宝満山 金の水 2013年版

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2013年5月23日


昨日(22日)、 『金の水』 に行った方から私の掲示板にその現象写真の投稿があった。

その写真を拝見し、そして翌日の天気予報が快晴だったので 『次は何時見れる分からない!?』 と思った私は無性に見たくなり、翌朝から 『金の水』 に行く事にした。

運の悪い事に私は5月6日に右脚を痛め、当日もまだ完全には治っていなかった。

それで 『普段の1.5倍位の時間を見ておけば良いだろう!?』 と思い、早めにシラハケ登山口を出発した。





 しかしやはり右脚に痛みが走るのでゆっくりとしか歩けず、写真の 『金の水』 に着いた時刻は11時55分だった。


 その時、洞窟の上部には写真のように強い陽射しが照り付けていた。

















 早速 洞窟内部を写したがこの時の時刻は11時58分で、直射日光はまだ洞窟内には届いていなかった。


















 上写真から1分経った11時59分になると、1段目の岩に直射日光が当たり始めた。(下部の小さな明るい点)














 最初は上写真の様に小さな点だった直射日光は、12時8分には照射面積も大きく成り1段目岩の中央を照らしていた。

















 直射日光は太陽の動きと共に少しずつ洞窟の入口側に移動し、12時29分には2段目岩の中央を照らしていた。




















 そしてこの写真が上写真から4分経った12時33分に写したものだが、

 後から洞窟内を写した全ての写真を見てもこの直射日光の光線が1番強く写っていたので、

 この時刻に太陽は穴面と直角の位置にあったのではなかろうか?



















 12時49分になると光線は更に入口側に移動し、写真の様に2段目〜3段目〜4段目の岩を同時に照らしていた。


 洞窟奥から少量の水が流れているが、その水はチョロチョロ!と2段目〜3段目〜4段目の岩肌を伝って流れている。


 その岩肌を流れる水を光線が照らすと、その水は日光を反射してキラキラ!と金色に輝く様に見えた。


 『金の水』 とはこの時の様子を言い表したのではなかろうか?



















 13時2分になると光線は更に移動し、4段目の中央を照らしていた。


















 13時35分になると、光線は洞窟の入口にある大きな岩の内側を照らすようになった。

















 13時51分には大きな岩の尾根を越え始めた。

















 大きな岩の尾根を越えた光線は1〜2分間位?葉っぱが風にユラ!ユラ!と揺らぐ薄い影を岩肌に写していたが

 その影も段々小さくなり、13時54分には完全に消え 『金の水ショー』 の終演を告げた。







以上が2013年5月23日に 『金の水』 洞窟内で繰り広げられた約2時間にも及ぶ光ページェントの一部始終である。

その間は誰も来ず私達だけの貸切りだったので、私達は岩に腰掛けて洞窟内を見ながら弁当を食べたり、コーヒーを飲みながら撮影をしていた。

但し、このように2時間近くもこの様な現象を見れたのは、どなたかが岩上の堆積物を除いて穴を最大限に大きくしたばかりで、

且つその後に福岡市のS氏が岩上に生い茂る藤を払い除けた直後だったからだ!と思う。(感謝!)



『祈りの山 宝満山』 の本には 『年に1度だけ天井の穴から光が射し込み、水が金色に輝く』 との記述が有るが、実際はかなりの期間で見れるような気がする。

しかし今後はまた岩上に少しずつ堆積物が溜まって徐々に穴が小さく成り、そして岩上の樹木や藤が大きく成って直射日光が洞窟内に届かなくなるかも知れません?

今は絶好のチャンスですので、『金の水』 現象に興味のある方は近日中に行ってみて下さい。



尚、下写真は 『金の水』 の直ぐ近くに咲いていた花達です。

ツクシタニギキョウ?
ヒメレンゲ


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