調査のため、勢揃いした果実酒たち

※　日本の酒税法では穀類とぶどう・山ぶどうでの果実酒造りは禁止されていますので、ご注意下さい。（但し、野ぶどうはＯＫの様です）
　　　
　　　詳しくは次の国税庁の解説を参照されて下さい。　ＵＲＬ　＝　http://www.nta.go.jp/sitemap/index.htm

果実酒の濾し方


材料の仕込み期間が過ぎ、その材料を取り出す時に濾過しなくてはいけませんが、それに付いて少し私のやり方をご紹介したいと思います。

仕込み期間が過ぎた果実酒は、その時点でサラサラした物と、材料の一部が焼酎に溶けドロドロした状態になる物とがあります。

まずサラサラした物ですが、これは私の場合カリタ式コーヒーフィルター紙で濾過しています。

私は毎朝、コーヒーを点てますのでそれを利用しています。紙が詰まって果実酒があまり落ちなくなったら早めにフィルターを交換します。

次にドロドロした物ですが、これを直接フィルターで行うと直ぐ目が詰まって濾過に非常に時間が掛かり　又、フィルターも凄く大量に使用します。

それで果実の大きさに依り目の粗さは変わりますが、まず台所用のざるで濾します。

その後に、これもドロドロ度によって目の粗さは違いますが、ガーゼや日本タオルで濾過します。

場合によっては二枚合わせにしたり、組み合わせたりして濾過します。

この時、ガーゼや日本タオルは清潔な物を使用します。

濾過中にガーゼや日本タオル自体にかなり果実酒を吸い込みますのでそれは別個に絞り出し、再度濾過します。

そうしなしと折角出来上がった果実酒が勿体なく、そのままでは非常に歩留まりが悪くなります。

以上の過程をドロドロ度によって何度か繰り返します。

その後にコーヒーフィルター紙で濾過して出来上がりです。

尚、取り出した果実はそのまま捨てるのではなく、梅やアンズ等の様にそのまま食べられる物もありますし、

少し加工して砂糖菓子やジャムに出来る物もあります。

ごましお山荘　お薦めの果実酒　　２００５年６月１日


日本には世界に誇る果実酒である、梅酒があります。　これは皆様方の中にも大勢の方が作られて、楽しんである事と思います。

しかし、私が梅酒に負けず劣らず美味しいと思う果実酒に、ビワ酒があります。

このビワ酒に使用するビワの実は現在スーパーや八百屋に売っている大粒で果肉が厚く、甘味が強くて価格の高いものでは無く、

昔から各家庭の庭先等に植えてある、小粒で果肉が薄く、甘味が少なくて酸味が多い在来種のものが合います。

最近はその小粒のビワの実は採って食べらている様子は少なく、木に生ったまま腐乱したり自然に落下している光景を、各地で良く見掛けます。

私はそんな光景を見掛ける度に、勿体ないなー！と思っています。

そこで今の時期に是非一度、皆さん方にもビワ酒をお試し頂きたいと思います。


ビワ酒の作り方

　　１．　ビワの実は良く熟した新鮮なものを選びます。　皮に傷が付いたものやシワ枯れている様な古いものは使用しないで下さい。

　　２．　ビワの実を綺麗に水洗いし、ふきん等で水気を切ります。

　　３．　ビワの実と氷砂糖とホワイトリカーを下記の割合で容器に入れて密閉し、暗冷所に保管します。

　　４．　３ヵ月後から飲めますが、半年以上経った方が香り・風味・色合いも増します。　ビワの実は半年後に引き上げて下さい。

　　５．　材料は　ビワの実＝１Ｋｇ　氷砂糖＝２００ｇ　ホワイトリカー＝１．８リットル　の割合です。　氷砂糖は各自の好みにより増減して下さい。


ビワ酒の効能としては、疲労回復、食欲増進、不眠症等に効く様です。　

私は今までに大勢の人に色々な果実酒を飲んで貰いましたが、このビワ酒だけは飲んだほとんどの人から、香り、風味、色等を賞賛されています。