国見山〜鉾岳(雄鉾〜雌鉾)


2010年(平成22年)7月6日   晴れ   弱風


世界中で宮崎県のごく一部の山域にしか咲かない、『ツチビノキの花が咲き始めた!』 との情報を数日前に得た。

この花は以前から 『見てみたい!』 と思っていたのだが、中々そのチャンスが無かった。

その情報を得た時も九州は梅雨の真っ只中で、週間天気予報は雨マークばかりが続いていた。



そんな週間天気予報が或る日突然、6日〜8日と3日間連続しての晴れマークに変わった。

それを見た私達は 『このチャンスを逃してなるものか!』 と早速、宮崎県のその山域に行く事にした。

その登山口までの所要時間は6〜7時間掛かる?と予想されたので、11時頃に自宅を出発した。

道中では何時ものように休憩を兼ねて幾つもの道の駅に立ち寄り、今回の山歩き中に食べる果物や野菜(バナナ、リンゴ、桃、トマト、キュウリ)等を仕入れて行った。


 この写真は帰路時に撮ったものだが、往路時も同様に熊本県と宮崎県の県境(国道325号線)では

 道路の両側で全ての通行車両に対して消毒液の散布が行われていた。


 宮崎県の口蹄疫感染牛等の新発生はここ2週間ほど無かったので、終息宣言が検討されていたのだが

 ほんの数日前にまた新しい感染牛が見つかったので、対策が強化されたようである。


 消毒液散布場所には写真のようにパトカーも待機し、警察官が何人もいた。

 この消毒液散布は法令に基づく強制のようで?、もし拒否すれば直ぐ逮捕されるのだろうか?


タイヤに消毒液をジェット噴射する映像はテレビで何度も見ていたが今回はその場所に行くと、『タイヤだけで無く、車全体に散布して良いですか?』 と尋ねられた。

私の車は1ヶ月程?清掃をしていなかった為にかなり汚れていた。

それで、『消毒液を車全体にジェット噴射して貰えば汚れも吹き飛んで綺麗になり、一石二鳥かな?』 と思ったので、私は 『入念にお願いします!』 と応えた。(笑)

そうしたら二人掛かりで数分間、消毒液をジェット噴射してくれたので車はすっかり綺麗になり、私はニッコリして出発した。



しかし暫らくすると、それは後悔に変わった。

窓を開けると消毒液の臭いが入って来るし、暫らく走行して消毒液が乾燥すると車全体が薄白いマダラ模様になったのである。(涙)



このような大掛かりな消毒ポイントはこの県境だけだったが、その後目的地に着く迄には、道路上に消毒液を溜めた場所を徐行してタイヤ消毒をする所が2ヶ所、

消毒液を染み込ませたマット上を徐行する所が1ヶ所、道路に消毒液を染み込ませている所が1ヶ所あった。

それ以外にも白い消石灰を、道路上や各個人宅への出入り口に散布してある所は無数に見掛け、『宮崎県は本当に今、大変な状態にある!』 と実感した。



今回の口蹄疫発生が1日も早く終息する事を願うが、このような事態が人間界に起きない事を切に願う。(鳥インフルエンザ等・・・恐怖!)


         ニニギノミコト石像

 その後は 『道の駅・高千穂』 でも休憩していたが、時間に少し余裕が有ったので近くにある 『国見ヶ丘』 に

 久し振りに行ってみる事にした。


 この石像の前で子供が2歳の時に一緒に撮った写真が有るので、私達は実に19年振りの訪問だった。


 高千穂は 『天孫降臨神話の地』 で、この 『国見ヶ丘=標高513m』 からは涅槃像(阿蘇五岳)や祖母連峰が望め、

 また秋から初冬の早朝には眼下の高千穂盆地に発生する雲海の撮影ポイントとしても有名である。








 『国見ヶ丘』 の後も、『道の駅・星雲橋』 で休憩したりしたので、

 今夜の宿泊地にしていた写真の案内標識のある駐車場に着いたのは18時に近かった。



 188kmの走行距離だったが、所要時間は何と!約7時間だった。



 写真の案内標識のある駐車場には綺麗なトイレと水場があったが、誰もいなかった。










 写真が当夜の宴会料理で、全てオバさんが自宅で準備して持って来た物ばかりである。

 簡単に説明すると

       左列の上容器は、(魚のみりん干し)

           中容器は、(トマト、オクラ、ナス)

           下容器は、(ポークピカタとシソ)

       右列の上容器は、(キャベツ)

           中容器は、(カボチャとウインナーの炒め物)

           下容器は、(ごま豆腐)

 飲み物はビール1缶ずつと、オバさんは梅酒、私は焼酎である。


 宴会は19時前から20時過ぎまで続き、20時半近く?には私は酔っ払って寝てしまった。



寝る時は暑かったので、私はインナーシーツを腹の上に掛けて寝た。

しかし夜半に寒く感じて目覚め、ブラウスを着てからインナーシーツの中に潜り込んだ。




2010年(平成22年)7月7日   晴れ   弱風


今朝は5時頃に目覚めた。

洗顔等を済ませた後は、4kmほど奥にある 『鹿川(ししかわ)キャンプ場』 に移動した。

コース概念図








 『鹿川キャンプ場』 で身支度をして、写真の登山口を出発した時刻は5時40分だった。









                雄鉾  雌鉾
                 ↓   ↓




 上写真の舗装林道を5分ほど登ると分岐標識があり、そこから山道に入った。



 写真はその分岐点から左手に見えていた、これから目指す 『雄鉾と雌鉾』 の山容である。







その分岐標識からほんの少しだけ登った林の中には、高さが1m近くある?下写真のような木彫りの鳥が無造作に置かれていた。

木彫りの鷲
木彫りの鶴






 早朝でまだひんやりとした空気の中を、気持ちの良い新緑を眺めたり小鳥の囀りを聞きながら40分弱進むと、

 『鉾岳スラブ取り付き』 と書かれた写真のような案内標識があった。










 上の案内標識から左折して20〜30m登ると、写真のような大岸壁が目の前に現われた。


 岸壁の上が雌鉾の山頂だが、ここから山頂は見えない。


 尚、この岸壁の高さは約250m有るとの事で、『鉾岳スラブ』 等でネット検索すると、

 この岸壁を実際に登っている様子が紹介されている。


 オバさんは写真のように何だか?登ってみたいような気配で岸壁を眺めていたが、

 オバさんが若かったら本当に一流のクライマーになれる素質を持っている!と思う。

 (もしかしたら、どこかが一本切れているだけかも知れないが?・・・笑)










 大岸壁の案内標識から5分弱進むと、写真の 『蜂の巣有り』 の張り紙が立て続けに2ヶ所にあった。



 用心しながら進んだが、幸いな事にまだ活動期では無いようで1匹の蜂も見る事はなかった。(ホッ!)












 2番目の 『蜂の巣有り』 の張り紙の直ぐ先が徒渉点だったが、

 写真のように大きな岩上に張られたロープを掴みながら大岩を跨いで行った。












 上写真の徒渉点を渡った所で道が分岐しており、そこには写真のような分岐標識があった。



 私達は左折する 『滝見新道』 は下山時に通る事にして、登山時は右折する道に進んだ。












 右折した道は 『滝見新道』 の上部を通るようで、ゴーゴーと流れる渓流や大滝の音を聞きながら進んで行ったが、

 途中では雌鉾の山頂下から流れ落ちる大滝が写真のように、樹間から少しだけ見えていた。









 そんな所を歩いていると、突然目の前に写真のような 『ツチビノキ』 が現われた。

 私はツチビノキは 『大変珍しい花で、滅多に見られる物では無い!』 と思っていたので、

 初めて見たこのツチビノキを近付いたり離れたりしてあらゆる角度から撮りまくった。(笑)

 しかしその後の周回中にツチビノキはゲップが出るほど見掛けたので 

 ここで撮った写真はその後にこの1枚だけを残し、他の写真は全て消去してしまった。

 それからこれも後から分かったのだが、写真のような白色の花はまだ蕾だった。

 又その近くにはまだ蕾も付けていないツチビノキの樹が数本あった。




 『滝見新道』 分岐標識から30分弱登ると、写真のような岩盤上を水が流れる場所に出た。



 そしてそこの樹には写真のように右に登ると 『鉾岳展望所』 との案内標識があった。



 尚、この地点が 『コース概念図』 で、『展望所分岐』 に当たる。





この渓流の両岸には下写真のように、ツチビノキが沢山有り、、ここの花はかなりピンク色に近かった。

ツチビノキ−1
ツチビノキ−2

私達はまだ朝食を食べていなかったので、展望所で食べる事にした。

鉾岳スラブ取り付き                 雌鉾山頂 雄鉾山頂
  ↓                             ↓     ↓


 『展望所分岐』 から5分ほど登った所が展望所だった。


 そこからは写真のような景色が広がっていたが、

 深い谷の直ぐ向う側が雌鉾の山頂(禿げた丸い岩部分)で、

 そしてその右奥の方が雄鉾の山頂である。


 また雌鉾の右下には、先程登る時に樹間から少しだけ見えていた大滝の上部が見えていた。


 私達はこの展望所の岩に腰掛け、周りの景色を眺めながら

 ホットコーヒー、パン、ゆで卵、バナナ、トマト等を食べながら20分ほど休憩した。












 『鉾岳展望所』 から下りる時には、写真のような 『ウナギかシーラカンス』 に似ているような?岩を見掛けた。














 再び 『展望所分岐』 地点まで戻り、岩盤上の渓流を徒渉すると、

 その後の登山道は写真のようなスズタケのトンネルが多かった。









 上写真のようなスズタケのトンネルを5分強登ると、写真のような林道に出た。


 ここで左折すると 『鉾岳』 で、右折すると 『鬼ノ目山、国見山』 との分岐標識があった。


 私達はまず右折して 『国見山』 に登った後、再びこの地点に戻り、その後 『鉾岳』 に登る事にした。


 尚、この地点が 『コース概念図』 で 『林道出合』 に当たる。






 この林道は現在は使われていないようで、方々で道路が崩壊し、また至る所に落石や倒木があった。

 そんな林道を5分弱進むと、写真のような 『鬼ノ目山』 への分岐標識があった。

 12年前(1998年7月23日)にこの分岐地点から子供と一緒に 『鬼ノ目山』 に登ったが、

 山頂の少し手前では密生したスズタケを掻き分けながら進まなくてはならず、凄く閉口した事を思い出した。

 今思えば、その時にもツチビノキの花が少しは咲いていた筈だが、

 当時、私は花には殆んど興味が無かったので、ツチビノキを見た記憶が全く無い。

 尚、この地点が 『コース概念図』 で 『鬼ノ目山分岐』 に当たる。


下写真は 『国見山』 への林道脇に咲いていたものだが、当日見たツチビノキの中で1番開花していたと思える花である。

ツチビノキは蕾の時は白いが、成長と共に段々ピンク色になり、その蕾が開花すると下写真のように白い花弁が開き、離れて見ると全体が白く見える?ようである。

当日、1番開花していた花
左写真のUP





 『鬼ノ目山』 への分岐標識から15分ほど林道を歩くと、左側に写真のような 『国見山』 への分岐標識があった。



 尚、この地点が 『コース概念図』 で 『国見山登山口』 に当たる。







『国見山』 への登山道には下写真のような倒木もあり、また急登部分も多かった。

倒木を潜るオバさん
短い脚のくせ、倒木を跨ぐオバさん(笑)

            国見山山頂
                ↓






 登っている途中で少しガスが掛かり始めたが、写真は或るピークで前方に見えていた 『国見山』 の山頂である。















 これが 『国見山』 の山頂である。



 当時刻はガスが掛かっていた勢で周りの景色は何も見えなかったが、

 山頂には樹木が多かったので、晴れていても景色はその樹間から少し見える程度である。











この 『国見山』 の山頂周辺には写真のようなまだ小さい 『ツチビノキ』 が多く、そしてその殆んどがまだ開花していなかった。

山頂周辺にはツチビノキの幼木が多かった
山頂にはネジキもあった







  『国見山』 の山頂ではリンゴを食べ、喉を潤して5分ほど休憩しただけで下山に掛かった。



 写真は下山中に気付いて写したものだが、

 写真に写っている大きな3本の樹は、全て1本の根で繋がっていた。















 前掲した 『国見山登山口』 の写真にも少し写っているが 『国見山分岐標識』の後方に写真のような案内板があった。



 この案内板の後ろから5分ほど登った所に、『鬼の目杉』 が有るとの事なのでちょっと見て来る事にした。







上の案内板から5分弱登った所に 『鬼の目杉』 が立っていたが、元の 『鬼の目杉』 は下・右写真のように根元から折れて無く、その横に2代目?の杉が立っていた。

しかし、その杉は何処にでもある位の大きさで、とても巨木とは呼べないものだった。

(2代目の杉を美人に例えれば、シワクチャのお婆さんが 『私は70年前に町内の美人コンテストで優勝した!』 と宣伝しているようなものだろう?・・・笑)

鬼の目杉の遠景
鬼の目杉のUP

詐欺のような 『鬼の目杉』 を見た後に、文句を言いながら林道を戻っていると林道脇に平らな大岩があったのでその上で休憩する事にした。

その平らな大岩の上で、昨日道の駅で仕入れた 『バナナと桃』 を食べながら10分ほど休憩した。

下写真はその大岩の上で休憩している時に、前後に見えていた景色である。

後方に見えていた、詐欺のような鬼の目杉
左前方に見えていた、これから登る雄鉾と雌鉾







 写真はその後の林道脇で見掛けた、綺麗な 『ヤマボウシ』 である。












 その後は 『コース概念図』 で 『林道出合』 まで戻り、今度は 『鉾岳』 方向に向かった。


 その林道を5分弱進むと、写真のようなケルンと分岐標識があった。


 尚、この地点が 『コース概念図』 で 『鉾岳分岐』 に当たる。









 上写真から20〜30mほど急坂を下りると、写真のように1枚岩のような岩盤上を流れる渓流に出た。


 対岸に 『雄鉾』 と 『雌鉾』 の分岐標識が見えていた。


 尚、この地点が 『コース概念図』 で 『雄鉾雌鉾分岐』 に当たる。










 上写真の浅い渓流を徒渉した後、私達はまず最初に 『雄鉾』 に登って来る事にした。



 『雄鉾』への登山道には険しい所は無かったが、写真のようにスズタケが茂った所が多かった。











 『雄鉾雌鉾分岐』 から上写真のような登山道を10分ほど登ると

 写真のような 『鉾岳(雄鉾)=1277m』 の山頂に着いた。



 写真の左側に写っているが、この山頂にも 『ツチビノキ』 が咲いていた。



 尚、樹の根元部分の樹間に少し見えている所が 『雌鉾』 の山頂である。









上の山頂標識から奥に20〜30m進んだ所に展望所が有る事を知っていたので、ちょっとそこに行ってみる事にした。

下写真がその展望所から見えていた、各方向の景色である。

南西方向の景色で比叡山等
北西方向の景色で日隠山等
北方向の景色で大崩山等







 『雄鉾』 の展望所で景色を楽しんだ後は、再び写真の 『雄鉾雌鉾分岐』 まで戻り、今度は 『雌鉾』 を目指した。















 上写真から下流側に20〜30mほど進むと、右側に写真のような標識が有りそこから土手を登った。















 途中では写真のような渓流を何回か下って行った。












 『雄鉾雌鉾分岐』 から10分弱進んだ所では、前方に写真のような 『雌鉾』 の山頂部が見えて来た。


 12年前に子供と一緒に登った時は 『雄鉾』 だけに登り、『雌鉾』 には登って無かったので私は今度が初めてだった。


 それでこの山頂を見た時に 『どんなにしてあの山頂に登るのだろうか?』 と期待と不安の両方が有った。








 その後も水が流れるツルツルした岩盤上を何度か歩いたが、

 写真の場所は 『鉾岳展望所』 から写した大滝の最上部分の少し奥に当たる所である。



 ここで足を滑らせたら、後はウォタースライダーのように大滝を一気に下まで滑る事になる。

 もしそうなれば 『とても気絶位では済まない!』 と思う。(笑)










 写真はその後に出て来た、垂直に近い岩場を登るロープ場である。


 これからは身軽な方が無難だろう!と思い、近くの枝にザックとストックをぶら提げ、空身で登る事にした。













 写真は上写真のロープ場をスイスイと登って来るオバさんである。















 写真は 『雌鉾』 に登る途中の崖から写したものだが、左が 『雌鉾』 の岸壁で、右が 『雄鉾』 の岸壁である。















 写真が 『雌鉾』 の山頂に登る最後のロープである。















 写真は上写真のロープを握って山頂に登って来るオバさんである。









下写真は 『雌鉾』 の山頂から写した写真で、谷の向う側が先程登って来たばかりの 『雄鉾』 の山頂である。

この山頂はそんなに広く無く、また端の方は丸まっているので端には余り行きたく無い。

もし足を滑らせたら 『とても気絶位では済まない!』 と分かっているので、私達は岩の中央部から余り出ずに記念撮影を行った。(笑)

しかし、この岩が濡れていたり風が強い時等は本当に危険だと思う。

雌鉾の山頂にある 『亀岩』
右側に見える裸岩の部分が鉾岳展望所





 雌鉾山頂には5分ほど居ただけで、下りる事にした。



 写真はロープを握って下りているオバさんである。













 写真は山頂から下りる時に写したものだが、山頂の 『亀岩』 は写真のように半分近くが絶壁からはみ出していた。

















 雌鉾に登る時は気付かなかったのだが、下山時には写真のように

 他の樹を食べているように見える 『怪獣の樹』 に気付いた。













          雌鉾山頂                   雄鉾山頂
            ↓                        ↓





 写真は 『コース概念図』 で 『林道出合』 まで無事に戻り、

 そこから見えていた 『雌鉾』 と 『雄鉾』 の山頂を写したものである。



 私は撮影しながら 『つい先程まで、あんな岩上に立っていたのか〜!』 、

 『良く無事に戻って来たな〜!』 と驚くと同時に満足感もあった。
















 その後は 『コース概念図』 で 『展望所分岐』 まで下り、渓流の岩に腰掛けて

 ホットコーヒー、ホットドッグ、バナナ、桃等を食べながら20分ほど休憩した。



 写真はその渓流の両岸に沢山咲いていた 『ツチビノキ』 である。











下写真はその後の下山時に写した 『大崩山・象岩下のトラバース地点』 のスモール版のような所である。

左写真の下は、右写真の対岸のような傾斜のある1枚岩で、もしここで足を滑らせたら谷底まで1直線で、『とても気絶位では済まない!』 場所である。

右写真の上部部分をロープを伝って渡る
           雌鉾山頂    雄鉾山頂
          ↓        ↓
                      大滝
                       ↓





 そこを渡ろうとしている時、10m位下に大きなツチビノキの樹が目に入った。



 それでかなりの危険を冒してそこまで下り、苦労して写したのがこの写真です。



 どうぞゆっくり見てやって下さい。(笑)














 その後ハシゴを下りた所に、写真のような分岐標識があった。



 そこからは下山時に通る予定にしていた 『滝見新道』 に入った。












 滝見新道は急坂の連続で、写真のようなロープ場が多かった。
















 そして直ぐ横には 『展望所分岐』 地点から流れ落ちる水が、ゴーゴーと音を立て、凄い勢いで落下していた。















 その後も急坂を下りて行くと、雌鉾山頂下から落下してくる大滝が写真のように近くに見えて来た。









           雌鉾山頂
              ↓









 写真は更に下りて、大滝の真下から写したものである。



 この少し下で、この大滝の水と 『展望所分岐』 地点から流れ落ちる水は合流する。




















 写真はその後、渓流内の大きな岩の上をロープを掴みながら短い脚を精一杯開いて渡っているオバさんである。(笑)









                         雄鉾     雌鉾             鉾岳展望所
                          ↓      ↓                ↓









 写真は鹿川キャンプ場近くまで下り、そこから見えていた景色を

 写したものだが 『今日はあんな所に登って来たのか〜!』 と、

 この景色を眺めながら改めて感慨深いものがあった。



 今日の山歩きでは遂に一人の登山者を見掛ける事も無かった。













今日の山歩きをまとめると

    鹿川キャンプ場(5:40)〜展望所分岐(7:00)〜鉾岳展望所(7:15/7:35)〜林道出合(7:55)〜鬼の目山分岐(8:00)〜国見山登山口(8:15)

                   〜国見山山頂(9:15/9:20)〜国見山登山口(9:55)〜鬼の目杉(10:00)〜岩上で休憩(10:10/10:20)〜林道出合(10:35)

                   〜鉾岳分岐(10:40)〜雄鉾雌鉾分岐(10:41)〜雄鉾山頂部(10:50/11:00)〜雄鉾雌鉾分岐(11:10)

                   〜雌鉾山頂(11:35/11:40)〜林道出合(12:15)〜展望所分岐(12:20/12:40)〜鹿川キャンプ場(14:10)

            総所要時間は8時間半で、万歩計は22180だった。






 下山後は 『日之影温泉駅』 の温泉に入る予定にしていた。



 写真はそこに行く途中で写したものだが、道路上に消毒液を流してありその上を徐行しながら通った。







下・左写真が日之影温泉駅だが1度は入ってみたいと思っていたので、少し遠回りになるが立ち寄る事にしたのである。(入浴料=500円)

それから私はちっーとも知らなかったのだが高千穂鉄道は数年前に廃線になり、そこを走っていた車両は下・右写真のような 『列車の宿』 になっていた。

その 『列車の宿』 を写真に撮っていると、係りの人が近寄って来てパンフレットを呉れた。

それに依ると、4人部屋(洋室=10000円)、2人部屋(洋室=6000円)、1人部屋(和室=3500円)との事である。

日之影温泉駅
使わなくなった列車を宿にしていた







  『日之影温泉駅』 に入浴後は、写真のような 『天翔大橋』 の下を通った。
















 その後に上写真の天翔大橋の横を通ったので左折して見学に行った。



 写真はその橋の袂にある説明板を写したものである。











その後は途中のスーパーで今夜の宴会料理等を仕入れたが、まだ時間に余裕があったので、下写真の 『三秀台』 に立ち寄った。

三秀台とは九州の秀峰である、『阿蘇、くじゅう、祖母』 の3山をそこから見渡せる事により命名された名称である。

平和記念碑       .
祖母山方向の景色

またこの三秀台には日本近代登山の父として有名な 『ウォルター・ウェストン』 の功績を讃える記念碑がある。

ウォルター・ウェストンが明治23年11月6日に 『祖母山』 に登山し、世界に紹介した事を記念して昭和44年に建立されたものである。

私はウォルター・ウェストンに感謝の気持ちと世界平和を願って、記念碑に取り付けられている鐘を鳴らした。

ウェストン記念碑
ウェストンのレリーフ




 写真が 『祖母山』 への登山口の一つである、『北谷登山口』 である。


 明日も晴れの予報だし、オオヤマレンゲも咲いているので、私達は多くの登山者がいるだろうと思っていた。


 しかしその予想に反して駐車場には1台の車も無かった。(驚! & 寂!)







 写真がこの登山口に来る途中で仕入れた、当夜の宴会料理である。

 宴会は18時半頃から20時近くまで続いたが、その間もこの登山口には誰も来なかった。


 夜中にトイレに行った時に夜空を見上げたら上空に無数の星が瞬いているのが見え、明日の好天気を約束していた。


 尚、当日は7月7日だったので、『天の川』 では 『織姫』 と 『彦星』 が年に1度のデートをしている筈だが、

 残念な事に天の川方面は樹木で見えず、『二人が無事にデート出来たかどうか?』 は確認できなかった。(笑)




 『この後は翌日(7月8日)の、祖母山〜障子岳〜親父山〜黒岳に続きます

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