宝 満 山(830m)


2010年(平成22年)1月15日(金曜日)   曇り時々雪   微風


1月12日〜13日とこの冬1番の寒波が南下し、筑後地方は平地で10cm近くも積雪した。

テレビでは鹿児島の小学生達が雪合戦を楽しんでいる姿も放映していた。

私は当初、雪が止んだら山歩きに行こう!と思っていたのだが、登山口に行くまでの道路凍結が怖く、安全を見て1日延期し、今日の山歩きになった。

登る山はどこでも良かったのだが、交通量が多くて道路凍結の恐れが少なく、家からも割と近い手頃な 『宝満山』 に決定したのは当日の朝だった。



 ところで私は今回の山歩きでは 『ある実験をしよう!』 と計画していた。

 それは写真の 『釣り用のスパイク長靴』 を使用してみる事だった。

 先日、何気なく下駄箱の中を覘くと写真の長靴が目に付いた。

 この長靴は数年前、ある釣り具屋さん(山用品も売っている店)を覘いている時に安売りしていたので、

 つい衝動買いした物だが、まだ1度も履いた事が無かった。

 靴底を見ると、写真のように片方に30本近いスパイクが付いている。

 そのスパイクを見ながら私は 『これはアイゼン代わりになるかも知れないな〜!?』 と思ったのである。








 当日、『宝満山』 の登山口の1つである写真の 『昭和の森駐車場』 を出発した時刻は9時55分だった。













 舗装林道を25分ほど進むと林道広場があるが、そこにも1台の車が駐車していた。



 尚、この林道広場から100m位登った所にも数台が駐車可能な場所があるが、今日はそこには車は無かった。












 1番上の駐車可能な場所から数百m登った所から山道に入るが、最初の方は写真のような積雪量で

 まだアイゼンを付ける程では無かった。











 しかし上のような道を10分ほど登ると雪は段々と深くなり、少し広くなった所では皆がアイゼンを装着していた。


 写真はその場所でアイゼンを付けているオバさんの後ろ姿であるが、この場所で同じくアイゼンを付けている

 若い女性二人と少し会話したのが切っ掛けでカットしたリンゴを貰い、以後はその女性達と前後して登るようになった。







上の場所から25分ほど登ると下方に在る小滝に着いたが、そこは写真のように雪を被っていて、ツララがあまり目立たなかった。

今日の小滝の様子
12月22日の小滝の様子

小滝から10分ほど登ると下写真の 『難所ヶ滝』 に着いた。

そこでは10人近い登山者が氷瀑を撮影したり記念写真を撮ったりしていたが、 『難所ヶ滝』 も写真のように雪を被り、また少しガスっていたので

私が期待していたような氷瀑を撮影する事はできなかった。

今日の難所ヶ滝の様子
12月22日の難所ヶ滝の様子





 私達は 『難所ヶ滝』 で10分近く撮影休憩してから、宝満山に向かったが、

 宝満山との分岐点で先程の若い女性達が宝満山への登山を迷っていた。


 後で聞いて分かったのだが、一人は雪山は初めてとの事で迷っていたようである。


 それで 『私達の後を付いておいで!』 と声を掛けたら、登る決心が付いた?ようだった。


 写真は縦走路に出る途中の急坂部分(ロープ場)で写した彼女達である。

















 難所ヶ滝から15分ほど急坂を登ると、尾根上にある 『宝満山〜三郡山』 の縦走路に出た。























 縦走路に出ると、それまでのような急登部分は少ないのでかなり楽な歩行になった。






















 そんな縦走路を15分弱歩くと写真の 『仏頂山=ぶっちょうざん=869m』 の山頂に着いた。


 山頂標識に取り付けてある温度計を見ると、2℃を指していた。













 写真は上の仏頂山から10分程で着いた、『宝満山キャンプ場』 の様子である。


 その時刻は写真のようにガスっていて、少し粉雪も舞っていた。


 私達は普段は広場のテーブルかバルコニーのテーブルで昼食を食べる事が多いのだが、

 当日はそれらのテーブルやベンチには20cm位の雪が積もっていて、とても使用できるような状態ではなかった。


 それで仕方なく一人50円の休憩料を料金箱に入れて山小屋の中に入り、靴を脱いで室内に上がった。



 写真は山小屋の中で、私達夫婦が昼食の準備中に写した写真である。

 この山小屋に着く途中で、『昼食は各自が持って来ている食料を平等に分けて食べよう!』 との約束をしていた。


 にも関わらず彼女達は、私達夫婦が豚汁の準備をしている間に、写真の焼豚ラーメンを二人だけでペロリ!と

 食べてしまったのである。(焼豚ラーメンは私も好きなので一口位は食べたかった〜!・・・涙)


 そのように私の目の前で私の好きな焼豚ラーメンを、私には1本の麺も、そして1滴のスープも分け与えずに、

 自分達だけでゼ〜ンブ食べてしまったのである。(怒!・・・食い物の恨みは恐ろしいんだからネ〜・・・爆)




 写真は当日の昼食に私達夫婦が作った 『ダゴ豚汁』 である。


 焼豚ラーメンを食べ終わった彼女達は空になったラーメンの容器等にでき上がったばかりのダゴ豚汁を山盛りよそい

 『美味しい!、美味しい!』 と言いながら 二人で半分以上をペロリ!と食べてしまったので、

 ダゴ豚汁は私達夫婦の口にはあまり入らなかった。(爆)


 冗談はこれ位にして、本当は彼女達は遠慮して豚汁にあまり手を出さなかったので、私が無理矢理よそってやった。

 それから上写真に写っている、彼女達が持って来ていた菓子パンや果物を私達は半分分けて貰った。(感謝!)


下写真は山小屋の壁に掛けてある 『九州の山』 のボードで、標高順にその山の特徴を描いて紹介してある。

その 『九州の山』 のボードは昭和55年に寄贈された物のなので、今はもう記念バッジは頂けないと思うが、私達はあと10山位で?記載の山は全部登り終える。

尚、福間山(由布1236m)は福万山の事?だと思うが、御岳(1118m桜島)は現在は登れない。












 私達だけで貸切りの山小屋で1時間15分ほど昼食休憩をしたので、下山する事にした。



















 下山時は登って来た道とは違う、『うさぎ道』 で下りる予定にしていた。


 写真は 『仏頂山』 の少し下にある分岐点で、左の道が 『うさぎ道』 ある。
















 写真は 『うさぎ道』 の中ほどで写した物だが、この道は急坂が少ないので割と楽である。
















 今の時期は花が少ないので残念なところもあるが、

 写真は今日の山歩き中に唯一見掛けた花で、駐車場の入口部に咲いていたツバキである。



 ツバキと言えば、今年は 『国際ツバキ会議と第20回全国椿サミット』 が久留米市で開催されますので、

 ツバキ好きの方はそれに合わせてどうぞ久留米市にお出でください。










 写真は駐車場に帰り着いてから写した、彼女達である。



 このあと、お礼にと 『チーズケーキとミカン』 を持って来てくれた。(感謝!)



 いつかどこかの山で私達を見掛けたら、また美味しい物を沢山持って声を掛けてネ〜!(笑)











今日の山歩きをまとめると

          昭和の森(9:55)〜1時間30分〜難所ヶ滝(11:25/11:35)〜15分〜縦走路(11:50)〜15分〜仏頂山(12:05)〜10分〜

          山小屋で昼食休憩(12:15/13:30)〜10分〜うさぎ道分岐(13:40)〜30分〜河原谷分岐(14:10)〜40分〜昭和の森(14:50)で、

          総所要時間は4時間55分、万歩計は18065だった。


                     仏頂山 宝満山
                        ↓  ↓







 写真は帰路に写した、 『仏頂山〜宝満山』 の北面である。



 この後、山の南面に回って帰ったが、南面には白い所は殆んど見えなかった。












ところで今日の実験の結果を報告すると、『釣り用のスパイク長靴』 は雪山には大変有効であると思う。

かなり凍結した坂道でも滑る事は無く、氷を確かにグリップする感覚が有った。

それに今日のように靴を脱いで山小屋の室内に上がる場合は、靴の着脱がとても楽だった。

それから他の長所として、積雪量が少ない山道を歩くとアイゼンの歯に枯れ葉が突き刺さり、高下駄を履いているような感じになるので、

時々つま先を蹴って枯れ葉を落とす作業を要するが、このスパイク長靴ではそんな作業は1度も無かった。

欠点としては、アイゼンのように取り外しができないので、舗装林道等を歩く時に下からの突き上げ感が有る事である。


私はこの実験を、この冬にあと何回か違う山でも試してみよう!と思っているところです。

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