浅間山(832m) 〜 岳滅鬼山(1037m)


2006年5月5日  晴  微風


今日は私の大好きな花であるが、まだ実際には見た事の無い 『カタクリ』 の花を見に行く予定にしていた。

それで九州ではその花の名所として知られている、熊本県中央部の 『雁俣山=1315m』 か 『京丈山=1473m』 に登る積もりだった。

しかし本日はゴールデンウイークの終盤に当たり、そして今日から帰省ラッシュも始まるので、高速道路では大渋滞が予想されていた。

実際に前日(4日)の新聞記事やテレビでは、3日の九州自動車道に於いて78kmにも及ぶ大渋滞が発生した事を報道していた。

その報道を見て私は 『カタクリ』 の花を見に行く事を断念した。

報道のような大渋滞に巻き込まれたら、山歩きや花との出合いで癒されるべきものが、逆にストレスの大蓄積になると思ったからである。



それで急遽、予定を変更して近くの山歩きに切り替えた。

車を運転しながら朝のNHKのラジオニュースを聞いていると、九州自動車道は今日から帰省による渋滞が予想されると報道していた。

そのニュースを聞きながら、私にはもう関係ない事なので、『今日は3日の渋滞記録を更新しないかな〜!』 等と手前勝手な事を思ったりした。(笑)

そんな事を考えながら、筑後川沿いの道路を走行していると、土手の草叢の中に次のような花が沢山咲いているのが目に付き、車を停めて写真に撮った。

カンナの花?
ダイコンの花?
ノアザミの花


今日山歩きに行く 『浅間山』 と 『岳滅鬼山』 は、福岡県の東部で大分県日田市と隣接した 『東峰村』 に在る。

ところで、これは山歩きにはまったく関係の無い事なのでどうでも良い事だが、この付近の市町村も 『平成の大合併』 に依って名称が変わった。

以前は 『宝珠山村』 の名称だったが最近合併して新しく 『東峰村』 になった。 私個人としては以前の 『宝珠山村』 の名称の方がロマンチックで断然好きである。

以前の名称には、この付近の山中には 『お宝がお数珠のように連なって埋まっていますよ♪』 等と、勝手に夢を抱かせるではないか♪

それが福岡県の東部の山の近くにあるからなのか?、現実的な 『東峰村』 と面白くも何とも無く、また連想からも記憶に残らぬ村名になり私は大変残念に思っている。



『平成の大合併』 は色々な事情が有って実施され、良い事も多いようだが、私は次の点が気に入らない。(マー!どうでも良い事であるが・・・)

日本全国で 『平成の大合併』 が実施されてから、私は最近テレビのニュース等で市町村名を言われても、それが何県のどの辺りにあるのかピーン!と来なくなった。

『平成の大合併』 以前は、市町村名からそれが何県のどの辺りにあって、その付近の歴史や特産物等の特徴を直ぐ思い出せたのだが、最近はそれが出来ない。

ひらがなやカタカナの市町村名、そして最悪なのは合併した市町村の一文字を採って並べた名称など、まったく嘆かわしい限りである。

以前は子供達から 『この市町村はどこにあるの?』 と聞かれても、『それはね〜・・・』 と、得意げに教える事が出来たのに、

最近は 『この市町村はどこにあるの?』 と逆に子供に聞かなくてはならない立場になったのである。

以前は 『オジさんは良く知ってるね〜!・・・』 と、尊敬の眼差しで見詰められていたのに、

最近は 『こんな事も知らないの〜?・・・』 と、軽蔑の眼差しで見詰められるのである。 180度、立場が逆転したのである。

このように中高年にとっては、これまでの永い人生でやっと1つ1つコツコツ!と覚えていた物が一瞬にしてパー!(無用の長物)になったのである。

このような立場に立たされた中高年の状況を関係省庁や政府はどう考えているのだろうか? (ヤイ!小泉君よ!、中高年に慰労金か補償金を出せ!!)



中高年に対する現在の状況に文句を言ったついでに他にも御託を並べると、現在の社会には中高年に対する感謝の念が無さ過ぎるような気がしてならない。

本日、5月5日は子供の成長を祝う 『子供の日』 である。 20歳になると 『成人の日』 がある。 『母の日』 や 『父の日』 もあるが、独身主義者等はどうなる?!

その外には長寿などを祝う 『敬老の日』 もある。 しかし、しかしである、現実に社会を担って引っ張っている40代〜60代の中高年?に対して謝意や敬意等を表す

祝日が無いのである。 (ヤイ!小泉君よ!、中高年を癒す祝日を設けろ!!)



 そんな馬鹿な事を考えながら、左写真のような東峰村の 『浅間山登山口』 に着いたのは10時30分だった。

 自宅から54kmを、1時間10分で走行していた。

 この登山口は5台位が駐車出来る広さがあるが、既に2台の車が駐車していた。

 身支度をしていると、私達と同年代のご夫婦が下山してみえた。 

 『早いですね〜!』 と話し掛けると、『7時半に登り始めて朝御飯を山頂で食べました〜!』 との言葉に笑った。








 10時40分に出発したが、そこにもう1台の車が到着して私達と同年代のご夫婦が車から降りられるのが見えた。


 尚、この登山口には上流からホースで引いた水場がある。


 それからこの登山コースは、新しい林道が開通した時に新たに開発された?ようである。









 歩き始めて10分位すると、いきなり写真のような急登のロープ場が現れた。

 その坂の反対側も急坂でロープがあった。 下りた所は沢だったが、そこからは樹木の間に駐車場が見えていた。

 10分位歩いたのに駐車場から少ししか離れていなかった。 以前の道が途中で崩壊して遠回りしているようである。

 沢を登れば数分で登れる距離であり、ナンダ〜!と思った。






ロープのある急坂を下りて少し歩くと、今度はいきなり下写真のような 『シャガ』 の群生地が現れた。

シャガの群生地1
シャガの群生地2
シャガのUP

シャガの群生地の中を歩いていると、シャガの群生地の一角に今度はいきなり下写真のような 『ヤマアイ』 の群生地が現れた。

ヤマアイの群生
ヤマアイのUP

『シャガ』 と 『ヤマアイ』 の群生地を過ぎて少し歩くと次の写真のように、今度はいきなり 『クサイチゴ』 の群生地が現れた。

クサイチゴの群生地
クサイチゴのUP


 『クサイチゴ』 の群生地を過ぎて少し歩いた所の登山道脇には

 今度は左写真のように大きな 『山椒の木』 が、いきなり出て来た。

 私は先端の柔らかい若葉を数枚採り、何時ものようにムシャムシャと食べた。

 そして他にも若葉を数枚採り、胸ポケットに入れた。

 そうするとその後暫らくの間は胸ポケットから発する、山椒の良い香りを嗅ぎながら歩けるのである。

 オバさんにも数枚の若葉を渡した。




ところで今までの部分でお気付きの方も多いと思うが、どうやらこの山は色々な物が 『いきなり』 現れるのが得意らしい。

それで今回の山行記のモチーフと言うか?、テーマと言うか?、とにかく今日のキーワードを 『いきなり』 にする事にした。(笑)

その後も写真を撮りながらゆっくり歩いていると、今度は登山道がいきなり分岐していた。 駐車場を出発して約25分経っていた。

下写真がその分岐点だが、左が 『谷コース』 で、右が 『尾根コース』 である。 私達は登りは 『尾根コース』 を歩き、下りに 『谷コース』 を歩く事にした。

谷コースの入り口
尾根コースの入り口





 『尾根コース』 は写真のような植林の中に登山道があるが、かなりの急登だった。


 この付近で下山して来る、私達と同年代のご夫婦に出会った。 中高年の皆さんは行動が早いので驚く。








 植林の中を通る登山道は少しで終り、今度は左写真のように登山道は自然林の中を通る。

 しかし相変わらず急登がずっと続き、汗が出て喉が渇くのでポカリスエットをゴクゴクと飲んだ。

 2日前(5月3日)に 『屏山』 の頂上で昼食を食べた時は寒くて雨具を着た程だったが、今日はかなり暑い。

 急登のその登山道脇の木々にはその樹木の名札が付けてあり、それらの写真を撮りながらゆっくり登って行った。

 今回の山行中に見掛けた樹木の名称を50音順に列記すると、アオダモ、アカガシ、アサダ、イイギリ、イヌガヤ、

 イヌシデ、イロハモミジ、ウラジオノキ、ウラジロガシ、ウリハカエデ、カマツカ、カラスザンショウ、クロキ、クロモジ、

 ケヤキ、コバノミツバツツジ、サカキ、スダジイ、タカノツメ、ツブラジ、ツリバナ、テツカエデ、ネジキ、ハイノキ、

 ハナイカダ、ヒサカキ、マルバアオダモ、ミズメ、モチノキ、ヤブニッケイ等だった。

今までに出会ったご夫婦から、『浅間山』 頂上付近では 『ミツバツツジ』 も 『シャクナゲ』 も綺麗に咲いてましたよ!との情報を頂いていたが、

急坂の途中では下写真のような 『ツバキ』 や 『ミツバツツジ』 の花を見掛けるようになった。


そして登山口を出発して1時間10分経った頃から、下写真のような 『シャクナゲ』 の花も現れ始めた。

『シャクナゲ』 は写真のようにまだ蕾も多かったので、『浅間山』 に登る人はまだ暫らくの間は 『シャクナゲ』 の花を楽しむ事が出来るのではなかろうか?








 ある場所ではそれら3つの花 (ツバキ、ミツバツツジ、シャクナゲ) が、同時に見れる所もあった。









そして、その付近の足元には下写真のように 『スミレ』 と 『フデリンドウ』 の花も咲いていた。


福島県の三春町付近では、『桜』、『梅』、『桃』 の花が同時に見れるので三春町との名称が付いたらしいが、ここでは同時に5つの花を見る事が出来たのである。

三春町に勝った!と、私は思った。(笑)

県名の最初の漢字が同じ 『福』 でも、 『島』 より 『岡』 が大きいぞ!と、幼稚園児のように訳の分からない事を思って、ほくそ笑んだ。(笑)




 左写真は 『浅間山=あさまやま=832m』 の山頂である。 山頂は細長くて狭い。


 山頂にも写真のように 『シャクナゲ』 と 『ミツバツツジ』 の花が咲いていた。


 この山頂で花の写真を撮っている時に、遠くでお昼を告げるサイレンの音が聞こえて来た。









 私達はこの山頂には3年前(平成15年12月)に登った事があったし、


 この後に 『岳滅鬼山』 まで縦走する予定なので、山頂には5分ほど居ただけで反対側に下りる事にした。


 反対側も急坂だったが、そちらの斜面には写真のように 『ミツバツツジ』 が多く咲いていた。









 その後は植林と自然林が半々位の登山道を歩いて行った。


 左写真は 『浅間山』 山頂から10分ほど歩いた大きな岩の 『展望台』 から見えた景色である。


 歩き始めてまだ10分位しか経っていないのに、私は暑くてかなりの汗を掻いていた。












 この写真はその 『展望台』 にあった樹木の 『花 or 若葉?』 だが、初めて見たので写真に撮った。












 再び 『展望台』 から歩き始めたが、数分でいきなり写真のような分岐点に出た。


 今日のキーワードは 『いきなり』 と、先ほど決めていたので何だか嬉しかった。


 この分岐点を右に行くと 『岳滅鬼山』 方面で、左に行くと 『浅間山』 登山道の 『谷コース』 である。


 私達は 『岳滅鬼山』 まで縦走した後にこの分岐点まで引き返し、『谷コース』 を下る予定なので右の登山道へと進んだ。








その後は下写真のような登山道の中を歩いたが、絶えず小鳥のさえずりが聴こえていた。

そして時おり樹木の間を吹き抜けて来るそよ風が大変気持ち良く、私はルンルン気分♪で歩いていた。


そんな登山道からは下写真のように、新緑の中にあるピンク色の 『ミツバツツジ』 が、とても鮮やかに見えた。


そんな登山道脇や林内では下写真のような花を見る事が出来た。

ミヤマシキミ
ニシキゴロモ
キランソウ

スミレ1
スミレ2
スミレ3





 『浅間山』 山頂から40分ほど歩いたところで、写真のような 『大日ヶ岳・釈迦ヶ岳』 へとの分岐点に出た。


 去年の9月に 『釈迦ヶ岳』 から 『岳滅鬼山』 に縦走した事があったので、この分岐点には見覚えがあった。








その後の登山道脇や林内では下写真のような 『アオイ』 の花を多く見る事が出来た。

『アオイ』 も種類が多いようである。 下写真のアオイも葉の模様や色が少しずつ異なるので、其々違う品種?のように思うが、私にはその区別はとてもつかない。

アオイ1
アオイ2
アオイ3



 この写真は 『アオイ』 の花を写そうと思って、上の写真と同様に周りの葉っぱ等を取り除いていたら、

 写真のように白い物がいきなり出て来たので、白色の花もあるのか〜?と、少し驚いた。

 しかし良く見たら、それは 『ギンリョウソウ』 で、まだ地中に隠れている物だった。

 私は 『赤裸々にしてゴメン!ゴメン!』 と心の中で詫び、写真を1枚だけ撮ってから
 
 急いで泥を被せて元通りに隠してやった。(笑)





その後の登山道には2日前(5月3日)に歩いた 『古処山〜屏山〜馬見山』 の従走路にある、1km位続く 『ヤブツバキ』 のトンネルには及ばないが、

この縦走路には下写真のような 『ヤブツバキ』 のトンネルが200〜300m位あった。

しかし残念な事に 『古処山』 のトンネルと同様に、その花のほとんどは落下していた。

ヤブツバキのトンネル1
ヤブツバキのトンネル2
ヤブツバキのトンネル3





 『ヤブツバキ』 のトンネルを抜けると、今度は徐々に写真のような植林の中の登山道になった。


 いきなりではなく徐々にだったので、何だか悔しかった。












 その植林を抜けると左方向が開けていて、いきなり写真のような 『障子ヶ岳』 や 『黒岩山』 等が見えた。


 その景色の見え方はいきなりだったので、今度は嬉しかった。











 上写真からほんの少し歩いた所に写真のような 『しゃくなげ自生地』 の案内標識があったが、

 写真のように周りにはシャクナゲの花はまったく咲いていなかった。


 付近のシャクナゲの樹を少し見て回ったが、蕾もまったく見付ける事は出来なかった。 どうしたのだろうか!?













 その後の登山道では、写真のように大きな樹に 『サルノコシカケ』 を見掛けた。













 上写真から2〜3分歩いた所には写真のような道標があり、『岳滅鬼山』 が近い事が分かった。


 この付近で単独行の男性2人と擦れ違ったが、『浅間山』 から歩き始めて初の登山者との出会いだった。











 上の道標から数十m歩いた所に写真のような石柱があった。


 現在の漢字では 『補点』 と書き表すと思うが、写真のような 『点』 の漢字を初めて見たので、

 何時ごろの物だろうか?とオバさんと話していた。







下の花は上写真から 『岳滅鬼山』 頂上に着くまでに見た花達である。

ムシカリの木
ムシカリの花のUP

この付近には 『シャクナゲ』 と 『ミツバツツジ』 の花は 『浅間山』 のようには咲いておらず、どちらの花も少しだけしか見掛けなかった。

岳滅鬼山・頂上付近のシャクナゲとミツバツツジ1
岳滅鬼山・頂上付近のシャクナゲとミツバツツジ2
岳滅鬼山・頂上付近のシャクナゲとミツバツツジ3



 この写真が 『岳滅鬼山=がくめきやま=1037m』 の山頂標識だが、1時25分に着いた。

 今日は連休中で天気も良いので、山頂は登山者が多いだろう?と思っていた。

 しかしその予想に反して1人の登山者もいなかった。 少し驚いた。

 みんな、銘柄山や行楽地や海外旅行に行ったのだろうか?

 山頂部に誰も居なかったので少し拍子抜けしたが、何だか嬉しかった。










 『岳滅鬼山』 の山頂部には写真のように大きなブナの樹があるが、私達はその新緑の下に傘シートを敷き、

 お湯を沸かし、インスタント味噌汁を啜りながら弁当を食べた。


 時おり吹いて来るそよ風がとても心地良かった。












 登山者が少ないせいか、昼食を食べている時でも近くで何匹もの小鳥が鳴いていた。

 食べている時と寝ている時以外は、何時もお喋りしている知り合いの女性がいるが、

 その小鳥達もその女性に負けない位、絶え間なく鳴いていた。

 暫らくすると近くまで飛んで来たのが左の写真である。 

 大きさはスズメより小さかったが、やはりメスのようだった。(笑)





昼食を食べている時に、少し下の方の樹に写真のような 『宿り木』 を見掛けていたので、食後のコーヒーを飲んだ後に、緩やかな斜面を下りてそれを見に行った。

宿り木の遠望
宿り木のUP

この山頂部では 『シャクナゲ』 の花は全く見る事は出来なかったが、『宿り木』 を見にその斜面を下りた樹木の日陰では 『シャクナゲ』 の樹を沢山見掛けた。

しかし、どの樹も下写真のようにまだ青くて堅い蕾ばかりだったので、『岳滅鬼山』 の 『シャクナゲ』 の開花はもう少し先になるだろう。

それにしても直ぐ近所なのに陽の当たる場所と日陰では、こんなに 『シャクナゲ』 の開花に影響があるのか〜!と、改めて太陽の力の大きさを認識させられた。

『岳滅鬼山』 頂上部のシャクナゲ群
左写真のUP

山頂部にゆっくりと1時間以上いたが、その間に1人の登山者も来なかった。 小鳥の鳴き声だけが聴こえる、本当に静かな山頂だった。

 帰路に着いたがこの縦走路は去年の9月にも歩いている。 その時に女性を含む3人の中高年登山者と出会った。

 福岡県二丈町の方達だったが、脊振山脈西端の 『十坊山』 を出発点にして九州北部の山地を歩き通し、

 大分県中津市の海岸までを横断中の方達だった。 休日を利用して前回の続きを歩いているとの事だったが、

 山歩きにも色々な楽しみ方があるのだな〜!と、感心した。 もう完遂されただろうか?

 その時からまだ8ヶ月しか経っていないのに、私はこの縦走路の事を余り思い出せなかった。

 オバさんにそう言うと、オバさんもこの縦走路の事は余り思い出せないと言っていた。

 2人共、自分が思っている以上にアルツハイマーは進行しているようである。(読んでいる貴方もご注意を〜)









 この山も猪や鹿が多いのか?写真のようなネットがあったが、方々が破れていてその機能は果たして無かった。

















 往路時に通った写真のような分岐点まで戻り、ここからは 『谷コース』 を歩く事にした。


















 『谷コース』 に入ると登山道は狭く、そして写真のように倒木が多かった。









『谷コース』 を15分ほど歩くと下・左写真のような標識があり、展望台までは5分との記入があったので、素晴らしい展望を期待してちょっと行ってみる事にした。

展望台までは記入通りに5分程で着いたが、期待したような展望は無かった。

下・右写真のような 『浅間山』 の山頂が見えるだけで、他の方向はすべて立ち木で塞がれていた。 そんな場所は普通、展望台とは言わないのでは無かろうか?

展望台への分岐標識
展望台からの眺望

その後の登山道には下・左写真のような 『炭焼き窯跡』 が数ヶ所あった。 そしてその近くでは右写真のような 『サルナシ』 の蔓を多く見掛けた。

炭焼き窯跡
サルナシの蔓









 その後の 『谷コース』 には写真のような土砂崩れの跡を通る所もあった。





















 『谷コース』 を歩き始めて50分ほどで、いきなり写真のような滝のある場所に出た。

 写真のように水量は少なかったが、いきなり目の前に現れたので嬉しかった。

 マイナスイオンを浴びようと思って滝の直ぐ傍まで行ったが、

 『こんなに水量が少なくてもマイナスイオンは発生しているのかな〜?』 等と思ったりした。












上写真にも写っているが、滝の近くには下の写真のような花が多く咲いていた。 この場所で花の写真を撮りながら少し休憩した。

ヒメレンゲ
オオチャルメルソウ
マルバコンロンソウ?




 その後の 『谷コース』 には写真のように大変歩き辛い土石流跡を通る所もあった。


 そんな所では2人とも何度もつまずいたし、それに蛇も2匹見掛けたので、

 現状では 『谷コース』 は余りお勧め出来るコースではない。







上写真のような所を何度もつまづきながらやっと通り過ぎたら、いきなり下写真のような花の群生地に出た。 いきなりだったので嬉しかった。

サツマイナモリの群生地
サツマイナモリのUP

そして上の 『サツマイナモリ』 の群生地からほんの少し歩くと、何だか見たような風景の場所に又いきなり出た。

いきなりだったので嬉かったが、その場所は午前中に 『浅間山』 へ登る時に通った 『谷コース』 と 『尾根コース』 の分岐点だった。

もう悪路歩きをしないで済む事と、その場所にいきなり出た事で、2重に嬉しかった

『谷コース』 の入り口
『尾根コース』 の入り口

その後は午前中の登山時に見た、『クサイチゴ』、『ヤマアイ』、『シャガ』 の花の群生する道をゆっくり歩きながら下山した。

駐車場に帰り着いたのは4時35分だった。 私の車だけが駐車していた。 他の登山者の皆さん方は、『浅間山』 だけで下山したのかな?と思った。



今日の山行をまとめると、

        (登山口)〜25分〜(尾根・谷コース分岐)〜50分〜(浅間山山頂)〜15分〜(谷コース・岳滅鬼山分岐)〜25分〜(釈迦ヶ岳・岳滅鬼山分岐)

              〜45分〜(岳滅鬼山山頂)〜30分〜(釈迦ヶ岳・岳滅鬼山分岐)〜15分〜(谷コース・浅間山分岐)〜65分〜(尾根・谷コース分岐)

              〜15分〜(登山口) で、合計所要時間(昼食休憩は含まず)は4時間45分で、万歩計は17142だった。



以下の花は 『谷コース』 を下山中に見掛けたものだが、盗掘防止の為に場所を特定せずにまとめて紹介する事にした。




 この植物には花は咲いていなかったが、葉の模様が珍しかったので写真に撮った。


   【この山歩きを読んだネットフレンドから、この葉は 『ミズヒキ』 の幼葉であるとの連絡を頂きました。

    葉の模様は初夏頃まで残るそうです。 『ミズヒキ』 の 紹介URL を記載しますので参考にされて下さい。】







ホザキキケマン?
ホウチャクソウ

コオニタビラコ?
ハハコグサ
ノボロギク?

ショカッサイ?
カキドオシ?

キジムシロ?
ウマノアシガタ?
ジシバリ?





 下 山 後






 登山口駐車場を出発したが、私は林道の土手を注意深く見ながら、ゆっくりと車を走らせて林道を下りて行った。

 これからが旬で、私の大好きな山菜である 『ウド』 を探していたのである。

 暫らく車を走らせると案の定、林道脇の土手に写真のような立派な 『ウド』 を、いきなり見付けた。

 路肩に車を停め、車に積んでいる小さな園芸用のミニスコップを出して茎の部分を少し掘り、根元から切り取った。

 ウド独特の良い香りがプーンとした時は、私は思わず顔がほころんだ。(笑)

 ある場所ではかなり急斜面の上の方にあったので、オバさんから尻を支えて貰いながら今晩の酒のツマミ用のウドを採取した。






 林道から幹線道路に出て左折すると、直ぐ(200〜300m位) 『筑前岩屋駅』 がある。

 その駅の敷地内に写真のような水汲み場がある。 私はこの近くに来た時は必ずここで水を汲んでいく。

 今日も下山後にここで水を汲んで帰る予定にしていたので、水タンクを数本車に積んでいた。

 この水場には写真のように6本の放水口があり、水量もかなり多い。

 この水場には遠方からも水を汲みに来る人も多く、何時も大勢の人で賑わっているのだが、

 私が今日ここに着いた時は1人しか居なかった。 その人は直ぐ帰ったので、水場には私達だけになった。 

 ここには何十回ともなく来ているが、こんな事は初めてだった。 普通は駐車する時にも少し待つのに・・・。





 しかし、私達が水を汲み終わる頃には5〜6台の車がやって来て、水汲み場は何時ものように賑やかになった。

 私達が水を汲み終えると写真のような2両編成のディーゼルカーが、いきなりトンネルから出て来て駅に停まった。

 今日のキーワードである 『いきなり』 が久し振りに出て来たので嬉しかった。

 尚、この鉄道は福岡県北九州市 (小倉南区・城野駅) と、大分県の日田市 (夜明駅) 間を走る

 『JR日田彦山線』 で、トンネルの向こうの駅は 『彦山駅』 である。








 今日も楽しく山歩きが出来、その上に私の大好きなウドも採れたので筑後川支流沿いの道路を

 ルンルン気分♪で運転していると、川の向こう岸に写真のように白い大きな物がいきなり目に付いた。

 何かな〜?と見てみると、大きな 『シラサギ?』 が孟宗竹に停まっているところだった。

 早速、路肩に車を停めて写真に撮ったが、この後からもシラサギ達はまだ群れを成して帰って来ていた。







 この写真は当日の夜に酒のツマミとして食べた 『ウドの天麩羅』 だが、とても美味しかった。

 私は若い時から何処ででも直ぐ眠れて熟睡出来たが、最近は加齢と共に眠りが少し浅くなったような気がしている。

 しかし、山歩きをした日は熟睡できる。 適当に疲れているからだろう?と思う。

 その上に山歩きをした日は、ビールや酒が普段より一段と旨く感じる。

 当夜の酒もツマミもとても美味しく感じたので大変満足していたが、今日のキーワードが 『いきなり』 だっただけに

 晩酌後に 『いきなり団子』 か 『いきなり饅頭』 を食べて当日を締め括れなかった事だけが心残りだった。(笑)



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