発する事にした。

 結局、『マタエ』 に着いてからの昼食休憩は40分ほどだった。





 下山は予定通りに 『マタエ』 から由布岳登山道(正面コース)を下りる事にした。

 正面コースはジグザグに道が付いていて、ガレ場が多く歩き辛かった。

 この写真は 『マタエ』 から20分ほど下りた所の登山道脇で見掛けた 『シクラメン』 である。

 しかし、どう考えたところでこんな場所に 『シクラメン』 が咲く筈は無く、状態から勘案してつい最近(今日かも?)

 登山者が鉢植えのまま持ち上がり、この地で移植したとしか思えなかった。

 尚、カメラを構えた影も写っているが、それは私です。(笑)

 その影からだけでも、私の男前振りが窺がえるのではないか?と思います。(爆)









 この写真は上写真の少し先で眼下に見えていた 『飯盛ヶ城』 である。














 正面コースには写真のような標識が所々にあったが、どうやら500m毎に設置してあるようだった。

 下りる時は多くの登山者を見掛けたので、やはり正面コースを利用する人達が圧倒的に多いようである。








      西峰   マタエ    東峰
       ↓     ↓       ↓




 正面コースはこの付近までは草むらや潅木の中に登山道がジグザグに付いているので、ずっと見晴らしは良い。

 この写真は上掲写真の少し先からは樹林帯の中に入るので、後ろをフト!振り返ったら

 『西峰』 と 『東峰』 が綺麗に見えていたので写真に撮ったものである。











 この写真は 『登山口まで2000m、標高1123m』 の標識がある地点の風景である。

 樹林帯の中に入ると、このように今までよりも登山道は少し広くなり、傾斜も大分緩やかになった。

 しかし写真のように登山道には大小の石がまだ多く、かなり歩き辛かった。










 この写真は 『マタエ』 から50分ほどで着いた 『合野越』 と呼ばれる広場で、山開き会場になる場所である。

 この 『合野越』 で毎年行われる山開きの様子は、『最近の山歩き』 の2005年5月 『由布岳山開き』 で

 紹介していますので、興味のある方はそれをご覧下さい。

  『合野越』 には写真のように数十人の団体の方達が休憩してあった。






 この写真は上の 『合野越』 から少し下りた所の谷筋に咲いていた 『サラシナショウマ』 の群生地である。

 このような 『サラシナショウマ』 の群生地は 『日向越』 付近にもあった。

 その後そこから少し下りた所で、ラフな格好で水入りペットボトルだけを持った、若い外国人男性に出会った。

 時刻は既に15時10分を過ぎていて、少し心配になったので 『何処まで登るのか?』 と英語で聞いてみた。(大ウソ!)

 そうしたら 『頂上まで登る積もりである!』 との流暢な日本語が返って来た。

 それで私は、『秋の日はつるべ落としだから無理をしないように!』 と、また得意の英語で話したら(真っ赤なウソ!)

 『ゴシンパイ、アリガトゴザイマ〜ス!』 と言って登って行った。








 その後も下りていると、写真のような案内板があった。

 この道は歩いた事が無かったので、折角だから歩いてみよう!と云う事になった。












 その道に入ると写真のような山栗が数ヶ所に落ちていたが、ほとんどが空でまた実も小さかった。

 私は先日、他所の山歩きでゴルフボールに近い大きさの山栗を沢山(約2kg)拾っていたので、

 そんな小さな山栗は拾う気もしなかった。







             分岐1




 その道を5分ほど歩くと写真のような分岐に出たが、

 そこは朝登る時にゲートから5分ほど歩いた所に在った分岐1の地点だった。

 何だか呆気なかった。











 その後ゲートを出て草原を歩いていると、写真のような登山靴の底部分が落ちていた。

 良く見ると接着が剥がれたようだが、これを落とした人はどんなにして歩いたのだろう?と、

 想像すると可笑しく、オバさんと笑いながら歩いていた。







下の写真は駐車場近くから写した景色である。

飯盛ヶ城              由布岳   .
↓                  ↓   .
由布岳

     由布岳の右裾野          日向岳
        ↓                ↓








 車に帰り着いた時間は15時50分だったが、有料駐車場には写真のようにまだ数十台の車が残っていた。















 この写真は道路の向こう側の無料駐車場だが、ここにもまだ20台位の車が残っていた。









以下の写真は今回の山行中に草原や登山道脇で見掛けた花々である。 

それら以外にも色々な花があったが、ボヤケて写っている物は省略した。(ボヤケたのは花が風で動いた為である・・・決して私の腕が悪い訳では無い・・・念の為)

ヤマラッキョウの蕾
ヤマラッキョウ
オトギリソウの仲間?


トリカブト
トリカブトのUP
トリカブトの種


アキノキリンソウ
キクイモ?
コウゾリナ


レイジンソウ


ヤマハッカ


ママコナ

花名はミラさんより


ヤマシロギク

ノコンギク

イヨフウロ

花名はミラさんより


サワヒヨドリ
ヤマヒヨドリ




今日の山歩きをまとめると、

       登りの所要時間は、        (駐車場)〜15分〜(ゲート)〜5分〜(分岐1)〜50分〜(日向岳分岐)〜15分〜(日向岳頂上)〜10分〜(日向越)〜

                                    1時間15分〜(分岐4)〜15分〜(東峰) で、登りの小計は3時間5分。

       お鉢巡りだけの所要時間は、   (東峰)〜20分〜(剣ノ峰)〜25分〜(北端の鞍部)〜35分〜(西峰)〜25分〜(マタエ) で、小計は1時間45分。

       下りの所要時間は、        (マタエ)〜1時間40分〜(駐車場)

   全部の所要時間(昼食休憩は含まず)は6時間30分で、万歩計は23070だった。(万歩計の歩数は所要時間の割には少ないような気がした?)



尚、由布岳の紅葉登山の様子が 『山と渓谷』 2006年9月号に紹介されていますので、紅葉時期に登りたい方は参考にされると良いと思います。





 下 山 後


時刻がまだ早かったので湯布院温泉に入って帰ろうと思っていたのだが、由布院の町に下る道路が途中から渋滞していたので、由布院の町を迂回して帰った。

そう云う事で今回は湯布院温泉には入らずに終わった。 大変残念だった。

しかし、その後の帰路中に或る交差点で信号待ちをしていると、横の方から笛と太鼓の音が聞こえて来た。

見ると、境内でお神楽があっていたので急遽見に行く事にした。 屋台も出ていて数十人の人達が見物していた。 

その中の年配の方にお尋ねしたところ、お神楽は山の上の部落と、この山の下の部落で毎年交互に行われるとの事だった。

そして神様が今日山の上の部落から下りて来られたので、それを歓迎するお神楽との事だった。

明日は子供達だけによるお神楽が行われるとの事で、子供達はその日の為に一生懸命練習しているので、見ると凄く感動します!との事だった。

写真のお神楽の他にも剣舞のようなお神楽もあったが、どちらもとても良かった。


今日もまた楽しい山行が出来たので大変満足して帰り、自宅で入浴後にオバさんとキーンと冷えたビールで乾杯した。

ア〜〜旨い!、堪えられんナ〜、生きてて良かった〜!!(この心境は飲めない人には分らないだろうな〜、ネェ〜ご同輩!)

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