九州の月の輪熊    2004年11月

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 九州で最後の 『月の輪熊』 の記録は、1987年に 『祖母・傾山系の笠松山付近』 で射殺されたものである。

 それ以降にも数人(数組)の方達による熊目撃情報が伝えられているが、確たる(他人を納得させるような)証拠は無いようである。

 それで九州の熊生存を信じる人達は夜間でも自動撮影するビデオカメラ等を山中に設置して頑張ってあるようだが、

 残念な事にまだその成果は上がっていないようである。

 その為に現在は 『九州の月の輪熊は絶滅した!』 との説が支配的である。


 しかし、もしかしたら何処かの山中にひっそりと生息しているかも?知れませんので、

 貴方も一つ 『月の輪熊、生存発見!』 のロマンに挑戦してみませんか?(但し、全て自己責任で行って下さい!)

 もし九州の山中で野生熊の映像を撮れば、それは凄いインパクトと著作権が生じると思います。


随分前の事になるが、子供と一緒に家族で中国山地の 『氷ノ山』 に登った時に、初めて 『熊注意!』 の立て看板を数ヶ所で見掛けた。

事前に読んだガイド本でその山には熊が居るかも?との事だったので、私達は其々のザックにベルを付け、ストックにも鈴を付けて、あたかもチンドン屋のように賑やかに登っていた。

その様にして登る途中では、看板を見掛ける度に 『怖いねー!、出たらどうしようか?、3人で戦おうか?、それとも逃げようか?』 等と話していた。

そんな話の中では 『相手もなかなか強そうだし怪我したらいけないから、戦わずに皆で熊の脇の下や足の裏をくすぐり、熊が笑っている間に逃げよう!』 等と笑いながら登っていた。



 でも最後は、『3人掛かりで熊と戦っても勝てないだろうから、3人とも殺されるより誰か一人が犠牲になり、

          その誰かが犠牲になっている内に他の二人は逃げよう!』 との事になった。

 しかし、『それで誰が犠牲になるか?』 になると、3人で大変もめたのだった。(笑)


 その時は幸いに熊が出なかったので良かったが、時々山の麓等で人が紐で繋いで散歩させている、

 土佐犬やシェパード等の大型犬と擦れ違う事がある。

 熊より小さいそれらの大型犬でもかなり気持ちが悪いのに、それより遥かに大きくて真っ黒な熊に山中で出くわしたら、

 本当に 『どんなに怖いだろう!』 と思う。





私達が九州以外の山にあまり登りたくない理由の一つが、このように熊が怖いからである。(笑)

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