枕木階段登山口〜栗野岳〜栗野岳登山口 周回
2013年(平成25年)11月1日(金曜日) 快晴 微風
1/25000地形図上でのGPS軌跡
(途中で軌跡が切れている所があります)
白色の点線は10秒間隔の緯線・経線
(
緯線
10秒間の距離=約310m、
経線
10秒間の距離=約250m)、
青色
の
緯線・経線は1分間隔、
水色の斜線
は磁北線
経度
.
緯度
.
31°57′30″
31°57′20″
31°57′10″
31°57′00″
31°56′50″
31°56′40″
130° 130° 130° 130° 130°
130°
130° 130°
130° 130°
130° 130°
46′ 46′ 46′ 46′ 47′
47′
47′ 47′
47′ 47′
48′ 48′
20″ 30″ 40″ 50″ 00″
10″
20″ 30″
40″ 50″
00″ 10″
今朝は周りが明るく成り始めた、6時15分頃に目覚めた。
昨夜も私は1度もトイレに行く事も無く爆睡したので、実に10時間近く寝ていた事になる。(自分でも感心する!)
自宅では最近、夜中に1度はトイレに行く事が多いのだが、どうして屋外ではこんなに眠れるのか?、自分でも不思議でならない。(野生の血が濃いのかも?・・・笑)
百台位?は駐車出来る、この広いレクリェーション村の駐車場には朝まで誰も来ず、私達だけの貸切りだった。
お湯を沸かし、今朝もホットコーヒー、パン、バナナ、リンゴ、柿で朝食にした。
朝食後に荷物や車内の整理をした後に、駐車場から200m位?下りた所にある、下写真の 『枕木階段登山口』 に移動した。
この登山口にも数十台が駐車可能でトイレも有るのだが、道路沿いなので私達はレクリェーション村の駐車場にしたのである。
下の 『枕木階段登山口』 をスタートした時刻は7時45分だった。
枕木階段登山口
日本一の看板
登り始めてほんの2〜3分した所でふと振り向くと、駐車時は気付かなかったのだが、
駐車場の反対側は写真のような牧場で、そこでは馬達が朝食中だった。
この枕木階段は何時造られた物か知らないが、数ヶ所で写真の様に朽ちかけた枕木を見掛けた。
登り始めて約10分で写真の 『パノラマ展望台』 に着いた。
この写真はそのパノラマ展望台の上から登山口方面を写したものだが、
当時刻は霞んでいて遠くの景色は良く見えなかった。
栗野岳への登山道はパノラマ展望台の直ぐ後ろにあり、最初は写真のような階段だった。
上のような階段を1分ほど登ると写真のような伐採地に入り、登山道が消えていた。
それで適当に登っていると林道に出、そこには写真のように沢山の木材が貯木されていた。
このような貯木場はもう1ヶ所でも見掛けたので、合計すると物凄い伐採本数である。
私はそれを見ながら先程の枕木階段が老朽化しているので、この木材で新しく造り直すのかな〜?等と思ったりした。
登山道は林道を横切った所に続いていて、そこには写真のような 『山頂まで1.5km』 との標識があった。
その後の登山道には写真のように、ロープが張られた急登部分もあった。
上写真から20分近く登ると、写真のように少し紅葉し掛けている所があった。
更に5分強登ると 『もみじ群生地』 の標識があったが、残念ながら写真のように紅葉にはまだ程遠かった。
尚、その左側の標識には 『山頂まで800m』 の記入があった。
上写真から2分ほど進んだ所には、写真のように樹芯部分が朽ち、皮ばかりに成っても凛として立っている老大木があった。
私は何となく親近感を覚え、幹をさすりながら 『お前も頑張れよ!』 と心の中でエールを送った。
上の老大木から5分ほど進むと道が分岐していて、右の道には 『見晴らし台まで30m』 との標識があり、
そして左の道には 『山頂まで400m』 との標識があった。
それで 『30m位か〜!』 と思い、見晴らし台に行って来る事にした。
しかし50m位歩いても見晴らし台に出ないのである。
私は途中で 『アレ〜!、道を間違えたのかな〜?』 と思った程だった。
最初の 『GPS軌跡図』 を見ても分かるように、分岐から見晴らし台までの距離は、記入距離の5倍に当たる150m位の距離があった。
マー!そんな小さな事はさて置き、下写真が見晴らし台から各方向の景色である。
私達はこの場所に腰掛け、今日初めて休憩をする事にした。
行動食を食べ喉を潤しながら景色を眺めていた。
下に各方向の景色を掲載する。
尚、遠望が利く時は南方向には桜島も見えるそうだが、当日は霞んでいたのでそれを望む事は出来なかった。(残念!)
北方向の景色で
奥の高い所が栗野岳山頂
西方向の景色で
これまで歩いて来た稜線
西
北
+
南
東
東方向の景色で
白鳥山(左)や韓国岳(中央)等
南方向の景色で
大霧地熱発電所の湯煙等
見晴らし台で15分ほど休憩後、分岐地点に戻っている時に
写真の様にまだ蕾ばかりの 『センブリ』 を1株だけ見掛けた。
分岐標識から山頂に向かう登山道は、ほんの数分進んだ所から下写真のようなロープ場が続いていた。
ロープ場ー1
ロープ場ー2
5分ほど上写真のような急登を登ると、写真の 『山頂まで5分』 の標識が出て来たが、ロープ場はまだ続いていた。
これが現在 『栗野岳』 山頂標識のある山頂である。
撮影時刻を見ると、上の 『山頂まで5分』 の標識からは3分で到着していた。
昨日の夕方に栗野岳の登山口を確かめに来た時、
地元の方で、自分も栗野岳には良く登る! と 言う方にお会いしていた。
その方の説明に依ると、栗野岳とはこの1山だけを指すのでは無く、
この山の南北にある4〜5山全体を含めて栗野岳と呼ぶのだそうである。
そして現在はこの山頂に栗野岳の山頂標識が立っているが、
もっと標高の高い山(1102m)がこの山頂の北側にある!との事だった。
しかし、現在はその山には縦走できない!との事であった。
見晴らし台
↓
この写真は山頂から南方向に見えていた、先程登った 『見晴らし台』 である。
北方向は樹木に覆われて見えないが、他の方向は 『見晴らし台』 からの眺望と然程変わらなかったので割愛する。
栗野岳の山頂では景色を眺めたりしながら5分ほど休憩後は早速下山に掛かった。
山頂標識からほんの少し進むと、そこには写真のような三角点があったが、周りは樹木に覆われ展望は無かった。
上写真から又ほんの少し進むと、そこには写真の様に綺麗な色をしたシキミの実があったので写真に撮った。
山頂からの登山道は、写真の様な潅木の中に続いていた。
山頂から13分ほど進むと、写真のような看板のある場所に出た。
以前はこの場所から栗野岳で1番標高の有る山等に縦走できたようだが、
現在は看板のように 『沢原高原が自然保護期間中の為、通行禁止』 になっていた。
その後の登山道では、写真の様なヒメシャラの樹を多く目にした。
また写真の様な老大木も結構有り、私は見掛ける度に 『頑張って長生きしろよ!』 と、心の中でエールを送っていた。
山頂から30分弱下りた所には写真の様な赤松の巨木があった。
今回の二泊三日の山行中では至る所で大きな赤松の樹を見掛けたが、
その中でもこの樹が1番大きいのでは?と思う位大きく、また高さも有った。
上の赤松の巨木から10分強下りると、写真のような檜植林地の中に入った。
ここの植林も間伐や枝打ち等の手入れが良くされていた。
今回の山行中にはこの様な美林を方々で見掛けたが、九州北部ではこんな美林は余り見掛けないような気がする。
植林地の中に入って10分弱下りた所には、写真のような標識があったが、
この標識は 『栗野岳登山口』 から登る登山者に対する標識だった。
上写真から3分程で写真の 『栗野岳登山口』 に下りた。
その後は写真の道路(県道103号線)を今朝スタートした 『枕木階段登山口』 に向かって登って行った。
その間の距離は1.5km近く有る?ようだが、私達がそこに着くまで1台の車しか通らなかった。
私達が今朝スタートした写真の 『枕木階段登山口』 には 『栗野岳登山口』 から20分で到着した。
到着時刻は10時35分だった。
登山口の駐車場には私達以外に、地元ナンバーの車が1台だけ駐車していた。
今日の山歩きをまとめると、
枕木階段登山口(7:45)〜パノラマ展望台(7:55/8:00)〜見晴らし台(8:45/9:00)〜
栗野岳山頂(9:15/9:20)〜栗野岳登山口(10:15)〜枕木階段登山口(10:35)、
総所要時間は2時間50分で、万歩計は写真のように13083だった。
これで今回予定していた二泊三日の山行はすべて予定通りに終了した。
駐車場で車内の整理をし終わった時刻はまだ11時前だった。
この後は自宅に帰るだけである。
それで急きょ首脳会談を開いた結果、『お金は無いけど時間なら分けてやる程有るので、帰路は高速を通らずに下の道を走ろう!、
そして高速料金分でお土産を買おう!』 との事に両首脳の意見は一致した。
下 山 後
そう言う事で下の道をゆっくり帰り、現われる道の駅で休憩しながら特産品等を買う事にした。
道の駅 『えびの』 で昼食にし、隣接するガソリンスタンドで満タンにして出発した。
その後、球磨川沿いの国道219号線を走っていると、道路沿いの土手で
中年男性が腰まで有るゴム長靴を履き、投網を持って漁の準備をしていた。
私は車を停め、『何を獲るのですか?』 と 訊ねた処、『鮎』 との返事が返って来た。
私は投網で鮎を獲る処をまだ見た事が無かったので見物する事にした。
男性は土手を下りて行き、鮎達を眼前にした川岸で数分間、群れの様子を観察していた。
写真では見辛いが写真の中央部分(男性の正面で10m位先&左川岸からは5m位右横)に
丸く黒くなった所がある。(直径は5m位有ったので、数千匹の群れか?)
その丸く黒くなった所は、土手の上から見ると影の様に見えていた。
男性は数分間、写真の態勢で見ていたが、静かに川に入りゆっくりと群れに近付いて行った。
そして身体を捻る様にして投網を投げると、
写真の様に綺麗な円を描き、投網は鮎の群れの上に落ちた。
その後は網の中でキラキラ!と光りながら動く物が沢山見えたので、
網の中には沢山の鮎が入ったようである。
男性はその場で慎重に投網をたぐり寄せると、静かに川岸に戻って来た。
浅瀬まで来ると、投網には沢山の鮎が絡まっているのが見えて来た。
投網を肩に担いで土手上まで戻って来た男性は、車の中からクーラーBOXを持って来た。
それを開けると中には今日、他の場所で獲った鮎が既に百匹以上も氷漬けになっていた。
これが投網の中に入っていた鮎である。
30cm以上の大物が殆んどで、50匹前後?も獲れていた。
獲れた鮎をクーラーBOXに収めた男性は、その後暫らく川面を見ていた。
そうすると私には分からなかったが、先程とは違った場所で鮎が群れ始めた!との事だった。
そして先程と同様に静かに川の中に入って行き、投網を投げるとまたもや鮎が獲れていた。
1回目は50匹前後?の漁獲量だったが、2回目はそれより少なく30匹位?だった。
鮎はこの時期に産卵するとの事で、その時は群れる習性が有る!との事だった。
また鮎の値段は大きさによって異なるが、小さい物は300円位で、
大きい物になると700円位との事だった。
『これが本職である!』 と言っていたが、これだけの腕が有れば良い稼ぎになるのでは?
と思った。(出来れば弟子入りしたい!・・・笑)
私は2回の漁を見て帰路に就いたが、クーラーBOXが一杯に成るまで獲る!との事だった。
その後も休憩を兼ねながら 『坂本』、『竜北』、『鹿北』 等の道の駅に寄り、私は 『ザボン、ナシ、柿、ミカン』 等の果物を買い、オバさんは野菜類を沢山買っていた。
これで今回の二泊三日の山行を全て紹介し終えたが、今回の印象として
1日目の 『赤松山〜花切山』 は、両山とも標高は600m前後なのにアップダウンが有って時間が掛かり、かなり苦戦したので二人共ふくらはぎや太ももが痛く成った。
私達は歩いている時に 『この縦走路は佐賀県の牧ノ山〜青螺山〜黒髪山に似てるね〜』 等と話していたが、その山も標高は低いが手強かった記憶がある。
山の手強さは標高だけでは言い表せない処が有る!と思う。
2日目の 『矢岳〜龍王山』 は、新燃岳噴火の影響で矢岳は去年の夏に、龍王山は今年になってから入山禁止が解除されたようだが?
出来れば 『ツクシミカエリソウ』 や 『ツクシコウモリソウ』 の開花時期に登りたかったな〜!と思った。
3日目の 『栗野岳』 は、現在の栗野岳だけでは少し物足りなく感じたので、早く 『沢原高原』 等への縦走路が解禁に成らないかな〜!と思った。
今回の山行は平日だった勢と思うが、3日間で出会った登山者はたった1人だけと言う静かな山ばかりで、とても良かった。
宮崎県や鹿児島県には 『登りたい!』 と思っている山はまだ外にも沢山有る。
しかし何しろ遠いので日帰りするには少し無理が有り、容易には行けない。
また折角行くのだったら、今回の様に二泊三日位で数山に登りたいので、好天が3日以上は続いて貰わないと困る。
それで今は 『今度は何時行けるかな〜?』 等と思っているところです。