観海アルプス縦走
(高舞登山登山口バス停
高舞登山~金比羅山~牟田峠~蕗岳~鋸嶽~白岳~二弁当峠~念珠岳~三ツ岩~龍ヶ岳~竜ヶ岳登山口バス停)


2013年(平成25年)5月3日(金曜日)  晴れ  弱風


今回は以前から歩いてみたい!と思っていた天草の山々を歩く事にした。

天草に 『観海アルプス』 と呼ばれているロングコース(距離は28km前後・・・縦走路から少し入り込んだ所にある周辺の山への登頂数で距離は異なる)がある事は

知っていたが、中々行く機会が無かった。

そのコースを歩く場合、私達の足では10時間位掛かるかも?と思っていたので前日に登山口に行き、翌早朝からスタートする事にしていた。

そして10時間位掛けて縦走し下山した時はもう夕方に成っていてかなり疲れているだろうから、もう1泊して翌日に帰宅する計画を立てた。

それで最低でも3日間は晴れた日が続かなければいけないと思っていたところに、5月3日~6日と連チャンして晴れマークが出た。(気象庁さん、ありがとう!)



5月3日は暗くなる前に登山口に着けば良いだけなので、自宅で昼食を食べてからゆっくり出発した。

途中では何時ものように数ヶ所の道の駅に立ち寄って休憩を兼ねながら、縦走中に食べるイチゴやキュウリ等を買った。

それでも天草に入った時は16時を少し過ぎた位だったので、時間に余裕が有った。

それで携行していた 『熊本県の山』 の本を見て、1号橋の近くに在ってまだ登った事の無い 『柴尾山=226m』 にちょいと登って来る事にした。

                  柴尾山山頂
                     ↓





 道路脇にあった標識に従って林道を登って行ったら、写真のような全面通行止めの看板があったので

 仕方なくそこから歩く事にした。







竹林や植林の混在する雑木林の中の登山道を20分ほど登ると、下・左写真のような広い山頂に出、そこには展望タワーがあった。

展望タワーに登って見たが、螺旋階段が写真のようにタワーの外側に付いているので、何だか落ちそうで気持ちが悪かった。

下・右写真は展望タワー上から写した景色で、中央部に1号橋が写っている。

山頂にある展望タワー
展望タワー上からの景色

展望タワー上で5分近く周りの景色を楽しんだ後は一気に下山したが、総所要時間は40分で万歩計は4011だった。



柴尾山から下山後もまだ時間に余裕が有ったので、明日の縦走時の1山目になる 『高舞登山=たかぶとやま=117m』 に車でちょいと登って来る事にした。

車で登った為に私の山行記録には載せていないが、『高舞登山』 へは10年位前にも車で登った事があった。



 高舞登山の山頂直下に駐車場があり、山頂には展望所があって そこから観る夕日は

 『夕日100選』 に選ばれているようで?、アベックに人気のスポットらしい。


 私達が展望所に行った時刻は18時位だったが、山頂には若いカップルが次々と登って来ていた。


 何だかこの場所は私達には場違いの様な気がしたので、この写真を1枚撮ったら早々に山頂を後にした。(苦笑)




その後は明日の縦走時の中間点位になる 『二弁当峠=にべっととうげ』 へ登山道の下調べに行った。

インターネットで 『観海アルプス』 を縦走した人のレポートを見ると、 『二弁当峠』 近くにショートカットする登山道が在るようだが、

その入口部分には標識等は何も無いので殆んどの人は大谷林道を登って行くらしい。

もし、そのショートカットする登山道が分かればかなりの時間短縮が出来る!との事だったので、明日の縦走時間に全く余裕の無い私達は前日の内に

その登山道の入口を探しておこう!と思っていたのである。



それで 『二弁当峠』 に行き、二人でその周辺を探してみたがインターネットで紹介してあるような入口が見つからない。

それでもっと上の方かも知れないと思い、車で林道の大分上の方まで登って探してみたが分からず、その内にとうとう薄暗く成って来た。

それで登山道探しは諦めて 『二弁当峠』 に戻った。

予定では 『道の駅・有明』 で車中泊する積もりだったが、そこまで行くのが面倒臭く成り、急遽誰も居ないこの 『二弁当峠』 で車中泊する事にした。



 写真は翌朝に撮った 『二弁当峠』 の景色だが、写っている旧トンネルは狭い為に、

 現在は50m位下の方に広いトンネルを開通させ、道路もそこを通るように新しく造られている。


 それでこの旧トンネルの両側には写真の様なガードレールが置かれていて

 車両の通行はできないようになっている為、とても静かである。





 写真が当夜の宴会料理である。

 何時もの様に、オバさんが今朝から自宅で作った物ばかりである。

 料理を簡単に説明すると、

      左側・上段の丸皿は、『ネギ・サバみりん干し』 を焼いた物

      左側・下段の容器は、『こんにゃく・ごぼう・しいたけ』 の煮付け

      右側・下段の容器は、『塩麹チキン・大豆入り』 の野菜サラダ

 右側・上段は 『ちくわ』 、飲み物はビール1缶ずつと、私は焼酎でオバさんは梅酒である。

 車内の整理や明日の準備に時間が掛かり、当夜の宴会開始時間は20時位と遅く成った為、

 終了時間も21時過ぎになった。 そして21時半位にはシュラフの中に潜り込んだが、

 当夜はそれだけで寒くは無く、私は翌朝まで熟睡した。






2013年(平成25年)5月4日(土曜日)  晴れ  弱風


 1/20万地形図上でのGPS軌跡
白色の点線は10秒間隔の緯線・経線青色緯線・経線は1分間隔、水色の斜線は磁北線


経度   .
緯度   .



32°31′00″



32°30′00″


32°29′00″



32°28′00″


32°27′00″


32°26′00″



32°25′00″


32°24′00″


32°23′00″
                                   130°     130°     130°      130°
                                    22′      24′      26′        28′
                                    00″      00″      00″       00″

 写真は当朝に写した二弁当峠の景色である。

 この後、私達は高舞登山登山口バス停に移動して縦走をスタートする事になるが、

 この二弁当峠は 『観海アルプス』 縦走全体の中間点位になる。

 それでどうせこの場所に戻って来るのだから、縦走の後半に食べる行動食や飲み物をこの場所にデポし

 少しでもザックの重量を軽くしよう!と私達は思っていた。

 それでタッパウエアーの中にバナナとイチゴを入れ、キュウリとリンゴはラップで包んで小さなビニール袋に入れた。

 そしてそれらとポカリスエットも一緒にして、全部を大きなビニール袋に入れてデポする事にした。


それらを平地に置いておくと、動物に食べられる恐れがある。 

それで写真の1番大きな樹の1.5m位の高さにちょうど良い股があったので、そこにビニール袋を置き全体を葉っぱで隠し、人が近付いても分からないようにした。

大体がこの旧道は車両通行禁止に成っている為に一般の人は来ない筈である。

それにその樹へは写真の様な草ボウボウの中に入らなければいけないし、樹の直ぐ後ろは2m位の崖で、崖の底には小さな渓流があり、まず人は近付かない。

試しにオバさんに大体の隠し場所を教えて探させたが、オバさんはそれを見付ける事ができなかったので私は安心した。



二弁当峠で 『ホットコーヒー、パン、バナナ、リンゴ、イチゴ』 での朝食を済ませてから、私達は下写真の竜ヶ岳登山口バス停に移動した。

私達はバス停近くに駐車してから身支度をし、『さんぱーる』 行きのバスを待った。

竜ヶ岳登山口バス停(バス停の前は消防署)
竜ヶ岳登山口バス停の時刻表
(高舞登山登山口へは、さんぱーる行き)


 バス時刻の20分位前?に龍ヶ岳方面から写真の登山者が下りて来た。


 会話すると福岡在住のN田さん御夫婦で、昨夜は龍ヶ岳キャンプ場にテント泊し、

 今朝このバス停に下りて来たとの事だった。


 予定をお尋ねすると、私達と全く同じ行程だった。

 違うのはN田さん御夫婦のゴールは龍ヶ岳山頂だが、私達の場合はこのバス停がゴールになる点である。






 バスは定刻にやって来た。


 クラブ活動で学校に行くのか?、成績が悪くて補習授業を受けに行くのか?は知らないが(笑)

 途中で次々に中高生達が乗って来て、写真のように座席に座れない生徒達もいた。









 バスは国道266号線を北上して行ったが、バスの右側には八代海が、そして左側には写真のような

 これから歩く事になる 『観海アルプス』 の山々が見えていた。


 私はそれらの山々を見ながら、あと数時間後にはあの稜線を歩いているのか!と思うと、何だか嬉しく成っていた。








 写真の高舞登山登山口バス停には龍ヶ岳登山口バス停から35分弱で着き、料金は730円/1人で、

 到着時刻はちょうど8時だった。


 私はこの場所でGPSのSWを入れ、万歩計をゼロクリアしてから歩き始めた。


 尚、高舞登山登山口バス停の前に20台前後?が駐車できる駐車場があった。







 高舞登山への登山道は写真のような舗装道路で、時々車が私達を追い越して登って行った。


 登っている途中では禁止されている筈の 『とりもち』 を竹の枝に付けながら

 ウグイス密猟の準備をしている人を見掛けた。(怒!)









 これが 『高舞登山=たかぶとやま=117m』 の山頂である。


 私は昨夕にも登っているので別に登らなくても良かったのだが、『観海アルプス』 縦走の中には

 この山頂も入っている為、私は仕方なく登って証拠写真を撮り、GPSへの位置情報登録を行った。












 『観海アルプス』 の縦走路は山頂から少し戻った所の写真の場所から続いていた。














 前写真から10分弱進むと、舗装道路に出たので標識に従い右折する。














 前写真から数分進むと交差点があり、その角には写真のような 『観海アルプス』 の案内板等があった。














 前写真から更に数分進むとまた写真の様な標識があり、そこで登山道は道路から離れた。









 上写真から数分進むと、道路脇に写真のようなビワの樹があった。


 ビワの実は写真のようにまだ青かったが割と大粒だった。


 このビワの樹は、中に入るのもためらわれる様な藪の中にあったので、誰も手入れしていないと思う。


 あと2~3週間もすれば熟れるのでは?と思いますので、ビワ好きな方はお急ぎください。(笑)




 ビワの樹から50mほど進んだ所で舗装道路は終わり、その後は自然歩道になった。


 その自然歩道脇には写真のような竹が多かった。


 この様な竹は九州北部では余り見掛けないが、根がゲンコツのようにゴツゴツしている筈である。


 私が子供の頃の先生にはその竹を持っている先生が結構いた。(ムチのような竹を持っていた先生もいた)


 子供の頃は自他共に認めるイタズラ餓鬼だった私は、それらで何度痛い目にあった事か!(怒!)





 自然歩道に入って20分ほど進むと、前方に新しい金比羅神社の本堂が見えて来た。


 本堂の直ぐ横に展望台があったので二人で登ってみたが、期待したような展望は無かった。


 私達はこの本堂に 『縦走の安全』 を祈願してから後にした。











 金比羅神社から数十m進むと写真の様な 『阿岳山展望所入口』 の道標があったので、ちょっと登って来る事にした。












 上写真から数十m登った所が 『阿岳山=190m』 の山頂だったが、先程の展望台からと同様な景色だった。



 私達が展望所から下りる時に福岡のN田さん御夫婦が登って来て入れ違いになった。









 上写真から5分強進むと写真のような建物が現れた。



 以前はこの建物が金比羅神社の本堂だったらしいが建物が老朽化した為に、

 先程の場所に鉄筋コンクリート造りで新しく建て直されたようである。











 その後の登山道では写真のようなヤマツツジが方々に咲いていた。














 上写真から5分強進むと、前方には写真のような長い階段が見えて来た。












 上の階段を登り切り、少し進んだ所に写真のような三角点があり、

 そこが 『金比羅山=こんぴらさん=258m』 の山頂だった。



 そこには私の知人で、臼杵市のW氏が立てたステンレス製の山頂標識があった。



 この山頂は写真のように樹木に囲まれ、展望は無かった。











 金比羅山から15分弱下りると、写真の舗装道路に出た。



 そこが 『牟田峠』 で、そこでは後で会話した鹿児島の山ガール(メイさんとミホさん)が身支度をしていた。












 牟田峠からは写真のような階段が続いていた。








次郎丸嶽     太郎丸嶽
  ↓          ↓




 牟田峠から15分強登った所では、縦走路に右側から登って来る登山道と合流した。



 その合流地点からは展望があり、写真のような 『次郎丸嶽』 と 『太郎丸嶽』 の岩峰が見えていた






                      蕗岳
                      ↓






 上写真から10分ほど進むと樹木の切れ間から、次に目指す 『蕗岳』 の山頂が見えて来た。














 その付近の登山道は写真のような階段が続いていた。














 その後の登山道脇では、ちょうど満開の 『コバノミツバツツジ』 を所々で見掛けた。












 蕗岳を目指して進んでいると、前方に写真のような金属製ハシゴが見えて来た。



 この金属製ハシゴはその後も蕗岳の途中に幾つか現われた。












 金属製ハシゴを幾つか登り切ると小さな展望所があり、そこからはこれまで縦走して来た山々等が見えていた。












 展望所から5分弱進むと写真の様な分岐標識があり、蕗岳の山頂は縦走路から少し入り込んだ所に在るようだった。



 それで私達はザックをこの場所にデポし、空身で蕗岳を往復する事にした。






下写真の 『蕗岳=つわだけ=320m』 山頂には分岐標識からシダの多い小径を5分弱登ると着いた。

山頂は下・左写真のような岩峰で見晴らしが良く、眼下には下・右写真のような牟田漁港も見えていた。

ちなみに私達が住んでいる久留米市は内陸部に在るので、普段は海を見る事が無い。

しかし 『観海アルプス』 の縦走中は至る所で海を望みながら歩く事が出来る。

そしてこの蕗岳山頂からの眺望のように、眼前に洋々と広がる海を眺めていると、何だか心が大らかになって行き嬉しく成って来ますね~。

蕗岳山頂
眼下の牟田漁港

           白岳           鋸嶽
            ↓              ↓





 蕗岳山頂で5分近く眺望を楽しんだ後、再び分岐標識に戻って2~3分ほど進むと、

 今度は前方に次に目指す 『白岳』 と 『鋸嶽』 の山頂が見えて来た。










 上写真から10分弱進むと、上写真で両山の鞍部に当たる場所に着いた。


 そこには写真のような分岐標識があったので、私達はまず 『鋸嶽』 に登って来る事にした。


 それでまたこの場所にザックをデポし、空身で 『鋸嶽』 を往復して来る事にした。














 鋸嶽への登山道脇には、写真の様に胴体をクネクネさせた大蛇に良く似た樹があった。

















 また鋸嶽に向かう途中では左手に写真のような 『白岳キャンプ場』 が見え、

 そこからは賑やかな子供の声等が聞こえていた。












 分岐標識から15分弱登ると、前方に 『鋸嶽』 山頂に建つ東屋が見えて来た。













 写真が分岐標識から15分強で着いた、『鋸嶽=のこぎりだけ=347m』 の山頂である。



 この山頂にもW氏の山頂標識があった。



 尚、東屋の前方には次に目指す 『白岳』 が、

 そして後方には 『次郎丸嶽』 と 『太郎丸嶽』 等が見えていた。









 『鋸嶽』 から再び分岐標識地点に戻り、今度は 『白岳』 を目指して歩き始めた。


 『白岳』 への登山道も階段が多かったが、途中では牟田漁港等を左下に見ながら登って行った。


 そんな登山道を20分ほど進むとまた写真のような分岐標識があり、『白岳』 も縦走路から少し入り込んだ所に

 在るようなので、ここでも私達はザックをデポし空身で 『白岳』 を往復して来る事にした。










 『白岳』 への登山道も写真のような階段が続いていた。








           白岳山頂
             ↓






 分岐標識から5分強登ると、前方に白岳山頂と東屋が見えて来た。













 これが分岐標識から10分強で着いた、『白岳=しらだけ=373m』 の山頂である。



 この山頂からは360度の展望で、かなり遠くまで見渡す事ができた。



 尚、この山頂にもW氏の山頂標識があった。
















 この写真は白岳の山頂部に建っている東屋から写した北北西方向の景色だが、

 谷の向う側には先程登った 『鋸嶽』 の山頂が、その後方には 『次郎丸嶽』 の山頂が見え、

 そしてその右側には 『太郎丸嶽』 の山頂が少しだけ頭を出していた。













 東屋には牟田峠で身支度をしていた鹿児島の山ガール(メイさんとミホさん)が居た。



 彼女達と会話しているところに福岡のN田さん御夫婦が登って来た。



 この2組の方達は前夜は 『龍ヶ岳キャンプ場』 のテント場に泊まり、

 お互いのテントが近かったようで既に顔見知りのようだった。







当日の天気予報は晴れだったが、気温は25度位までしか上がらないとの予報だった。

それで私は1リットルのポカリしか携行していなかった。

しかしこれまでの登山道は思っていた以上に登りの階段が多く、私はその階段で沢山汗を掻いて喉が渇き、ポカリをゴクゴク!飲んでいた。

その為にこの白岳に着いた時には、もう僅かしか残ってなかった。

それで私達は再び分岐標識に戻り、白岳キャンプ場で水を補給してから出発した。



 白岳キャンプ場からは写真のような林道を歩いて行った。


 この時の時刻は12時半を少し過ぎていたが、私達はまだ昼食を食べていなかった。


 しかしこの付近では予定時刻より1時間ほど遅れていたので、昼食休憩を取る余裕は無く、

 私達は菓子パンをかじり、ポカリを飲みながら写真の林道を歩いて行った。









 写真は白岳キャンプ場から10分位歩いた所で写したものだが、遠くには写真のように天草の最高峰である

 『倉岳=682m』 やその近くにある 『矢筈岳=626m』 等が見えていた。













 白岳キャンプ場から15分弱進むと、林道脇に写真のような案内板があったので、ちょっと見て来る事にした。








下写真のドルメンは上写真から5分強、階段の多い山道を登った所にあった。

ドルメン
ドルメンの説明

そしてドルメンの近くには下写真のストーンサークルもあった。
                                                       こがね
下・左写真のテーブルは30m位手前から見えて来るが、見え始めた時はテーブルの上に黄金色に輝くテン?が寝そべっていた。

私が写真に撮ろう!と思った時には、そのテン?は私達の気配を感じたのか?、一目散に山の中に逃げ込んでしまった。(残念!)

ストーンサークル(後方の林の中)
ストーンサークルの説明

ストーンサークルから下りるとまた林道歩きになったが、その後の林道脇には写真のような巨石が多かった。

写真の他にも 『太陽石、夏至石、境石』 等の名前が付いた巨石があった。

巨石案内図
巨石の説明







 林道の途中に道標があり、自然歩道の案内が有ったのでその道に入ったが、写真のような階段が多かった。













 自然歩道を10分弱歩くとまた林道に出たが、その少し先で写真のように 『T字路』 になっていて

 目指す 『二弁当峠』 は右折だった。









 上写真で右折した林道脇にも自然歩道の案内があった。


 それで私達はその案内板が有る度にその自然歩道に入っていたが、写真のような階段を登って小ピークに登り、

 小ピークから下りるとまた林道に出ると行った事の繰り返しだった。


 そんな自然歩道を歩いていると、直ぐ右下にはなだらかに下っている林道が見えていた。





 それで階段歩きに少し嫌気が差していたのと、少し脚に疲れが来ていた私は

 自然歩道を歩くと余計に疲れる!と思い、その後は写真のようになだらかに下っている林道を歩く事にした。


 尚、左写真の直ぐ左上には林道と殆んど並行した自然歩道がある筈?である。


 この様に私達は途中から自然歩道を歩かずに林道を歩いたので、

 自然歩道から分岐して少し入り込んだ所に在ったらしい?『鹿見岳=285m』 に登り損ねていた。(残念!)









 上写真のような林道脇には、写真のような 『タツナミソウ』 が咲いていた。














 先程の 『T字路』 から30分強で写真の場所(二弁当峠)に出た。








 上写真で左折して20m位の場所が昨夜私達が車中泊し、

 そして今日の縦走時の後半に食べる行動食や飲み物をデポしていた場所である。

 私は早速それらを隠している樹の下に行った。

 そうしたら樹の股にビーニール袋が無いのである。

 私はその瞬間、『動物がくわえて持って行った!?』 思った。

 しかし樹の裏にある崖下の小さな渓流を見ると、ビニール袋等がバラバラに散乱し、タッパウエアーとポカリスエットが

 小さな渓流の岩と岩との間に浮いているではないか!!


私はそれらを見た時も、『動物がくわえて持って行こうとしたが失敗し、崖下に落とした!?』 と思った。

それで2m位の崖を下りてタッパウエアーとポカリスエットを回収に向かった。

そうしたらその途中の岩上にバナナの皮が投げ捨てられいて、キュウリとリンゴはラップに包まれたまま浅い渓流の中に沈んでいた。

タッパウエアーを回収すると蓋は閉まった状態で、中に入れていた2本のバナナは無くなっていた。

そしてバナナの周りに入れていたイチゴも少ししか残っていなかった。



それを見て私はやっと、『これは動物の仕業では無く、人間の仕業だ!』 と分かった。

動物だったらタッパウエアーの蓋を何とかこじ開けて中のバナナとイチゴを食べる事までは出来るかも知れないが、その後にまた蓋をする事はしないし、

またタッパウエアーの蓋を完全に閉める作業はできない筈である。

それにタッパウエアーの何処にも歯型や引っ掻き傷等は無かった。

やっと、『この仕業は人間がやった事だ!!』 と理解できた私は無性に腹が立って来た。



登山者がデポしている水や食料を失敬したり、燃料や道具等を勝手に使うのは、『泥棒行為だ!』 と思う。

特に雪山や山深い所等では、人命にも影響を与えかねない 『重大な犯罪だ!』 と言って良いと思う。

この二弁当峠は、現在は一般の人が来るような場所では無く、登山者が時々通るだけのように思えるが?、『まさか登山者が犯人ではない!』 と思いたい。

私達は別に非常食を持っていたので、縦走の後半はそれらを行動食にして事無きを得たが、それにしても果物類は後半の楽しみにしていたので食べたかった。(怒!)

(オイ!犯人よ!!、、、食い物の恨みは恐ろしいんだからナ~!!!)

後日、寄せられた情報を元に同日に観海アルプスを縦走した記録をネット検索した結果、犯人は大体分かった!(世間は狭い!)


 二弁当峠までの道中で少し脚が痛く成っていた私達は、ふくらはぎ等にエアーサロンパスを吹きかけたりして

 二弁当峠で10分ほど休憩した。

 行動食泥棒のショックからやっと立ち直った私達は、上写真に写っている旧トンネルを抜けて直ぐ右折し、

 写真のような大谷林道を登って行った。

 林道を歩きながら私達は、次の念珠岳への近道入口を探していたが

 とうとうそれを見付ける事は出来なかった。(一体どこにあるのだろう?)



下・左写真は二弁当峠から35分位登った所にあった道標である。

下・右写真はその付近を歩いていると右側に見えていた、今迄に歩いて来た稜線である。

九州自然歩道である事を表わす
かたつむりマークが描かれている道標
今迄に歩いて来た稜線










 二弁当峠から40分強登ると写真のような分岐標識があり、そこから山道に入った。


















 その山道も写真のような階段が続いていた。











 階段を15分ほど登るとちょっとしたピークに出、そこには写真のようなベンチがあったので、私達はテルモスに入れて

 持って来ていたホットコーヒーを飲み、非常食(カロリーメイト)を食べながら5分ほど休憩した。


 尚、このようなベンチは 『観海アルプス』 縦走路の方々にあった。











 上のベンチから少し進むと写真のように 『断崖あり 足元にご注意下さい』 の看板があり

 急斜面の岩場があった。













 上の岩場から5分強進むと左側の樹間から、写真のような 『姫戸港』 が見えていた。














 二弁当峠から大谷林道を40分ほど登り、登山道に入って30分強進んだ所には写真のような道標があった。










 上の道標から3分ほど進むと写真のような分岐標識があり、それには写真のように

 『二弁当峠への近道』 との表示があって、そこにはハッキリした登山道が続いていた。


 私達は前日からその登山道が二弁当峠の何処に出るのかを?を探していたのである。

 ここから始まる登山道の出口が二弁当峠で見つかれば、三角形の2辺を通らずに

 1辺だけで済み、その間の時間は半分近くに短縮できる筈だからである。


 それにしても登山道の片方の入口にはこの様に立派な分岐標識があるのに、

 もう片方の入口に当たる二弁当峠周辺には何故、案内標識や分岐標識が無いのだろう?











 上の分岐標識から15分弱進むと、前方に写真のような階段が見えて来た。














 上の階段を登り切って少し進むと、写真のような看板があり、そこからまた階段が始まっていた。













 上の階段は長かったが、それを登り切ってホッ!とし終わらない内に前方には、

 またもや写真のような階段が見えて来た。(フ~ッ!)







         念珠岳山頂
            ↓






 上の階段を登り切ると、前方に写真のような 『念珠岳』 の山頂が見えて来た。








しかしその後も下写真のような長い階段を登らなければいけなかった。

長い階段ー1
長い階段ー2





 上の長い階段を登り切った所に写真のような念珠岳への分岐標識があった。



 念珠岳も縦走路から少し入り込んだ所に在るようなので、ここでもザックをデポし空身で往復して来る事にした。












 念珠岳への登山道にも階段があったが、写真のような樹の根の階段も多かった。












 写真が分岐標識から10分程で着いた 『念珠岳=ねんじゅだけ=503m』 の山頂である。



 山頂部は割と広く、眺望も良かった。



 尚、この山頂で時刻を見ると16時25分で予定よりも1時間半近く遅れていた。


 それで、『龍ヶ岳からはヘッドライトを点けての下山になるな~!』 と二人とも覚悟した。






下写真は念珠岳の山頂から見えていた各方向の景色である。

北方向の景色で、これまで歩いて来た山々
東方向の景色で、眼下に姫戸港
南方向の景色で、次に目指す三ツ岩と龍ヶ岳等







 分岐標識から17分程で念珠岳を往復した後はまた縦走路に戻ったが、まもなく写真のような階段が現われた。








念珠岳山頂


 念珠岳への分岐標識からちょうど30分進んだ所には、写真のようなベンチとテーブルがあった。

 尚、後方に見えているのは先ほど登った念珠岳である。

 このテーブルで5分ほど休んでいる時に下の姫戸町から17時を告げる、『恋はみずいろ』 のメロディが聞こえて来た。

 私はそのメロディを聞きながら、若い頃にこの曲が大流行した事を思い出し、メロディに合わせてハミングしていた。

 そしてこの曲を歌った 『あべ静江さん』 の名前も思い出したが、当時のあべ静江さんは本当にか細くて、

 清楚で可愛かったですね~。 (あべ静江さんの恋はみずいろを聴きたい場合はこちら


                                            ひと
数年前にテレビで偶然あべ静江さんの姿を拝見したが、『エ~ッ!、この女性があのあべ静江さん???、ウッソ~!!』 と思った位、顔も身体も大きくなっていて

全くの別人に見えた。(そう言えば女優の松坂慶子さんも若い頃はスタイルが良くて綺麗でしたネ~!・・・笑)

ちなみにイメージが以前と余り変わらない女優さんで、私が今思い出すのは地元出身の 『黒木ひとみさん』 の他は 『十朱幸代さん』 と 『沢口靖子さん』 位ですかね~。

(この人達は化け物ですね~、しかしこれから歳を取った時にどう変わるのでしょうね~?)

しかし 『吉永小百合さん』 だけは別格で、この方の 『声、顔、スタイル』 等は若い頃も今もまったく同じで素敵ですね~。(私と良く似てますね~・・・爆)
    うち
尚、家のオバさんも吉永小百合さんと同様に 『声、顔、スタイル』 等、今も若い頃とチーッとも変わっていませんネ~(大ゴマ・・・爆)







 その後の登山道は植林地の中を通る事が多く成ったが、階段はまだ断続的に続いていた。









 『恋はみずいろ』 のメロディをハミングしたテーブルから30分弱進むと、

 写真のようなベンチの横に三角点があった。


 そこには山頂標識等は何も無かったが、ここがGPS軌跡図の 『430mピーク』 である。


 そこは山頂の雰囲気は全く無く、縦走路の途中に三角点が在ると言った感じだった。

 また写真のように周りは樹木で覆われているので展望も無かった。




 上の 『430mピーク』 から5分ほど進むと、写真のように登山道が直角に分岐していた。


 しかしそこには分岐標識は無く、『眺めいいよ!!』 と書かれた写真の看板があるだけだった。


 それで真っ直ぐ進んだ道が三ツ岩への登山道だろう!?と思い、私達は直進してみる事にした。

 しかし今迄に在ったようなハッキリした分岐標識が無いので、もしかしたらこの場所には戻らないのかも知れない?

 と思い、ザックを担いだまま進む事にした。








 直進した登山道には写真のようなロープがずっと張ってあり、

 そのロープを握って身体を引っ張り上げるような急坂の連続だった。













 そんな急坂を5分ほど登ると、前方に写真のような岩が見え、そこにはロープが垂れ下がっていた。








下写真はそのロープを掴んで登った狭い三ツ岩山頂から写した景色である。

南方向の景色
南西方向の景色で、倉岳や矢筈岳等

      龍ヶ岳山頂
        ↓









 そしてこれが南東方向に見えていた次に登る山で、縦走の最後の山となる 『龍ヶ岳』 である。
















 写真は三ツ岩の山頂からロープを握って下りて来るオバさんの雄姿である。



 三ツ岩から下りた後、私は直進する道があるか?調べに行ったが、無いようなので先程の分岐地点に戻る事にした。












 分岐地点に戻ってから10分ほど下りた所の樹間からは、先ほど登った三ツ岩山頂が見える所があった。
















 その付近の登山道は植林地の中で、写真のように長い下りの階段が続いていた。
















 上写真のような登山道の途中には 『ギンリョウソウ』 があった。












 三ツ岩への分岐地点から15分ほど下りると、前方に写真のような林道が見えて来た。



 この地点がGPS軌跡図の 『大作山林道出合』 で、次に目指す龍ヶ岳へは写真のT字路を右折である。






           龍ヶ岳手前のピーク
                 ↓




 上写真で右折した林道を2分ほど進むと、前方に写真のような標識が見えて来た。



 そこが 『龍ヶ岳』 への登山道入口だった。






上写真の 『龍ヶ岳』 登山道入口からは、いきなり下写真のようなコンクリートの急階段が続いていた。

その階段は今迄の縦走路に在ったどの階段よりも急角度だった。(・・・疲れていた私にはそう見えた)

そんな急角度の階段が上写真の龍ヶ岳手前のピークまで殆んど連続して続いていたのである。

これまでの縦走で脚に疲れが来ていた私は、この階段では脚が上がらず手摺を掴んで身体を持ち上げる様にして登っていた。

私の気力はまだ萎えてなかったのだが、とにかく脚が疲れていて言う事を聞かないのである。

それで私はこの急階段を登る時は、踊り場が現れる度に小休憩をしていたように思う。

しかしオバさんはまだまだ元気で、そんな私を見兼ねて後ろから時々私のザックを持ち上げ、ザック重量を軽くしてくれていた。(オバさんは強いネ~・・・コワ!)

急角度のコンクリート階段-1
急角度のコンクリート階段-2
                                                  あえ
 上写真のような急角度の階段を喘ぎ喘ぎしながらやっと登り切った私は、写真の東屋が前方に見えた時、

 『やっと龍ヶ岳の山頂に辿り着いた~!』 と思った。

 しかしそこに行くと写真の標識に 『山頂まで0.9km』 と有った。

 そこは前掲写真の龍ヶ岳手前のピークだったのである。 疲れがドッ!と出た。

 更に標識の片方には 『町道まで 0.4km』 との表示が有ったのである。

 私があんなに喘ぎ喘ぎして登った階段は、『たったの400m?』 と思った。

 私には2km位有ったような気がしていた。


急階段を登っていた時間を後から撮影時間で計算すると、たったの22分しか掛かっていなかったのだが、その時の私には1時間位掛かったような感じだった。



気を取り直した私は最後の気力を振り絞って龍ヶ岳の山頂を目指したが、その後の登山道には階段は無く、割とフラットな舗装道だった。

そんな登山道脇には下写真のような 『キンラン』 が方々に咲いていて疲れを癒してくれた。

キンランー1
キンランー2


 上のような登山道を少し進むと、登山道脇にかなり広い梅林が現われたが、

 その梅林は放置されているような感じで、林床は写真のように草ボーボーだった。


 そのように手入れされていない?にも関わらず、どの梅の樹にも写真のような梅の実が生っていた。

 しかしその梅の実はまだ小さく、収穫時期はあと数週間先になるのでは?と私は思った。


 そう言う事ですので、梅の実が欲しい方はその時期に行ってみて下さい。(笑)







 キャンプ場に入ると写真のようなロッジやバンガローが10棟以上建っていた。



 そんな建物には写真のような家族連れ等が泊まっていて、ちょうど夕食時間なので、どこもバーベキューをしていた。







 上の建物エリアを過ぎた所がテントサイトだった。

 ここには10張り位のテントがあり、ここでもバーベキューをしていた。


 このテントサイトには同行程の縦走をしている福岡のN田さん御夫婦のテントがまだ張ってある筈である。

 それで登山道を歩きながらN田さん御夫婦の姿を探したが分からなかった。

 白岳の山頂で合った後は見掛けなかったので、まだキャンプ場に戻ってなかったのだろう?




 テントサイトの横に管理棟があり、私達がそこに行くとちょうど管理人さんが外に出てあった、

 それで管理人さんに 『竜ヶ岳登山口バス停』 に下りる登山道を教えて貰う事にした。

 写真がその場所だが管理棟の直ぐ横にあった。 白い標識が 『龍ヶ岳山頂』 に行く登山道で、『竜ヶ岳登山口バス停』

 への登山道は左側に写っている道標部分が入口で、その標識には 『登山口まで2.1km』 との表示があった。

 龍ヶ岳から下山する時はヘッドランプを点けて下山する覚悟は既に二人とも出来ていたが

 その登山道入り口だけは明るい内に確認しておきたかったので、この入口が確認できた時はホッ!とした。

 『竜ヶ岳登山口バス停』 までの所要時間をお尋ねすると、『45分位でしょう!』 との事だった。






 『竜ヶ岳登山口バス停』 に下りる登山道も確認できたので、私達は龍ヶ岳山頂に行ってみる事にした。



 龍ヶ岳山頂への途中では写真のようなツツジが咲いていた。









 10分弱で写真の山頂展望所に着いた。



 入口部に 『99万ドルの夜景』 と、ちょっと控え目な標識があったが、

 この展望所からは香港の夜景にほんの少しだけ劣る位の夜景が本当に見れるのでしょうね~?(笑)









 これが展望所の屋上である。



 そこから見える景色がパノラマ状に説明してあった。



 尚、三角点は別な場所に在るようだが

 今回はこの展望所を 『龍ヶ岳=りゅうがだけ=470m』 の山頂とする。











 写真は展望所から写した西方向の景色だが、太陽は既に山の向うに沈んでいた。



 尚、右奥の尖った山は 『倉岳=682m』 である。






展望所の一角には下・左写真のような野口雨情の歌碑があった。

下・右写真はその短歌の楷書です。

野口雨情の歌碑
短歌の楷書
     とばり
山に夜の帳が下りるのは早く、私達が 『竜ヶ岳登山口バス停』 に下りる登山道入口に戻った時は既に周りは薄暗くなっていた。

私達は早速ヘッドランプを点灯して下り始めた。

その登山道は殆んど階段だったような気がしたが、下山中は小さな虫が光を目掛けて飛んで来て顔の周りを飛び回るので凄く煩わしく、

私は汗拭きタオルを振り回して虫を追っ払っいながら下りていた。

下写真はヘッドランプを点けて下山中に写した登山道である。

下山中の登山道ー1
下山中の登山道ー2





 登山道入口から下り始めて35分弱すると、写真のような舗装道に出た。



 登山道はその舗装道を横切って続いていた。







 上写真から12分ほど下りると突然、写真の大杉が真っ暗闇の中から浮かび上がって来た。


 写真は上写真と同様にフラッシュさせて撮ったものだが、真っ暗闇の中から突如この大杉が

 ヘッドランプに照らし出された瞬間、私はギョッ!とした。

 と、言うのもこの大杉が突然見えた時、私には人の形をした巨大で異様な者が両腕を広げて

 私に襲い掛かって来るように見えたからである。

      しめなわ
 幹には注連縄が張られ、反対側には祠が在った。
                                こうべ
 私はこの大杉の正面に在るその祠の前を通る時に頭を垂れ、

 無事の下山を祈ってから通り過ぎた。








 上の大杉から15分弱で写真のような標識のある場所に出た。



 その標識には 『龍ヶ岳登山口バス停まで200m』 との表示があった。










 上写真からは小さな渓流沿いの舗装道路を5分弱下りると、写真の 『龍ヶ岳登山口バス停』 に着いた。



 バス停の前にある消防署には明かりが灯っていた。








 バス停の直ぐ近くに止めていた車にタッチし万歩計を見ると、写真のように59954だった。



 到着時刻は20時15分で、龍ヶ岳山頂部にある登山道入口からは1時間5分も掛かっていた。



 これはヘッドランプで前方の登山道の様子を確かめながら下りていた為だと思う。





今日の山歩きをまとめると、

     高舞登山登山口バス停(8:00)~高舞登山(8:20)~阿岳山(9:15)~金比羅山(9:35)~牟田峠(9:50)~蕗岳(10:40/10:45)~

     鋸嶽(11:20/11:25)~白岳(12:05/12:25)~ドルメン(12:55)~ストーンサークル(13:00)~二弁当峠(14:00/14:10)~

     念珠岳分岐(14:50)~念珠岳(16:20/16:25)~430mピーク(17:30)~三ツ岩(17:40/17:45)~大作山林道出合(18:05)~

     龍ヶ岳(18:55/19:10)~竜ヶ岳登山口バス停(20:15)で、総所要時間は12時間15分だった。

     総所要時間の内、休憩した時間の合計は1時間15分だったので、他の11時間は歩いていた時間になる。

     途中で予定時間を大幅に遅れている事が分かってからは、昼食休憩も取らずに食べながら歩いていた。



今回の反省点としては、まず縦走実行を平日に行わなかった事である。

平日だと高舞登山登山口バス停から土日祝の時刻より約1時間早い、6時29分発の便がある。

そうすれば全ての行動時刻が今回より1時間早まり、竜ヶ岳登山口バス停には何とか薄暗い内に下山できるのでは?と思う。

また福岡のN田さん御夫婦が実践した様に、前日は龍ヶ岳キャンプ場に泊まり、翌早朝に竜ヶ岳登山口バス停に下りてくれば、もっと余裕のある行動が取れると思う。



それから今回私達は 『高舞登山→龍ヶ岳』 と縦走したが、この順路は進むに従って標高が徐々に高く成って行くので、登り部分が多くて疲れるし所要時間も掛かる。

それで、『龍ヶ岳→高舞登山』 の順路にすれば下り部分が多くなるのでかなり楽に縦走でき、所要時間も大幅に短縮できると思う。

しかしその場合はちょうど良いバス便が無いので、車2台で行くかタクシー利用になるかも?

 下山時刻が予定より2時間以上も遅れた私達は、この後どうするか?迷った。

 首脳会談を開いた結果、この際 『道の駅・宇土マリーナまで戻ろう!』 との結論に至った。

 そしてそこに行く途中のスーパーで今夜の宴会料理を仕入れよう!との事も決まった。

 写真が当夜の宴会料理で、簡単に説明すると

     上段の皿は、春巻き・きゅうり・ソーセージ

     中段の皿は、冷奴・ヤキイカ

     下段の皿は、握り寿司

 飲み物はビール1缶ずつの他は、私は焼酎でオバさんは梅酒である。

 天草の道路が混んでいたので、『道の駅・宇土マリーナ』 への到着時刻は22時近くにもなり、

 宴会終了も23時過ぎになった。 道の駅に泊まる車は多く、私達は23時半頃に寝た。






2013年(平成25年)5月5日(日曜日)  晴れ  弱風



 昨夜は疲れと酔いの為にグッスリと眠り、当朝は6時半頃に目覚めた。


 熟睡した為か?疲れは無かった。


 お湯を沸かし、『ホットコーヒー、パン、バナナ、リンゴ、イチゴ』 で朝食にした。


 朝食後に出発準備をしていると、道の駅に写真のような凄いオートバイが入って来た。


 男性数人が見物に行ったので私も行ってみたが、初めて見るオートバイだった。


 皆さんが若いオーナーに色々と尋ねているのを聞いていると、ドイツ製の二人乗りで

 排気量は2000cc、日本には20台位しかなく、価格は1000万近くとの事だった。(驚!)



道の駅から自宅に帰る途中に熊本市を通るが、熊本市に入ると前方に 『金峰山』 が見えて来た。

それで走行しながら再び首脳会談を開いた結果、『時刻もまだ早いので、久し振りに金峰山に登ってみよう!』 との結論が出た。

早速サルスベリ登山口から登り始めたが、この登山口からは以前にも登った事があり、登山道の様子等はその時の山行記で紹介していますので今回は省略します。







 山頂に在る 『金峰山神社』 です。













 金峰山の山頂に在った展望所は以前は2階建てだったが、平屋に建て替わっていた。



 以前の山行記でも、その展望所では手の平のピーナツをヤマガラが食べに来る様子を

 紹介しているが、今回もヤマガラ達は写真の様にオバさんの手の平に何度も飛んで来ては

 ピーナツを持って行った。








これで2泊3日による今回の山行は全て紹介し終わったが、2日目の 『観海アルプス』 は本当に疲れましたね~。(オバさんはそんなに疲れなかった!と言っていますが)

これ迄に私が 『疲れた~!』 と思った山行で今思い出すのは、『屋久島縦走』、『耳納連山縦走』、『奥多摩三山縦走』、『尾平~天狗岩~障子岳~古祖母山~尾平

御手洗の滝~石谷山~九千部山』 位ですが、今回の 『観海アルプス縦走』 も私にはそれらに匹敵する位の疲れ度でした。



最後に前回の山行記で 『体力はまだ有るようなので、ヒマラヤ山脈をグル~ッとひと回りしてみるか!』 等と書きましたが、それは自信過剰だったようで?、

今回の縦走位でかなり疲れた体力では 『一気にひと回りはちょっと無理かも知れないので、数回に分けて回ろうかナ~?』 等と思い始めているところです。(笑)

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