蔵王連峰(熊野岳)


2015年(平成27年)7月22日(水曜日)  晴れ時々曇り  弱風


1/2万5千 地形図上でのGPS軌跡
白色の点線は10秒間隔緯線10秒間の距離=約310m、経線10秒間の距離=約250m)、青色の線は1分間隔、水色の斜線は磁北線


 .

緯  度  .





38°09′30″









38°09′00″










38°08′30″







      140°                   140°                   140°                  140°
         24′                    25′                    26′                    27′
 度      00″                    00″                    00″                   00″





 ここは昨夜、車中泊した 『道の駅・いいで』 である。


 この道の駅は凄く広く、昨夜はトラック10台近くと乗用車等15台位がこの場所で車中泊した。


 写真の撮影時刻は6時27分だったが、早朝から快晴で気温も上がりそうだった。(ヒャ〜!日焼けがコワイ〜!)





                  熊野岳?
                    ↓




 『道の駅・いいで』 前の国道113号線を東方向に向かい、途中から国道13号線を走っている時に、

 前方に蔵王連峰の最高峰である熊野岳では?と思える山が見えて来た。


 それで走行中の車内からオバさんが撮ったのがこの写真である。(どうも熊野岳ではなかったような気がする?)












 これが 『蔵王ロープウェイ』 の山麓駅である。

 この駐車場で身支度をしている時に、玉名市のA氏がやって来たので、一緒にロープウェイに乗った。












 これが 『蔵王ロープウェイ・山麓線』 の乗車券で、大人は往復で1500円だった。


 私達は山麓駅発、8時30分のロープウェイに乗った。







下写真はロープウェイの中から写したものである。

尚、出発駅(蔵王山麓駅)の標高=855m、到着駅(樹氷高原駅)の標高=1331mとの事で、標高差=476m、距離=1734m有る様で、所要時間は7分らしい。

下方の景色
上方の景色



 私達は樹氷高原駅までしか乗らなかったが、ロープウェイは更に上にある 『地蔵山頂駅=標高1661m』 まで

 延びていて、そこまで乗る場合は樹氷高原駅で一旦降り、『蔵王ロープウェイ・山頂線』 に乗り換える必要がある。

 私達は樹氷高原駅で降りたが、玉名市のA氏は 『蔵王山頂駅』 まで乗って行かれた。

 驚いた事に、樹氷高原駅で降りた乗客は私達だけで、他の登山者や観光客は皆、

 地蔵山頂駅までロープウェイに乗って行った。(みんな軟弱者ですね〜・・・笑)

 尚、樹氷高原駅からの登山道は、写真奥に見えているゲレンデの左端にあった。








 これは上写真のゲレンデを登っている時に写したものである。


 こうして見ると緩やかに見えますが、結構傾斜がありましたね〜。














 左横を見ると、誰も乗っていないリフトがあった。













 これがゲレンデの最上部にある、リフトの終点である。


 ゲレンデを10分程で登り切ったが、この時は陽が射していて暑く、私はここでかなりの汗を掻きました。(フ〜ッ!)














 ゲレンデの奥には写真のような階段があり、登山道はそこに続いていた。








上の階段を登ると直ぐ木道が始まり、2分ほど進むと山形県出身の 『齊藤茂吉・歌碑』 があった。

木道と齊藤茂吉の歌碑
歌碑に刻まれている歌

上の歌碑が建っている所は 『観松平』 と呼ばれている所で松の樹が多かった。

観松平の景色
観松平の説明

その付近にある大きな松には、下写真のような名前が付いていた。

羽衣の松
追分の松

熊野岳
  ↓





 観松平から5分ほど進むと 『いろは沼』 との看板があり、小さな沼の点在する湿地帯になった。


 尚、その付近から蔵王連峰の最高峰で、目指している熊野岳の山頂が見えて来た。














 その付近の木道の間にはアキノキリンソウが咲いていた。








木道周辺にもアキノキリンソウやトラノオ等の花が沢山咲いていた。

木道周辺には花が多かった
沼の中に沢山生えていた水生植物








 木道は10分程で終わったが、その後の登山道ではヒヨドリバナを見掛けた。














 上のような登山道を進んでいると、途中で2回ほど作業道等に出たが、

 そこには写真のような標識があったので、道を探すような事は無かった。







     地蔵岳?            熊野岳
       ↓                ↓







 その後も登山道を進んでいると、途中の右側に樹木が無い所があり、そこからは写真の様な景色が見えていた。














 その後の登山道脇には写真の様な 『御田神』 が祀ってあったので、

 『私達が下山する迄はどうか爆発しませんように!』 と、私は丁寧にお願いしてから通り過ぎた。(笑)













 樹氷高原駅から1時間近く登ると樹林帯を抜け、写真の様に木陰が無く、傾斜のある階段が暫らく続いた。















 上の階段を登っている時、私のザックの後ろにぶら提げている温度計は、

 まだ9時48分と云うのに32℃まで上昇していた。(ウヒャ〜!)













 その後の登山道には土石流で?崩壊している所があったが、そこはちょうど風の通り道に成っていて、

 冷たい風が吹き抜けていたので、私達はそこの岩に腰掛けて行動食を食べたりして10分近く休憩していた。











 上写真の少し先には、写真の様な 『落石注意』 の看板があり、その直ぐ先の登山道には中小の岩が落ちていた。


 それで私はこの場所を通る時は、両手をすり合わせながら 『どうか落石しませんように!』 と、

 御先祖様にお願いしながら通り過ぎたので無事だった。(ホッ!)











 そして、お地蔵様のあるこの場所が、最初の軌跡図にある 『ワサ小屋跡』 で、

 ここで 『蔵王山頂駅』 からの登山道と合流した。


 尚、樹氷高原駅からここまでの所要時間は、休憩時間も入れてちょうど1時間半だった。





                   熊野岳山頂
                      ↓





 ワサ小屋跡からは写真のような石畳の登山道が暫らく続いていた。


 写真に撮るのを忘れていたが、ここを登っている時に下山して来る玉名市のA氏と会い、暫らく立ち話をした。








 上写真にも写っているが、登山道に沿って写真の様に高さが4〜5mもある?棒が立っていた。

 私は 『この棒は、何の為にあるのかな〜?』 と思いながら登っていたが、

 途中で 『この棒は、積雪期に登山道の位置を示すのでは?』 と思った。


 冬季はこの山も相当な積雪があって、登山道も雪に埋もれると思うが、

 その時に雪上に出ているこの棒を辿って登頂するのでは?と思ったのである。

 こんな棒は雪の少ない九州では見た事がありませんね〜。










 その付近を登っている時にアカバナトウウチソウを見掛けた。








                     熊野岳山頂
                        ↓



 この標識は写真が小さいので文字が分らないと思うが、『熊野十字路』 と書いてある。

 『GPS軌跡図』 では 『熊野岳山頂』 の文字と重なる為に表示できないが、

 『熊野岳山頂』 の『頂』 の上にある小さな 『』 の 場所で、熊野岳山頂へはここで右折する。


 尚、この十字路を少し直進した所に 『熊野岳避難小屋』 が建っている。





                  熊野岳山頂
                     ↓





 上の熊野十字路で右折して少し進むと、彼方に人が大勢いるのが見え始めた。


 山頂へ続く登山道脇に立っている棒は、登って来る時の棒に比べてかなり低いが、

 この尾根道は強風で雪が吹き飛ばされ、積雪量が少ないのだろうか?












 熊野神社の少し手前には、写真のような立て看板が置いてあった。














 熊野岳山頂の直ぐ手前には 『熊野神社』 があったので、私は 『どうか、私達が居る間は爆発しませんように!』 と、

 よ〜くお願いしてから山頂に向かった。












 ここが蔵王連峰の最高峰である 『熊野岳=1841m』 の山頂である。


 尚、後方に見えている社が、先ほど私がよ〜くお願いした熊野神社である。


 この山頂の少し先で、多くの登山者が休憩していて、そこには齊藤茂吉の歌碑もあった。


 晴れていれば、この山頂からは大展望との事であったが、

 当時刻は写真の様なガスが掛かり、展望は全く無かった。







                         おかま
それで私達は熊野十字路まで戻り、『御釜』 に行く事にしたが、その前に熊野岳避難小屋をちょいと覘いてみた。

熊野岳避難小屋の外観
熊野岳避難小屋の内部

熊野岳避難小屋の前を通って100mほど?下りると、『御釜』 の直ぐ上まで行けるので、私達もそこまで行ってみる事にした。





 御釜の直ぐ上まで行ったが、御釜には次々にガスが掛かり、

 中々その全容を写す事が出来なかった。


 ガスが切れた瞬間に写したのがこの写真ですが、エメラルドグリーン色をした御釜が

 良く撮れてますね〜。(自画自賛・・・笑)


 尚、御釜の周りには 『馬ノ背』 との名称が付いていて、以前は御釜の周りを歩けたらしいが

 現在は一部を除き、大部分が通行禁止に成っているようである。









 私達が御釜の上に行った時、一人の若い女性がいた。

 私が御釜の写真を撮っていると、その若い女性がお二人の写真を撮りましょうか?と、

 私達の記念写真を撮ってくれた。(感謝!)


 その若い女性が、この写真の女性である。

 岐阜県在住のYさんで、外国の航空会社に勤めていて、

 笑うと両頬に可愛いえくぼができるチャーミングな美人である。


 仕事でも旅行をしてるのに?旅行が趣味との事で、今回は休暇を取り、

 以前から行きたかった観光地を一人で回って明後日に帰ると言っていた。








 この花は御釜から戻る時に見掛けたイチヤクソウである。


 尚、御釜から戻る時にかなり年配の単独男性が脚を痙攣させていた。

 それで2度声を掛けたが、2度とも大丈夫です!との返事が返って来たので通り過ぎたが、

 あれはどう見ても大丈夫の状態ではない!と私は思った。









 これは下山時に写したものであるが、外国人の登山者も結構見掛けた。


 尚、この付近で山岳パトロール隊の二人に出会ったので、脚を痙攣させている人がいた事を知らせた。

 その時にそのお二人から、この少し先にコマクサの咲く秘密の場所を教えて貰った。(喜!)










 その後に下山している途中で、先ほど記念写真を撮ってくれたYさんと再び一緒になったので、

 教えて貰った秘密の場所を三人で探したが、中々見付からなかった。


 1度は諦めかけたが、それでも付近を歩き回ってようやく見つけ出したのがこのコマクサです。














 Yさんは初めてコマクサを見たらしく、『可愛い〜!』 と言って喜んでいたので、

 コマクサと一緒に撮ったのがこの写真です。

 (Yさんへ ・・・ Gmailへはエラーに成り、写真が送付できませんので、Emailをご連絡下さい)











              熊野岳山頂
                 ↓







 その後の下山途中では、先ほど登った熊野岳の山頂が綺麗に見える所があった。













 この写真は下山中の12時50分に写していたが、午後からは陽射しが強くなって、凄く暑かった。


 私は日焼けすると、再婚する場合に不利に成るかも知れない?と思い、折り畳み傘を差しながら歩いていた。(笑)







        樹氷高原駅
           ↓







 特に樹氷高原駅に下りるゲレンデを歩いている時は、照り返しや草いきれで蒸し暑かったですね〜。(ヒ〜!)















 これが樹氷高原駅であるが、駅の時計が示している様に、ここへの到着時刻は13時5分だった。








下写真は樹氷高原駅発13時15分の車内から写したものであるが、天井から涼しい風が吹き付けて来るので、写っている乗務係の女性にクーラーの風?と

尋ねると、自然の風です!との返事が返って来たが、本当にクーラーの風では?と思える様な涼しい風でした。

ロープウェイの車内
蔵王山麓駅方面の景色



 今日の山歩きをまとめると、

     蔵王山麓駅(8:30)〜樹氷高原駅((8:40)〜観松平(9:00)〜御田神(9:40)〜

     崩壊地で休憩(10:00〜10:10)〜ワサ小屋跡(10:15)〜熊野十字路(10:45)〜

     熊野岳山頂部(10:55〜11:00)〜御釜見物(11:15〜11:25)〜ワサ小屋跡周辺(11:50〜12:00)〜

     観松平(12:45)〜樹氷高原駅(13:05)〜蔵王山麓駅(13:25)、

     所要時間は4時間55分、GPSの積算距離はロープウェイを含め約12.8km、万歩計は19856であった。



下山後に明日の天気を蔵王山麓駅の事務所に尋ねに行った。

そうすると、切符売り場の若いお姉さんは個人のタブレットを開き、東北地方の天気予報を見せてくれた。(感謝!)

その天気予報を見ると、明日登る予定にしている 『大朝日岳』 のある日本海側(新潟県村上市方面)の降水確率は90%だったが、

東北地方の中央部分に連なる 『奥羽山脈』 を挟んで反対側になる太平洋側(仙台市方面)の降水確率は低かった。


それでオバさんと緊急首脳会議を開いた結果、明日は松島と平泉の観光に変更しよう!との事になった。

計画では東北地方を時計回りする予定であったが、一旦太平洋側に出た後に、また日本海側に戻るのは凄く大変である。

そう云う事で急きょ予定を変更し、それ以降は東北地方を反時計周りで一周する事になった。


このあとは7月23日の 『松島・平泉観光』 に続きます。

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