韓国岳(1700m)


2010年(平成22年)11月4日(木曜)   晴れ   弱風


ルート概念図(緯度・経度とも10秒間隔で黄色の線は磁北線)、右側の夷守岳〜獅子戸岳は3日に、左側の韓国岳と甑岳は4日に登った。




 写真が 『大浪池登山口』 だが、私達がここを出発した時刻は7時20分だった。



 『大浪池登山口』 周辺には20〜30台位が駐車可能なスペースがあるが、

 私達がそこに着いた時はまだ5台位しか駐車していなかった。










 写真の看板は上写真で、奥の方に写っている看板である。



 看板に書いてあるように当日も新燃岳への登山は禁止されていた。







下写真は大浪池までの登山道の様子だが、写真のように石畳の階段がずっと続いていた。

大浪池までの登山道の様子−1
大浪池までの登山道の様子−2
大浪池までの登山道の様子−3

上写真のような登山道を30分ほど登ると、大浪池の上部にある下写真のような 『大浪池避難小屋』 に着いた

大浪池避難小屋
小屋の内部












 小屋付近には写真のような説明板があった。

















『大浪池避難小屋』 は大浪池の南側にあり、大浪池の北側には 『韓国岳避難小屋』 がある。

どちらの避難小屋からも池を一周できるが、池の東側を回るのを 『東周り』、池の西側を回るのを 『西回り』 と読んでいるようである。

私達はまず東回りで韓国岳避難小屋まで行き、そこから韓国岳に登った後はまた韓国岳避難小屋まで下り、今度は西回りで大浪池を一周する予定にしていた。



下写真は東回り中に写した登山道の様子である。

所々にベンチがあった
東回り登山道の様子−2
東回り登山道の様子−3

東回りの場合は登山道の左側に大浪池があるが、登山道の至る所に池側に曲がる踏み跡があり、そこを進むと絶壁から大浪池を覘き込めるようになっていた。

下写真はそんな撮影ポイントから写した写真の一部だが、当時刻は光線の具合が良かった為なのか?、あるいは青空が水面に写っていた為なのか?は

良く分からないが、とにかく池の色がコバルトブルーでとても綺麗だった。

しかし池の周りの紅葉は 『全体的にはまだこれから!』 の色付きだったが、部分的には左写真のように綺麗な所もあった。

東回り中に写した大浪池−1
東回り中に写した大浪池−2







 尚、東回りをしている時に前方に見えていた韓国岳の山頂には、写真のように何時も濃いガスが掛かっていた。



















 東回りの途中には、写真のような説明板もあった。














下写真が韓国岳避難小屋であるが、東回りで大浪池を半周するのにちょうど1時間も掛かっていた。

これは東回り中の撮影ポイントで何枚も写真を撮っていた為だと思う。

韓国岳避難小屋
小屋の内部

韓国岳避難小屋に着いた後は、その横から直ぐ韓国岳に登り始めた。

下写真はその登山道の様子だが、山頂近くまで半分以上の登山道が写真のような木の階段だった。

私は13年前(1997年3月)に 『えびの高原』 から子供と一緒に韓国岳に登った時に、このルートで大浪池に下りた事があった。

その時はこのような階段が無く粘土質の急坂だったので、『滑らないように!』 と注意しながら下りていても何回も滑り、ズボン等が泥だらけになった思い出がある。

韓国岳への登山道の様子−1
韓国岳への登山道の様子−2
韓国岳への登山道の様子−3









 左写真は、上写真のような登山道を35分ほど登った所で下方を写したものだが、

 その付近からは紅葉と大浪池の景色がとても綺麗だった。



















 上写真から5分ほど登った所には、写真のように大きな岩を抱っこしたまま成長した樹があった。














 標高が上がって来ると私達もガスの中に入り始め、景色も段々霞んできた。










更に標高が上がると、登山道は下写真のようなガレ場になった。

ガレ場−1
ガレ場−2







 山頂近くになると強い風が吹き、濃いガスが次々に流れて来て写真のように視界は30m位になった。









韓国岳避難小屋から登り始めて1時間10分程で下写真の 『韓国岳=からくにだけ=1700m』 の山頂に着いた。

ガスが無ければ、山頂標識の直ぐ後ろには覘くのも怖いような深い火口が見えているのだが、当時刻はとにかくガスが濃く、右写真のように何も見えなかった。

韓国岳山頂
  濃いガスの為、火口は全く見えなかった

私達が山頂に着いた時は5人位の登山者がいたが、各自記念写真を撮ったらそそくさと下山していた。

私達も山頂部には5分も居なかったと思うが、そんな短時間でも私は指がかじかんでしまった。

当時刻の山頂は濃いガスの為に薄暗く、また風が強かった勢もあり、体感温度はマイナスだったのでは?と思う。



下写真は下山中に写した景色だが、下山中は景色も良く見えず暇だったので 『階段の数でも数えよう!』 と、二人とも段数を数えながら下りた。(笑)

階段は幾つもブロックに分かれていたので、オバさんがブロック毎に段数を手帳にメモしながら下りて行った。

下山中に写した景色−1
下山中に写した景色−2




 写真の韓国岳避難小屋横まで下りて全ブロックの段数を合計したら、

 何と!、『1277段』 もあった。(10段位の数え間違いはあるかも?)



 私達はここにあるベンチで行動食を食べながら5分ほど休憩した。






上写真の韓国岳避難小屋横から今度は大浪池を西回りで歩く事にした。

下写真はその西回り中に写した登山道の様子である。

西回り登山道の様子−1
西回り登山道の様子−2
西回り登山道の様子−3










 西回りの登山道には写真のような説明板もあった。














      白鳥山      えびの高原                甑岳
        ↓          ↓                   ↓









 西回り中の北方向には、この後に登る事になる 『甑岳』 が写真のように見える所もあった。




















 また西回り登山道の所々では、写真のようなリンドウを見掛けた。









下写真は西回り中の撮影ポイントから写した大浪池の写真である。

東回り中に写した写真とは池の色が違うが、それが光線の具合の為なのか?、上空の色が影響しているのか?は良く分からないが、

とにかく東回り中に写した池の色とは明らかに異なっていた。

それから東回り中に遠くからこの西斜面を見ると、余り紅葉していないように見えたが、近くから見ると写真のようにかなり紅葉した所があった。

西回り中に写した大浪池−1
西回り中に写した大浪池−2




 西回りで大浪池を半周して大浪池避難小屋近くまで戻ると、そこでは写真のように保育園児達が昼食中だった。


 園児や保母さん達に尋ねると近くの保育園児達で、毎年この時期に登っているとの事だった。


 私達も写真のような景色を眺めながら25分ほど昼食休憩をした。







                            ほとり
 私は大浪池の周りを回っている時から、『池の畔に下りれないかな〜?』 と思っていた。

 それで昼食後に下りる道がないかを少し調べてみた。

 そうしたら直ぐ近くで、踏み跡のような道を見付けた。

 それで私がその道を少し下りてみると、途中に赤テープがあったので池まで下りれる事が分かった。

 しかしその道は写真のように崖のような所の連続だった。





上写真のような所を5分ほど下りると、大浪池の畔に出た。

下写真は池の畔から写した景色である。

池の畔から写した韓国岳
池の畔から写した紅葉









 私が池のあちこちに移動して風景写真を撮っている間、

 オバさんは写真のように池の畔の岩に腰掛け、ハガキ絵を描いていた。














 池の畔から上に戻ると、近くにいた中年の女性登山者から 『何処に行かれていたのですか?』 と訊かれた。
            ほとり
 それで私が 『池の畔まで行って来ました』 と応えると、

 その女性は 『池にホテルがあるんですか?』 と、ビックリした顔をしてあった。

 それで私は 『ハハ〜ン!、勘違いしてあるな!』 と分かったので、

         『ハイ!、池に下りるとホテルだけでなく、レストランも遊園地も、それに無料の温泉もありますよ!』 と

 途中からは自分でも可笑しくなって笑いながら応えたら、ようやくその女性は自分の勘違いと私の冗談に気付かれた

 ようで、その女性の連れの方達も一緒に皆で大笑いになった。             その後、私達は一気に下山した。



韓国岳の山歩きをまとめると、

          大浪池登山口(7:20)〜大浪池避難小屋(7:50)〜韓国岳避難小屋(8:50)〜韓国岳山頂(10:00)〜韓国岳避難小屋(10:50/10:55)〜

                          大浪池避難小屋近くで昼食休憩(11:50/12:15)〜大浪池の辺(12:20/12:45)〜大浪池登山口(13:05)

                          総所要時間は5時間45分で、万歩計は21249だった。




甑岳(1301m)


韓国岳から下山した時刻は13時を少し過ぎた位だったので、時間と体力にまだ余裕があった。

それで近くにあり、まだ登った事の無い 『甑岳』 にちょっと登って来る事にした。

『大浪池登山口』 から 『甑岳登山口』 までは10km位離れている。

その 『甑岳登山口』 に向かう途中で 『韓国岳登山口』 の前を通ったが、そこには消防車と救急車が赤色灯を回転させながら停まっていたので、

私は 『事故があったのかな〜?』 と思いながら通り過ぎた。







 写真が 『甑岳登山口』 だが、ここを出発した時刻は13時25分だった。














 登山道は写真のような林の中を緩やかに下りて行った。










上写真のような林の中を10分近く下りると、平らな場所に出た。

そこには写真のようにネットで囲まれた区域が数ヶ所あり、そのネットには右写真の看板があった。

広い鞍部
ネットに取り付けられていた看板

上写真のような平らな場所はその後も数百m続いていたが、そこには下写真のような赤松林が広がっていた。

私は 『もしかしたら?』 とちょっと思ったが、直ぐに 『こんなに人が多い所では、もし出たとしても既に採られているに決まってる!』 と思い直し、

私は林床の方は見ないで、真っ直ぐ前だけを見て歩いた。(笑)

赤松林−1
赤松林−2


 上写真のような赤松林の中を10分近く歩くと、左写真のような登りの山道になった。

 その山道を登っていると上空でヘリコプターが旋回している音が聞こえていた。


 その後、下りて来る登山者の方から、

 『韓国岳の方で登山者がロープで吊り上げられ、ヘリコプターに収容されていましたよ』 と教えて貰った。

 それで韓国岳登山口に消防車と救急車が停まっていたのだな!と分かった。


 その後も山頂までの途中で十数人の登山者と擦れ違った。




 写真が 『甑岳=こしきだけ=1301m』 の山頂で、山頂部はかなり広かった。



 私達が山頂に着いた時は誰も居なかった。



 尚、写真の山頂標識には 『1315m』 とあったが、

 地図やガイド本等には 『1310m』 になっている物もある。



 しかし国土地理院の標高は 『1301m』 になっているので、ここではそれを採用した。







山頂標識の正面に見えていた韓国岳
南西方向に見えていた六観音御池

   夷守岳     丸岡山     大幡山  高千穂峰
    ↓         ↓        ↓     ↓



 写真は南東方向の景色だが、

 その方向には昨日歩いた『夷守岳〜丸岡山〜大幡山』等の稜線が見えていた。



 私が山頂からの景色を撮っていると、山頂標識の後ろから突然3人の登山者が現れた。



 『何処から見えたのですか?』 と尋ねると、

 『反対側に小さな池がありススキが綺麗ですよ』 との事だったので早速行ってみる事にした。














 山頂標識後ろの小さな踏み跡を5分近く下りると写真のように、『甑岳火口部』 の標識が立っている平原に出た。









そこは標識のように昔の火口跡で、現在は下写真のように一面のススキ野になっていた。

ススキ野の中にあった小さな池
火口跡は一面のススキ野だった

ススキ野を10分ほど逍遥した後は一気に下山した。



甑岳の山歩きをまとめると、

         甑岳登山口(13:25)〜甑岳山頂(14:00/14:10)〜甑岳火口部(14:15/14:25)〜甑岳登山口(14:55)

         総所要時間は1時間30分、万歩計は6587だった。



この後は翌日(5日)の 『開聞岳』 に続きます。

inserted by FC2 system