黒木〜笹ヶ岳〜西岳〜多良岳〜前岳〜黒木岳〜一ノ宮岳〜黒木


 1/50000地形図上でのGPS軌跡(右側の軌跡が6月2日分で、左側の軌跡は6月3日分)
緯線・経線とも10秒間隔(緯線10秒間の距離=約310m、経線10秒間の距離=約250m)、水色の斜線は磁北線、オレンジ色部分は車で移動


経度   .
   

緯度   .







33°00′00″








32°59′00″








32°58′00″
         130°        130°        130°        130°        130°        130°        130°
          01′         02′         03′         04′         05′         06′         07′
          00″         00″          00″
         00″         00″         00″         00″


2011年(平成23年)6月2日  曇り  弱風


今回は佐賀県と長崎県との県境にある多良山系の山にリベンジに行く事にした。

リベンジと言うのは、去年の6月5日に黒木駐車場に前泊し 『つげ尾〜釜伏山〜遠目山〜郡岳〜南登山口〜萱瀬ダム』 と縦走周回する予定で早朝に出発した。

ところが周回途中で急用の連絡が入り、急遽 『岩屋越』 からエスケープルートで岩屋に下山し、帰宅した事があったからある。

それで、『何時かはリベンジしなくては!』 と機会を狙っていた。



最近は雨の日が多く、沖縄から関東甲信までは既に梅雨入りしていたが、何故か?私達が住む九州北部だけがまだ梅雨入りして無かった。

(この山行記を書いている6月5日に、九州北部にも梅雨入り宣言がされた)

そのような日々が続いている中、6月2日〜4日とお日様マークが連続する天気予報が発表になった。

それで私達は 『待ってました〜!』 とばかりに前日から山行の準備に取り掛かったのである。

周回コースは11〜12時間位の所要時間が予想されたので、そのコースは2日目の早朝から出発する事にし、

1日目は多良山系でまだ私達が登っていない山をメインに登る計画を立てた。



6月2日は8時5分に自宅を出発したが、途中で通勤渋滞等があって黒木まで81kmの距離にちょうど2時間を要していた。



 写真は翌日(3日)に写したものだが、車止めチェーン手前の林道駐車場である。


 私達がここに到着した時は既に10台近くの車があり、私達が身支度をしている間にも

 大きなヒマラヤンハスキー犬?を連れた女性がやって来た。


 私達がこの駐車場を出発した時刻は10時15分だった。





 林道を歩き始めると写真のように真っ赤に熟れたクサイチゴが沢山あったので、

 私はそれを見付ける度にポイ!と口の中に入れて食べていたが、とても美味しかった。

 私は胃腸が強いので?大概の物を食べてもお腹を壊す事は無いが、
                            なま   なま
 オバさんは逆に胃腸が弱いので、このような生物や生水は絶対に口にしない。


 それで私は、このように頑丈な胃腸に生んでくれた両親に 『感謝しなくては!』 と思っている。

 (親父やお袋はあの世で達者にしてるかな〜?・・・笑)







 写真は 『西野越=右折』 と 『中山越=林道を直進』 との分岐地点である。


 上写真のようなクサイチゴは沢山あり、私は途中から 『昼食後のデザートにしよう!』 と思って

 小さな容器に溜めていたので、この地点に来るまでに20分を要していた。







上写真の分岐地点から5分ほど進むと山道に入り、下・左写真のような渓流を渡った。

その後は渓流沿いに登って行ったが、渓流を十回近く?ジグザグに渡渉し、途中では右写真のような滝も見掛けた。








 分岐地点から40分弱登った所には、写真のような最後の水場(湧水場所?)があった。












 上写真の水場から10分強登ると、写真の 『中山越』 に着いた。


 金泉寺方面はここから右折だが、明日の縦走周回時に時間と体力に余裕があれば 『経ヶ岳』 から下山する時に

 『タワラギ山〜舞岳と歩こう!』 と思っていたので、中山峠から舞岳への分岐地点を確認に行った。











 写真が舞岳への分岐地点で、上写真の中山越から経ヶ岳方向に1〜2分進んだ所にあった。



 そこから舞岳へ行ける!との分岐標識は無かったが、トレースがあったのでそれと分かった。












 その後は金泉寺に向かって、写真のような自然林の中を登って行った。












  中山越から30分ほど上写真のような自然林の中を登ると、写真のような道標のある場所に着いた。


 地図を見るとこの付近から 『笹ヶ岳』 に登る登山道がある筈だが、分岐標識が見当たらなかった。


 それで二人で道を探していたが、ラッキー♪な事に金泉寺方面から登山者がやって来たので尋ねると、

 写真の直ぐ横が入口との事で、熊笹の中に細い踏み跡があった。






 写真が 『笹ヶ岳=954m』 の山頂で、上写真の道標裏から急坂のロープ場等を5分強登った所にあった。

 笹ヶ岳の山頂は写真のように周りは樹木に覆われていて展望は無かったが、

 南南西方向の樹上に五家原岳のアンテナ群が見えていた。

 又この笹ヶ岳は石楠花が多いようで、花は既に落ちていたが石楠花の樹が多く目に付いた。

 山頂に着いた時刻はちょうど12時だったので、私達は山頂の岩に腰掛けて弁当とインスタント味噌汁で昼食にした。

 そして昼食後に私は林道で採ったクサイチゴをデザートにした。








 笹ヶ岳の山頂で30分近く昼食休憩した後は金泉寺に向かった。



 写真はその中間位にある鞍部の景色だが、この付近は苔むしていて良い雰囲気を醸し出していますね〜。








 笹ヶ岳から25分ほど進むと、写真のような道標のある十字路に出た。


 そこからは前方の樹間に金泉寺や山小屋等の屋根が見えていて、人声も聞こえていた。


 当日は見当たらなかったが、以前はこの場所に 『西岳』 への分岐標識があった事を私は覚えていた。


 それで今回はこの場所で右折し、西岳に向かった。









 写真が 『西岳=963m』 の山頂で、上写真の道標から緩やかな登山道を10分ほど登った所にあった。



 この山頂も周りは樹木で展望が無い為、この写真を1枚撮ったら直ぐ引き返す事にした。












 西岳からは多良岳に向かったので、2つ上写真の十字路をそのまま直進すると、

 少し進んだ右側には写真のような 『金泉寺の石垣と墓石群』 があった。











 上写真から1分ほど進むと、写真のような場所に出た。



 次の多良岳へは階段を登って行くが、『多良岳〜前岳〜黒木岳〜一ノ宮岳〜帆柱山』 と歩いた後は、

 階段右側に見える道で又この場所に戻って来る予定である。












 この写真は上写真の階段上に見える社だが、『役の行者像と一本歯の下駄』 等があった。














 多良岳の途中には写真のような鎖場も有るが、後から聞いた話では

 最近この岩場で転落事故があったとの事である。(コワ!)











 多良岳の少し手前には写真の 『国見岳=960m』 があるので、そこにも行ってみた。



 晴れていればこの山頂からは 『雲仙岳』 や 『諫早湾干拓堤防』 等が見えるが、

 当日は写真のようにガスが掛かっていて何も見えなかった。(残念!)










 上写真の国見岳から3〜4分進むと、写真の 『多良岳=996m』 山頂に着いた。



 山頂には誰もおらず、私達はこの写真を1枚撮ったら祠の後ろから 『前岳』 に向かった。















 多良岳からの下山時にはロープ場があるが、そこからは写真のようにこれから目指す 『前岳』 が樹間に見えていた。


















 上写真から5分弱下りると、写真のような 『中山キャンプ場』 や 『六地蔵』 等に下りる分岐標識があった。













 上写真からほんの少し進んだ所には岩場があったが、そこには写真のような 『危険』 の看板があった。



 後から聞いた話では、ここでも最近転落事故が起きたとの事である。(コワ!)







上写真から又ほんの少し進むと、下・左写真のような大きな岩があり、そこには梯子が設置されていて、岩の上には山ツツジが咲いていた。

右写真はその岩に登ってから、後方の景色を写したものである。


岩の上には山ツツジが咲いていた
五家原岳             多良岳
    ↓               ↓



 事前に読んでいたガイド本によると 『座禅岩』 等の名称が付いた岩があるとの事だった。

 その後にそれらしき大きな岩は幾つか有ったが看板等が無かったので、どれが座禅岩か?分からなかった。


 左写真の岩にも看板等は一切無かったが、ガイド本に写真で紹介されていたので 『鬼の岩屋』 だと分かった。


 それにしても微妙なバランスですね〜。(コワ!)








 写真が 『前岳=983m』 の山頂だが、この山頂も周囲は樹木に覆われていて展望は無かった。



 ところでガイド本等によると、この前岳が 『多良岳』 又は 『本多良』 で、

 先程の996mの多良岳は 『多良権現峰』 とも呼ばれているそうである。(何だか紛らわしいですね〜!)












 前岳からは次の 『黒木岳』 を目指したが、その途中には写真のように石楠花の樹が多い所があった。











 その後の登山道には殆んど道標が無かったので、踏み跡が分かれている所ではどちらの道に進めば良いか?

 判断に迷う所があった。


 ある分岐点で直進する道に入ったら、その鞍部には写真のような逆さになった一升瓶に赤テープが巻かれていた。


 この一升瓶の事はガイド本に説明があったので、私達は直下する道を歩いて来たようである。





そこから少し進んだ所には下・左写真のような、直進する道と直角に左折する道が分岐していた。

そこでもどちらに進めば良いか?迷っている内に、何気なくその角の樹を見ると、右写真のように小さな白テープの上にマジックで 『一ノ宮→』 と記入があった。

それで左折した道に入ったが、実際はその道は 『黒木岳』 を経由して 『一ノ宮岳』 に行く道で、『一ノ宮岳』 に直接行く場合は直進する道だったのである。

ある分岐点の景色
右写真の樹のテープに書いてあった文字

上写真の分岐地点から10分強踏み跡を辿ると、下写真の 『黒木岳=881m』 の山頂に着いた。

黒木岳山頂も写真のように周りは樹木に覆われて展望が無かった為、写真を撮ったら次の 『一ノ宮岳』 に向かう事にした。

黒木岳山頂
左写真の立ち樹にあった、小さな山頂標識

 黒木岳山頂からは少し戻り、黒木岳とは反対側の踏み跡を10分強進むと、

 写真のように小さな鳥居と社のある 『一ノ宮岳=827m』 山頂に着いた。


 ここへの到着時刻はちょうど15時だった。

 予定ではこの後に 『帆柱岳』 にも行く積もりだったが、ここへの到着時刻が予定より30分ほど遅れている上に

 その後の登山道に不安があったので、急遽サミット会議を開いた結果、帆柱山は中止する事に決定した。

 そう言う事で、私達はこの山頂部にある倒木に腰掛け、行動食を食べながら15分ほど休憩した。







 休憩後は 『金泉寺』 を目指して下山し始めたが、その途中にも 『どちらに進めば良いか?』、

 迷うような分岐地点が幾つかあった。



 写真はそんな下山中に見掛けた 『フタリシズカ』 である。












 下山道の傍には、写真の 『六体地蔵菩薩立像』 もあった。













 上写真の 『六体地蔵菩薩立像』 から10分強進むと写真の場所に出た。



 この場所は往路時に通った 『役の行者像』 のある場所で、写真の右側に見える道で戻って来た。










 上写真からは5分弱で、写真の 『金泉寺』 に出た。


 ここに到着した時刻は16時15分で、一ノ宮岳山頂からちょうど1時間が経っていた。


 写真奥に見える建物が金泉寺山小屋だが、そこにも誰もいず金泉寺はとても静かだった。












 金泉寺から10分弱で写真の 『西野越』 に着き、今度は黒木を目指して下り始めた。









黒木への下山中には九州北部では有名な 『オオキツネノカミソリ』 の群生地を通るが、下・左写真がその群生地の様子である。

あと2ヶ月もすれば満開の時期になるので、『今の時期は葉っぱが沢山有るのでは?』 と思っていたが、何故か?葉っぱは全く見当たらなかった。(???)

しかしその付近では右写真のように小さな花を見掛けたが、その花名には自信は無い。

オオキツネノカミソリの群生地
ヒメウワバミソウ?

その後の下山中には下写真のようなキイチゴが沢山有ったので、二人で採取しながら下りて行った。

キイチゴ−1
キイチゴ−2
採取したキイチゴ


今日の山歩きをまとめると、

      林道駐車場(10:15)〜西野越・中山越分岐(10:35)〜中山越(11:20/〜11:25)〜笹ヶ岳(12:00/12:30)〜西岳(13:05)〜

                     役の行者像(13:20)〜国見岳(13:35)〜多良岳(13:40)〜前岳(14:05)〜黒木岳(14:45)〜一ノ宮岳(15:00/15:15)〜

                     金泉寺(16:15)〜西野越(16:25)〜林道駐車場(17:40)で、総所要時間は7時間25分、万歩計は29732だった。




 下山後は明日の入山口となる 『南登山口』 を車で下見に行った。

 写真が南登山口で、トイレもあり登山口周辺に10台近くが駐車可能である。


 今晩は 『萱瀬ダム』 の直ぐ横にある 『大橋公園』 で車中泊する予定にしていた。


 それでこの南登山口から戻る時に、大橋公園までの距離を測ったら約4.5kmだった。






 大橋公園に戻ってベッドメーキングした後、宴会を始めた時刻は19時半に近かった。

 写真がオバさんが家から持参した宴会料理だが、簡単に説明すると、

      左上の容器は、自家製干しタケノコとワラビの煮物、

      左下の容器は、トマト、鶏の照り焼き、キュウリ、水菜とキャベツの胡麻和え、

      右上の容器は、枝豆、

      右下の容器は、鯖の味噌煮、ピーマン、タマネギ、山ウドの味噌漬け、

                その右横はデザートで、リンゴとバナナである。

 飲み物は缶ビール1本ずつの他は、オバさんが梅酒で私は焼酎である。

 宴会は20時半過ぎ迄続き、私は当夜もほろ酔い気分で寝たのは21時少し前だったと思う。

 当夜はシュラフの中に入らず、広げたまま上に掛けてちょうど良い位の気温だった。





大橋公園〜南登山口〜郡岳〜遠目山〜釜伏山〜経ヶ岳〜舞岳〜黒木

2011年(平成23年)6月3日  曇り時々晴れ  弱風



 今朝は4時50分に起床したが、大橋公園を宿泊場所に選んだのは失敗だった。

 トイレが有ったのでこの場所を選んだのだが、この大橋公園の直ぐ横を国道444号線(別名、しあわせ街道)が

 通っている為、一晩中大型トラック等の通行が有るのである。 そしてその大型トラックは時々公園内に入って来て

 大きなエンジンを響かせたまま仮眠をしたあと、またエンジンを吹かせて出発して行くのである。

 完全に目覚める程では無かったが、私は寝ている時に 『またトラックが入って来たな〜!』 と何回も思ったので、

 睡眠時間は8時間近かったが当夜の眠りは浅かった!と思う。 写真が大橋公園を出発した時の様子だが、この時も

 写真のような大型トラックがエンジンを掛けたまま仮眠していた。 この大橋公園を出発した時刻は5時20分だった。





                   わら
 上写真の橋を渡り、喫茶店 『藁』 の横から右折する舗装林道に入った。



 写真はその林道を25分ほど登った所で、下方に見えていた萱瀬ダム等の景色を写したものである。












 上写真から10分強進むと写真のようなロッククライミング場が前方に見えて来た。



 晴れていればこの付近からこれから周回する稜線が見える!との事だったが、

 当朝は写真のように曇っていた為に残念ながらその景色を眺める事は出来なかった。















 上のロッククライミング場から5分ほど進むと、写真のような 『高良谷牧場』 への案内標識があった。









上写真から更に5分弱進むと、下写真の 『大谷水神』 があった。 私はこの水場で顔を洗って汗を拭いたが、冷たい水が火照った身体にとても心地良かった。

大谷水神
大谷水神の水場

これまでの林道脇では下写真のような花達を見掛けた。

ユキノシタ
スイカズラ
カタバミ







 写真が昨日の夕方に下見に来た 『南登山口』 で、ここまで大橋公園からちょうど1時間が経過していた。















 南登山口から山道に入ったが、5分ほど登ると写真のような高圧線の鉄塔下を通った。














 その付近の登山道脇には写真のように良く熟れたクサイチゴが沢山有ったので、

 私はそれを見掛ける度に採っては口にポイ!と入れて食べていたが、甘くて美味しかった。














 その後は写真のように良く枝打ちされた植林内の道が暫らく続いていた。









 南登山口から30分位した所でオバさんが遅れ始めた。

 尋ねると、『お腹が減って力が出ない!』 と言う。(どうしようもないオバさんである・・・怒!)

 郡岳の山頂で朝食の予定にしていたが、仕方がないので私は 『ドーナツとバナナ』 の餌をオバさんに与えた。(笑)

 オバさんはその餌を食べ終わったらやっと力が出始めたようで、私に遅れずに付いて来るようになった。(ホッ!)

 写真はその後の登山道脇で見掛けた花である。

 写真のようにまだ蕾だったので花名はハッキリ分からなが、『イチヤクソウ』 ではないか?と思う。

 花の周りを石で囲ってあったので、『盗掘されないように!』 との優しい思い遣りが込められている!と私は思った。








 その後の登山道には写真のような大きな倒木が有ったが、その倒木は小さな枝に支えられているように見えたので

 私達は急いでその下を潜り抜けた。









 上の倒木から20分弱進むと写真のような分岐標識があり、左折すると 『坊岩』 経由で郡岳山頂との事だった。

 それで折角だから 『坊岩にも寄ってみよう!』 と思い、そちらに進んだ。


 しかし10分以上登っても坊岩は現れず、20分ほど登ったら何と!郡岳山頂に出てしまった。


 山頂で地図を見ると、途中から少し下りた所に坊岩は有るらしい。

 (そんな中途半端な案内ではなく、最後まで責任を持ってきちんと案内して欲しい!・・・怒!)




下写真が 『郡岳=こおりだけ=826m』 山頂と山頂からの景色だが、写真の様にガスっていて景色は良く見えなかったので地図と見比べて確認する事はしなかった。

私達は山頂部の岩に腰掛け、『ホットコーヒー、パン、ゆで卵、バナナ』 等を食べながら15分ほど休憩した。

オバさんは先ほど食べたばかりなのに、ここでも私と同じだけ飲み食いしていた。(あきれた!)

郡岳山頂
山頂からの景色−1
山頂からの景色−2

郡岳山頂で15分ほど休憩した後は、『遠目山』 を目指した。

下写真はその縦走路の様子だが、写真のように気持ちの良い自然林の中の登山道が続いていた。

縦走路の景色−1
縦走路の景色−2







 上写真のように気持ちの良い新緑の中を15分強進むと、今度は写真のような植林地の中に入った。









植林地を5分程で抜けると開けた所に出たが、そこには下写真のように食べ頃の 『山ウド』 が沢山(私がザッと見ただけでも10本近く)あった。

最近の私は山ウドを少し食べ飽きていたので、それらは採らずにそのままにしていますので、欲しい方はお急ぎ下さい。(笑)

山ウド−1
山ウド−2
山ウド−3

それから下写真のギンリョウソウは縦走中に方々でイヤ!と言うほど見掛けた。

中には中写真のようにピンク色をしたギンリョウソウも所々で見掛けた。

また右写真のナルコユリも縦走中には多く見掛けた。

ギンリョウソウ
ピンク掛かったギンリョウソウ
ナルコユリ

郡岳山頂から30分弱で、下写真の 『遠目越』 に着いた。 そこには左写真のようなヌタ場もあった。 遠目越では下の写真を2枚撮っただけで素通りした。

ヌタ場
遠目越







 その後の縦走路も写真のような自然林が続いていたが、少し左側には植林地がずっと見えていた。













 写真が 『遠目山=849m』 の山頂だが、遠目越から35分弱で着いた。



 私達はこの山頂部の岩に腰掛け、行動食等を食べながら15分ほど休憩した。










 その後の縦走路も自然林が続き、登山道には写真のような落ち葉がずっとフカフカに積もっていた。



 それでその付近を歩いている時は、ウグイスの鳴き声と私達が落ち葉を踏みつけるザッ!ザッ!と云う音だけが

 聞こえていたので、私はとても気分良く歩いていた。








 遠目山から3つ目?のピークは右側が開けていて、そこには写真のような山ツツジが咲いていて、

 その岩上からは180度近い展望があった。



 そこからは晴れていれば既に登って来た郡岳や、これから目指す経ヶ岳等が見えるのでは?と思ったが、

 当時刻も写真のようにガスっていたので、残念ながらそれらの景色を望む事は出来なかった。





遠目山から25分ほど進むと、下写真の 『春日越』 に着いた。 春日越では下写真を撮っただけで素通りした。

春日越
春日越にあった標識





 春日越から5分ほど進むと写真のような分岐標識があった。



 春日越からも国見岳に行けるようだが、この分岐地点からも国見岳に行ける道があるようだ。













 上写真から10分強進むと写真のように、竜の背みたいに長くて狭い岩上を歩く所もあった。











 その後も小鳥の鳴き声が聞こえる自然林の中を、フカフカの落ち葉を踏み付けて歩く縦走路がずっと続いていた。


 ところで遠目越の先のピークには遠目山が有ったが、春日越の近くには春日山は無かった。


 春日越の前後に幾つかのピークが有ったので 『そのどれかのピークに春日山の名称を付ければ良いのにね〜!』 と

 私達は話しながら歩いていた。(笑)





春日越から幾つかのピークを越して40分ほど進むと、下写真の 『岩屋越』 に着いた。 ここの風景には見覚えがあった。 

と言うのも、この山行記の冒頭でも説明したように、去年の6月5日に黒木駐車場を出発し、『つげ尾〜釜伏山〜遠目山〜郡岳〜南登山口〜萱瀬ダム』 と

周回している途中で急用の連絡が入り、急遽この岩屋越からエスケープルートで岩屋に下山し、帰宅した事があったからである。

それで今回はその時とは反対回りにしたのだった。 私達は写真の岩に腰掛け、行動食を食べながら15分ほど休憩した。

岩屋越
岩屋越にあった道標







 その後も写真のような自然林の中の縦走路が続いていた。









このように、この縦走路は気持ちの良い自然林が多かったが、大小のアップダウンも多かった。

私達はピーク数は数えていないが、『この縦走路には一体、ピーク数は幾つあるのだろう?』 と思う位多かった。

下写真はその後に現れた、長い急坂のロープ場を写したものである。

長いロープ場
左写真のロープ場を下りて来るオバさん







 上写真の長いロープ場から5分強進んだ所には、写真のように 『平谷キャンプ場』 に下りる道があった。















 上写真から1分ほど進んだ所には、写真の 『狸だまり』 標識があったが、昔は狸が群れていたのだろうか?(笑)














 狸だまりから5分ほど進むとまた急激に下るロープ場があった。


 写真はその手前から写したものである。


 写真にはハッキリ写っていないが、肉眼では樹上に尖った 『釜伏山』 の山頂がハッキリ見えていた。















 写真はそのロープ場を下りて来るオバさんである。















 鞍部まで下りると、今度は写真のように急激な登りのロープ場が待っていた。(フ〜ッ!)













 狸だまりからロープ場のあるアップダウンを15分ほど進むと、写真の 『釜伏山=822』 山頂に着いた。



 山頂標識は無く、写真のような 『レスキューポイント 010』 の標識があっただけだった。







その後の登山道脇では下写真のような樹を見掛けた。

目を回したムツゴロウ?
・・・(只、沈黙)・・・ 漫画で見たような?目がパッチリした動物
 

釜伏山からも大小のアップダウンを幾つも繰り返しながら55分ほど進むと、下写真の 『つげ尾』 に着いた。

下・左写真の左側に写っている看板のUP写真が右写真だが、この 『つげ尾』 から 『郡岳』 に向かう場合に対する注意書きなので、

つまり私達はその難コースを歩いて来た事になる。



私達がこのつげ尾に到着した時刻は12時15分位で、頭上からは薄日が射し始めて暑く感じていた。

しかし黒木方面から爽やかな風が吹き上がっていた。 それで私達はそこの日陰に腰掛け、その爽やかな風に身体を冷やして貰いながら行動食を食べていた。

暫らくすると黒木方面からから二人の登山者が登って来た。 私達が今日初めて出会う登山者だった。

その登山者とはお互いに軽い挨拶を交わしただけだったが、後から私達はその御夫婦に色々とお世話に成るとはその時は思いもしなかった。

つげ尾
つげ尾にある注意書き







 つげ尾で15分ほど休憩した後は、今度は経ヶ岳を目指して写真のような急登を登り始めた。










 つげ尾から10分ほど登った所には、幹が根元近くから折れ、更に真っ二つに縦割りにされ、その上に樹芯部分が無くなり、

 写真のように薄皮1枚だけになっても立派に生きている 『ド根性老大木』 があった。 

 私はこの老大木を見る度に 『良く頑張って生きているな〜!、私も頑張らねば!!』 と思うのである。


 このようにそれを見ただけで人間の中高年や弱者に勇気を与えるような樹にこそ、

 国や県は天然記念物に指定して保護して欲しい!と私は思った。


 また東日本大震災に因る被災者の方々の現状はこのような状態に近いのでは?と思うので、

 被災者の方々にもこの老大木を見て貰い、『1日でも早く、元気に成って欲しい!』 と思う。











 またその近くでは写真のように、烏帽子を被った昔の人のようにも見える石を見掛けた。

















 経ヶ岳山頂近くになると急登の岩場になり、そこには写真のように上下用2本のロープが張ってあった



















 写真が 『経ヶ岳=1076m』 の山頂だが、つげ尾から約20分が経っていた。



 山頂には先程の御夫婦が休んであった。












下写真は経ヶ岳山頂から見えていた景色だが、当時刻も写真のようにガスっていた為に景色は良く見えなかった。

休んであった御夫婦は大村市にお住まいで、この多良山系は良く登っているとの事だった。

それで御夫婦に見える景色を教えて頂いたが、ガスっていた為に1番離れている郡岳は凄く遠くに見えた。

それでその景色を見ながら 『私達はあんなに遠くから歩いて来たのか〜!』 と、自分でも少し驚いていた。

西方向の景色で
郡岳        釜伏岳 遠目山   . 
↓          ↓    ↓     .
南方向の景色で、手前の下に見える山が舞岳で、最奥が五家原岳
                        舞岳 五家原岳   .
                  ↓  ↓.

私達がこの後に登る 『舞岳』 は始めてとの事が分かると、その御夫婦は 『舞岳の分岐地点まで御案内しましょう!』 と、道案内をして頂く事になった。(感謝!)

経ヶ岳から舞岳に下りる道も急坂の連続だったので、10分位でその分岐地点まで下りた。

分岐地点での別れ際には舞岳山頂の少し先にある、2ヶ所の展望岩等の事も教えて頂いた。




 御親切な御夫婦と分れて15分弱で写真の 『舞岳=まいだけ=867m』 山頂に着いた。


 山頂標識・右後方の樹間に少し見える山が、先程までいた経ヶ岳の山頂である。


 舞岳山頂は写真のように展望が無かったので、この写真を1枚撮ったら先に進む事にした。






舞岳山頂から5分強下りると、第一展望岩に着いた。 下写真はその第一展望岩から見えていた景色である。

経ヶ岳                 舞岳  .
↓                   ↓   .

              笹ヶ岳   .
           ↓
西岳                 五家原岳
↓                     ↓




第一展望岩では上写真の風景写真を撮ったら直ぐ次の第二展望岩に向かった。

第一展望岩から5分強下りると第二展望岩に着いた。

そこでも最近転落事故が起きている!との事だったが、下写真はその第二展望岩から見えていた景色である。

この後は黒木に下山するだけなので、この第二展望岩で休憩しながら 『残っている行動食や果物等を全部食べて仕舞おう!』 との事になった。

それで私達は下写真のような景色を眺めながら、残っている食料を次々に平らげて20分ほど休憩した。

 西岳                   五家原岳
↓                       ↓
西方向の景色で
下の方に黒木駐車場等が見えていた






 第二展望岩で20分ほど休憩した後は、黒木に向かって下山し始めたが、

 その登山道も写真のようなロープ場や急坂部分が多かった。








途中にはスズメバチの巣を焼いたのでは?と思えるような、写真のように洞が真っ黒になった樹を何本か見掛けた。

スズメバチの巣を焼いた跡?−1
スズメバチの巣を焼いた跡?−2

また急坂部分では下写真のような縦根が多かった。

縦根の上に乗れば絶対に滑る。 どんなに注意していても体重を掛けた瞬間に滑る。 それを防ぐ方法は無い。 有るとすれば、その縦根に乗らない事である。

だから私は急坂部分では縦根に絶対に乗らないように注意しているが、その縦根が落ち葉や薄い土等に隠れている場合が多々ある。

今迄の山行の下山中にも見えない縦根に乗り、滑ってこけた事は二人ともこれまでに何百回もある。

昨日の山歩き中にも、また今日の山歩き中にも、二人とも急坂部分でその縦根に乗って数回こけていた。

それでこの舞岳から下りる時も十分に注意していたのだが、それでも落ち葉等に隠れた縦根に乗り、二人とも1回ずつ滑り落ち、お尻を強打して痛かった。(怒!)

縦根の多かった急坂−1
縦根の多かった急坂−2




 第二展望岩から50分ほどで写真の林道に下りた。



 尚、この登山ルートはマイナールートのようで?、テープ等は1つも見掛けなかったが、

 踏み跡が割とハッキリしていたので迷う所は無かった。












 上写真の林道を右折した所には、写真のように 『山小屋・八丁』 の立派な建物があった。













 2つ前写真の林道を左折して5分弱進むと、前日の多良岳への登山時に停めた林道駐車場の下に出た。



 そこには今日も5〜6台の車が駐車していた。








 写真は前日に写した、始発である黒木バス停発の時刻表である。 私達はちょうど都合の良い時間に下山したら、

 黒木バス停から萱瀬バス停(駐車した大橋公園の少し先にある)までバスに乗って戻る予定だった。

 上写真の駐車場を通過した時刻がちょうど15時だったので、次のバス発車時刻は15時49分だった。

 (ちなみに黒木発のバス便は、16時台は無く、最終便は17時29分である)

 それでオバさんと 『バスの発車時刻まで待とうか?、それとも大橋公園まで歩こうか?』 等と話しながら

 ゆっくり歩いているところに、私達の目の前に車が停まった。

 そして車から降りて来られた方達から笑顔で話し掛けられたが、最初私達はその方達が誰なのか?分からなかった。


    経ヶ岳           舞岳    笹ヶ岳     西岳
     ↓             ↓      ↓       ↓


  しかし良く見るとその方達は経ヶ岳の山頂でお会いした御夫婦だったのでビックリ!した。

 下山後に着替えられたようで、服装が違っていて帽子も被っておられなかったので、

 私達は直ぐには分からなかったのである。


 御夫婦と経ヶ岳山頂で会話した時に、私達は大橋公園に車を停めている事を話していた。


 それで御夫婦の帰り道の途中にある大橋公園まで、私達を車で送ってあげよう!と

 待ってあったようである。(凄く感激!)


 写真は御夫婦の車に乗せて貰う直前に写した後方の景色だが、

 御主人から見える山々の山名を教えて頂いた。




私達は凄く恐縮し感謝しながら奥様の運転される後部座席に乗せて貰い、大橋公園まで送って頂いた。

そう言う事で、思っていたよりかなり早い時刻に大橋公園に戻る事が出来た。

大橋公園に着いてから私は 『感謝の気持ちを少しでも!』 と思ってザックの中を覗いたら、食べ物類は全て舞岳の第二展望岩で食べ尽くしていて、

ザックの中に有ったのは 『パンの袋やお菓子の空き箱、バナナの皮やリンゴの芯』 だけだった。(苦笑)



今日の山歩きをまとめると

       大橋公園(5:20)〜南登山口(6:20)〜郡岳(7:45/8:00)〜遠目越(8:30)〜遠目山(9:00/9:15)〜春日越(9:40)〜岩屋越(10:20/10:35)〜

                    狸だまり(11:05)〜釜伏山( 11:20)〜つげ尾(12:15/12:30)〜経ヶ岳(12:50/13:10)〜舞岳(13:35)〜

                    舞岳第二展望岩(13:50/14:10)〜林道駐車場(15:00)〜車で移動〜大橋公園(15:25)で、

                    総所要時間は10時間5分、万歩計は40637だった。






 帰る時に平谷の農産物直売所に立ち寄り、農産物を買った。



 そこは初めてだったが、入口に写真のような百年前の地下水が出ていたので、私達はペットボトルに汲んで帰った。









 大村市のOさん御夫婦に車で送って頂いたお陰で、自宅には思っていたよりかなり早い時刻に帰り着いた。


 私は帰宅したら直ぐ、今回の山行で採取したキイチゴをホワイトリカーに漬けた。


 写真のキイチゴ酒はあと2ヶ月もすれば美味しく出来上がると思いますので、

 如何ですか?、その頃にツマミを持ってごましお山荘に飲みに来ませんか?(笑)





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