英 彦 山(1200m)


2010年(平成22年)2月13日(土曜日)   午前中は晴れ、午後より一時ミゾレで濃霧   弱風


朝食を食べながらのサミット会議で(笑)、今日は急遽 『英彦山』 に登る事が決まった。


久留米市から甘木市に行き、そこからは江川ダムの横を通る国道500号線で峠越えをし、小石原村に下り始めた。

そうすると前方の山の上に英彦山が見え始めたが、その山頂部は霧氷で真っ白になっており、それを見た瞬間に二人とも 『ワー!』 と歓声をあげた。

私はその景色を写真に撮ろうと思ったが、太陽がちょうど英彦山の直ぐ横にあって逆光になる為、残念ながら撮影は諦めた。











 このコース図は高住神社の少し先に設置してあるものである。





 今日はこのコース図で

      高住神社〜天狗杉〜逆鉾岩〜溶岩の壁〜北岳〜

      中岳(昼食)〜南岳〜上宮〜水源田行者堂〜稚児落し〜

      中宮〜涸沢〜スキー場〜県立英彦山青年の家〜高住神社

     と周回した。























 写真が高住神社(豊前坊)の下にある駐車場からの登山口で、ここを出発した時刻は10時30分だった。
















 上の登山口から石段の参道を2分ほど登ると、写真の高住神社に着いた。



 私達は高住神社に安全祈願をしてから登り始めた。












高住神社から5分強登ると、下の説明板のある屏風岩の横を通る。

この付近には説明板のような奇岩が多い。

又、この少し先から分岐した所にある 『望雲台』 はかなりスリルの有る所だが、私達はそこには数回登った事があるので今日は行かなかった。

屏風岩の前にある説明板
         屏風岩










 屏風岩から5分ほど登ると、前方に写真のような霧氷が見え始めた。























 上写真から10分ほど登ると、その霧氷の中に入った。




















 更に5分ほど登ると、写真の 『溶岩の壁』 に着いた。


 溶岩の壁には写真のようにツララが下がっていた。


 又、この溶岩の壁の横にあるオオヤマレンゲの樹にも霧氷が沢山付いていた。



















 更に10分ほど登るとロープ場が現れたが、その岩の下の吹き溜まりでは

 写真のように雪が固まり、アイスバーンになっていた。













登っていると、気温が上がり始めたのか?、周りの方々でザザザー!と大きな音を立てて霧氷が樹木から剥がれ落ちていた。

下写真はその付近の登山道の様子で、樹木から剥がれ落ちた霧氷が5cmほど積もっていた。

落下した霧氷が5cm位積もった登山道
左写真のUP










 写真は上掲写真のような所を登っている途中で、後ろを振り返って写したものである。





















 写真は登り始めてから1時間5分で着いた、『北岳=1180m』 の山頂である。



 この山頂には誰も居なかった。




















 写真は北岳から中岳へ向かう途中で写したものだが、

 登山道脇の土手等には写真のように長さが10cm近くもある霜柱があった。













    南岳                 中岳の上宮
     ↓                     ↓







 写真は 『北岳〜中岳』 の鞍部から写したものである。



 写真のように、どちらの山頂部も霧氷で真っ白だった。












                中岳の上宮
                   ↓









 写真はその後中岳に登る途中で写した、霧氷や登山道等の様子である。














                             北岳
                              ↓









 写真も中岳に登る途中で、或る岩上から後ろを振り返って北岳を写したものである。


















 写真が北岳から25分で着いた、中岳の山頂である。



 この山頂標識の周辺だけは何故か?、霧氷が無かった。



 私達がこの山頂に着いた時刻はちょうど12時で、

 その時は3人の登山者が広場のベンチで昼食中だった。












 私達は広場にある、休憩小屋の中で昼食を食べる事にした。


 今日の昼食は写真の 『ダゴ豚汁』 で、とても美味しく、そして身体が温まって良かった。


 食後のデザートやコーヒーを飲みながら、私達はこの小屋内で1時間ほどゆっくりと昼食休憩をした。












 左写真は写真中央の休憩小屋で1時間ほど昼食休憩後に写したものである。



 小屋の外に出ると、周りはいつの間にか?写真のような霧が掛かっていて、

 景色は全く見えなくなっていた。











その後は南岳に向かった。

下写真は中岳と南岳の鞍部付近で写したものだが、標高が高い上に日当たりが悪いのか?、この付近の霧氷はまだ剥がれ落ちずに綺麗に残っていた。

中岳と南岳の鞍部付近の霧氷−1
中岳と南岳の鞍部付近の霧氷−2








 写真が中岳から5分強で着いた、『南岳=1200m』 の山頂である。



 この山頂には誰もおらず、私達はこの写真を1枚撮ったら直ぐ下山する事にした。



















 今日の下山時は、裏英彦山道を予定していた。



 それで南岳と中岳の鞍部にある、写真の分岐標識から裏英彦山道に入った。












裏英彦山道を10分ほど下りると、登山道には下写真のようにシャクナゲ等の樹木から剥がれ落ちた霧氷が10cmほど積もっていた。

剥がれ落ちた霧氷が10cmほど積もっていた裏英彦山道−1
剥がれ落ちた霧氷が10cmほど積もっていた裏英彦山道−2


 裏英彦山道は上掲写真や左写真のようにシャクナゲ群生地の中を通るが、

 登山道には左写真のように赤テープやリボンが沢山あるので迷うような所は無かった。


 しかし急坂部分が多く、私達は幹や枝を掴んで下りていた。


 それでも写真のように、樹木から剥がれ落ちて10cmほど積もった霧氷の為に、

 私は3回ほど滑って転んだ。


 3回目に転んだまま下を見ると(笑)、急坂はまだずっと下の方まで続いていた。


 それで 『これ以上は危険!』 と判断し、引き返す事にした。













 写真は中岳にある英彦山神宮の上宮である。



 私達はここまで戻り、予定を変更して表参道で下山する事にした。


















 写真は表参道を下りている途中で写したものだが、

 この付近で霧はますます濃くなり、写真のように20m位の視界になった。



 そして小さなミゾレも落ちて来た。















 その後は最初に掲載したコース図で、

 表参道を 『水源田行者堂〜稚児落し〜中宮』 と下りて行った。



 そして中宮の先にある分岐標識から右折して 『野鳥観察路』 に入った。



 写真はその 『野鳥観察路』 にあった、『野鳥観察小屋』 である。

















 『野鳥観察路』 を45分ほど歩くとスキー場に出たが、

 写真のように雪は全く無く、そして誰も居なかった。






















 その後は 『福岡県立・英彦山青年の家』 と演習林の間にある、

 写真のような旧参道を歩いて行った。


















 上写真の旧参道脇には 『放浪の俳人・種田山頭火』 が、

 昭和4年11月15日にこの旧参道を歩いた時に作った、写真の俳句が紹介してある。



 この後も旧参道を15分ほど歩いて高住神社の駐車場に戻った。











今日の山歩きをまとめると、

         高住神社(10:30)〜1時間5分〜北岳(11:35)〜25分〜中岳(12:00/13:00)〜5分〜南岳(13:05)〜

                       5分〜裏英彦山道(13:10/13:35)〜5分〜中岳(13:40)〜1時間20分〜高住神社(15:00)で、万歩計は14312だった。


上写真の種田山頭火の俳句ではないが、私は雪の為に3回ほど滑って転んで衣服やザックが少し汚れた。

しかし今日は全く予想していなかった綺麗な霧氷を見る事ができたので、嬉しい山歩きだった。

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