英 彦 山(1200m)


2009年(平成21年)6月14日(日曜日)   晴れ   弱風


英彦山(ひこさん)の 『オオヤマレンゲと ヒコサンヒメシャラが開花している!』 との情報を得たので、今日はそれらを見に行く事にした。

英彦山は自宅からそんなに遠く無いので今朝はそんなに早く起きなくて良かったのだが、最近は早起きして出掛ける事や、早朝から山歩きを始める事が多かった為なのか?、

それとも歳の勢なのか?、何が原因かは良く分からないが、最近は5時半頃に目覚める癖が付いている。(それが善い事なのか、悲しい事なのか?、私には良く分からない・・・笑)

自宅を出発したのが7時50分で、近くのガソリンスタンドで満タンにし、英彦山登山口の一つである 『豊前坊』 の駐車場に着いたのは9時25分だった。

約64kmの距離に1時間35分を要していた。


 私達が到着した時刻は 『豊前坊』 の道路脇の駐車場は既に満車で、道路下の駐車場も半分以上が埋まっていた。

 『豊前坊』 の約3km手前には 『別所駐車場』 があるが、その駐車場も満車だった。

 私達がこの駐車場を出発した時刻は9時35分で、山口県から来たと云う 『バードウォッチング・グループ』 の方達と一緒になった。

 その方達は三脚に取り付けた、野鳥観察用のフィールドスコープを手に持ってあった。

 私はフィールドスコープを覗いた事がなかったのでちょっと覗かせて頂いたが、遠くの樹のてっぺんがとても鮮明に見えた。

 その方達によると、この英彦山は野鳥が多いとの事で、

 今の時期は 『オオルリ、カッコウ、ツツドリ、コノハズク、ブッポウソウ、アカゲラ』 等の姿を見る事が出来るとの事だった。






 駐車場からは石段を5分弱登ると、写真のような大きな 『天狗杉』 の前に出、奥には 『高住神社』 の本殿が見える。


 私達は 『高住神社』 の本殿に今日の安全登山を祈願してから登り始めた。








 本殿の横には、写真のような青銅製の 『神牛』 が祀られている。

 大宰府天満宮に祀られている 『御神牛』 と同様に、『自分の身体の悪い部分に相当する部分を撫でると良くなる!』

 との説明書きがあるので、私は 『神牛』 の頭の部分を何回も撫でた。


 それは 『頭が良くなりますように!』 との願いを込めて、何回も撫でた訳ではない!


 私は、『この歳になって今更、頭が良くなっても仕方がない!』 と思っているので、

 『どうかボケませんように!』 との願いを込めて、何回も撫でたのある。(爆)














 写真は 『高住神社』 の少し先に設置してあった案内図である。



 私達はこの案内図で 『高住神社』 から、北岳〜中岳〜南岳と登り、

 南岳の後はまた中岳の上宮に引き返し、

 上宮からは、水源田行者堂〜稚児落し〜中宮と下り、

 中宮の少し下から涸沢に入り、スキー場の横を通って

 又、『豊前坊』 に戻って来る予定である。
























 案内図の少し先辺りで大きな杉の前を通り過ぎると、登山道は写真のような大小の岩場になる。










 上写真のような登山道を15分ほど登ると、 『望雲台』 への分岐標識があり、左側の上方に写真のような岩が見える。


 その岩が案内図の 『望雲台』 である。


 その 『望雲台』 へは鎖場を数ヶ所登って行くが、かなりスリルのある所が多い。


 今日はその分岐から 『望雲台』 へ行く人が多かったので、鎖場が大渋滞すると思い私達は行かなかった。





『望雲台』 への分岐標識から15分ほど登ると、左側の岩壁に下の左写真のような 『溶岩の壁』 の案内板がある。

その案内板の数m先に1番目のオオヤマレンゲの木があり、その樹には右写真のような花が咲いていた。

溶岩の壁の案内板
溶岩の壁の前に咲いていたオオヤマレンゲ

『溶岩の壁』 から2〜3分進むと、下・左写真のような木製の階段が現れる。

その階段を登り切って、右に折れる登山道を100m?ほど進むと、大きな岩が現れる。

その大きな岩を登った所に2番目のオオヤマレンゲの樹がある。

右写真がそこの樹に咲いていた花である。

木製の階段
大きな岩の頭上に咲いていたオオヤマレンゲ

その後の登山道脇では、下写真のような紅白のドウダンツツジを多く見掛けた。

赤のドウダンツツジ
白のドウダンツツジ

 今日は日曜日でお天気も良く、また 『オオヤマレンゲや英彦山ヒメシャラ』 が開花している勢か?、

 登山者が大変多く、列を成していた。


 その為に、私達もその列の一員として登っているので、普段よりも私達の登山スピードは少し遅かった。


 写真が 『北岳=1192m』 の山頂標識で、到着時刻は10時40分だった。


 登り始めて1時間5分の所要時間だったが、ここの広場には30人前後のグループが休憩していた。




         南岳      中岳
          ↓        ↓





 『北岳』 の山頂から2〜3分下りると、『北岳〜中岳』 の鞍部に着くが、

 写真はその鞍部から見えていた 『中岳〜南岳』 の山頂を写したものである。












 鞍部付近は土の登山道だが、鞍部を過ぎるとまた大きな岩を登る所が多くなる。



 写真はそんな岩場で見掛けた 『山ツツジ』 である。







鞍部から20分ほど登ると、写真のようにピラミッドのような形をした岩の横を通るが、その岩の間に3番目のオオヤマレンゲが咲いていた。

そこ迄の途中でもオオヤマレンゲの樹は何本も見掛けたのだが、花は咲いていなかったので 『オオヤマレンゲにも雄雌の樹があるのかなー?』 と思った。

ピラミッドのような形をした岩
ピラミッド岩の間に咲いていたオオヤマレンゲ

 写真が 『英彦山=ひこさん=1200m』 の山頂標識である。

 この山頂標識にも 『標高=1200m』 との記入があるが、実際にはこの中岳の標高は1188mのようである。


 英彦山三山の中では南岳が1番高くて1200mだが、中岳には上宮があり、また広い山頂広場もあるので

 通常はこの中岳を英彦山の山頂と呼び、また標高も英彦山三山の最高峰である1200mと表記してあるようだ。


 到着時刻は11時10分で豊前坊の駐車場からは1時間35分、上の3番目のオオヤマレンゲからは5分弱で着いた。

 ここの山頂広場では100人前後?の登山者が休憩したり昼食を食べたりしていた。



この英彦山の中岳には今の時期は、『英彦山ヒメシャラ』 も咲く事を知っていたので、私達はその花を撮影に行った。

その場所では、下・左写真のように既にお二人が撮影中だった。

『英彦山ヒメシャラ』 はナツツバキの一種で、花弁の一部に赤い色が付く特徴が有る。

この 『英彦山ヒメシャラ』 の花は中岳と南岳の鞍部にも咲いていた。

山頂標識の20m位?左側にある
英彦山ヒメシャラの樹
花弁の一部に赤い色が付く
英彦山ヒメシャラの花





 写真は中岳に建っている上宮の正面前から写した 『南岳』 である。


 昼食には少し時間が早かったし、広場は沢山の登山者で混雑していたので、私達は南岳で昼食する事にした。













 写真は中岳から南岳に向かう途中、鞍部付近から中岳の山頂部に建つ 『英彦山神宮・上宮』 を写したものである。











 写真が 『南岳の山頂=1200m』 である。


 『南岳』 には 『中岳』 から10分弱で着いた。


 南岳の山頂部には展望台があるが、スチール階段の腐食が進んで危険の為に、最近は立入禁止になっている。


 以前、空気の澄んだ日にその展望台に登った時は、(くじゅう連山、阿蘇山、由布岳、釈迦岳、御前岳)が見えた。








 私達がこの山頂に着いた時は、写真のように40人前後のグループが居て、


 リーダーが 『この山頂で昼食休憩にしまーす!』 と宣言する声が聞こえて来た。


 南岳の山頂は狭いので、これだけの登山者が昼食を始めたらもう空き地は殆んどない。






それで私達は南岳に咲いていた、下写真のような花を撮影したらまた中岳に引き返す事にした。(涙)

エゴノキの花(香りがとても良かった)
ツクシヤブウツギの花




 再び中岳に戻ったが広場は写真のように混雑していたので、私達は神社建物の日陰に腰掛けて昼食休憩に入った。


 お湯を沸かし、インスタントみそ汁を啜りながら弁当を食べた。


 その後はコーヒーを飲みながらデザートを食べたりして、45分ほど休憩した。












 中岳で45分ほど休憩した後は、上宮前にある写真のような分岐標識から石段を下りて行った。















 その石段の途中では写真のように、笹原の中に立ち枯れした樹が立っている場所があった。









立ち枯れした所から少し下っている時に、凄い人数のグループと擦れ違った。

人数を尋ねてみると、何と!90人のグループだった。

そのグループの最後尾の方では、階段の途中にあるオオヤマレンゲの花を撮影している人達が大勢いて、左写真のように大混雑していた。

右写真はそこの樹に沢山咲いていたオオヤマレンゲの一つだが、そこの花はどれも当日がちょうど見頃でとても綺麗だった。

水場の少し上にあるオオヤマレンゲの木
4番目のオオヤマレンゲ







 上写真の4番目のオオヤマレンゲの直ぐ下が 『水源田行者堂』 で、そこには右写真のような水場がある。









 『水源田行者堂』 からは 『関銭の跡』 や 『稚児落し』 等の跡を経て15分ほど下ると、写真のような案内板があった。


 その案内板の少し先に設置してある道標から右折すると、 『高住神社』 の少し先に設置してあった案内図で、

 『涸沢』 方面への登山道に入る。


 その登山道は以前に何回か歩いた事があった。

 途中には少し荒れた所もあるが、余り人が通らない自然林の中の小径で、両サイドには結構花も多いので、

 私達のお気に入りの登山道である。



上の分岐地点から15分ほど下りると、下・左写真のような 『野鳥の森観察路入口』 と書かれた道標が現れる。

右写真は、そこで右折した直ぐの所で写したものだが、登山道の上に写真のような 『野鳥観察小屋』 があった。

『野鳥の森観察路入口』 部分
野鳥観察小屋




 今日もその時刻は前後に誰も通っていない 『野鳥の森観察路』 を、私達は花を探したりしてゆっくりと歩いて行った。


 そんな小径を15分ほど歩くと、写真のような分岐標識が現れた。


 その分岐標識で 『野鳥観察舎入口』 方面に下りるとキャンプ場に出るので、豊前坊に戻るには直進の 『観察路』 を進む。










 上の分岐標識からも、静かな小径で花の撮影等をしながら更に15分ほど下りると、写真のようなスキー場に出た。


 私は行った事は無いが、積雪時はこのスロープがスキー場になるらしい。








スキー場を過ぎると、下・右写真のような広い植林の中の登山道になり、左右は福岡県の 『英彦山演習林』 で、植林した年(古い物は昭和25年頃)や、

杉や檜の品種名等を説明した看板があった。

又そこには右写真のような、種田山頭火の俳句を紹介する看板もあった。

気持ちの良い、美林の中の登山道
左写真の、登山道脇にあった道標
左写真の、登山道脇にあった説明板




 上写真のような、美林の中の登山道を20分ほど歩くと、左写真のような豊前坊(道路下側)の駐車場に着いた。


 到着した時刻は14時20分だったが、もう既に下山した人達が大分いるようで、

 まだ駐車している車は、写真のようにかなり少なくなっていた。








今日の山歩きをまとめると、

         駐車場(9:35)〜1時間5分〜北岳(10:40)〜30分〜中岳(11:10/11:15)〜10分〜南岳(11:25/11:30)〜10分〜中岳(11:40/12:25)

                      〜35分〜涸沢分岐(13:00)〜1時間20分〜駐車場(14:20)で、万歩計は15280だった。


         今日の英彦山への登山時は登山者が大変多く、列を成していたのでゆっくり登山だった。

         下山時もまた花を探しながらのゆっくり歩きだったので、各区間の所要時間も標準タイムよりもかなり多いのでは?と思う。



下に今日の山歩き中に写した花を、まとめて紹介する。

ミズタビラコ
タツナミソウ(沢山あった)
オノマンネングサ

ニガナ(沢山あった)
タンナサワフタギ
キツネノボタン

ツクシタニギキョウ
ジシバリ
マルバフユイチゴ

ニワゼキショウ(沢山あった)
トチバニンジン

英彦山からの帰路は少し遠回りして道の駅、『小石原』 と 『原鶴』 に寄り、農産物や特産品等を買って帰った。

そして当日の晩酌時にはそれらを酒の肴にして飲んだ。

私は若い時から飲むと眠くなる時が多く、その上に最近は登山口等で早い時刻から寝ていたので癖になり?、当夜も晩酌後には眠くなり9時頃には寝てしまった。



私はこのように 『早寝、早起き、朝ごはん』 とすこぶる健康的な日々を過ごしていますし、また今日は 『神牛』 の頭を何回も撫で回しましたので、

私は多分 『ボケずに長生きする!』 と思います。(笑)

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