発 心 山(698m) 〜 さ ざ ん か 山(549m)


2009年(平成21年)3月15日   快晴   弱風


 今日は少し高い山に登る予定だった。

 しかし、寒の戻りにより昨日は福岡の平地でも雪が降った!と、その様子をテレビニュースで放映していた。

 それならば山にはかなり雪が積もり、途中の林道も道路凍結しているかも知れない?との事になり、

 急きょ予定を変更して今日は地元の山を歩く事にした。

 それで時間に余裕ができ、登山口に向かう途中で道の駅に寄り、野菜や果物等の買い物をした。

 2日前の3月13日に、福岡では全国で一番早く桜の開花宣言がされた。

 発心山への登山口は、久留米の桜の名所の一つである 『発心公園』 である。



しかし発心公園の桜は上掲写真のように開花はまだまだで、10人位の人達が公園の整備をしていた。

数年前、桜が満開の休日にこの発心公園から発心山に登った事があったが、その時は付近の道路にも車が溢れ、桜の下では沢山の人達が歌ったり踊ったりしていた。

夏目漱石が耳納連山を縦走した時は、発心山からこの草野の地に下りて来たとの事で、その時に詠んだ句が発心公園内にある上掲写真の句碑に刻まれている。

尚、この句碑の説明については 『本館のお国自慢・夏目漱石の句碑巡り』 をご覧下さい。

この発心公園の駐車場を出発したのはちょうど10時だった。


 登り始めて15分位すると向こう側の山の斜面には写真のように、ピンク色の桃の花、白色のコブシやモクレン、

 そして黄色の(ミズキ or レンギョウ or サンシュウ等?)花が沢山咲いていてとても綺麗だった。

 左写真はそんな所で見掛けた大きなタラの芽である。

 引き寄せてみると、食べるにはまだ少し早いようなので私は採らなかったが、

 この大きさのタラの芽だったら今朝寄った道の駅では(5個パック=350円)で売っていた。

 あと数日でこのタラの芽は食べ頃の大きさになると思いますので、欲しい方はお急ぎ下さい。(笑)




 発心公園から発心山に登る場合、ルートは途中で二つに別れる。


 一つは尾根ルートで、もう一つは横岩ルートである。


 私達は横岩ルートで登る事にした。


 左写真は横岩ルートを登っている時に写したものであるが、向こう側の山の斜面には植林に混じって

 写真のように黄色の樹の花が沢山咲いていた。







 発心公園から歩き始めて1時間20分位すると、耳納連山の尾根部を通る 『舗装道路=耳納スカイライン』 に出た。


 その舗装道路を左に少し行くと、写真のような夏目漱石句碑がある。


 道路に出る少し前から、発心山山頂方面より、『ヤッホー』 とか 『オーイ』 等、子供の声がずっと聞こえていた。






 発心山の山頂に着くと、山頂部は或る保育園の園児とその父兄及び保母さん達で左写真のような状態だった。

 私達はこのような団体が私達より少し前を登っている事は分かっていた。

 と、云うのは、公園を歩き始めて直ぐこの団体が設置した真新しい標識が色々な所に設置されていたからである。

 そして分岐点の標識で、この団体が尾根ルートに行った事が分かったので、私達は横岩ルートに入ったのである。

 私達が山頂部に着いて少しすると、園長先生から?全員集合した記念撮影のシャッターを頼まれた。

 数枚の記念撮影を撮り終えると、全員がその付近に座り、賑やかに昼食を食べ始めた。

 私達はこの山頂部で数枚の風景写真を撮ると、早々にこの山頂を後にした。






 その時の時刻は11時40分だったし、それに私達は 『長岩山=通称さざんか山』 で昼食を食べる予定にしていたからである。


 左写真はさざんか山に向かう途中で通る 『グライダー山=640m』 の山頂にある記念碑である。


 昭和16年にこの山で、当時の日本新記録となるグライダー最長飛行時間樹立を記念した石碑である。






この山頂からの眺望は素晴らしく、下写真のように眼下には筑後平野やそれを取り囲む山脈、条件が揃えば遠くには有明海や雲仙岳、阿蘇山、くじゅう等、360度の展望である。

西方向の景色で、久留米市や鳥栖市等の市街地
後方の山は脊振山・石谷山・九千部山等
北方向の景色で、鳥栖市や小郡市等の市街地
後方には四王子山・宝満山・三郡山等
北東方向の景色で、朝倉・うきは市等の市街地
後方には古処山・屏山・馬見山・英彦山等

グライダー山で360度の展望を暫く楽しんでから、さざんか山に向かった。

さざんか山(正式山名=長岩山=549m)にはその山名が表すように、その山頂部一帯に山茶花が数千本自生していて、福岡県指定の天然記念物になっている。

私達が山頂に着いた時は、自治体からの依頼を受けてこの山茶花自生地を整備する、地元の森林組合・20人位の方達が昼食中だった。

暫くその方達と山茶花の事等について談笑した。

そんな談笑の中で今日は当地区でウォーキング大会が行われているとの話も出た。

それで今朝その地区を通った時に沢山の車が駐車していた訳が分かった。

そして、その大会には久留米市長や地元選出の市議・県議・国会議員(鳩山邦夫総務大臣や民主党の古賀一成議員等)も駆け付けて挨拶したとの事だった。

去年の秋に石橋文化センターを出発地とする、私達も参加した 『正二郎ウォーク』 の時にも集合地に鳩山邦夫総務大臣が来て挨拶した。

昨今は何時?衆議院の選挙が行われるか分からない御時世なので、議員さん達も有権者に憶えを良くして貰おうと色々と大変なようである。(笑)

私達は森林組合の方達と少し離れた山頂部の見晴らしの良い所に座り、上掲写真のような景色を眺めながら昼食を食べたり食後のコーヒー等を飲んで休憩をした。

 さざんか山の山頂で1時間程ゆっくりと昼食休憩をしてから私達は下山を始めた。

 麓近くまで下り、竹林の中を歩いているとタケノコを掘っている中年の御夫婦に出会った。

 籠の中には既に5〜6本のタケノコが入っていた。

 奥さんが松葉箒?でササを取り除いてタケノコを探しておられたので、タケノコ掘りの様子を見学させて貰う事にした。

 暫くすると新しいタケノコが見つかったので、写真に撮らせて貰った。

 それが左写真であるが、頭のほんの一部が5mmほど地表に出ているだけで、

 『これがそうです!』 と言われても私達にはそれが直ぐタケノコとは分からない程だった。



 『良かったらこのタケノコは上げますよ!』 と言われるので、『それならば私に掘らせて下さい!』 と言って、

 スコップを借りて掘り始めたのがこの写真です。

 5分位の時間を掛けて大体は掘り出したのだが、しかし私は初めての事なのでどこを切って良いのか分からず、

 切り落とすところだけは御主人にして貰った。

 私は今迄の山歩き中にタケノコを採った事は何度もあったが、それは皆タケノコ全体が地表に出ていたので、

 折って採れば良かった。

 しかし、今回のように全体がまだ地下に隠れているタケノコを掘り出して採るのは、初めての経験だった。



今朝の道の駅では見掛けなかったが、先日他の道の駅で見た時にはこれ位の大きさのタケノコは千円前後していた。

オバさんも近所のスーパーでも千円位はする!と言っていた。

このように今の時期、タケノコはまだ走りのため大変高価なので、私達は今年はまだタケノコを食べた事が無かった。

掘り出した後、奥さんからは美味しいタケノコの料理法も教わり、至れり尽くせりの御親切にお礼を言って私達はニコニコしながら下山した。



しかし、その後の下山中には畑仕事に連れて来てある犬から少し追い掛けられる場面もあったが(笑)、まあ大事には至らなかった。



麓に下りてからは、車を駐車している発心公園へ戻る途中にある 『久留米つばき園』 に立ち寄る予定にしてした。

去年の3月30日にオープンした3ヘクタールの敷地を持つ 『久留米つばき園』 には、現在500種類・2千本の椿が植えられているとの事である。

そして来年の3月20日〜24日の5日間、この 『つばき園』 と 『石橋文化センター』 を会場にして、『国際つばき会議』 と 『全国椿サミット』 が開催される予定である。

今は来年に備えてプレ開催期間との事で、つばき園内を散策している人達が結構いた。

私達はこのつばき園には去年も来た事があったので概要は知っていた。

その時は椿の花はまだ咲いていなかったが、今回は数十種類の椿の花を見る事が出来た。

久留米つばき園の入口
園内にある説明板

 その後、民家が建ち並ぶ小道を歩いていると、或る庭先で花を選別してある御年配の御夫婦を見掛けた。


 時間に余裕があったので、その御夫婦と少し世間話等をした。


 そうしたら別れ際に 『良かったら持って行きなさい!』 と言って、フリージアの花をラッピングしてから持たせてくれた。


 私達はまた有り難く頂いてしまった。


 左写真は帰宅してから、頂いた花に水揚げしているところです。



 左写真も帰宅してから写した、先ほど掘り出したばかりのタケノコである。

 言うまでもなく当夜は料理上手なオバさんが、このタケノコを刺身・焼き物・煮物にし、

 また今日採ったフキノトウやタラの芽はテンプラにして、酒の肴として出してくれた。

 それで当夜の私はそれらの酒の肴に釣られて飲み過ぎ、またまた保育園児よりも早く寝たのでした〜。(笑)

 そしてその夜に酔っ払って見た夢は、今回はタケノコと花を頂いたが、次回はもっと親切な人が現れて、

 『良かったら持って行きなさい!』 と言って、ドサーッ!と札束をくれる夢だった。(爆)

 正夢になるとイイナ〜!(笑)



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