いざな
                九州の山への誘い      2004年11月(2008年8月加筆)


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これまで私達が登る山は九州内の山ばかりで、九州以外の山には殆んど登った事が無かった。


     高千穂峰とミヤマキリシマ(6月)
 その理由としては、次のような事が挙げられた。

    1.自宅から通学する子供が居た為に、何日も家を空けるような遠出が出来なかった。

    2.私の母が高齢(逝去時は92歳で軽い認知症だった)になってからは同居していたので、

      やはり何日も家を空ける事が出来なかった。

    3.子供の教育費や母の医療費(晩年は骨折手術をして入退院を繰り返していた)等が必要の為に、

       登山の遠征費用まで回らなかった。

    4.九州以外の山には熊が居るし、特に北海道にはでかくて獰猛なヒグマがウジャウジャ!居るようなので怖かった。(笑)



しかし昨年(2007年)に子供が自宅を離れ、母が逝去した後は、少し遠出する登山に限れば大分環境が整って来た。

このように少し遠出できる環境だけは向上したのだが、しかしそれに反比例して私達の体力が低下していた。

私は腰が、オバさんは膝が時々痛くなるし、また総合的な体力も低下している事を自覚しているので、何日も連泊しての山歩きに自信が持てなくなったのである。

現在の私は、長年の夢であった 『テントを担いで日本アルプスを気ままに歩く!』 の実現がかなり遠くなったような気がしている。

しかしそれでも私は、もし諸条件(体調や気候等)が噛み合う時が有れば、今後は九州以外の山にも少しずつ登ってみたい!と、望みを捨ててはいない。



ところで今回は九州以外の読者の方々を、九州の山へお誘いしたいと思う。

上記の4番で熊の事に触れたが、現在は 『九州に野生熊は居ない!』 事になっている。

このように九州の山には熊が居ないので、私達のように熊が怖い者でも安心して山中でテント泊ができる。



    くじゅう・扇ヶ鼻のミヤマキリシマ(6月)
 それに九州の山は人が少ない事も魅力の一つである。

 『くじゅう、阿蘇山、霧島山、祖母山、開聞岳、宮之浦岳』 等、『日本百名山』 に入っている山や、

 『宝満山、福智山、英彦山、金峰山、由布岳、普賢岳』 等、都市部に近い山や人気の有る山は何時も登山者が多い。

 しかしそれ以外の山は、例えその山が 『九州百名山』 や 『県別の山』 で紹介されていても登山者は非常に少ない。

 私達の今迄の経験では、土日祝でも6〜7割の山で一人の登山者に出会う事も無く、私達だけで貸切りの山であった。

 また九州では登山口の直ぐ近くに安価で入れる温泉が多く、下山後に直ぐ疲れを癒す事ができる。

 それに九州は海や山からの恵みも豊かな為、食材が多くて安いので、それらを気軽に楽しむ事ができる。



このように九州の山は大変静かで安全で、下山後の楽しみも数多くありますので、皆様方も是非九州の山にお出で下さい。

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