上湯沢台(1370m)


2010年(平成22年)9月25日(土曜)   曇り時々晴れ   弱風


今回はGreen Walk(九州・山口版)35号、36号の 『山からの風便り』 欄に掲載されていた 『上湯沢台』 に登りに行く事にした。

『上湯沢台』 の山名はくじゅうの地図で見た事があったが、私達はまだ登った事が無かったので、その記事を読んで急に登りに行く気になったのである。

その山はそんなに所要時間は掛からないと予想されたので、自宅で朝食後にゆっくりと出発した。

途中のスーパーで今回の山行中に食べる、『果物(リンゴや梨)、野菜(きゅうり)、昼の弁当』 等を仕入れ、 『吉部登山口』 に着いたのは11時5分で

102kmの距離に2時間35分を要していた。



この 『吉部登山口』 には22日前(9月3日)に、ここから 『小窓・大窓ルート』 で 『平治岳』 に登る時にも訪れていた。

その時は1台の車しかなかったが、今日は登山口手前の林道駐車地は満車状態だった。

それで仕方なく奥の林道駐車地まで進むと、そこも殆んど満車状態だったが私達は何とか駐車する事が出来た。

今日は土曜日で明日も好天が予報されている勢か?、坊ガツルや法華院温泉に泊まる登山者が多いようで、

林道駐車地の手前にある有料駐車場(千円)にも10台近い車が駐車していた。

1/50000地形図上でのGPS軌跡(一部軌跡が途切れている所があります) 緯度・経度とも10秒間隔で黄色の線は磁北線







 写真が登山届BOXのある 『吉部登山口』 で、ここをスタートした時刻は11時15分だった。















 登山道の最初の方は植林地内だが10分位登ると自然林になり、岩や写真のような樹の根の階段が多くなった。















 そんな登山道には写真のようにシメジに良く似たキノコもあった。









その後の登山道は植林地と自然林が交互に現れたように思う。

そしてスタートしてから25分程?経つと、進むに連れて滝の音が段々大きく聞こえて来たが、その付近の登山道では下写真のような花が咲いていた。

ハガクレツリフネが多かった
オオマルバノテンニンソウも結構咲いていた

アキチョウジ
カワラボウフウ
ヒヨドリバナ







 登山口から35分強歩くと、写真のような 『暮雨の滝』 への分岐標識があったので、ちょっと寄ってみる事にした。












 上の分岐標識から100m程?下ると、写真のような滝が見え始めた。



 滝に下りる最後部分は崖のような所で、そこにはロープも何も無かったので

 鈴竹4〜5本を束ねて掴みながら慎重に下りた。(出来れば、ここにはロープかハシゴを設置して欲しい!)











 写真が 『暮雨の滝=くらぞめのたき』 だが、真冬には殆んどが凍るそうである。



 時計を見るとちょうど12時だったので、昼食を食べる事にした。



 私達は岸辺にある岩に腰掛けて、途中のスーパーで買って来た弁当を食べた。










私は弁当を食べ終わると、滝の上にちょっと登ってみる事にした。

下写真が滝の上から写した写真である。

上から写した暮雨の滝
滝上流の景色







 暮雨の滝で20分ほど昼食休憩をしたが、滝の近くは寒かったので歩き始める事にした。



 暮雨の滝・分岐標識まで戻り、10mほど進むと1本の茎に10以上の花が

 1列に綺麗に並んで咲いている、写真のような 『タンナトリカブト』 があった。

















 暮雨の滝・分岐標識から20〜30mほど進むと、右側の樹に写真のような標識があったので、そこから登り始めた。









下写真が登山道の様子だが、急坂の連続で40度前後?の傾斜があり、フクラハギやアキレス腱が伸びて少し痛く感じた程だった。

そんな急坂部分にも大体5m間隔位で赤テープがあるので、次の赤テープを見逃さなければ道を見失う事は無かった。

登山道の様子−1
登山道の様子−2
登山道の様子−3

そんな急坂部分にも下写真のような花等が所々に咲いていた。

モミジガサ
アキチョウジ
ガマズミの実

そのようにして30分ほど登った所で次の赤テープが見付からなかった。

二人して方々を探したが、どうしても次の赤テープが見付からないので戻ってみる事にした。


 そうすると少し戻った場所に、写真のように何ヶ所にも赤テープが付いている場所があった。



 その場所で周りを良く見てみると、左折した所の少し先にも赤テープがあったが、

 その赤テープはあまり目立たなかった。



 それで下山時にこの場所に戻った時、持っていた黄色の紙テープを3ヶ所に結び、

 左折して山頂へ向かう登山道も少し目立つようにしておいた。



 尚、この地点がGPS軌跡図で、『山頂への分岐点』 に当たる。






そこからは又、赤テープだけを頼りに急坂を10分弱登ると、下写真のように小さな山頂標識がぶら下がった 『上湯沢台=かみゆざわだい=1370m』 の山頂に出た。

尚、Green Walk 35号の写真を見ると、下・右写真の?文章は後から登った人が書き込んだようで、

三角点はそこから少し北側(GPS軌跡図で1332.5m地点)にあるようだ。

上湯沢台の山頂風景
左写真の樹にぶら下がっていた山頂標識

山頂は写真のように周りは樹木に囲まれていて展望は全く無いので、写真を撮ったら直ぐ下山する事にした。

前掲写真の上湯沢台・分岐標識まで戻り、そこからは往路ではなく 『大船林道』 を通って登山口に戻る事にした。





 その後の登山道はアップダウンは少なく、写真のような熊笹部分が多かった。



 この部分を歩いている時に坊ガツル方面から下山して来る3組(合計10人位)の登山者と擦れ違った。







そんな登山道脇では下写真の花やキノコを見掛けた。

サラシナショウマ
 倒木に沢山出ていたキノコ
オタカラコウ or メタカラコウ









 上湯沢台・分岐標識地点から15分ほど進むと、

 写真のような分岐標識のある 『大船林道』 に出た。













 上写真から左折して直ぐの所に写真のような橋があった。

 私達はこの橋の欄干に腰掛けて、お八つ(シュークリーム、バナナ、栗)を食べながら少し休憩した。

 そこで休憩している短時間に10人近くの登下山者が通ったので、『大船林道』 を歩く人達は結構多いようである。

 その中で同年齢位?の御夫婦が大きなザックを担いで通り掛かったので声を掛けると、

 『今日は坊ガツルでキャンプをする!』 との事だった。

 御主人のザックの後ろに金網がぶら下がっていたので、『オッ、今晩は焼き肉ですね〜!』 と冷やかすと、

 『バレましたね〜!』 とその御夫婦が笑って応じ、少しの間お互いに笑いながら話していた。









 上写真の橋から少し進むと広場に出たが、その一角にはガレージがあり、法華院温泉の車が駐車していた。













 上写真から10分強進むと写真のような場所に出た。


 標識には 『大船林道4号集材路』 とあり、ここは22日前(9月3日)に 『平治岳』 からの下山時に出た場所だった。








22日前(9月3日)は途中からまた山道に入って登山口に戻ったが、今日は最後まで大船林道を歩いて登山口に戻ってみる事にした。

私達は花を探しながらゆっくり歩いていたら、途中で3人の単独男性が追い抜いて行った。

下写真は大船林道を下山中に見掛けた花である

クサフジ
アキノタムラソウ
コウゾリナ?

オオバショウマ
ヤマハッカ
キツリフネ





 大船林道脇には花以外にも、写真のようにまだ小さいが沢山の実を付けた 『サルナシ』 もあった。



 登山口に戻ると、まだ半分以上の車が残っていた。








今日の山歩きをまとめると、

     吉部登山口(11:15)〜暮雨の滝(12:00/12:20)〜上湯沢台(13:10)〜大船林道出合(14:00)〜吉部登山口(15:40)で、万歩計は18116だった。



下山後は今晩車中泊する予定の長者原に行った。

夕方にまた 『タデ原』 を散策した。

『タデ原』 に咲いている花は9月2日と殆んど変わらなかったが、下の花は当日に新しく見掛けた花達である。

ホクチアザミ?
アケボノソウ
キクの仲間

『タデ原』 を散策後は車に戻り、携帯画面で大相撲の中継放送を見ていた。

当日は大相撲の14日目で、私も応援している福岡県出身の大関 『魁皇』 が小結 『稀勢の里』 を堂々と寄り切って勝ち越しを決め、カド番を脱出したので喜んだ。

大相撲放送が終わると少し寒くなり、そしてする事が無かったので何時もより少し早い時刻から宴会をする事にした。



 写真が当夜の宴会料理で、何時ものように全てオバさんが自宅で準備して来た物である。

 宴会料理を簡単に説明すると、

        左上は、鶏軟骨と鶏胸肉・キュウリのサラダ

        右上は、揚げ豆腐とコンニャクの煮物

        中央は、サバの南蛮漬け

        右下は、キャベツ

        左下は、デザートでリンゴと梨と栗である。

 飲み物は写真のように缶ビールも持って来ていたのだが寒かったので飲まずに

 焼酎のお湯割りにした。





宴会は19時少し過ぎまで続いた。

9月2日に同じ場所に泊まった時は暑くてドアを開けて飲んでいた程だったが、当日は肌寒くて私達はブラウスや雨具を着てから飲んでいた。

宴会中に車内の温度計を見ると20度で、最近の自宅室内気温より6度ほど低かった。

その気温を見て、この長者原は標高が1000m位なので、標高が100m上がる毎に気温が0.6度下がると云う計算にピッタリだな〜!と、私は妙に納得していた。



駐車場を見渡すと30台位の車が駐車していたが、その中の半分近くの車には人が居なかったので、その人達は坊ガツルでキャンプしているか、

法華院温泉に泊まっているのだろう?と思った。

洗顔後は寒かったので19時半頃にはシュラフの中に潜り込んでいたら、私は何時の間にか眠って仕舞っていた。



この後は翌日の 『くじゅう周遊』 に続きます。

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