2010年(平成22年)10月18日(月曜) 晴れ 弱風
17日に三瓶山から下山後は、当日の夕方までに宮島対岸の廿日市市に移動した。
そして18日・朝9時発のフェリーで宮島に渡った。
宮島桟橋に着くと、そこには大勢の高校生がいた。
女の子のスカート柄が自宅近くの高校生と同じだったので尋ねてみると、北海道の高校生で修学旅行との事だった。
『弥山=みせん』 に登った後は又この場所に戻って来るので、今回はこの宮島桟橋を出発地とした。
ちなみに、私は今回で宮島は3回目だが、オバさんは母方の祖母が広島市在住だった関係で
子供の時から何回も宮島を訪れており、多分今回は20回近い?と言っていた。
1/25000地形図上でのGPS軌跡(一部軌跡が途切れている所があります) 緯度・経度とも10秒間隔で黄色の線は磁北線
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尚、今回の山行記は何時もとは少し趣が異なり、観光が主になっていますので、その積もりでお読み下さい。(何しろ弥山は世界遺産ですからね〜!・・・笑)
私達は弥山には紅葉谷ルートで登る予定だったので、その登山口のある 『紅葉谷公園』 に直行した。
写真が紅葉谷公園の様子だが、紅葉が始まったばかりだった。
紅葉谷登山道を登り始めると方々に鹿が出ていた。
しかし下写真のような注意書きの看板があったので私達は鹿を無視して登ったが、猿は下山するまで1匹も見掛けず、また鳴き声も聞かなかった。(居るのかな〜?)
注意書きの看板
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登山道にでていた鹿
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紅葉谷〜弥山山頂間は2.5kmしかないが、登山道の殆んどは写真のような石段で、
周りの雰囲気も地元にある宝満山の正面登山道に何となく似ていた。
登っている途中で登下山する10人位の登山者と出会ったが、
その半分以上は外国人で、私達を凄い勢いで追い抜いて行った外国人もいた。
紅葉谷公園から50分ほど登った所には、写真のような岩があった。
私には目が吊りあがった顔と、猿の横顔のような2つの顔が見えますが、貴方は何に見えますか?
紅葉谷公園から1時間弱で写真のような 『獅子岩駅』 と 『弥山山頂』 との分岐標識地点に出た。
尚、この地点は 『弥山原始林』 の説明版が立っている場所でもある。
私達はフェリー乗り場にあった 『宮島・弥山』 のパンフレットに紹介してある、
山頂部を1時間で周回する 『標準コース』 を回る予定にしていた。
それで、ここではその順路に従い獅子岩駅方向に左折した。
これが最初の見物スポットの 『獅子岩』 である
獅子岩の周りには、そこから見える瀬戸内海の島々等を説明してあった。
江田島方面の景色
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向うに見えるのが、弥山山頂
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その後は先程の分岐標識地点に戻り、2番目の見物スポットである、写真の 『弥山原始林』 の説明板を読んだ。(笑)
この写真は次の 『弥山本堂』 に向かう途で、前方に大きな角を生やした雄鹿がいたので
写したのだが、撮影した数秒後にこの雄鹿は前方から来ている中年夫婦の奥さんに
角で突き掛かって行ったのである。
襲われた奥さんは驚きの声を上げていた。
幸いにも奥さんには怪我が無かったので良かったが、
その奥さんは 『私は何もしてないのに〜!』 とベソ顔だった。
この宮島では雄鹿の角は切らないのだろうか?
3番目の見物スポットはこの 『弥山本堂』で、建物の周りには外国人ばかりが10人位腰掛けて休んでいた。
4番目の見物スポットは弥山本堂の直ぐ右下にある、写真の 『錫杖(しゃくじょう)の梅』 で、
この梅は弘法大師様が立てかけた錫杖が根を張り、梅の大木に変化したそうです。(驚!)
5番目の見物スポットは 『弥山本堂』 や 『錫杖の梅』 の直ぐ前にある、写真の 『霊火堂』 である。
この中にある火は弘法大師様が修行に使われた火で、1200年以上経った今も燃え続けているそうである。(また驚!)
6番目の見物スポットは上写真で、『霊火堂』 の右横の階段を登った所にあった、写真の 『三鬼堂』 である。
ここでも外国人家族が休んでいた。
7番目の見物スポットは写真の 『観音堂・文殊堂』 で、並んで建っていた。
前の 『三鬼堂』 で休んでいた外国人家族が私達の後ろを付いて来て、奥の岩上に子供達が登っていた。
8番目の見物スポットは巨石アーチの 『くぐり岩』 である。
写真は 『くぐり岩』 をくぐるオバさんである。
上写真の 『くぐり岩』 を抜けて少し進むと山頂広場で、そこには9番目の見物スポットである
写真のような 『弥山展望台』 と 『弥山の山頂標識=535m』 があった。
下写真は展望台から写した景色である。
北方向の景色で、宮島桟橋や廿日市市等
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東方向の景色
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駒ヶ林山頂
↓
そして少し離れた西方向には、
下山時に立ち寄る予定の 『駒ヶ林』 の山頂が写真のように見えていた。
次は記念となる10番目(笑)の見物スポットだが、それは下写真の 『干満岩』 で、その 『干満岩』 は海抜500m以上の場所にありながら潮の満ち引きに合わせて
岩穴の水位が変化するとの事だった。
私が干満岩を撮影した時刻(11時50分)は引き潮の時刻だったが、右写真のように明らかに水位が下がった跡が残っていた。(またまた驚!)
干満岩
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干満岩のUP
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11番目の見物スポットは、写真のように舟の形をした 『舟岩』 だった。
12番目の見物スポットは、写真の 『疥癬(かいせん)岩』 だった。
この岩に触ると皮膚病の疥癬が治り、また年老いてから疥癬にならないとの事である。
それで私はしっかりと触って来ましたので、もう年老いても大丈夫です。(既に年老いているけどネ!・・・笑)
13番目の見物スポットは、写真の 『大日堂』 だった。
ここでちょうど正午になったので、私達はこの大日堂の下にある広場の岩に腰掛けて20分ほど昼食休憩をした。
14番目の見物スポットは、写真の 『水掛け地蔵』 だった。
お地蔵様の横に井戸があり、私達はそこに備えてあるひしゃくに水を汲んで4体のお地蔵様の頭に水を掛けていた。
ちょうどそこに通り掛かった外国人が興味深そうに見ていたので、『Please ・ ・ ・』 と言いながらひしゃくを渡すと、
ニコニコ!しながらお地蔵様に水を掛けていた。(外国人にはこのような事が楽しい体験なのでしょうね〜)
15番目の見物スポットは、写真の 『鯨岩』 だった。
このような岩は、『それに似てる!』 と思って見ればそう見えるし、『只の長い岩!』 と思えばそう見えますね〜。(笑)
『鯨岩』 から少し下りた所に、写真のような分岐標識があった。
この場所で 『大元公園』 に下りる道や 『奥の院』 や 『駒ヶ林』 に分岐していた。
私達は先程の山頂展望台から西方向に見えていた 『駒ヶ林』 に行く事にしていた。
下写真がその 『駒ヶ林』 の山頂だが、上の分岐標識から10分強、山道を登ると着いた。
駒ケ林の山頂は写真のように、大きな裸岩だった。
誰も居ないと思っていたら、木陰で中年の女性が寝ていたのでビックリ!した。
その女性は地元の方で、この駒ヶ林には良く登りに来る!との事だった。
向うに見えるのが弥山の山頂
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駒ヶ林の解説版
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駒ヶ林の山頂ではその女性と話しながら景色を眺めたりして、10分近くいてから下山に掛かったが、
下山の途中にも大きな岩の下等には、写真のようなお地蔵様が祀られているのを幾つも見掛けた。
駒ヶ林山頂から下り始めて10分強の所には写真のような大岸壁があったが、この上が駒ヶ林の山頂である。
岸壁は垂直に近く、50m以上有る?ように見えた。
ガイド本によると、以前はこの岸壁でロッククライミングのトレーニングをしていたらしい。
しかし宮島が世界遺産に指定されたので、ロッククライミングは禁止されたのだろうか?
その後の下山中には大元公園から登って来る、若い外国人女性3人と擦れ違った。(○ッ○○が凄かった〜!・・・笑)
ひなた
駒ヶ林山頂から50分弱で大元公園に下りたが、そこでは写真のように仔鹿達が 『日向ぼっこ』 をしていた。
大元公園では下写真の物等を見掛けた。
何処から見ても牛に見えなかった、牛石
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厳島合戦の説明板
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水族館は工事中で、
来年8月にリニューアルオープン予定との事
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下山後は厳島神社を見学する事にした。
ちょうど干潮だったので大鳥居まで行く事が出来たが私はそこまで行ったのは初めてだった。
これは大鳥居の前から写した 『厳島神社』 である。
私は以前に来た時の2回とも、この厳島神社には入っていたが折角なのでまた入って見る事にした。(入場料300円)
本殿内から写した、大鳥居
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本殿内部
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厳島神社を見学後に宮島桟橋に戻っていると、写真のように鹿がホッペタにキスしてた。(笑)
今日の山歩きをまとめると、
宮島桟橋(9:20)〜弥山山頂(11:35/11:40)〜昼食休憩(12:00/12:20)〜駒ヶ林(12:40/12:50)〜大元公園(13:40)〜
厳島神社等(13:50/14:20)〜宮島桟橋(14:30)、総所要時間は5時間10分で、万歩計は22674だった。
今日は宮島を回ったが、ここでは大勢の外国人を見掛けた。
しかし同じ世界遺産に指定されていて、2日前に行った 『石見銀山』 では、一人の外国人も見掛けなかった。(偶然かもしれないけど?)
世界遺産に指定されたのは、宮島=1996年、石見銀山=2007年なので周知度が違うのかも知れないが、
石見銀山は宣伝が足らないのか?、見所が少ないのか?、何が原因なのかは良く分からないが、宮島に比べると極端に観光客の数が少なかった。(特に外国人が)
弥山 駒ヶ林
↓ ↓
写真は帰りのフェリー上から写したものだが、
今日登った 『弥山』 と 『駒ヶ林』 が 『大鳥居』 の上に見えていた。
私達は今回久し振りに本州の山に登りましたが、宮島は別として、他の本州の山では意識の根底に有る 『熊の存在』 をどうしても完全には払拭できず、
何時ものようにリラックスした山歩きが出来なかった気がしています。
そう言う事で今回の山行では改めて、『やっぱり熊の居ない九州の山が良いな〜!』 と再認識したのでした。
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