烏 帽 子 岳(1337m)
2009年(平成21年)5月10日 快晴 微風
道の駅 『阿蘇』 では朝の7時頃に起きたので、私は10時間近くもグッスリと寝た事になる。
隣の車の人と話してみると、北九州の中年女性で 『今回は好きな趣味?をしながら一人でブラリと旅に出た!』 との事だった。
駐車場に泊まっていたナンバーを見ると九州以外のナンバーが3割位?あり、高速道路が千円になってから大変多く見掛けるようになったと思う。
お湯を沸かし、コーヒーとパンとバナナで朝食にし、食べ終えたら直ぐ今日の登山口である 『草千里』 に向かった。
烏帽子岳
↓
写真が草千里の登山口であるが、この山は登ったら直ぐに下りて来る予定である。
それで飲み物とお菓子だけをナップサックに投げ込み、車を出発した時刻はちょうど8時だった。
歩き始めると、周りには写真のような花が沢山咲いていた。
青い花がリンドウで、黄色の花がウマノアシガタである。
登るに連れて写真のようなミヤマキリシマの花が多くなったが、開花している花は少なく、多くはまだ蕾だった。
登る時には、リンドウとウマノアシガタ以外には下の花達を見掛けた。
マイズルソウ
イワカガミ
キスミレ
写真は登る時に見えた西方向(長陽村方面)の景色であるが、上空に見える空気の層に付いては後で説明する。
杵島岳
↓
これが烏帽子岳の山頂で、到着した時刻は8時40分だった。
山頂には3人の登山者(男1人・女2人)がいたが、私達と入れ替わるようにして下りて行った。
下写真は山頂から見えていた景色である。
北西方向の景色
北方向の景色で下は草千里
東方向の景色で噴煙は中岳火口
西方向の景色で、高い山は俵山
尚、左上に黒く見えるのは私の指です(笑)
南方向の景色で、尾根道の先の方に見える
尖った山は御竈門山(おかまどやま)
南東方向の景色で
後方に見える山は昨日登った、祖母・傾山群
ところで、登って来る時に写した長陽村方面の景色、及び山頂からの景色で北方向から西方向に見える、違った色の空気の層は 『光化学スモッグ』 である。
昨夕、温泉から上がって休憩室のテレビで7時前の地方ニュースを見ていたら、今日(9日)は九州各地で光化学スモッグが発生し、
『この阿蘇地方にも光化学スモッグ注意報が発令された!』 と放送していた。 私はビックリ!した。
北九州のような工業地帯なら別に驚かないのだが、私はこの阿蘇地方は大自然の代表格と思っていたからである。
それが今日もこの大自然の真ん中に光化学スモッグが発生しているのである。
山頂から見ると光化学スモッグの発生はかなり広範囲で、その下では数万人の人達が暮らしている筈である。
その人達は否応なしに、光化学スモッグが混じってあのように空気の色がハッキリと異なる、汚染された空気を吸わざるを得ないのである。
それが身体に色々な悪影響を及ぼさない筈はない!、と思う。
私達は誰も居なくなった山頂で、上掲写真の景色を眺めながらスポーツ飲料でお菓子を食べ、15分ほど休憩してから下山に掛かった。
下山時には登って来る、多くの登山者(10組近くで20人位?)とすれ違った。
下の花達は下山時に見掛けたものである。
スミレ
ジシバリ
ミヤマキリシマ・リンドウ(青)ウマノアシガタ(黄)
それから登る時には気付かなかったのだが、草千里に下りると土手部分には写真のような 『ツクシ』 が出ていた。
所要時間は、登りが40分・下りは35分で、万歩計は7191だった。
駐車場に戻り、そこで硫黄等の土産物を売っているお爺さんと話してみると、この草千里のミヤマキリシマは3分咲き位だが、
仙酔渓はほぼ満開なので観光客は皆そちらに流れ、『ここ数日は商売にならない!』 と嘆いていた。
烏帽子岳から下山したら、その後の予定は何も無かった。
時刻はまだ10時前だし、これからどうするか?、オバさんと緊急サミットを開いた。
そうしたら、時間はまだたっぷり有るので、『やまなみハイウェイをドライブがてら、くじゅうを通って帰ろう!』 との事に意見が一致した。
下写真はくじゅうに行く途中にある 『城山展望台』 に立ち寄った時の写真である。
皇后陛下に成り切って景色を眺めるオバさん(笑)
阿蘇カルデラと阿蘇五岳の眺め
その後も窓を開けてやまなみハイウェイを快調に飛ばし、爽やかな風を受けながらドライブしていた。(もしかしたら、光化学スモッグが混じっていたかも?・・・笑)
今日は日曜日なので車も多く、他県ナンバーも多かった。
それで私はそんな車列の中程を、前の車のスピードに合わせて走っていた。
そうしたら何と!、やまなみハイウェイでネズミ捕りを行っていた。
私がそのスピード取締りの前を通った時は誰も捕まっていなかったが、日曜日にこんな所で捕まったら、その後はとてもドライブするような気分にはなれない!と思う。
それにしても、昨日も今日もネズミ捕りに引っ掛からなくて良かった〜。(ホッ!)
皆様もネズミ捕りに引っ掛からない程度の安全・安心スピードで走行されるよう、ご注意下さい。
その後も前の車のスピードに合わせて走っていたが、『瀬の本高原・三愛レストハウス』 の数km手前にあって、下写真のように変わった形の木が沢山ある
土産物店にもちょっと寄ってみる事にした。 写真のように、鳥・熊・恐竜・人間・五重塔等の形に、ツゲの木?で数百体も作ってあった。
針金などで枝の形を整え、大きい物は3m位?の高さがある。 私達は行かなかったが、右写真のように向こうの土手にも沢山あった。
鳥や熊の形をした木
鶴?や五重塔の形をした木
向こうの土手にも沢山見えていた
又、その土産物店では鹿を放し飼いしていて、写真のように餌(ニンジン=100円)を求めて鹿達が群がっていた。
くじゅうを通り過ぎて、玖珠の街を通る時に12時近くになったので、ほっともっと弁当を買った。
そして 『弁当は山頂で食べよう!』 と意見が一致したので、その近くにある 『角埋山=つのむれやま=576m』 の
山頂で食べる事にした。 角埋山には去年登った事があり、山頂近くまで車で行ける。
それに去年の同時期にこの山に登った時、『ウド』 が沢山出ていたので、今年も出ているかも?と思ったからである。
写真が角埋山の山頂で、誰も居なかった。
私達は誰も居ない静かな山頂部の、涼しい木陰でほっとっもっと弁当を食べた。
そして下山時にウドを探したら、今年も沢山あった。(喜)
その後の帰路では道の駅等に立ち寄り、色々な野菜や果物類を買った。
そして当夜の晩酌時には、料理上手なオバさんが野菜やウド等の野菜テンプラを作ってくれた。
それを酒の肴にしながら、今回の2泊3日の山旅が計画通り無事に終了した事を祝って、二人で乾杯を繰り返したのだった。(笑)