2014年(平成26年)3月28日(金曜日) 快晴 微風
オバさんは鎌倉にまだ行った事が無い!との事である。
それで今回の上京時に 『鎌倉観光をしたい!』 との要望が出されていた。
それでそのリクエストに応えるべく鎌倉観光を予定していたが、私達が観光だけをする訳が無く、鎌倉周辺の山歩きをしながら観光もする事にした。(笑)
事前に調べると、鎌倉の中心部を取り囲む様にして三つのハイキングコースがあった。
その三つのハイキングコースは 『天園ハイキングコース、六国見山ハイキングコース、葛原岡・大仏ハイキングコース』 である。
鎌倉駅からその三つのハイキングコースを順次歩けば、その途中に鎌倉の代表的な観光名所である 『鶴岡八幡宮、鎌倉宮、源氏山公園、銭洗弁財天、鎌倉大仏』
等を巡る事が出来、私達にはまさしく一石二鳥のコースであった。
1/20万地形図上でのGPS軌跡
白色の点線は10秒間隔の緯線・経線(緯線10秒間の距離=約310m、経線10秒間の距離=約250m)、青色の緯線・経線は1分間隔、水色の斜線は磁北線
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緯 度 .
35°20′00″
35°19′00″
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経 139° 139° 139° 139°
32′ 33′ 34′ 35′
度 00″ 00″ 00″ 00″
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写真が鎌倉駅であるが、ここを出発した時刻は左側の時計台のように8時45分だった。
上空は昨日とは打って変わって、雲一つ無い快晴だった。
上写真の鎌倉駅東口から2〜3分ほど直進すると、『若宮大路』 に突き当たり、
そこで左側を見ると、写真の様に大きな 『二の鳥居』 が見えたので、その方向に進んだ。
二の鳥居を潜ると、道路の中央部分は写真の様な歩道が500m位?続いていた。
その歩道を歩いていると今日 『鶴岡八幡宮』 で結婚式を挙げると言う新郎新婦(初なのか?、再なのか?、までは
分からなかった・・・笑)の親族が記念写真を撮っていた。
新婦=日本人、新郎=外国人で、外国人のお母さんは金髪だったが日本髪を結い紋付の着物を着ていた。
500m位ある?歩道を進むと、今度は 『三の鳥居』 があり、
その下を潜って鶴岡八幡宮の境内に入った。
尚、鳥居の奥に見える屋根が鶴岡八幡宮の本殿である。
境内では屋台が開店の準備をしていた。
これは鶴岡八幡宮の本殿に登る最後の階段だが、
朝の9時を少し過ぎたばかりと言うのに、境内には観光客が結構いた。
これが本殿であるが、私達はお賽銭を上げ、その額に見合うささやかなお願い事をした。
本殿内には既に祈願者が上がっていて、神職の祝詞が聞こえていた。
尚、先程のカップルもこの神殿で結婚式を挙げるのだろう。
本殿での参拝後は三の鳥居まで戻り、そこで左折して今度は 『鎌倉宮』 を目指した。
下写真が鎌倉宮であるが、三の鳥居から20分強で着いた。
鎌倉宮参拝後は、『瑞泉寺』 を目指した。
そうすると、瑞泉寺入口近くに下写真の 『天園ハイキングコース』 の入口があった。
天園ハイキングコース入口
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天園ハイキングコースの案内図
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天園ハイキングコースの入口付近は、上写真の様にやっと人が擦れ違える位の狭さで、
最初はコンクリートの階段だったが、少し進むと写真の様に雑木林の樹の根の階段になった。
天園ハイキングコース入口から5分強登ると写真の様に開けた場所に出た。
そこには左折したコースが天園ハイキングコースとの道標があった。
尚、写真の右側はかなり切り立った崖だが、その崖下にも住宅が建っていた。
鎌倉市も宅地難のようで?、長崎市や太宰府市等と同様に山腹や崖下にも住宅が隙間無く建っていた。
上写真から20分弱進むと、右側に下写真の様な 『貝吹地蔵』 があった。
貝吹地蔵
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貝吹地蔵の説明
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地図を見ると、貝吹地蔵の斜め前辺りに天台山がある事になっている。
それで注意しながら20〜30mほど進んでいると、
道標は無かったが左上に登っている小さな踏み跡が目に付いた。
それでその踏み跡を辿ると、2〜3分で写真の様に可愛い石祠と三角点のある、
『天台山=141m』 の山頂に出た。
石祠後ろの樹の枝には 『天台山』 と書かれた小さなプレートがぶら下がっていた。
その付近の登山道脇は植林地と雑木林が入り混じっていたが、登山道のアップダウンは少なかった。
それからこれ迄の写真にも他の登山者の姿は写っていないが、反対側から歩いて来る登山者と多く擦れ違った。
今日は快晴で春休み中の為なのか?、小・中学生を連れた家族や大学生と思しき若いグループを結構多く見掛けた。
天台山の山頂から15分ほど進むと、下写真の様な茶屋が50m位?の間隔を置いて現われた。
1軒目の茶屋
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2軒目の茶屋
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この花は2軒目の茶屋の境界フェンスの間に咲いていたものだが、名前は知らない。
茶屋の少し先には公衆トイレがあり、そして登山道の右側には
写真の様な 『鎌倉カントリークラブ』 の敷地が続いていた。
少し離れた所でプレーしているのが見えたが、私よりヘタクソのように見えた。(笑)
この付近で同年代の方と一緒になり、挨拶を交わしたのが切っ掛けで話すようになった。
その方に私達が九州からの旅行者である旨を伝えると、その方も九州(五島)出身との事で、それ以降はしばらくその方と会話しながら歩く事になった。
茶屋から5分ほど進むと下・左写真の様に、登山道上に三角点があり、ゴルフ場との境界ワイヤには 『大平山=159m』 との山頂標識がくくり付けられていた。
尚、下・右写真は山頂標識のある場所から見えていた北東方向の景色だが、遠くに横浜ランドマークタワーを始めとする横浜の高層ビル群が霞んで見えていた。
登山道上にあった三角点 & 山頂標識
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北東方向に見えていた、横浜ランドマークタワー等
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この方がゴルフ場付近から会話しながら一緒に歩いた人の後ろ姿である。
この方は去年退職されたそうだが、近くに住んでいるので天気の良い日は弁当持参で歩いているとの事だった。
その方からは観光ガイド本等には載っていないような所を案内して貰った。(感謝!)
下・左写真は岩をくり抜いて作られた洞窟墓群である。(洞窟墓群の上が一般の人が歩く登山道である)
その方の説明に依ると、源氏が鎌倉幕府をつくる時、地元の豪族を滅ぼしてしまったそうで、
その時に戦死した豪族の墓が、この洞窟墓群との事である。
又、その豪族の姓は 『三浦』 との事で、『三浦半島』 の名称はその名残りとの事だった。
登山道下の岩をくり抜いて造られた、洞窟墓群
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1番大きかった洞窟墓の内部
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洞窟墓群を案内して貰った後も、色々な話をしながら歩いていたが、その方(K氏)はM大学山岳部のOBで、国民栄誉賞を貰ったあの植村直己の後輩で、
植村直己さんとは何度も山行を共にし、植村直己さんのエベレスト登頂時も第三キャンプまで一緒したとの事だった。(ビックリ!)
他にも色々なエピソードを聴いたが、長く成るので詳細は割愛する。
途中でK氏と別れ、私達は 『建長寺』 方向に進んで行った。
その途中に下・左写真のような 『鎌倉十王岩の展望』 との案内石碑があったので、そこにちょっと登ってみる事にした。
下・右写真がその展望岩から見えていた景色で、相模湾や鎌倉市の中心部等が見えていたが、
中央付近で直線状に見える道路は、最初の方で紹介した 『鶴岡八幡宮』 へと続く 『若宮大路』 である。
尚、こうして背後から鎌倉の地を眺めてみると、前方は海で、他の三方は山に囲まれおり、鎌倉全体が天然の要塞に成っているのが良く見てとれる。
源氏がこの地に幕府を設立したのは、『敵からは侵入され難く・味方は守り易い、地の利を活かす為!』 と言われているが、こうして見るとそれが良く分かりますね〜。
鎌倉十王岩の展望、案内石碑
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展望岩から見えた、相模湾や鎌倉中心地等の景色
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上の展望岩から5分ほど進むと、建長寺との分岐地点に出た。
写真の立て札には、これより先は建長寺の境内になるので、大人=200円の拝観料が要るとの説明書きがあった。
私達はこの後は 『六国見山ハイキングコース』 を歩く予定なので、建長寺に下りる積もりは無かった。
立て札の右後方部分に展望所があり、大勢の人が居るのが見えた。
その展望所は建長寺の敷地外になり無料のようなので、ちょいと覘いてみる事にした。
写真がその展望所から見えていた景色であるが、眼下に建長寺の屋根等が見えていた。
尚、写真の左側に見えているのは、鎌倉市の中心部と相模湾である。
その後の登山道は写真の様に崖上の様な所を通り、直ぐ下に住宅が見えていた。
展望所から5分強進むと、写真の様にコンクリートの長い階段があり、ここでかなり疲れた。
尚、この付近を通っている時に、野球の練習をしている声や音が直ぐ近くからずっと聞こえていた。
地図を見ると、登山道の左下に 『鎌倉学園グラウンド』 があった。
凄く活気の有る声が聞こえていたが、甲子園球場では今日も選抜高校野球大会が行われていた。
今年の神奈川県代表は 『横浜高校』 だったが、神奈川県は全国有数の激戦地なので鎌倉学園も大変だろうと思う。
展望岩から15分弱で、写真の様な住宅の裏に下りた。
その後は道なりに下りていると、5分強した所の曲がり角に写真の様な 『六国見山ハイキングコース』 の
小さな道標がぶら下がっていたので、そこから左折した。
その左折した道路は、自動車でも4輪駆動車でないと登れないのでは?と思う位の急坂で、かなり疲れた。
その急坂は2〜3分で写真の様なコンクリト階段に突き当たった。
その階段を1〜2分で登り切ると、また車道に出た。
その車道で左側を見ると住宅が建っていたのでその住宅へ入る道路と思い、右折して進んで行った。
5分近く進むと、道路に地元の方が出ていたので訊ねてみると、逆方向に進んでいた。
それで上写真の階段を登り切った所まで引き返し、今度は逆方向に進んで行った。
そうすると、その道路をカーブして突き当たった所の右側に細い踏み跡があり、
そこが 『六国見山ハイキングコース』 の入口だった。
上写真の階段を登り切った所と、この入口部分には道標が欲しいところである。
上写真から7分ほど登ると、登山道脇に写真の様な 『六国見山=ろっこくけんざん=147m』
の山頂標識があり、その少し先の登山道上に三角点があった。
この場所は山頂標識が無ければ、とても山頂とは思えないような所だった。
尚、周囲は写真の様な立樹で、展望は殆んど無かった。
上の山頂標識から5分強進むと、下写真の 『六国見山森林公園』 に出た。
下・右写真のように昔は山頂から六国(相模、武蔵、伊豆、上総、下総、安房)や富士山や筑波山も望めたとの事である。
六国見山森林公園の展望所とベンチ
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展望所から見える景色の説明
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私達は上写真のベンチに腰掛け、景色を眺めながら新宿で買った弁当を食べ、
コーヒーを飲んだりして、25分ほど休憩した。
森林公園の広場では保育園児とその両親等が遠足に来ていて、
写真の様に皆で昼食中だった。
森林公園で25分程の昼食休憩後は、展望所の直ぐ下にある写真の様な階段を下りて行った。
上の階段を5分ほど下りると住宅地に出、その後は道なりに5分ほど下りていると、
写真の様な道標があったので、そこで左折して北鎌倉駅方向に下りて行った。
その後は住宅地の中を10分近く下りているとJR横須賀線の線路に突き当たったが、左手に北鎌倉駅が見えていたので、そちらに向かった。
左折した道は線路と平行しているが狭く、その道を5分弱進むと、下・左写真の様に岩を手掘りしたと思しき狭くて低いトンネルを潜った。
そして、そのトンネルを出ると右写真の様な説明書きがあった。
尚、左写真で道路の左側が 『北鎌倉駅』 である。
北鎌倉駅と手掘りのトンネル
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トンネルの説明
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北鎌倉駅から少し進んだ所で踏切を渡り、突き当たった 『鎌倉街道』 を左折して5分ほど進むと、
右側にあった写真の様な所から 『浄智寺』 方向へ右折して登って行った。
上写真の道は浄智寺の三門の前を通り徐々に登って行ったが、10分ほど登った所では数軒の廃屋が目に付いた。
この道標は 『葛原岡・大仏ハイキングコース』 の山道に入って5分位登った所にあった物である。
このコースも登山者が多かったが、反対側から来る外国人グループと結構多く擦れ違った。
『葛原岡・大仏ハイキングコース』 の山道に入って20分強登ると源氏山公園に着いたが、
みなもとのよりとも
この銅像はその公園にあった 『源頼朝像』 である。
源氏山公園から下りていると左写真付近に大勢の人がいて、この鳥居の前で記念撮影等をしていた。
この鳥居と小さなトンネルが 『銭洗弁財天』 の入口である。
上写真の小さなトンネルを10m位で抜けると、開けた場所に出た。
そこが銭洗弁財天の境内で、社殿等が建っていて、『ロウソク、線香、ザル』 のセットを100円で販売していた。
ザルに入れたお金を洞窟内に湧出している水で洗うと、『数倍に成って戻って来る!』 等の御利益が有るそうで、大勢の人達がザルに入れたお金を洗っていた。
中には十万円以上のお金を洗っている人もいた。
洞窟内の湧水で、ザルに入れたお金を洗っている様子
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ザルに入れて洗ったお金
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その後は 『鎌倉大仏』 を見学に行ったが、ここは凄く大勢の観光客で賑わっていて外国人観光客も多かった。(拝観料=200円/1人)
正面
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横顔
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大仏様の体内にも入ってみたが(入場料=20円/1人)、体内は写真の様に結構広かった。
その後は 『由比ヶ浜大通り』 をゆっくりと歩いて鎌倉駅に戻ったが、
鎌倉駅への到着時刻は時計台のように15時45分だった。
今日の山歩きをまとめると、
鎌倉駅(8:45)〜鶴岡八幡宮(9:05/9:15)〜鎌倉宮(9:35/9:40)〜天園ハイキングコース入口(9:50)〜
天台山(10:20)〜大平山(10:55)〜六国見山(12:20)〜森林公園で昼食(12:25/12:50)〜
北鎌倉駅(13:15)〜葛原丘・大仏ハイキングコース入口(13:35)〜源氏山公園(13:55)〜
銭洗弁財天(14:10/14:20)〜鎌倉大仏(14:40/15:10)〜鎌倉駅(15:45)、
総所要時間は7時間ちょうどで、GPSの積算距離は18.32km、万歩計は写真の様に33092だった。
以上で今回の 『鎌倉ハイキングと観光』 の紹介を終えたが、私が東京に居た当時の夏場には 『江の島』 や 『由比ヶ浜』 に良く海水浴に来ていた。
しかし、それは今から50年近く前の事なので、私は本当に久し振りに大仏様のお顔を拝見したのだが、大仏様は少し老けられたような気がした。(笑)
又、東京に居た当時は山歩きはしていなかったので、今回が初めての鎌倉ハイキングで、他の観光地は私も初めてだった。
いかがですか?、所要時間は少し掛かりますが観光地だけを巡るより、今回紹介したようにハイキングしながらの観光もまた楽しいですよ〜。
今回の旅行でも、嬉しい事や楽しい事が幾つも有りました。
写真は昨年の6月に世界文化遺産に登録された富士山ですが、
私はこの様に雲一つ無い快晴下の富士山を初めて見ましたので、
これも今回旅行での嬉しかった事の一つでした。
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