（振り出し）

困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・。

オバさんが怒ってる。

困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・　オバさんが怒ってる。

うかつだった、油断してた。



困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・　オバさんが怒ってる。　・・・・・うかつだった　・・・・・油断してた。

オジさんがディスプレイを点けたまま、トイレに入ったのがいけなかった。

困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・　オバさんが怒ってる。　・・・・・うかつだった　・・・・・油断してた。

オジさんがトイレに入っている間に、『涌蓋山の山行記』 をオバさんが読んでしまったのだ。



困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・　オバさんが怒ってる。

オバさんは、『私の足はそんなに短くない！　日本人女性の平均は有る！』 と言って怒ってる。

困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・　オバさんが怒ってる。

その外にも　『私は小学校の運動会のクラス対抗リレーでいつも選手に選ばれていた！　通信簿の体育はいつも ５ だった！　私は運動神経は鈍くない！』

　　　　　　　　と言って怒ってる。

　　　　　　　　又ネットを通じて　『日本全国の皆さんが、いや世界中の人達全員が私の事を笑っているに違いない！』 とも言って怒ってる。

私が　『カウンターも上がってないから、そんなに多くの人は見てないよ　もし見たとしても直ぐに忘れるよ、

　　　　　それに日本語で書いてるから、外国の人が見ても分からない人が多いと思うよ〜』 と、慰めてもダメである。



困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・　オバさんが怒ってる。

それ以来食事の時、私の前には 『ご飯　と　梅干一個　と　お茶』 だけしか並ばない。

困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・　オバさんが怒ってる。

他のオカズに箸を伸ばそうとすると、パチッと手を叩かれたり、皿をサッと引かれたりする。

困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・　オバさんが怒ってる。

オジさんはこの頃なんだか体力が無くなった様な気がする。すぐ疲れる。 時々目まいもする。身体も随分痩せた様に感じる。腕時計が肘まで上がって来る様になった。



困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・　オバさんが怒ってる。

『リベンジだ！』　と言っている。

困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・　オバさんが怒ってる。

『自分専用のパソコンを買って、自分専用のホームページを作る！』 と言って怒ってる。

困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・　オバさんが怒ってる。

そして、自分専用のホームページの中で 『一切を暴露してやる！』 と言っている。

困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・　オバさんが怒ってる。

オバさんはパソコンの事はほとんど知らない。　だから私がパソコンで何をしているかも良く分かっていなかったと思う。

聞かれても 『人のホームページを見ているだけだよ〜』 とか 『返事のメールを書いてるんだよ〜』 等と答えていた。　それが・・・分かってしまったのだ。



困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・　オバさんが怒ってる。

パソコン教室の入門コースに通い始めたのだ。

『お金が勿体ないから、その位なら教えてやるよ』 と私が言っても 『教わると、必ず夫婦喧嘩になるからイヤだ！』 と言って、サッサとパソコン教室に入学してしまったのだ。



困った　・・・・・　困った　・・・・・　困った　・・・・・　オジさんは恐い！　・・・・・　とても恐い！　・・・・・。

今後、オジさんはどうなるのだろう？　・・・・・　オジさんは正月を迎える事が出来るのだろうか？　・・・・・　考えると恐い！　・・・・・。

ア〜オジさんの運命はどうなるのだろう！　・・・・・　考えると恐い！　・・・・・　とても恐い！　・・・・・　誰か助けに来て〜〜〜。　（振り出しに戻る）