『海の日』 に思った事       2008年7月21日


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今日は 『海の日』 である。

『海の日』 の祝日は1995年に制定され、翌年の1996年7月20日から実施されている。

その主旨は 『海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日』 とある。

日本は島国である為に、確かに海からの恩恵が多く、又海に関わりのある人口も多いので、海に感謝する日があって良いと思う。



しかし日本の国土を周囲からその内陸に目を転ずると、周知の様に平野は少なく山地が国土の殆んどを占める。

その事は次の説明図(URL=http://www.yomiuri.co.jp/nie/note/20/suji00.htm)で復習して頂きたいと思う。

その図での丘陵地や台地の定義がどの様なものか?私は知らないが、要するに平野では無い国土の割合は、

(山地=61%)+(丘陵地=12%)+(台地=11%)=(84%)になり、実に日本の国土の84%を占めるのである。


ところで今、山地の森林の役割が見直されている。

日本の森林(URL=http://www.minnanomori.com/japanese/j_info02/j_graph201/j_frame201.html)を見ると、日本の森林の面積は国土の66%に当たる。

そのサイト等でも説明してあるように、森林の役目としては

       @. 木材を供給する。

       A. 緑のダムとして水資源を蓄え、

          1.飲料水や工業用水を安定して供給する。

          2.森林の豊かな栄養(ミネラル)を平野の田畑や海へ運び、農産物や海の生命を育む。

       B. 地下に張りめぐらされた木々の根が、土砂の流出や崩壊を防ぐ。

       C. 防風林として居住地を保護し、又砂漠化を防ぐ。

       D. 様々な野性動物・野鳥・昆虫などの生命を保護し、育てる。

       E. アウトドアやレクレーション(スポーツや森林浴やキャンプ等)の場として、私達の心や身体を癒し、生活に潤いを与える。

       F. 森林の緑が目にも優しく、そして自然景観を保護する。

       G. 水を蒸発させ、雲を作り、雨を降らせる。

       H. 酸素を作る。

       I. 光合成によってCO2(二酸化炭素)を吸収し、炭素として貯える事で地球温暖化を抑える。

等が挙げられると思う。


一方で今、世界中で 『地球温暖化防止』 が強く叫ばれている。

浅はかな人間どもは、自分達が住む掛け替えの無いこの地球がかなり病んでいる事に、最近になってようやく気付いたのである。

産業革命以来、人類は経済成長やどうでも良い様な利便性ばかりを追い求めて来たように思える。

人類はその様な事に目を奪われていた為に、自らの母体である地球を蝕み続けて成長している事や、

自分達が地球上の他の生物と共に成長していない、不健全な成長状態であった事に気付かずにいたのである。

愚かな人間どもは、自らの足を食べて飢えを凌ぐタコの様な状態であった事に、最近やっと気付いたのである。



現在も経済成長の名の下に大規模な森林伐採が行なわれている。

今のようなスピードで森林がこの地球上から消滅すれば、近い将来この地球はどうなるのだろうか?

森林の消滅は東南アジア、南アメリカ、アフリカ等が特に酷いようである。

このような状態を何時までも放置すれば、これまでの 『綺麗な青い地球』 は我々の子供や孫には絶対に残す事は出来ないと思う。

もはや地球上の一人一人の人間が自覚して行動に移さなくてはならない、ぎりぎりのタイムリミットではないだろうか?



つい先日、北海道で 『洞爺湖サミット』 が開催された。

その会議での最重要課題として 『地球温暖化防止』 があったが、愚かな各国の首脳達はその防止策に合意する事さえ出来なかった。

その上にこの地球上に住むあらゆる生物にとっては破滅の元凶となる、人間界だけの経済成長や利便性を依然として追い求め続けたい!と言うのである。

この様に自分の地位保全や自国の事だけを考える首脳ばかりでは無く、グローバルに物事を考え、

それを実践して行く強力なリーダーシップを持った救世主が早く現れて呉れないものだろうか!

本来なら国連がその役割を果たすべき機構だと思うが、現状ではそのようなパワーも無く、旨く機能しているとはとても思えない。


そこで提案である。

まずは誰にでも出来て、実行が可能な小さな事から始めたらどうだろうか?

森林の役割は前述したが、以前の様な地球上の森林を再生する為には、植樹をもっと積極的に進めれば良いのである。

まずはその様な植樹を学校毎に行なってはどうだろうか?

子供達が行動すれば、その親達が必ず支援し、行動を共にする。

そしてその様な植樹の実施を会社単位や地域単位等に拡大して行くのである。

最終的には植樹を全国的(地球的)に広げるのである。

即効性は無いが、実行すればこれ以上の地球温暖化の防止に結び付き、それらが成長した数十年後にはかなりの効果が期待出来る!と思う。



その先鞭を日本で行なったらどうだろうか?

植樹や森林の手入れをする日を決め、その日は国民の多くが日本全土でそれを一斉に行なうのである。

その為にはその日を祝日にして、国民の多くが参加し易い環境を整える必要があるだろう。

そしてその作業は日本全土で一斉に行なう必要がある為、無積雪期が良いと思われるが、その様な実施時期等の枝葉末節的な部分は実施決定後の検討課題として、

まずはそれを実施する為の固い信念や決意が必要である。

現在、日本にはそれに近い事業として、天皇皇后両陛下をお迎えして毎年 『全国植樹祭』 が実施されているが、それをもっと発展させるのである。


現在、日本には 『海の日』 はあるが 『山の日』 は無い。

その事は山好きにとっては 『何となく面白くない!』 のである。

それで福田内閣には 『全国植樹祭』 をもっと発展させた 『山の日』 を是非検討して貰いたいと思うのである。

現在まで、福田内閣の実績はナーンにも無い。

先日福田君は 『洞爺湖サミット』 の議長を務めて無事に終了させたが、その結果は前述の様にとても賞賛できるようなものでは無い。

サミット開催や同議長にしても持回り制度である当番時に、偶然にも棚ボタ式に就任した総理大臣であったと云うだけで、

福田君が 『サミット開催を是非日本で!』 と努力して引っ張って来た訳でもナーンでも無い。



このまま行けば今迄の多くの総理大臣と同様に、何の実績も印象も残さないまま退陣する事になるだろう。

戦後の日本の総理大臣を思い浮かべてみると、その実績評価は別として私の印象は次の通りである。

吉田茂は別格として、日本列島改造論をダミ声で叫びそれを実行した田中角栄、

最近では郵政改革を断行したベートーヴェンの様なヘアースタイルの小泉潤一郎が印象に残っている位で、他の殆んどの総理大臣は名前すら良く思い出せない。

名前を上げられて初めて、『アー!、そう云えばそんな名前の総理がいたねー!』 位の印象しか無く、その総理がどんな実績を上げたまではとても思い出せないのである。

(アッ!、そう云えばノーベル平和賞を貰った佐藤栄作がいたねー!、それと栄ちゃんの兄に当たる岸信介もいたねー!)


そう云う事でここは一つ福田君に頑張って頂き、是非 『山の日』 を設けて貰いたいのである。

もし日本で実施し始めた 『山の日』 が世界中でも実施される様な事にでもなれば、福田君は 『ノーベル平和賞か何か?』 を貰えて、その名前は永く世界中の人々の記憶に残るだろう。

福田君、、、そう成りたくはないかい?(笑)

(多くの国民が喘いでいるこんな時に、本当は総理が夏休みを取っている様な場合ではない!と思うが、休養後は頑張ってねー! 福田君、、、期待してるよー!!・・・笑)



以上が、一人の山好きが 『海の日』 に思った事である。

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