宝 満 山(830m)


2009年(平成21年)1月27日   晴れ時々曇り   無風


九州北部地方は一昨日から昨日にかけて断続的に雪が降った。

雪が止んだ時、私は時々自宅から望める山々を見ていたが、そこには何時も雪雲が掛かっていて山容はまったく見えなかった。

夜間に降った平地の雪は昼までには融ける位の量だったが、『山にはかなり積もっただろうなー?』 と思っていた。

26日の天気予報で、27日は 『風も無く、晴れ』 との事だったので、前夜に私達は先週行った 『宝満山の難所ヶ滝』 を再度見に行こう!と決めた。




 宝満山への途中、道路脇の電線にはかなりの距離に渡って写真のように数千羽?のカラスがズラリと止まっていた。


 どうやらこのカラスの中には見張り役がいるようで?、私がシャッターを切ると一斉に飛び立ってしまい、

 撮影はこの1枚しか出来なかった。






          宝満山 三郡山
            ↓    ↓






 その後、前方に 『宝満山〜三郡山』 の姿が良く見える様になったが、写真の様に山全体が真っ白に雪化粧していた。








数年前に、駐車場のある 『昭和の森公園』 に行く途中の道路が凍結していた事があった。

その時はその手前で大渋滞していたので、私達は 『昭和の森公園』 のかなり手前に駐車し、長い距離を歩いた。

今日は心配していたその道路凍結も無く、『昭和の森公園』 までスムーズに行けた。

私達がそこに着いた時には今日も既に数十台が駐車しており、私達が準備完了した時はちょうど30人前後の団体と同時出発になった。

山道に入ると追い抜き難いので私達は公園内を早足で歩き、一気にその団体を追い抜いた。(少し疲れた!)







 公園内や舗装林道を20分ほど歩くと山道に入るが、そこは写真のような積雪状態だった。













 しかし上掲写真から10分ほど歩くと写真のように、周りの樹の枝も真っ白で登山道の積雪も10cm位になり、

 所々で凍結部分が現れたので私達はアイゼンを着けた。







そして出発して1時間10分で下・左写真の 『難所ヶ滝』 に着いた。 尚、中写真は1週間前の様子で、右写真は4年前の様子である。

1週間前と比べると氷瀑は良く出来ていたが、降雪直後で雪があまり融けてなく、ツララ上にもまだ積雪していた為に余り綺麗な氷瀑ではなかった。

この 『難所ヶ滝』 周辺では20名前後の登山者が記念撮影や三脚を構えてビデオや写真撮影をしていた。

今朝の難所ヶ滝の様子
2009年1月20日の様子
 2005年1月16日の様子

 この写真は 『難所ヶ滝』 の前から反対側(北西方向)の下方を写したものである。

 この方向には 『宇美町役場』 があり、そこからは 『難所ヶ滝』 が見えるとの事で、

 この時期になると毎日役場から 『難所ヶ滝』 を望遠鏡で見て 『今日の難所ヶ滝の様子』 を

 『宇美町役場ホームページ』 で知らせると聞いていた。

 それで先日もそこを訪れたのだが、『今日の難所ヶ滝の様子』 を知らせる所は分からなかった。

 そのサービスは中止になったのだろうか?、出来るものなら是非復活して欲しいと思う。

 (もしかしたら最近は樹木が大きくなって見えなくなったのかも知れない?)



 私達は 『難所ヶ滝』 で10分ほど写真撮影等をして休憩した。

 先週来た時はこの 『難所ヶ滝』 から 『三郡山』 に登ったので、今日は 『宝満山』 に登る事にした。

 今日は難所ヶ滝経由で 『宝満山』 に登った人は少ないのか?、その登山道の踏み跡は薄く、

 私達の前後にも登山者の姿は見えなかった。

 この 『難所ヶ滝』 が出来る時期は、氷瀑を見たらそこから引き返す人達が多いようである。

 左写真は 『難所ヶ滝』 から25分で着いた、『宝満山〜三郡山』 の縦走路分岐の様子である。





 縦走路に出ると積雪は20cm位あり、周りは写真のように真っ白でとても綺麗だった。


 今日は全く風が無かったので、歩いている時に上の枝から雪が落ちて来る事は少なかったが、

 それでも陽に融けた雪が何度か私達の頭上に落ちて来た。


 今日は平日で積雪の為か?、縦走する人は少ないようで、3〜4人の登山者としか擦れ違わなかった。









 この写真は縦走路上にある 『仏頂山=ぶっちょうざん=869m』 の様子だが、

 仏様が座って居られる石室には雪は降り込んでいなかったので良かった。










 私達はキャンプ場で昼食を食べる前にまず宝満山の山頂に登ろうと思い、近道である岩場の鎖場に向かったが、

 そこは凍結して危険な為か?、写真のように立入禁止になっていた。


 それで仕方なく岩壁部分を大きく回り込んで反対側から山頂に登った。






山頂部には既に10人前後の登山者がいて、時刻が12時を少し過ぎていたので殆んどの登山者が昼食中だった。

私達は竃門(かまど)神社の上宮にお参りしたり、360度の景色を眺めたりして、この山頂部で10分ほど休憩した。

下の右写真は山頂部から北方向に見える景色で、若杉山(681m)や砥石山(といしやま=828m)等が綺麗に見えていた。

尚、先週登った三郡山は宝満山からは北東方向に当たり、そこは仏頂山等の山陰になって見えない。

    竃門神社の上宮    山頂にある大岩
     ↓              ↓
若杉山        砥石山  .
↓           ↓  .





 この写真は山頂部の少し下にある 『キャンプ場』 の様子である。


 ここでも山小屋の周りにあるテーブル等で10人位の人達が昼食中だった。











 今日の昼食は写真のような 『クリームシチュー』 だった。


 ジャガイモや肉等の具がホクホクでとても美味しく、そして身体の芯から温まった。







私達が昼食を食べている時に団体等が帰り、キャンプ場には一人の中年女性と私達だけになった。

そのような時間が少し経ってから、山小屋の近くに綺麗なキツネ色をした 『テン』 が現れた。

私達は山小屋から1番離れたテーブルで食事をしていたので、 私は写真を撮ろうと静かに近づいたのだが 『テン』 は気付いたのか?、

近づく途中で林の中に逃げ込んでしまい、私は1枚の写真も撮る事は出来なかった。

しかし山小屋のベランダで食事中だった女性はバッチリ写真に撮ったとの事だった。

その女性は近くにお住まいで宝満山には何時も登っているとの事で、テンは人が少なくなるとこのキャンプ場に良く現れるとの事だった。

 それで私はテンの写真を今迄にまだ撮った事が無いので写真に撮ろうと思い、

 私は準備OKの態勢をとったまま30分ほど待ったが、そのテンは遂に二度と現れなかった。(涙)

 それでその方の撮影した液晶モニター画面を写させて貰ったのが左の写真である。

 画面に私のデジカメが反射して見辛いと思いますが、何とぞご容赦下さい。

 私もこのようなテンの画像しか読者の皆様に紹介できず、大変残念に思っています。(切腹!)

 尚、テンはひと気が無くなった、15時〜16時位に良く現れてキャンプ場内を走り回るとの事ですので、

 読者の方で興味と暇がある方はテンの撮影に挑戦してみて下さい。(笑)


そんな事で私達はキャンプ場に1時間半ほど居てから帰路に就いたが、復路も 『難所ヶ滝』 経由で帰る事にした。

午後の 『難所ヶ滝』 は朝より少なく、10人前後だった。

下の左写真は今朝写したもので、右写真は同じ撮影位置から午後(左写真から約4時間後)に写したものである。

午後の写真では樹の枝等の積雪が殆んど融けている。

今朝の難所ヶ滝の様子       .
    .    午後(左写真から約4時間後)の様子

『難所ヶ滝』 で5分ほど休憩し、その後は一気に下山した。

駐車場に着いたら今朝は数十台あった車は、あと数台しか残っていなかった。



今日の山歩きをまとめると

          昭和の森公園(9:50)〜1時間10分〜難所ヶ滝(11:00/11:10)〜25分〜縦走路分岐(11:35)〜40分〜宝満山山頂(12:15/12:25)〜

                             10分〜キャンプ場(12:35〜14:10)〜難所ヶ滝(14:40/14:45)〜50分〜昭和の森公園(15:35)で、

          万歩計は16582だった。



        宝満山     三郡山
          ↓        ↓





 この写真は自宅に帰る途中で写したものだが、今朝はあんなに真っ白に雪化粧していた 『宝満山〜三郡山』 は

 写真のように山頂部だけに少し白さが残っているだけであった。









 この写真も同じく帰る途中、今朝カラスを撮った付近で写したものである。


 朝は電線に止まっていたカラスの大群は、夕方は写真のように或る1枚の田んぼに下り、何かを?食べていた。


 カラスはカメラを向けた姿を見ると逃げる事が分かっているので、私は葉の茂みに身を隠してそっと近づいたのだが、

 やはりこのカラスの中には見張り役がいるようで、シャッターを切った直後にこの大群は一斉に飛び立って行った。




先週、今週と2週続けて 『難所ヶ滝』 に行ったが、期待していた以前のように幅広でナイアガラの滝を連想させるような大きな氷瀑は見れなかった。

それは見に行くタイミングが悪かっただけかも知れないが?、もしかしたらこんな処にも近年の 『地球温暖化現象』 が影響しているのかなー?と思っているところです。

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