夏木新道登山口〜夏木山〜五葉岳、ピストン



2015年(平成27年)4月22日(水曜日)  快晴  弱風


21日に見た天気予報では、九州は22日から1週間近く晴れる日が続くとの予報だった。

それでその天気予報が当たる事を期待して、私達は少し遠出する事にした。

今の時期はアケボノツツジが咲く時期である。

私達はここ数年、アケボノツツジと御無沙汰しているので、今回は久し振りにアケボノツツジを愛でに行く事にした。

インターネットで見ると、各地の山でアケボノツツジの開花情報が伝えられていたが、今回は大崩山方面に行く事にした。




 22日は夕方までに藤河内渓谷まで着けば良いだけなので、自宅で昼食を食べてから出発した。

 藤河内渓谷までの途中では、道の駅で少し休憩しながらゆっくりと進んで行った。

 写真が当日の車中泊の予定地である藤河内渓谷の駐車場だが、到着時刻は17時15分で、

 180kmの走行距離に4時間45分を要していた。

 この駐車場には6年前の秋に、ここで車中泊して木山内岳に登った事があった。(その時の様子はこちら




下写真は当日の藤河内渓谷の様子と、その説明である。

藤河内渓谷の様子
藤河内渓谷の説明


 当日は予定より早く着き過ぎたので時間を持て余し、夕食は何時もより30分ほど早い

 6時半前から始まった。

 尚、先日押し入れの奥から、昔使っていた 『折り畳み脚式の、古い小さなちゃぶ台』 が

 出て来たので、今山行ではそれを車内で使ってみる事にした。

 写真が当夜の宴会料理で、『すき焼』 きだった。

 食材は何時ものようにオバさんが自宅から保冷バッグに入れて持って来た物ばかりで、

 飲み物は缶ビールの他は私はウイスキーで、オバさんは自家製の梅酒である。

 当夜も多いに飲み食いし、御機嫌でシュラフの中に入ったのはまだ20時前だったと思う。

 寝る前、トイレに行った時に夜空を眺めると、そこには都会では絶対に見る事の出来ない

 無数の星が瞬いていた。





2015年(平成27年)4月23日(木曜日)  快晴  弱風


1/2万5千 地形図上でのGPS軌跡(途中で軌跡が取れていない所や乱れている所があります)
白色の点線は10秒間隔緯線10秒間の距離=約310m、経線10秒間の距離=約250m)、青色の線は1分間隔、水色の斜線は磁北線


 .

緯  度  .







32°47′00″













32°46′30″














         131°             131°             131°             131°            131°
            29′              30′              30′                31′             31′
 度        30″              00″              30″              00″             30″





 写真が 『夏木新道登山口』 で、私達が車中泊した駐車場から所々が未舗装の林道を約5km進んだ所にあったが、

 登山口前の路肩には1台のSUVが停まっていた。


 私達がここを出発した時刻は8時45分だった。











 登り始めて15分位した所に写真の様な標識があったが、そこの周りは写真の様な樹木ばかりで展望は無かった。


 樹木が生長する前は 『檜山』 が見えていたのだろうか?













 上写真から1分ほど登ると、写真のように折れ曲がって成長したヒメシャラの樹があった。
















 上写真からまた2分ほど登ると、ロープを張った急坂が現れた。














 上写真から今度は6分ほど登ると、写真の様に開花した石楠花の樹を数本見掛けた。















 更に6分ほど登ると、右手の樹間に綺麗な三角形をした 『檜山』 が見え始めた。















 この写真は上写真から7分ほど登った所で写していたが、先に登ってあった仔犬連れで同年代の大阪の御夫婦に

 追い付き、その方達と立ち話をしている時に、大分市に住んである中年のN岡さん御夫婦に追い抜かれた。












 上写真から13分ほど登った所には、写真のように 『あけぼの平』 と書かれた標識があった。


 アケボノツツジが多いのかな〜?と思って見渡したが、下写真のような小さな樹が1本見えただけだった。














 これが 『あけぼの平』 で今日初めて見た、小さな樹にまばらに咲いていたアケボノツツジである。








『あけぼの平』 付近では下のミツバツツジを多く見掛けたので、標識は 『ミツバ平』 に変更した方が良いのでは?と私は思った。

満開のミツバツツジ−1
満開のミツバツツジ−2
満開のミツバツツジ−3






 あけぼの平から10分近く登ると、途中で休憩してあったのか?、大分市のN岡さん御夫婦に追い付いた。


 その後暫らくはN岡さん御夫婦と話しながら登って行った。







その後の登山道では下写真の様に満開のアケボノツツジを沢山見掛けるようになり、私達はそれらを眺めながら登って行った。

満開のアケボノツツジ−1
満開のアケボノツツジ−2
満開のアケボノツツジ−3







 そんなアケボノツツジの下を登っている時にN岡さん御夫婦にカメラを向けて声を掛けると、

 お二人とも写真の様に手を挙げ笑顔で応えてくれた。











 その付近まではオバさんもN岡さん御夫婦のペースに何とか付いて来ていたが、途中から遅れ始めた。

 オバさんは2月末に痛めた右足がまだ時々痛む時が有る!との事で、それ以降は軽い山歩きしかしていなかった。

 そして3月下旬から東京の息子の所に1週間ほど行っていたので、今回はオバさんにとって久し振りの山登りであった。

 それでとうとう若いN岡さん御夫婦のペースに付いて行けず、途中から遅れるように成ったようである。

 写真は疲れて、下方の岩に腰掛けて休んでいるオバさんである。

 尋ねると、こんなに疲れたのは去年の夏に登った南アルプスの北岳以来!と言う。







その後は下写真の様に、登山道の右手に傾山を見ながら、そして左手には大崩山を見ながら、ゆっくりオバさんと登って行った。

右手に見えていたアケボノツツジと傾山
左手に見えていたアケボノツツジと大崩山




 これが夏木山山頂(1386m)で、到着時刻が10時42分だったので

 夏木新道登山口から1時間57分の所要時間だった。


 山頂には登山口前のSUVグループ(5人位)、N岡さん御夫婦、大阪の御夫婦が休んで

 あったが、大阪の御夫婦は直ぐに下りて行かれた。


 その大阪の御夫婦とは登る途中で話したが、今迄に車で日本を3周し、日本百名山はかなり

 前に登り終え、日本二百名山は6割位を登っていて、今回は1ヶ月半の予定で九州百名山を

 登りに来た!との事だった。(驚!・・・日本にも色んな凄い人達が居ますね〜!)









 私達も行動食を食べながら喉を潤し、撮影時刻で見ると、この山頂で20分ほど休憩したようである。


 写真は私達が次の五葉岳に向かう直前に写したものだが、シートの上で休んであるのはN岡さん御夫婦である。

 お二人とも話していて楽しく、背が高くてスタイルも良く、また私達に負けない位の(笑)美男美女だった。

 『又どこかの山でお会いましょう!』 と言ってお別れしたが、その撮影時刻は11時2分だった。












 この標識は夏木山から10分弱下りた所の登山道脇にあった標識である。














 夏木山から五葉岳へ向かう人は少ないのか?、踏み跡は薄く、また写真の様に広い林中ではどこでも歩ける感じで

 私達は踏み跡やテープを少し探しながら進んでいた。














 そんな所では下山時の事を考えて、私達は黄色の紙テープを要所の樹に結びながら進んで行った。













 『夏木山⇔五葉岳』 間では満開のアケボノツツジは殆んど見掛けず、途中で私が気付いた樹はまだ蕾だった。


 標高の高い場所にあるアケボノツツジの開花はまだ1週間位先だろうか?














 『夏木山⇔五葉岳』 間でも右手に傾山が綺麗に見える所があった。














 『夏木山⇔五葉岳』 間では満開のアケボノツツジ等が殆んど見当たらないので、時々地面の方を見ると、

 そこにはスミレが咲いていた














 夏木山から1時間強進んだ所ではアセビの樹等が茂っていて、それらを掻き分けて進む所が少区間あった。















 上の様なアセビ林を抜けると、前方に五葉岳の山頂が見えて来た。















 山頂に向かう途中にはバイケイソウの群落があった。













 これが夏木山からちょうど1時間半の所要時間で着いた 『五葉岳山頂=1570m』 で、

 到着時刻は12時32分だった。


 写真は北方向の景色で、奥の山は傾山である。


 尚、この 『五葉岳』 も先程登って来た 『夏木山』 も、17年前(平成10年)に子供と一緒に

 登っているのだが、二人とも途中の様子や山頂も全く憶えていなかった。(涙)

















 五葉岳山頂からは360度の展望で、写真は北東方向に見えていた 『新百姓山』 である。














                   祖母山
                     ↓









 これは北西方向に見えていた 『祖母山』 である。














        鹿納山(鹿納坊主)
           ↓










 南西方向には 『鹿納坊主』 が見えていた。













     桑原山 木山内岳                大崩山
        ↓ ↓                      ↓









 これは東方向の景色だが、奥には明日(24日)登る予定の 『桑原山』 が、

 その手前には翌々日(25日)に登った 『木山内岳』 がほぼ一直線で並んでいた。


















 これは私のザックにぶら提げている温度計だが、当時刻は陽が射していたので日向は28度も有って暑く感じ、

 私達は山頂直下の日陰で昼食を食べる事にした。















 写真は一人分の昼食だが、ホットサンド、コーンスープ、ソーセージで、

 デザートはリンゴだった。


 私達は貸切りの山頂で食後のコーヒーを飲み、1時間強もゆっくりと過ごしていた。













 五葉岳からは一気に下山し、1時間10分程で夏木山に戻った。

 到着時刻は14時45分で、山頂には誰も居なかった。


 私達は静かな山頂で行動食を食べながら喉を潤し、10分ほど休憩した。


 尚、夏木山に登る途中で下写真の様に、幹に巻き付けた赤テープに数字を書き込んだ物を

 幾つか見掛けていたが、その時は 『何かな〜?、標高では無いようだが?』 と思っていた。


 そうすると写真の手前側に写っている三角点の赤テープに説明があり、

 その数字は夏木新道登山口からの距離数との事で、三角点には1920mの数字があった。





夏木山に登る途中で見掛けた、夏木新道登山口からの距離数。

700m
1500m
1750m
1900m



 この標識は、最初のGPS軌跡で夏木山山頂の少し下の 『犬流れ越分岐』 にあった標識である。


 この分岐で新百姓山方向に行くと、途中でスリルの有る 『鋸尾根』 を通り、犬流れ登山口に下りれるとの事で、

 N岡さん御夫婦は下山時はその登山道で下りる!との事だった。


 私もそのコースで下りたかったのだが、私達の足では3時間近く掛かりそうなので今回は断念したが、

 何時の日か機会を見付けてそのルートも歩きたいと思う。



その後も下写真の様な満開のアケボノツツジを見ながら無休憩で一気に下りて行った。

満開のアケボノツツジ−4
満開のアケボノツツジ−5
満開のアケボノツツジ−6





 今日の山歩きをまとめると

      夏木新道登山口(8:45)〜夏木山山頂(10:42〜11:02)〜五葉岳山頂(12:32〜13:34)〜

      夏木山山頂(14:45〜14:55)〜夏木新道登山口(16:15)

      総所要時間は7時間半、GPSの積算距離は8.1kmで、万歩計は22196だった。






 夏木山から下山後は明日登る予定の桑原山の登山口に向かった。

 しかしその登山口に行く標識が見当たらず、写真の祝子川に架かる橋の前の広場で地図を見ながら思案していると

 車が通り掛かったのでその方にお尋ねすると、登山口は写真右側に写っている橋手前の林道を進んで行くとある!

 との事だった。 しかし途中で道が分岐しているので説明しましょう!と車から下りて分り易く教えて頂いた。(感謝)

 そして 『今から登るのですか?』 と尋ねられたので、私達は登山口で車中泊して明朝から登る旨を伝えると、

 その方は何と! 『良かったら、今夜は家に泊まりませんか?』 と言われる。 私達は丁重に辞退したが、その方の

 親切心を本当に嬉しく思い、同時に深く感謝した。(田舎にはまだこの様な方が居られるのですね〜!・・・喜!)









 上写真から約2.6kmほど進むと道が分岐していたが、そこでは右折だった。













 上の分岐から1〜2分(距離にして約1.2km)進むと、左側に林道が分岐していた。


 左側の林道を進むと、『矢立峠』 に行けるようだが、道が狭くそして少し荒れているらしい?













 上写真では直進してほんの少し進むとまた林道が分岐していて、

 その林道の入口部分に探していた 『黒内線』 の文字があった。







黒内線は2車線分位の道幅があり全線舗装されていたが、途中の数ヶ所で下写真の様な小さな崖崩れが生じていた。

崖崩れ−1
崖崩れ−2





 林道・黒内線を6〜7分進むと林道終点に行き当たり、その30m位手前に2〜3台停められる様な平地があったが、

 その下の方にも数十台?が停められる様な草地の広場が見えていた。


 尚、写真奥に白く見えている看板の場所が林道の終点で、そこに 『上人の岩屋登山口』 があった。










 上写真の林道終点から300m位?戻った所に、写真のように舗装された広い場所があったので、

 私達はそこまで戻る事にした。


 尚、この広場の斜め前に小さな水場があった。









 これが当夜の宴会料理である。

 何れもオバさんが家から保冷バッグに入れて持って来た物ばかりで、簡単に説明すると、

    左上の皿は、   黒豆の煮物、キュウリ、ソーセージ、

    右上の皿は、   イワシの缶詰、トマト、

    下のフライパンは、ベーコンとタマネギの炒め物、

    右横の皿は、    裂きスルメ、ビーフジャーキー、

    飲み物は缶ビールの他は私はウイスキーで、オバさんは自家製梅酒である。

 当夜の宴会は19時頃から20時過ぎまで続いた。










 20時半頃、寝る前に車外に出て夜空を見上げると、今夜も満天の星空だった。


 それで今夜はその満天の星空を写してみよう!と思い、シャッターを切ったのだが、

 私のコンデジに写っていたのは月だけだった。(涙)






この後は翌日(4月24日)の 『桑原山』 に続きます。

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