上人の岩屋登山口〜桑原山、ピストン
2015年(平成27年)4月24日(金曜日) 快晴 弱風
1/2万5千 地形図上でのGPS軌跡
(途中で軌跡が乱れている所があります)
白色の点線は10秒間隔
(
緯線
10秒間の距離=約310m、
経線
10秒間の距離=約250m)、
青色の線
は1分間隔、
水色の斜線
は磁北線
.
緯 度
.
32°46′00″
32°45′30″
32°45′00″
経
131° 131° 131° 131° 131°
34′ 34′ 35′ 35′ 36′
度
00″
30″ 00″ 30″ 00″
今日の予定には余裕が有ったので、今朝は6時半頃にシュラフから抜け出した。
車内に取り付けている温度計を見ると、13℃だった。
駐車地の斜め前には写真の様な水場があり、
私達はそこで洗顔等をしたが凄く冷たく、頭がスッキリした。(私は普段もスッキリしてるけどネ!)
水場近くには 『ヒメレンゲ? or マンネンソウ?』 が咲いていた。
『ホットコーヒー、パン、ゆで卵、バナナ』 の朝食を食べたあと、駐車地を出発した時刻は7時50分だった。
林道を300m近く?登ると林道終点に突き当たるが、そこに下写真の 『上人の岩屋登山口』 があった。
黒内線林道の終点が、上人の岩屋登山口
上人の岩屋の説明
登山口から直ぐ植林地の中に入った。
上の植林地をほんの数分で抜けると、そこには新緑が綺麗な自然林内の登山道が続いていた。
その新緑の下を5分ほど登っていると、『ハサコ』 の名板を付けた樹があった。
私はハサコの名称は初めてだったので、少し調べると 『コナラ』 の別名だった。
この温度計を写していた時刻は8時7分だったが、木漏れ日の射す登山道では暑くも寒くも無く、
ちょうど気持ち良く感じる16℃だった。
またその付近ではシャクナゲの葉っぱに似た樹が沢山あり、その枝先の若葉が明るく淡いグリーン色で綺麗だった。
その後の登山道脇では 『赤松』 の樹も多く見掛けた。
今はその根元に出る季節では無い事は分っているが、くじゅう等では季節外れに狂い咲きしたミヤマキリシマを
時々見掛ける。
それで、赤松の根元にも狂った物が出ているかも知れない?と思い、私は赤松を見掛ける度にその根元に注視して
行ったが、残念な事に狂い出た物は1本も無かった。(涙!・・・たまにはバカがいると嬉しいんだけどネ〜!)
登山口から40分ほど登った所に下・左写真の様な大きな岩があった。
登山時にはその岩には登らなかったが、下山時に私は枯れ枝等で腕に引っ掻き傷を作りながらもその岩に強引に登ってみた。
そうしたら下・右写真の様に桑原山と小ピークが見えていた。
展望岩?
小ピーク 桑原山 .
↓ ↓ .
その後の登山道脇には大きな岩が沢山あり、その大岩には写真の様な洞窟が方々にあった。
写真の洞窟では近付いて来る私達の足音に驚いたのか?、姿は見えなかったが大きな鳥が羽ばたく様な、
バサ!バサ!バサ!と云う大きな音と共に、何かが?洞窟から飛び出して行った。
下写真が登山口から45分で着いた、『上人の岩屋』 である。
上人の岩屋と1体の石仏様
左写真の直ぐ横にあった、8体の石仏様
上人の岩屋から5分ほど登ると、下写真の様な急坂が続いていた。
ロープを張った急坂−1
ロープを張った急坂−2
ロープ場を過ぎて数分登ると、今度は尾根道になった。
桑原山
↓
上の様な気持ちの良い尾根道を10分近く登ると、写真の様な岩があったので、
私達はザックを下ろし、今日初めてここで休憩する事にした。
行動食を食べながら喉を潤し15分ほど休憩したが、前方には目指す桑原山が見えていた。
上の休憩場所から進み始めて初めて分ったのだが、上写真の場所一体は大きな岩の上に当たり、
そこから下りる場合は写真のロープを伝い、その大岩の基部を巻くようにして下りて行った。
大岩から10分ほど進んだ樹の根元には、周りが白く縁取られたサルノコシカケがあった。
その付近で見掛ける花は殆んど無く、時々ヤブ椿の花を見掛ける位だった。
その後の登山道は写真の様な歩き易い尾根道が続いていたが、その付近を歩いている時に何処からか
『ホッ!ホッ!ホッ!』 と低音で鳴く、ツツドリの声が聞こえていた。
その尾根道には写真の様に、右側の大きな幹が35度位?に傾いているので、それを支える為、左側の小さい方の
幹が反対側に少し傾き、全体のバランス取りながら成長している 『V字バランスの樹?』 があった。
上写真から少し進むと、左側のヒメシャラと右側の違った樹が下の方は合体しているが、
途中から離れている樹があった。(変な事を連想しないで下さい・・・笑)
その真ん中からまた違った樹が出ていたら、もっと面白いのだけどネ〜!
尾根道が終わって登り坂になると、下写真の様なミツバツツジを多く見掛けるようになった。
満開のミツバツツジ−1
満開のミツバツツジ−2
満開のミツバツツジ−3
また上写真付近の登山道では、ワチガイソウ?を所々で見掛けた。
更に登るとミツバツツジは見掛けなく成ったが、今度はバイケイソウを多く見掛けるようになった。
尚、この付近を歩いている時に何処からか?キツツキがクチバシを激しく動かしてドラミング(幹に穴を空ける)する
けたたましい音がずっと聞こえていた。
私達はその音を聞きながら、『あんなに激しく嘴を動かしたら、脳ミソが動いてバカに成らないのかな〜!?』 等と
笑いながら登っていた。
桑原山
↓
更に登って行くとバイケイソウの群生地は無く成り、今度はブナやミズナラ等の林の中を登って行った。
尚、この林の中は踏み跡がハッキリせず、また目印も少なかったので、何処でも歩ける感じだったが、
ここの土はフカフカしていて、斜面ではその土が直ぐ崩れるので大変歩き辛かった。
上写真の林を抜けると、桑原山の山頂が近くに見えて来たが、それ以降の登山道脇や斜面には、下写真の様な満開のアケボノツツジが沢山咲いていた。
満開のアケボノツツジ−1
満開のアケボノツツジ−2
満開のアケボノツツジ−3
桑原山山頂に着く30m位?手前に 『矢立峠』 に下りる分岐標識があったが、
その周辺にも満開のアケボノツツジが沢山あった。
鬼の目山? だき山? 大崩山
↓ ↓ ↓
これが 『桑原山=くわばるやま=1408m』 の山頂であるが、
到着時刻はちょうど11時だったので、3時間10分の所要時間だった。
尚、後方は南西方向の景色であるが、山頂には誰も居なかった。
桑原山の山頂は東西方向に細長く、山頂の少し先には石祠があった。
更に奥に行くと、前日(23日)登った 『五葉岳』 や、翌日(25日)登った 『木山内岳』 等が
西方向の樹間に見えていた。
当時刻は強い陽射しが有って日向では暑く感じていたので、
私達は山頂奥の林間に傘シートを敷き、少し早いが昼食にする事にした。
今日の昼食も昨日と同じく、『ホットサンド、コーンスープ、ソーセージ』 だった。
しかしデザートがバナナとデコポンだった。
今日は時間的に余裕が有ったので、私達は食後のコーヒーを飲んだりして
誰も居ない山頂で1時間半もまったりとしていた。
12時半に山頂を出発したが、桑原山の直ぐ隣にある小ピーク(1330m)にもアケボノツツジが沢山咲いているのが見えていた。
それでまだ時間的に余裕が有った私達はその小ピークにもちょっと足を延ばしてみる事にした。
下写真はその小ピークに行く途中で写した満開のアケボノツツジである。
その小ピークに向かっている途中では直ぐ近くから 『ホーホケキョ』 の鳴き声が時々聞こえていた。
満開のアケボノツツジ−4
満開のアケボノツツジ−5
満開のアケボノツツジ−6
桑原山の山頂部からは大崩山の岩峰群は角度の関係で見えなかったが、私は小ピークまで行けばもしかしたら岩峰群が見えるかも知れない?と思っていた。
そうしたら案の定、小ピークに行く途中から下写真の様にバッチリと大崩山の岩峰群を見る事が出来た。
只、当日は春霞なのか?少し霞んでいたので、鮮明には見えなかった。(残念!)
小ピークへ行く途中から見えた、大崩山の岩峰群
大崩山山頂 小積ダキ 湧塚尾根 .
↓ ↓ ↓ .
左写真の岩峰群をズームアップしたもの
小積ダキ 湧塚尾根 .
↓ ↓ .
これが小ピークの山頂部にあった物だが、山頂標識ではなく 『矢立峠』 から桑原山に登る時の道標だった。
尚、樹間の奥に見えているのが桑原山の山頂である。
この小ピークでも10分ほど休憩後にまた 『矢立峠』 に戻ってから下山を開始した。
登る時にキツツキの音を聞いた場所近くまで下りると、 驚いた事にキツツキは 『ガガガガガー・・・・・』 と、
激しいドラミング音をまだ立てていた。
私達は 『キツツキは穴を空け過ぎて脳ミソが動き、バカに成ったんじゃないの!?』 等と笑いながら下りていた。(笑)
下山時は途中で何回か休憩しながらゆっくりと下りて行ったが、その下山中には往路時には気付かなかった、
『フランケンシュタインがウインクした様な岩』 を見掛けた。(笑)
また下山時には写真のように大きな岩が倒れるのを支える様にして成長している、健気な小さな樹も見掛けた。
登山口に戻った時刻は16時15分で、今日は下山する迄とうとう人の姿を見掛ける事は無かった。
今日の山歩きをまとめると
登山口(7:50)〜上人の岩屋(8:35)〜休憩(9:05〜9:20)〜桑原山山頂(11:00〜12:30)〜
小ピーク山頂(13:10〜13:20)〜休憩(14:00〜14:20)〜登山口(16:15)
総所要時間は8時間25分、GPSの積算距離は約8.5kmで、万歩計は22881だった。
下山後は下写真の 『美人の湯』 に入った。(料金=510円/1人)
私が入った時は6人の先客がいたが、その人達は私と入れ違いの様にして出て行ったので、それ以降は私の貸切りだった。
女性風呂の方も2人の先客が直ぐ出て行ったので、それ以降は一人だった!とオバさんが言っていた。
浴槽
露天風呂で、竹塀の向こうは女性の露天風呂
正面に見えるのは大崩山山頂
風呂から上がり、美人の湯のフロントで 『大崩山の地図(2枚組)=410円』 と、良く冷えた 『缶ビール3本=1050円』 を買った。
そしてフロントの若い男性から明日歩く予定のコース、『上祝子登山口〜吐野〜三里河原〜モチダ谷〜石塚〜山頂〜坊主尾根〜上祝子登山口』 の説明を受けた。
そうすると、『吐野までは目印も踏み跡も有るが、それ以降の石塚までは踏み跡が薄く、目印や道標も大変少ない!』 との事だった。
それで私が 『貴方達の手で目印や道標を設置して貰う事は出来ないのですか?』 と尋ねると、『吐野⇔石塚』 間は 『森林生態系保護地域』 の為、
『道標や目印を付けては行けない事に成っている!』 との返答だった。
また、『夏場や紅葉シーズンだったらそのコースを通る人がいるかも知れないが、この時期はまず他の登山者は通らないでしょう!』 との事でもあった。
その説明を聞いて私達は少しビビり始めた。
私達が美人の湯から出た時には下の駐車場には9台の車が停まっていて、その中には車の横にテントを張ったり、バーベキュウをしている人達もいた。
私達は上祝子登山口の何時もの場所に移動する事にしたが、上祝子登山口には他に1台の車も無かった。
これが当夜の宴会料理である。
宴会料理を簡単に説明すると、
左上の皿は、 大豆と根野菜、トマト、キュウリ、
左下の皿は、 裂きイカ、ビーフジャーキー、
真ん中のフライパンは、マーボ春雨、
右上の皿は、 タマネギのシーチキン和え、
右下の皿は、 イカのオリーブ油漬け、サンマの缶詰、赤貝の缶詰、
飲み物は美人の湯で買った缶ビール(オバさんが何時も2本
、
私は1本
・・
笑)の他は
私がウイスキー、オバさんは自家製梅酒であった。
私達は宴会をしながら昭文社の 『祖母・傾・大崩山』 地図(2015年版)や美人の湯で買った大崩山の地図を見て、明日予定しているコースに付いて話し合っていた。
そうすると、美人の湯のフロントで一緒に説明を聞いていたオバさんはかなりビビッテいて、予定のコースは中止し、そのコースはもう少し詳しく調べてから挑戦しよう!
と言い始めた。
そして明日は予定を変更して 『木山内岳』 に登り、その下山時に時間に余裕が有れば 『三里河原』 への登山道を下見をしよう!と言う。
そう云う事で、翌日は急きょ予定を変更して 『木山内岳』 に登る事になった。(それに従わないと、明日は食事を与えて貰えないからネ〜・・・笑)
当夜は宴会を始めた時刻が21時半頃と遅かったので、シュラフに入ったのは23時に近かった。
この後は翌日(4月25日)の 『
木山内岳
』 に続きます。