万 年 山(1140m)


2009年(平成21年)12月29日   晴れ   弱風


28日に年末の天気予報を見ると、29日だけが晴れで後は天気が崩れるとの予報だった。

それで急遽、29日に今年最後の山歩きに出掛ける事にした。

候補の山は幾つかあったが、オバさんと協議した結果、『万年山に今迄に歩いた事の無いルートで登ろう!』 に意見が一致した。

コース概念図

下・左写真が 『黒猪鹿登山口の駐車場?』 で、自宅から90kmの距離にちょうど2時間を要していた。

私達はガイド本の道順に従い、狭い舗装林道(下・左写真で左側の白い道)を通って来たのだが、そうすると写真の広い林道と合流したのである。

その合流地点に写真のような広い駐車スペースがあったので、私達はそこに駐車する事にした。

尚、写真の広い林道は最近出来たようで、私達が持っている地図にはこの林道の記載が無い為、この林道は何処から何処に通じているのか?、まったく分からない。



それからこの広い林道は50m位先で左に大きくカーブしていて、そのカーブ地点にある橋には去年(平成20年)完成との銘板があった。

万年山への登山道は、その橋の手前にある細い林道(下・左写真で奥の方に見える道)を登って行く。

合流地点の駐車スペース
合流地点にある、万年山へ4.2kmの道標




 その林道を5分強登ると、写真のようにアイスバーン状態になっていた。


 ガイド本には 『万年山まで3.7km』 の道標地点にも駐車スペースがあるとの記載があったが、

 ノーマルタイヤを履き4WDでは無い私の車は先程の場所に駐車して正解だった。(ホッ!)










 上写真から5分ほど進むと、下・左写真のように林道が2つに分れていて、

 右林道の起点に右写真の 『万年山へ3.7km』 の道標があった。


 尚、右林道の右側には写真に写っているような駐車スペースがあった。













 その林道を少し進むと、両サイドの林内には写真のようなシイタケ栽培のホダ木がズラリと並んでいる場所が続いた。














 更に5分ほど進むと、写真のように焚火をした跡があり、

 姿は見えなかったが奥の方から複数のチェーンソウの音が聞こえていた。














 上写真のカーブを曲がった所には、写真のように4台の軽トラックが停めてあった。









上写真を過ぎると、雪が5cmほど積もった前方の道路上には下写真のように、動物が往来した足跡だけが続いていた。

林道に残っていた動物の足跡−1
林道に残っていた動物の足跡−2
林道に残っていた動物の足跡−3







 途中で後ろを振り返ると、そこには私達の靴跡と動物の足跡が写真のように残っていた。









そんな林道には色々な生き物達が頻繁に往来する場所もあるようで、そこには下写真のように色々な足跡が交差していた。

そんな足跡を見ながら私は、もしかしたら必死で逃げたり、夢中で獲物を追い掛けている足跡かも知れないな〜?等と思ったりもした。

交差していた、色々な生き物達の足跡−1
交差していた、色々な生き物達の足跡−2
交差していた、色々な生き物達の足跡−3







 スタートして40分した所では写真のように、万年山の東端に当たる上万年の大絶壁が正面に見え始めた。















 その後も前方の登山道には写真のような動物達の足跡が続いていた。










 スタートしてちょうど1時間した所で、写真のような道標が現れた。


 写真では小さくて分かり難いが、右折すると万年山との文字があり、その上に赤テープが×印に貼ってあった。


 その時は×印した赤テープの意味が、私達には理解できなかった。


 後で解ったのだが、その×印は 『道標が間違っている!』 との意味だったのである。








 ×印の赤テープにそんな意味があったとは露知らず、私達は道標通りに右折した道に進んだ。


 その道はススキや熊笹が生い茂り、かなり藪化していたが、写真のようにまだ新しい赤テープが続いていたので、

 私達は何の疑いも無くそこを進んで行った。








 そんな道を進んでいると、写真のように裏を向いた道標が鹿よけネットの向う側にあったので、

 『おかしいな〜!』 等と話しながらも、赤テープに導かれて進んでいた。


 しかしそんな藪の中を10分ほど進むと、藪化は益々酷くなり、遂には次の赤テープも分からなくなってしまった。


 それで、『これは何だかおかしい!』 と思い、また先程の道標場所まで引き返えす事にしたが、

 藪を掻き分けながら積雪した藪道の歩行(往復20分)は精神的にも疲れた。





 道標地点まで引き返してから道標を良く見ると、写真に写っているように道標上段の裏側に

 黒マジックで小さく 『←万年山』 と、林道を直進するように書いてあるのに初めて気付いた。



 以前は直進する林道が無かったのでは?、と思う。

 もしそうなら、その林道が新しく出来た時点でこの道標は撤去しても良かったのである。



 道標を良く見なかった私達も悪いが、間違っている道標を何時までも設置したままにして置く

 のもどうか?と思う。


 1本道だからこの道標が無ければ、間違って右折する事は絶対に無いのである。









 道標地点に戻ってからは、上写真の林道を直進した。



 5分位進むと写真のような道標、『万年山へ1.1km』 が現れたので、私達はそこでようやくホッ!としたのだった。











 上の道標から1分ほど進むと、写真のような林道に出た。



 登山道はその林道を横切って続いていた。













 上の林道を過ぎて少し進むと、登山道には写真のように猪と思われる足跡が続いていた。



 その猪はかなりの大物のようで、その足跡は写真のようにかなり大きく、そして深く付いていた。
















 その大猪は暫らく登山道を歩いていたが、100mほど先で写真のように草藪の中に入っていた。















 前掲の林道から10分ほど進んだ所で、写真のような植林地に入った。















 植林地の中は写真のような階段部分が多かった。















 その階段には野ウサギと思える、写真のような足跡がずっと続いていた。














 上写真のような植林地を10分程で抜けると、そこには霧氷が広がっていた。










下にその付近で見掛けた霧氷を紹介する。

小枝に付いた霧氷
アセビの蕾に付いた霧氷
杉に付いた霧氷

                   山頂標識
                      ↓






 上写真のような霧氷の中を5分ほど進むと、『山頂へ0.4km』 の道標が現れ、遠くに山頂標識が見えた。













 上写真以降は、写真のように枯れたクマザサの中の平坦な道になった。



 その狭い登山道にも野ウサギの足跡が続いていた。







しかし上写真のように枯れたクマザサ部分は100m位で終わり、途中からは下写真のように胸の高さまで茂ったクマザサが登山道を覆って、

登山道がどこにあるのか良く分からないようになった。

その上にそのクマザサの上には写真のように雪が積もっていた。

そのようなクマザサを掻き分けながら150m位?歩いている内に、上着もズボンもかなり雪に濡れ、私は少し寒くなった。

クマザサに覆われた登山道−1
クマザサに覆われた登山道−2

上のクマザサ部分を抜けると、そこには下写真のようにベンチと案内板があった。

そこには誰も居なかったが、写真のように2人位?の足跡が残っていた。

クマザサ部分を出た場所
左説明板のUP





 上写真のベンチから50mほど進んだ所に、

 左写真のような 『万年山=はねやま=1140m』 の山頂標識があった。



 この山の山頂部は写真のように広い野原になっている。



 その山頂部には写真のように新しい足跡が残っていたが、もう誰も居なかった。









私達は山頂部にある下写真のようなベンチに腰掛け、遠くにくじゅう連山や阿蘇五岳等を眺めながら弁当を食べる事にした。

私達がお昼を食べている時に、他の登山道から6人家族のパーティが登って来た。

お昼を食べたベンチと説明板
左説明板のUP







 それからベンチの横の方には写真のように、真っ白な霧氷を付けた大きな樹木があった。









                               由布岳
                                 ↓




 写真は東方向の景色だが、遠くには由布岳が見えていた。



 今日の風は弱風位だったが冷たかったので、

 食後のコーヒーを飲んだら早速下山する事にした。



 今日のように寒い日は、歩いていた方が身体が暖かくなるので、私はその方が良い。









復路も往路と同じ道で下山したが、そこには下写真のように私達の靴跡と動物達の足跡がずっと続いていた。

しかし登る時には無かった?と思える、新しい動物の足跡もあった。

私達の靴跡と動物の足跡−1
私達の靴跡と動物の足跡−2
私達の靴跡と動物の足跡−3

今日見掛けた、山に棲む動物達の足跡を下にまとめて掲載する。

イノシシの足跡
野ウサギの足跡
タヌキの足跡?

鳥の足跡?
キジの足跡?


今日の山歩きをまとめると

          黒猪鹿登山口(10:10)〜1時間〜道迷い(11:10/11:30)〜45分〜万年山山頂(12:15/12:50)〜1時間25分〜黒猪鹿登山口(14:15)で、

          万歩計は16472だった。



帰路に通る壁湯温泉で、福元屋の洞窟温泉をちょっと覘いてみた。

下・左写真が福元屋旅館の玄関だが、そこには 『日本秘湯を守る会』 の提灯がぶら下がっていた。

右写真が天然洞窟温泉だが、その時は3人(内、女児1人)が入っていた。

尚、洞窟温泉の前を流れる川は 『町田川』 である。



今日は入らなかったが、私はこの洞窟温泉には今までに3回入った事があり、その3回とも中高年の御夫婦等と一緒になった。

そしてその内の1回は若い女性2人が後から入って来た事もあったし、お酒セットをお盆を浮かべ、飲みながら温泉に入っている人とも一緒になった事もある。

この温泉はかなりぬるく、洞窟奥の源泉部分だけが少し熱く感じる位で、長時間入っていないと中々身体が温まらない。

福元屋の玄関
天然洞窟温泉

ところで今日が2009年最後の山歩きになった。

今年、山歩きに出掛けた日数は115日で、登った山は175山になり、両数とも自己新記録だった。

それにしても今年は 『山に良く遊んで貰った!』 と、私は山に感謝の気持ちで一杯である。



自分のペースで山歩きをしていると、適当に汗を掻き、そして適当に疲れ、その日は熟睡できる。

それに思い掛けない素晴らしい風景や可憐な野の花との出合いを楽しみながら、心身ともにリフレッシュされる時が多いように思う。

そしておまけに、新鮮で美味しい山菜や果実や木の実等、山からの恵みを頂く機会も良く有って笑顔で下山する事が多く、『山歩きは本当に楽しい!』 と思う。



さて、来年は 『どの山と、そしてどんな人と、どのような出会いがあるのか?』、私は今から大変楽しみにしているところです。

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