早 池 峰 山


2015年(平成27年)7月24日(金曜日)  曇り  弱風


1/2万5千 地形図上でのGPS軌跡
白色の点線は10秒間隔緯線10秒間の距離=約310m、経線10秒間の距離=約250m)、青色の線は1分間隔、水色の斜線は磁北線


 .

緯  度  .

39°33′30″












39°33′00″













39°32′30″




   141°                           141°                          141°
      28′                            29′                           30′
 度   00″                            00″                           00″



 『道の駅・はやちね』 から早朝に、この早池峰山の登山口の1つである 『河原坊登山口』 に移動した。

 駐車場は階段状に数ヶ所あり、全部を合わせるとかなりの駐車台数があるようだ。

 私達がこの駐車場に着いた時は既に2台の車があり、1台の車の人が準備中だったので話してみると、

 早池峰山は2回目との事で、前回は40年位前に登っているので、記憶は殆んど有りません!と言ってあった。


 登山道入口にある登山届BOXに登山届を出し、この登山口を出発した時刻は5時30分だった。











 登山口から登山道に入ると、いきなり小さな渓流の徒渉から始まった。








渓流を徒渉して小さな登山道を歩き始めると、下写真のような花が立て続けに現れた。

尚、以下の花名には全く自信は有りませんので、あらかじめ御承知置き下さい。

クガイソウ
タマガワホトトギス
オオバギボウシ








 登山口から10分進むと、写真のように 『3』 の数字がある円板があった。















 上の 『3』 から9分進むと、今度は 『6』 の数字が現われた。








その後の登山道は下写真のような小さな渓流を 『右岸から左岸へ』、次は 『左岸から右岸へ』、また 『右岸から左岸へ』 を何度か繰り返しながら登って行った。

徒渉点−1
徒渉点−2
徒渉点−3








 そんな登山道脇には、小雨なら傘の代わりに成るような?、フキの形をした大きな葉っぱがあった。












 『6』 から12分登ると、今度は 『9』 の数字が現われた。


 私はこの時点でもこの数字が何を現わしているのか?サッパリ分からなかったが、

 取り敢えずこの様な数字が出て来たら全部写真に撮ってやろう!と思った。






その付近の登山道を登っている時は、下の様な花を見掛けた。

ヨツバシオガマ
?1
ハクサンシャジン






 その付近で、私と同様に花の写真を撮りながらゆっくりと歩いているカップルが前方にいるのが見えた。


 後からこのカップルは神戸から来ている 』父と娘』 である事が分ったが、この様な組み合わせは珍しいですね〜!







更に登って行くと、下写真のような数字が現われて来た。

『9』 から13分で現われた 『15』
『15』 から3分で現われた 『18』
『18』 から5分で現われた 『22』

その後の登山道には花が多く、下写真のような花達を見掛けた。

キンロバイ
ウスユキソウ
ミヤマカラマツ

イブキジャコウソウ
ハクサンシャジン
タカネナデシコ

ナンブトラノオ
ギボウシ

登って行くに連れ、出て来る番号は徐々に大きく成っていったが、その数字が何を表わしているのか?、私にはまだサッパリ分らなかった。

『22』 から34分で現われた 『35』
『35』 から7分で現われた 『37』
『37』 から7分で現われた 『42』

尚、『22』 から 『35』 の所要時間が34分も掛かっているが、これは途中で朝食休憩(10分位?)を取った為である。








 尚、この付近でふと下方を見ると、写真の様にガスが吹き上がって来ていた。








その付近では下の花達を見掛けた。

ハクサンシャジン
ミヤマオダマキ
タカネサギソウ

ウラジロヨウラク
ウメバチソウ







 これは 『42』 から19分で現われた 『46』 である。

 尚、前方に見える神戸の親子も依然として、花の写真を撮りながらゆっくりと登っていたので、この先で追い越した。














 その付近の岩場ではウスユキソウを見掛けた。















 『46』 から7分登ると、『御座走り』 の標識が現われた。








『御座走り』 から時間にして1分ほど登ると、前方に仰角が70〜80度位?有り、高さが20m近く?有りそうな1枚岩が現れた。

尚、オバさんはこんなスリルの有る所が大好きで、この様な所を見るとワクワク!するそうです。(かなり神経がおかしいかも?、ですね〜・・・笑)

傾斜は70度前後で高さが20m位の1枚岩
左の岩を登って来るオバさんの雄姿









 上の岩場を登り切った所には、ナンブトウウチソウが咲いていた。









『46』 から17分で現われた 『59』
『59』 から2分で現われた 『60』





 『60』 から6分登ると、『打石』 の標識が現われた。


 ここで私は何気なしに地図を見たのだが、

 それにはこの 『打石』 は正面コース登山道の3分の2(2/3)位の所にあった。









 上の 『打石』 から2分登ると、『66』 の番号が現われた。


 私はこの数字を見た時に、この数字は距離に対するパーセンテージを表わしているのでは?と思い始めた。


 要するにこの 『66』 とは、登山口から山頂までの距離を100とした場合に、その66%を表わしているのでは?と、

 思ったのである。









 その付近を登っていると割れた岩があり、その断面は写真の様に青色だった。


 それで私は、この石を磨けば綺麗な色が出て来て、ブローチ等に出来るかも?と思い、

 下に落ちていた小さなかけらを2個持ち帰ったので、何時か暇な時に磨いてみようと思っている。











 『66』 から13分登ると、『千丈ヶ岩』 の標識が現われた。


 尚、この付近で単独の若い男性から追い越された。







その付近では下写真の花達が咲いていた。

ミヤマアズマギク
ハクサンボウフウ
ナンブイヌナズナ

ウスユキソウ
ハクサンチドリ
 



 『66』 以降は中々次の数字が現れず、その後に見掛けたのは登山道上に落ちていた、

 江戸時代の通貨である、写真の 『寛永通寶』 であった。

 早池峰山にも昔から多くの人達が登っていたんでしょうね〜?


 ちなみに私は小学生〜中学生〜高校生まで、『切手』 と 『日本の古銭 & 外国コイン』 を集めていたので、

 それらは今でもストックブックに入れて保存しており、特にこの寛永通寶は何十枚も持っている。









 その後、『千丈ヶ岩』 から24分登った所で、次に現われた数字は 『94』 だった。


 ここで前方を見ると高い所は殆んど見えなかったので、やはりこの数字は登った距離の%だ!と思った。













 『94』 付近は岩だらけなので花は無い様に思うかも知れませんが?、

 実際はその後も山頂近くまで、写真のハクサンシャジンが沢山咲いていました。















 『94』 からは10分で写真の 『早池峰山=はやちねさん=1917m』 山頂に出た。


 一等三角点があり、山頂部には先ほど私達を追い越して行った若い男性だけがいた。












私達が山頂に着く前から周囲は濃いガスに包まれていたが、登頂時も濃いガスで景色は全く見えなかった。(涙)

私達はこの山頂部に腰掛け、単独の男性と話しながら行動食(よもぎ餅)を食べていたが、食べ切れなかったよもぎ餅を上げたら喜んでくれた。

彼は神奈川県在住で、オートバイで東北地方と北海道を2ヶ月間の予定で回る予定との事だったが、私達と暫らく話してから先に下りて行った。


尚、この山頂にいると、かなりの頻度でジェット機が轟音を響かせて山頂の真上付近を飛んで行く。

音が近付いて来る時に上空を見ていると、1度だけガスの切れ間からその機影が瞬間的に見える時があったが、その機影は旅客機ではなく戦闘機の様に見えた。

そしてその飛行音は普段聞き慣れているジェット旅客機の音では無く、かなりかん高い金属音の混じった音だった。 一体何なんだろう?

山頂部の一角にあった観音様
山頂の直ぐ下には避難小屋があった







 私達は山頂で30分近く休憩した後、写真の 『早池峰・山頂避難小屋』 の前を通り、

 『小田越登山口』 に向かって下り始めた。














 下り始めると、直ぐ下には写真の様な木道が見えていた。








その木道の周囲には下の様な花が群生していた。

コバイケイソウ
シモツケ








 山頂から下り始めて8分で、『門馬コース』 との分岐標識が現われた。













 上写真から10分下りると、八合目の標識があった。


 尚、この付近では登って来る山岳パトロール隊、10名位と擦れ違った。







そして八合目標識から8分下りると、下写真の様にほぼ垂直に近くて、20m近く?有りそうな長い金属ハシゴが立て続けに現れた。

この様なハシゴは、登る時よりも下りる時の方が怖いですね〜。

最初の長いハシゴを下りるオバさん
2番目の長いハシゴを下りるオバさん






 上の長いハシゴから15分下りると、五合目の標識があった。


 その付近に下りて来ても周囲にはまだガスが掛かり、景色は全く見えなかった。(涙)







その付近を下りている時は下の様な花を見掛けた。

?2
タカネナデシコ 
ハヤチネウスユキソウ







 八合目以降も登って来る数人(数組)の登山者と擦れ違っていたが、

 この付近では(10時43分)15人位のパーティと擦れ違った。














 その後の登山道脇には 『携帯トイレ用ブース』 があったが、私は初めて見た。













 更に下りていると、登山道脇の枝に写真の様な1斗缶と棒がぶら下がっていた。

 私は 『熊よけ用だな!』 と思ったので棒で叩いてみたら、低音で結構大きい音が出たのでビックリ!した。

 私はこの熊よけ1斗缶も初めて見た。










 上の様な1斗缶はその後に幾つもあったが、途中で見掛けた写真の1斗缶を見て私は笑った。


 写真の様に1斗缶がペチャンコ!に成っていたのである。

 これは皆が面白がって叩いたのだろうか?、それとも本当に熊が出て必死で叩いた結果、こう成ったのだろうか?













 『小田越登山口』 に近くなると、木道になった。













 そしてここが 『小田越登山口』 で、山頂から1時間45分の所要時間だった。


 尚、左側に2個ある箱は、携帯トイレの回収BOXである。














 『小田越登山口』 の斜め前には、山岳パトロール隊用の小屋があった。











 『小田越登山口』 からはバスも通る、写真の様な舗装道路を歩いて行った。


 尚、今回の周回で 『河原坊登山口』 から登り始め、『小田越登山口』 に下りたのは、

 小田越登山口の標高=1220m、河原坊登山口の標高=1030mなので、小田越登山口から河原坊登山口までの

 道路はずっと下り坂になり、楽だったからである。(最後が登りだと疲れが増しますからね〜!)





そんな道路脇には下写真の様な花が沢山咲いていた。

ホタルブクロ
タマガワホトトギス
オダマキ



 私が上の様な花の写真を撮りながらゆっくり下りていると、道端にポシェットが落ちていた。

 私が何かな〜?と拾い上げた、ちょうどその時に写真のオートバイが登って来て、

 私が拾い上げたばかりのポシェットを見て、『あった〜!』 と叫んだ。


 ヘルメットを取ると山頂で話した青年で、下山したら腰にぶら提げていたポシェットが無く成っていたので、

 オートバイで捜しに登って来た!との事で大変喜んでいた。(ヨカッタ!、ヨカッタ!)




河原坊登山口に着く直前には、下写真の様な地元・花巻市出身の 『宮沢賢治・詩碑』 があった。

宮沢賢治・詩碑
詩碑に刻まれていた詩文





 上の宮沢賢治・詩碑の直ぐ下が、今朝登り始めた 『河原坊登山口』 だった。


 私達は下山届に記入してから駐車場に戻った。


 到着時刻は11時40分で、小田越登山口からは35分の所要時間だった。








 今日の山歩きをまとめると、

      小田越登山口(5:30)〜朝食休憩(?)〜御座走り(7:39)〜打石(7:57)〜千丈ヶ岩(8:12)〜

      山頂(8:48〜9:15)〜門馬コース分岐(9:23)〜八合目(9:33)〜五合目(9:58)〜

      小田越登山口(11:00〜11:05)〜河原坊登山口(11:40)、

      所要時間は6時間10分、GPSの積算距離は約8.2km、万歩計は18971だった。




早池峰山には花が多いと聞いていたので、私は全体的に穏やかな山を想像していた。

確かに多くの花が咲いていたが、早池峰山は岩場が多く、結構タフな山だった。






 早池峰山から下山後は、次に予定している 『岩手山』 近くの 『道の駅・にしね』 に移動した。


 この道の駅には18時少し前に到着したが、上空の雲は低く今にも雨が降りそうだった。







このあとは7月26日の 『岩手山』 に続きます。

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