矢岳〜龍王山 周回



2013年(平成25年)10月31日(木曜日)  晴れ  微風


当朝は6時に目覚めた。

昨夜はトイレにも行かずに8時間半も爆睡したので爽やかな目覚めだった。

昨夜、寝る前に 『道の駅 ゆーぱる のじり』 の駐車場には5台しかなかった車は、今朝起きたら何時の間にか?十数台に増えていた。

洗顔後にお湯を沸かし、『ホットコーヒー、パン、ゆで卵、バナナ、リンゴ、柿』 と豪華な朝食を食べた。(笑)

    高千穂峰            中岳       新燃岳   獅子戸岳    韓国岳
      ↓               ↓          ↓       ↓        ↓ 






 『ゆーぱる のじり』 を出発した時刻は8時少し前だったと思う。




 今日登る 『矢岳〜龍王山』 の登山口である 『矢岳登山口』 に

 向かっていると、前方に左写真のように

 『高千穂峰〜中岳〜新燃岳〜獅子戸岳〜韓国山』 と霧島連山が

 一望出来きる所があった。


 私はこの方向から見る霧島連山の姿は初めてだったので、

 急遽車を停めて写真に撮った。











 国道223号線の 『狭野』 信号で右折し、『皇子原公園』 の前を通る道路に入り、矢岳登山口に向かっていると

 道路の方々に写真のような 『霧島登山マラソン』 と書かれたのぼり旗があった。


 帰宅してからインターネットで調べると、今年は12回目で11月3日に行われるとの事だった。







1/25000地形図上でのGPS軌跡(途中で軌跡が切れている所や乱れてがあります)

白色の点線は10秒間隔の緯線・経線緯線10秒間の距離=約310m、経線10秒間の距離=約250m)、青色緯線・経線は1分間隔、水色の斜線は磁北線


経度   .
緯度   .



31°54′50″




31°54′40″




31°54′30″




31°54′20″




31°54′10″




31°54′00″



     130°   130°  130°  130°  130°  130°   130°   130°  130°  130°  130°   130°
      54′    54′   54′   54′   55′   55′    55′    55′   55′   55′   56′    56′
      20″    30″   40″   50″   00″   10″    20″    30″   40″   50″   00″    10″






 ここが 『矢岳登山口』 の駐車場で数十台?は駐車出来そうな広さがあった。


 私達が到着した時は地元ナンバーの車が1台だけ駐車していた。









 この登山者名簿BOXは上写真の奥に写っているが、ここから登山道に入る。


 尚、BOX下の標識に書いてある様に、この登山口の標高は780mのようだ。


 矢岳山頂の標高が1132mなので、この登山口からは標高差352mを登る事になる


 私達がこの登山口を出発した時刻は8時55分だった。










 登山道の最初は植林地帯の中を通るが数分で抜け、直ぐ自然林の中に入って行った。












 登山口から10分弱で写真のような分岐標識地点に出た。


 尚、この場所が前掲の 『GPS軌跡図』 で、『谷越え分岐』 に当たる。


 私達は 『矢岳(谷越えコース)』 と書かれた右方向へ進んで行った。











 上の分岐標識から8分ほど進むと写真の様に2段の標識があり、上の標識には 『矢岳山頂まで約1時間』 、

 下の標識には 『沢に降りる際は危険ですので充分注意して下さい!』 との記入があった。













 上標識の直ぐ先から登山道は沢に下り始め、沢までは5分強で下りる位の短距離だったが、

 その途中は写真のように崖の様な所の連続で、ロープが設置されている所もあった、














 沢に下りる途中では谷の向う側が見える所があったが、向う側の木々は写真の様に少し紅葉し始めていた。













 これが上掲の標識から6分程で下りた涸れ沢である。


 登山道は涸れ沢を横切った反対側に続いていて、そこから今度は急登を登って行った。











 登山口から35分程で写真の標識ある場所に出た。


 この地点の標高は900mで、、山頂までの標高差はあと232mで、これまでに120mの標高差を登って来た!との

 親切な説明だった。












 上の標識から10分ほど進んだ所で前方を見ると、

 樹の高さ・大きさ・枝振り等がひと際目立つ、写真のような赤松の樹が聳えていた。











 上写真を撮った所から2分ほど登ると、その赤松の樹の横を通った。


 それでその幹の大きさが分かる様にオバさんに立って貰った。


 オバさんのヒップが大体200cm(笑)ですので、それと比較すると幹の大きさが分かる?と思います。












 この花はその後の登山道で数輪だけ見掛けた 『ツクシコウモリソウ』 の花である。













 写真は標高1000mの標識で、標高900mの標識からは25分を要していた。


 ここから山頂までの標高差はあと132mで、登山口からは220mの標高差をちょうど1時間で登って来た事になる。












 上の標識から10分ほど進むと登山道は写真のような 『ツクシミカエリソウ』 群生地の中を通った。


 尚、この矢岳は 『ツクシミカエリソウ』 と 『ツクシコウモリソウ』 の群生地として知られている。








 中岳      新燃岳           矢岳
  ↓         ↓             ↓




 上写真から10分弱進むと、写真のように前方に矢岳の山頂が見えて来た。


 尚、当日は噴煙は見えなかったが、彼方には 『新燃岳』 等も見え始めた、














 上写真から数分進むと左写真のように大分紅葉している所があった。











 上写真の少し先でふと後方(南方向)をみると、

 写真のように威風堂々たる 『高千穂峰』 が聳えているのが目に飛び込んで来た。


 『富士山』 は左右対称で且つ、なだらかで長い裾野を持つその姿に何とも言えない美しさを

 感じるが、この 『高千穂峰』 はそれとはまた違った、何とも言えない素晴らしい姿をしている。


 敢えて言えば、私は上品で優しい曲線美を持つ富士山には女性的な美しさを、そして筋肉が

 盛り上がった様にゴツゴツした山容を持つこの高千穂峰には力強い男性的な美しさを感じる。


 また、ちょうどその時刻には高千穂峰の裾野には写真のように薄い霧のベールが掛かり、

 天孫降臨の山に相応しく、神々しい神秘的な雰囲気を醸し出していた。




上写真から3分程で 『矢岳=1132m』 の山頂に出た。 到着時刻は10時20分で、登山口を出発して1時間25分が経過していた。

私達は誰もいない山頂に腰掛け、周囲の景色を眺めながら行動食を食べ喉を潤した。

下に当時刻に山頂から見えていた景色を掲載する。

北方向の景色で
後方は新燃岳・韓国岳・夷守岳等
西方向の景色で
奥は中岳や新燃岳等、その手前は龍王山
西

東方向の景色で
皇子原公園方面
南方向の景色で
後方の山は高千穂峰








 誰も居ない矢岳の山頂で20分ほど休憩し、今度は龍王山に向かって下り始めた。









              龍王山
               ↓




 山頂から数分進むと前方に、これから龍王山へ歩く尾根道の全容が見える所があった。


 尚、その奥の稜線は中岳〜新燃岳〜韓国岳等の霧島連山の山々である。








上写真の直ぐ先には下写真のようなツクシコウモリソウの群生地があったが、花期は既に終わり右写真のように綿毛ばかりに成っていた。

登る時に数輪だけ見掛けたツクシコウモリソウの花があったが、そちらの場所は山陰になる等の影響で遅く開花したのでは?と思う。

説明板
ツクシコウモリソウの綿毛







 龍王山への縦走路には標識が少なく、写真のように登山道が分岐している所にも何も無かった。












 山頂から12分進んだ所に写真のように壊れた標識があった。


 この場所が 『GPS軌跡図』 で北側の 『南面コース分岐』 に当たり、

 ここで左折すると 『GPS軌跡図』 で南側の 『南面コース分岐』 に下りれる様である。







上写真後は暫らく下写真の様なススキの中を進む登山道が続いた。


ススキの中の登山道
高千穂峰        .
↓        .
龍王山








 上写真のようなススキの中の登山道を10数分で抜けると、今度は岩等の多い急登になった。















 上写真のような急登を5分ほど登った所が、写真の 『龍王山=1175m』 の山頂だった。


 到着時刻は11時10分で、矢岳からの所要時間はちょうど30分だった。


 この山頂にも誰も居ず、私達は山頂にある倒木に腰掛けて行動食を食べながら喉を潤し、

 ここでも20分ほど休憩した。









       新燃岳
        ↓



 この龍王山の西、約2.5kmの所に新燃岳があるので、この山域はつい最近まで登山禁止になっていた様である。


 新燃岳の山頂を双眼鏡で見ると噴煙は見えなかったが、山腹には火山灰がかなり堆積しているようで?

 そこには雨水が流れた様な深い溝が何本も見えた。








 龍王山の山頂で20分の休憩後は、『炭化木の谷』 に向かって下り始めた。


 下り始めて数分した所で左右にテープが有るので左に行った処、その道は崖に突き当たり、道が無く成っていた。


 誰かが間違ってその道に入った時に、テープを付けながら進んで行ったのでは?と思う。


 そのように間違った道にテープ等の目印を付けた場合は、戻る時に責任を持って撤去して欲しい!と思う。(怒!)











 その後は写真のような、蛍光色のピンクテープだけを目印にして下りて行った。















 龍王山山頂から下り始めて15分位の所では、写真の様に紅葉した木々の下を歩いて行った。













 龍王山山頂から下り始めて25分弱で 『炭化木の谷』 に下りた。


 そこの地層は写真のように、これまでに新燃岳等が噴火を繰り返した跡を残していた。

















 『炭化木の谷』 では写真の溝の様な所を進んで行った。












その溝の様な所のあちらこちらに下・左写真の様な炭化木が埋まっていた。

尚、下・右写真はその付近にあった炭化木の説明書きである。

炭化木




 5分弱で上写真のような溝から上がると、そこは写真のような広い林だったので、どこでも勝手に歩けた。

 その林内では左右の両方向にピンク色のテープが見えたが、標識等は見当たらなかった。


 ガイド本に 『炭化木の谷付近は迷い易いので要注意!』 と書いてあったが、新燃岳が噴火する前までは

 どうやらこの 『炭化木の谷』 から 『新燃岳』 に行く登山道が有ったようで?、そのテープが残っているようである。


 私達は地図とコンパスを見て、南方向に進むピンク色のテープを目印にして歩き始めた。









 そうすると10分程で、写真のように涸れた広い沢に出た。















 上の沢から数分進んだ所からは左手に、先程登った 『龍王山』 が写真の様に見えていた。









その後暫らくの間は、下写真のように背の高い赤松の樹を至る所で見ながら進んで行った。











 上写真のような登山道を20分ほど歩いた所にはヌタ場があり、そこには写真のようにまだ新しい足跡が残っていた。

















 上のヌタ場から3分ほど進むと、写真の様にまた涸れた沢に出た。


 私達は沢の中の岩に腰掛け、喉を潤したりして5分ほど休憩した。











 上の沢から5分強進むと写真のような分岐地点に出た。


 写真の中央部分にある小さな石柱には 『7』 の数字が刻まれいた。


 ここでは涸れ木で通せんぼをしてある右方向には行かず、左の道に進んで行った。











 その後、暫らくの間は写真の様に気持ちの良い平坦な登山道が続いていた。















 『7』 の数字が刻まれた石柱から5分強歩くと、写真のように道が分岐していたが、

 ここでは 『皇子原』 方面である右の道に進んで行った。














 『皇子原』 方面への登山道の両側には、写真のような赤松の樹が大変多かった。











 2つ前の分岐写真から15分ほど上写真のような登山道を進むと、写真のような分岐標識があり、

 左折方向の標識には 『矢岳(南面コース)』 との記入があった。


 尚、この場所が 『GPS軌跡図』 で南側の 『南面コース分岐』 に当たり、

 ここで左折すると 『GPS軌跡図』 で北側の 『南面コース分岐』 に登れる様である。










 上写真から緩やかな下りの登山道を20分ほど下りると、写真の分岐標識に出た。


 この場所は登る時に最初に出て来た 『谷越え分岐』 標識地点である。








 上の分岐標識からは10分弱で駐車場に出た。 到着時刻は13時35分だった。

 今朝、私達がこの駐車場に到着した時に有った車は既に無く、その後に2台の車が来ていたが、

 今日の周回中にはとうとう一人の登山者の姿も見掛ける事は無かった。


 今日の山歩きをまとめると、

   矢岳登山口(8:55)〜矢岳山頂(10:20/10:40)〜龍王山山頂(11:10/11:30)〜

   炭化木の谷(11:50/12:00)〜矢岳登山口(13:35)、総所要時間は4時間40分で万歩計は17552だった。





下 山 後











 下山後はこの近くにあって私達がまだ訪れた事の無い、『関之尾滝』 に行く予定にしていた。



























 写真は 『関之尾の甌穴』 の説明である。

























 これが 『関之尾滝』 だが、吊り橋が架かっているので近くまで行く事が出来る。


 この写真はその吊り橋の上から撮ったものだが、飛沫が飛んで来るので少し霞んでいる。




















 滝の周辺は公園化され、遊歩道があって滝の周りを巡る事が出来る。


 この写真は上写真の滝口を写したものである。





















 この写真が滝の上側にある、『甌穴』 群である。


















 『関之尾の甌穴』 見物後は、明日登る予定の 『栗野岳』 登山口に向かった。


 それでその途中にある、『霧島神宮』 にも久し振りにお参りする事にした。


 ここは観光客が多く、中国や韓国からの観光客を乗せたバスも数台来ていた。





参道では下写真のような菊の展示が行われていた。

菊の展示
見事な菊の盆栽

また参道入口には下写真のような 『さざれ石』 があった。

さざれ石
さざれ石の説明














 『霧島神宮』 を後にして 『栗野岳』 登山口に向かっていると、道路の直ぐ横に写真のような 『丸尾滝』 があった。






















 その後は明日登る予定の 『栗野岳』 登山口を確認後、写真の『栗野岳温泉』に行った。


 この温泉は 『栗野岳登山口』 から車で1〜2分(距離にして500m位?)下った所にある。


 この温泉には、あの西郷隆盛も湯治に来た事があるそうで、

 その為に 『南州館』 の名称になっているそうである。
















 そこには 『日本秘湯を守る会』 の提灯がぶら下がっていた。














 温泉に入る前に温泉から200m位?登った所にある、写真のような地獄を見物に行ったが、

 途中で立入禁止になっていたので最奥部までは行く事が出来なかった。










 温泉は3種類有り、3種類の温泉に入る場合はは600円、2種類の場合は500円、1種類は300円だったので、

 私達は300円/1人にした。


 男湯は私が入った時は写真のように同年代?の方が二人入っていた。(撮影は了承済み)


 この方達は私が入って5分位で続け様に出て行ったので、以降は私だけの貸切り温泉だった。





 入浴後は 『枕木階段登山口』 の直ぐ横にあるレクリェーション村の広い駐車場で

 車中泊する事にした。


 写真が当夜の宴会料理で、飲み物以外は殆んど移動途中のスーパーで買った物である。


 宴会料理を簡単に説明すると、

    寿司の盛り合わせ、レタス・シソ・キャベツ・トマト、中央の皿は唐揚げとビーフンである。


 飲み物はビール1缶ずつの他は焼酎で、宴会は19時頃から20時過ぎ位まで続き、

 私は20時半には寝たと思う。


 当夜も私は疲れと酔いで直ぐに爆睡したようである。




この後は11月1日の 『枕木階段登山口〜栗野岳〜栗野岳登山口 周回』 に続きます。

inserted by FC2 system