上祝子登山口~木山内岳・ピストン、& 三里河原下見
2015年(平成27年)4月25日(土曜日) 快晴 弱風
1/2万5千 地形図上でのGPS軌跡
(途中で軌跡が切れていたり乱れている所があります) 黄色の矢印は順路
白色の点線は10秒間隔
(
緯線
10秒間の距離=約310m、
経線
10秒間の距離=約250m)、
青色の線
は1分間隔、
水色の斜線
は磁北線
.
緯 度
.
32°45′30″
32°45′00″
32°44′40″
経
131° 131° 131° 131° 131°
31′ 31′ 32′ 32′ 33′
度
00″
30″ 00″ 30″ 00″
私達は上祝子登山口で車中泊する場合は、祝子川を渡った所の道路の広く成った路肩でする様にしている。
そこだと地面が水平で、また他の登山者の車も殆んど来ないからである。
昨夜、久し振り(調べたら2010年5月1日以来なので5年振り)にその場所に来たら何時の間にか?、
ビニールパイプから流れ落ちる水場が出来ていたので、今朝私達はその水場で洗顔等をしてから出発した。
尚、写真奥に人が沢山居る所が 『上祝子登山口』 で、私達がそこを出発した時刻は5時50分だった。
登り始めて15分程した所に鉄パイプのハシゴがあったが、そのハシゴは段差が広いのでオバさんは何故なのか?、
登山時も下山時もそのハシゴを登り下りする時は大変苦労していた。(笑)
上のハシゴから4分ほど進むと小さな渓流に架かる狭い橋があった。
上の橋から6分ほど進むとまた橋があったが、その橋は丸太で出来ているので歩き辛かった。
尚、写真奥の樹間に大崩山荘が見えている。
大崩山荘の斜め前には 『坊主尾根』 と 『三里河原』 の分岐標識があり、私達は三里河原方面に進んで行った。
分岐標識から4分ほど進むと、岩上に登る丸太ハシゴがあったが、写真の様に壊れていたので登り辛かった。
上のハシゴから8分ほど進むと今度は大きな岩の傾斜面をトラバースする所が出て来たが、
写真はその岩上をロープを伝って、余裕で歩いて来るオバさんである。
上の岩場から7分ほど進むと、今度は 『湧塚尾根』 と 『三里河原』 の分岐標識が出て来た。
私がこの場所でブラウスを脱いでいる短い時間にも後から2組の登山者がやって来たが、
その2組とも 『湧塚尾根』 の方に左折して行った。
私達は直進する 『三里河原』 の方に進んで行ったが、どうやら今日はこちらに進む登山者は少ないようである。
分岐標識から3分ほど進むと、仰角が70度位?あり、高さが10m近く?ある岩場が現れた。
写真はロープを握ってその岩場を登って来るオバさんである。
更に3分ほど進むと、前方に小さな渓流に架かる丸太橋が見えて来た。
上の丸太橋の少し先には、頭巾を被った三蔵法師様のようにも見える?石が岩の上に置かれていた。
上写真から10分ほど進んだ所で時計を見るとちょうど7時だった。
ところで私達はまだ朝食を食べて無かった。
その付近で 『朝食を食べる適当な場所がないかな~!?』 と、周りを見ながら歩いていると
写真の様に 『湧塚尾根』 が樹間から見える所があったので、その場所の樹の根に腰掛けて
朝食を食べる事にした。
お湯を沸かし、『コーヒー、ホットドッグ、ドーナツ、バナナ』 で25分程?朝食休憩をした。
朝食後、10分ほど進むと幹に標識があった。
この場所が 『喜平越谷(出合)』 で、『三里河原』 と 『木山内山』 との分岐地点である。
私達は標識に従い、直進した。
上写真の場所から始まる 『喜平越谷』 は祝子川の支流に沿って登って行ったが、登山道はその支流を下の方に見たり、支流を跨いだりしながら登って行った。
支流を下方に見ながら進む登山道の様子
支流を跨いで行く所もあった
『喜平越谷』 を登って行くと小さな渓流は途中で幾つも枝分かれしながら益々小さく成って行き、その小さな流れを跨いだりして進んでいたが、
遂には水流は完全に無くなり、涸れ谷に成った。
その涸れ谷は下写真の様に、中小の岩や石がゴロゴロしていて歩き辛かった。
そんな 『喜平越谷』 であったが、途中の要所にはテープやケルンがあったので迷うような所は無かった。
岩上の大木が折れた残骸
涸れ谷の様子-1
涸れ谷の様子-2
上写真のような 『喜平越谷』 を1時間近くで登り詰めると、ロープを張った30~40m位?の急坂が現れた。
上の急坂を登り切って少し進んだ所に、写真の 『喜平越』 の標識があった。
私達は6年前(2009年10月30日)に
『観音滝登山口』
から登った時に(
その時の様子はこちら
)、
この 『喜平越』 を通っているのだが、二人とも全く気憶が無かった。(オバさんもどうやらアルツの様である・・・笑)
それで周辺に憶えている場所が有るかも?と思い、その周辺を少し歩いてみたが全く思い出せなかった。(涙)
『喜平越』 で少し休憩後、『木山内岳』に登り始めると、2分位?登った所の幹に標識があった。
何故か?私はこの標識には気憶があったので、どうやら私は 『まだらボケ!』 に成ったようである。(また涙)
その後の登山道では、下写真の様な満開のアケボノツツジを見ながら登って行った。
満開のアケボノツツジ-1
満開のアケボノツツジ-2
満開のアケボノツツジ-3
これが 『木山内岳=1401m』 の山頂であるが、到着時刻が9時45分だったので、
『上祝子登山口』 からは何と!、3時間55分の所要時間だった。(時間が掛かり過ぎ!)
予想通り、山頂には誰も居なかったので、他の登山者は全て大崩山方面に行った様である。
大崩山山頂
↓
坊主岩 象岩 小積ダキ リンドウの丘 湧塚尾根
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
私は前回この山頂に登った時、ここから大崩山の岩峰群を写した
事を覚えていたので、今回もその岩峰群を撮りに行く事にした。
岩峰群を見ながら少し下の方まで移動すると、何とか岩峰群が
見える所が数ヶ所あったが、何れの場所も木々が邪魔をして完全に
見える所は無く、左写真の場所がベストポジションだった。
私は出来れば、『満開のアケボノツツジ』 と 『岩峰群』 との
コラボ写真を撮りたかったのだが、残念な事にその方向には
アケボノツツジは無く、それは叶わなかった。(涙)
桑原山
↓
木山内岳の山頂部は東西方向に細長く、東端まで行くと昨日登った 『桑原山』 が
綺麗に見えていた。
傾山
↓
また北西方向の樹間の彼方には、『傾山』 が少し霞んで見えていた。
山頂部周辺から各方向の景色を眺めた後、私達は山頂標識地点に戻り、そこの木陰でお湯を沸かし、ホットコーヒーを飲みながら行動食を食べ、ゆっくりと休憩した。
まったりと休憩した後に下山に掛かったが、『喜平越』 迄はまた下写真の様な満開のアケボノツツジやミツバツツジ等を見ながらゆっくりと下りて行った。
満開のアケボノツツジ-4
満開のアケボノツツジ-5
ミツバツツジ
下山中に登山道から少し離れた下の方に白い花が見えるので、もしかしたらそれは私がまだ見た事が無い、
『白色のアケボノツツジでは?』 と思いザックを下ろして急坂を下りて行ったら、それは 『ムシカリ』 の花だった。(涙)
そんな下山中の木陰で温度計を写すと、18℃でちょうど気持ちの良い気温だった。
写真は登る時にも紹介したが、 『喜平越』 の少し下にあり、『喜平越谷』 に下りる長い急坂を、
ロープを伝って下りて来るオバさんである。
上のロープ場を下りた後は、写真の様に涸れた 『喜平越谷』 を下りて行った。
登る時は気付かなかったが、上掲のロープ場から12分ほど下りた所では、写真の岩の間から水が湧き出ていた。
しかしその湧水(源流)は直ぐ先で地面に吸い込まれ、まだ地表を流れる水流を形成する迄には至って無かった。
そんな湧水が沢山集まって祝子川の小さな支流を造り、その支流が幾つも集まって、あの轟音を立てて流れる
祝子川の本流に成るのだろう!
下写真も登る時は気付かず、下山時に目に付いた物だが、登山時と下山時は目線や角度や気持ちの余裕度により、目に付く物が変わるのだろうか?
芸術作品の様だった、倒木の樹の根
大きなデベソ?
カタツムリ? or ナメクジ?
写真は登る時にも紹介した、『木山内岳』 と 『三里河原』 の分岐地点である 『喜平越谷』 である。
この場所まで下りた時の時刻は12時を少し過ぎていたので、この河原で昼食を食べる事にした。
これが当日の昼食で、今山行では3日間とも昼食は 『ホットサンドとコーンスープ』 だった。
しかし、今日はホットサンドの具材が違っていた。
前2日間の具材は 『ベーコン、チーズ、キュウリ』 だったが、
今日は昨夜の宴会時に作った 『タマネギのシーチキン和え』 の半分を
容器に入れて持って来ていて、それを今日の具材として使っていた。
と、言う事はオバさんは昨夜の宴会料理を作る時から、
今日の昼食の事を考えていた事になる。
そんな事は、男性はまず気が回らない事なので 『主婦の知恵は凄いな~!』 と、私は感心
しながら見ていた。(オバさんは賢い!・・・笑・・・しかし手抜き or ズボラとも言えるかも?)
私達は誰も来ないこの場所で、デコポンを食べコーヒーを飲んで、1時間近く休憩していた。
『喜平越谷』 で1時間近く休憩後は、14時に成るまで 『三里河原』 への登山道を進んでみる事にした。
その登山道の最初部分には、写真の様な小さな渓流が幾つかあり、それらを跨いだりして進んで行った。
『喜平越谷』 から25分位すると、45度近く?傾斜した大きな岩場のトラバース地点に出た。
そこにはロープが張ってあり、途中には小さな水流があった。
下写真はその岩場の中間地点で写した、上方の景色と、正面の景色である。
上方の景色
正面の景色で、左側の岩は坊主岩、湧塚尾根等も少し見えている
上写真から7分ほど進むと、今度は1枚岩の斜面を凄く重たい鎖を握って登る所があり(下・左写真)、登り切ると岩の斜面に滑り止め金具が取り付けてあったので、
それに足を置きながらワイヤを掴んで岩を渡って行った。(下・右写真)
上写真の岩場もこの岩場も、そこで足が滑ったら、1枚岩を数十メートル滑って下の祝子川に真っ逆さまである。(コワ!)
凄く重たい鎖を握って岩を登る
滑り止め金具とワイヤー
上写真から6分ほど進むと、今度は写真のハシゴがあり、そこを下りる時は暇だったので数えたら24段あった。(笑)
上のハシゴから10分強進むと、祝子川の河原に下りる土手上に出たが、写真はそこの景色である。
その場所は地面が平らに成っていて数張りのテントが張れる位の広さがあり、近くの地面からは埋められた
ガラス瓶等の破片が少し覘いていたので、『ここがテント場かな~?』 等と思ったりした。
上写真の場所から土手を5mほど下りた所が下写真の祝子川の河原で、『吐野=はけの』 と呼ばれている場所らしい。
吐野付近の、祝子川の様子
吐野の少し上流部の様子
これも吐野付近の景色であるが、そこにはまだ山桜が散り残っていた。
私は一人で吐野の少し上流まで散策してみた。(上写真・右)
その後、吐野に戻るとオバさんは誰も居ない河原で、写真の様に
時々舞い散る山桜の花びらを見ながら涙ぐみ、物思いに耽っていた。(爆)
これも吐野付近の祝子川を写した物である。、
当日の水量は多くは無かったが、兎に角水が澄み切っていてとても綺麗だった。
写真にも写っているが、時折、川面に舞い落ちた山桜の花びらがゆっくりと流れて行った。
私はそれを見ながら
『散る桜
残る桜も
散る桜』
の句を思い出していた。
祝子川の河原でお湯を沸かし、岩に腰掛けてホットコーヒーを飲みながらお菓子を食べたりして暫らく休憩後、
予定時刻に成ったので戻る事にした。
この標識は上掲写真の 『テント場?』 から土手を下りた所に取り付けられていた標識である。
私はこの標識を見た時 『アレー!吐野はハクノと読むのかな~?』 と疑問に思っていた。(地図にはハケノとのルビ)
その標識の写真を撮り終えた時に、何時の間にか後ろに同年代の登山者が立っていたのでビックリ!した。
その男性が写真の方だが、その方も前回この場所に来てこの標識を見た時にやはり疑問に思ったとの事で、
今回はその文字を書き直そう!と、赤のマジックインクを持参されていた。
そしてこの写真に写ってい様に、赤マジックで 『ハクノ』 を 『ハケノ』 に書き直した後、プリンターで打ち出した文字を
プラ板に張り付けた標識を、土手部分に取り付けられた。
この男性と少し会話すると大分の方で、今日はここまで 『上祝子登山口~坊主尾根~鹿納山~五葉岳』 と、
目印や標識を取り付けながら歩いて来た!との事だった。(ビックリ! & 感謝!)
しかし昨日 『美人の湯』 で聞いた、『森林生態系保護区域』 の事を話すと 『知らなかった!』 と少し驚いてあった。
上写真の男性は標識を取り付けた後は私達より先に出発されたが、凄く足が早くその姿は瞬く間に見えなくなった。
吐野から少し進んだ所でふと後方を見ると、単独の若い女性の姿が目に入った。
私達はその後も普段のスピードで歩いていたのだが、その若い女性は見る見る間に私達に近付いて来た。
少し会話すると、熊本在住で今日のこれまでのルートは先程の男性と全く同じだった。
私達はまたもやビックリ!しながら先程の男性の事を話すと、その若い女性はその方に興味を持ったらしく、尋ねて
みよう!と先に歩いて行った。 その女性はバレーボールやバスケット選手の様に背の高いスラリとした美人で
♥
写真の様に脚が長い上に足運びが凄く早く、アッ!と言う間にその姿は見えなくなった。(またまたビックリ仰天!!)
その後の登山道では岩の割れ目に沿って根が伸びて行ったのか?、根が大きく成ったので岩が割れたのか?
知らないが、写真の様に岩の割れ目の中で成長している樹の根を見掛けた。
『上祝子登山口』 に下りた時刻は16時25分で、朝この道路にズラーッと並んでいた車は数台しか残ってなかった。
そして私達が荷物や車内の整理をしながら帰宅の準備をしている時にも、
2組の登山者が下りて来て、先に走り去って行った。
今日の山歩きをまとめると
上祝子登山口(5:50)~大崩山荘((6:15)~朝食休憩(7:00~7:25)~喜平越谷(7:35)~
喜平越(8:40~9:10)~木山内岳山頂(9:45~10:55)~喜平越谷で昼食(12:05~13:00)~
吐野(13:50~14:30)~喜平越谷(15:10)~上祝子登山口(16:25)
総所要時間は10時間35分、GPSの積算距離は約9.6kmで、万歩計は30601だった。
今回の山行は、これまで紹介した様に天候に恵まれ、またどの山もアケボノツツジがちょうど満開で実にラッキーであった。
最初の方は久し振りにアケボノツツジを見たのでワー!等と歓声を上げて感激していたが、最後の方はもう見飽きて何の感動も無かった。(笑)
3日間の内、初めの2日間は予定通りの山行だったが、3日目が急きょ変更に成り実行できなかったので、そのコースは今後調べ直し、夏か紅葉シーズンにでも?
リベンジしよう!と思っているところです。