霧立越(ごぼう畑〜白岩山〜扇山)


2009年(平成21年)9月4日   曇り   弱風


今回は宮崎県の霧立越(きりたちこし)の中央部分を歩く事にした。

私達がこの霧立越を歩くのは3回目で、前回は10年前(1999年10月)に子供と一緒にカシバル峠から歩き始め、扇山山小屋に泊まって往復した。

尚、霧立越の歴史や自然については 『kiritachi-net』 や 『霧立越について』 で詳しく説明してありますので、そちらをご覧下さい。



下の霧立越コース概略図はカシバル峠の 『五ヶ瀬ハイランドスキー場入口』 に設置してある案内板である。

コース概略図

 この標識は霧立越登山口の一つである、ゴボウ畑登山口(標高=1430m)の標識である。


 このゴボウ畑と呼ばれる場所には10台近くが駐車できる広場があるが、

 私達がこの駐車場に着いた時は1台の車(宮崎ナンバー)が駐車していた。


 尚、自宅からゴボウ畑までの走行距離は176kmで、3時間15分を要していた。


 このゴボウ畑を出発した時刻は11時5分だった。








 ゴボウ畑からの登山道は写真のように緩やかな傾斜が続いていた。


 又、その登山道は木製チップで作られている為に軟らかくて弾力があり、歩くと心地良く、また膝にも優しく感じた。













 そんな登山道脇の樹木には写真のような説明板が幾つも設置してあり、

 私はそれらを見てお勉強しながら登って行った。(凄く為になった〜!・・・笑)








上のような登山道を20分程登ると下・左写真のように 『杉越(白岩峠)』 と書かれた、霧立越の尾根道に出た。

ここで右折して500m行くと、『向坂山=むこうざかやま=1685m』 の山頂である。



下・中写真は鏡のようなステンレス板に取り付けてあった温度計を写したもので、温度計は写真のように17度を指していた。 

尚、温度計を真正面から写した為に、若い頃のアラン・ドロンに良く似た私の顔が温度計に隠れて写っておらず、大変残念である。(笑)

下・右写真もその広場に設置されていた登山届BOXで、昭和初期まではイラストのように馬の背に荷物を乗せて霧立越を往来していたとの事である。

 







 左折した霧立越の最初の方は写真のように広い道だが、進むに連れて道幅は段々と狭くなって行った。













 狭くなった霧立越を20分ほど進むと、写真のようなゲートが現れ、ゲートの周りにはネットが張り巡らされていた。


 このゲートはポールに紐で結ばれているので、それを解いて中に入り、又紐で結んでから進む。








下・左写真はゲートの手前にある案内板で、右写真はゲート内に設置してある説明板である。


ゲート内には白岩山の山頂まで45mとの標識もあった。

今日は雲が多いので山頂からの景色は望めないと分かっていたが、ちょっと登って来る事にした。

私は山頂写真を撮ったら直ぐ下りて来る積りだったのだが、登り始めると辺り一面に色々な花が咲いていて、まるでお花畑のようだった。

私達はそれらを随時写真に撮りながら登って行ったので、僅か45mの距離なのに中々山頂には辿り着かなかった。


 これがやっと辿り着いた 『白岩山=1620m』 の山頂である。


 本当はこの山頂からの展望は良いのだが、今日は写真のような曇り空の為に景色は全く望めなかった。


 山頂ではこの写真を1枚撮ったら早速下りる事にしたが、下りる時は別の道で下りる事にした。


 しかしその道にも沢山の花が咲いて、また写真を撮りながら下りたので中々ゲートまで辿り着かなかった。





やっとゲートまで下り、白岩山の山頂下を通る登山道を歩き始めたが、その登山道脇にも色々な花が咲いていた。





 そんな登山道をしばらく進むと、今度は写真のような出口のゲートが現れた。


 そこにもネットが張り巡らされており、どうやら白岩山の周りをグルリと防護ネットで囲ってあるようだ。








下写真はその白岩山防護ネットの中で撮影した花達である。

シコクママコナ
ツクシトウヒレン
レイジンソウ

ソバナ
ヤハズハハコ
ヤマブキショウマ

アキチョウジ
シギンカラマツ
ノラニンジン?







 サルナシもあった。









防護ネットを出て暫くすると、下写真のように上下2段になった道が断続的に現れた。

上の道は身分の高い人が通る道(殿様道)で、下の道は家来が通る道(家来道)だとオバさんが言う。

それで我が家では絶対の権力を誇るオバさんが上の道を先頭で背中を反らせてガニ股で歩き、

奴隷のような存在の私はその後ろの下の道を越元歩き(おへそ付近で両手を重ね、うな垂れたまま、内股)でトボトボ!と付いて行った。(笑)

殿様道と家来道−1
殿様道と家来道−2
殿様道と家来道−3

そのようにして30分ほど進むと、下写真のような分岐標識が現れた。

水呑の頭への分岐標識
説明板のUP

『水呑の頭』 まで134mとの案内だったので、そこにザックをデポし空身で山頂まで往復して来る事にした。




 2人とも11kg程あるザックを外すと、大変身体が軽くなったように感じ、3分ほどで山頂に着いた。


 これが 『水呑の頭=みずのみのかしら=1646m』 の山頂である。


 山頂は樹木で囲まれているので展望は殆んど無い。










 『水呑の頭』 山頂部には、写真のような実が生っている木があった。


 私は 『ゴボウ畑〜杉越(白岩峠)』 間の登山道の説明板で見た 『ハシバミかな〜?』 と思ったが全く自信は無い。











 その後の霧立越の両側には写真のような 『ママコナ』 が咲いている所が多かった。


 それからこの付近で同年代の単独男性とすれ違った。


 ゴボウ畑に駐車していた人で、『ゴボウ畑〜扇山山小屋』 間を片道3時間でピストンしているとの事だった。









 その後も 『ママコナ』 の多い登山道を30分近く進むと、写真のような 『馬つなぎ場=標高1430m』 に着いた。


 ここは写真のように平らな広い場所で、地名からして昔はこの場所で馬や人が休んでいたのだろう。


 今で言えば高速道路の 『サービスエリア』 や、国道沿いの 『道の駅』 に似たようなものかな〜?と思った。






その後は下写真のように道幅が狭い所が多いので、当時はどんな風にして馬がすれ違ったのだろうか?等とオバさんと話しながら歩いていた。

馬での往来が無くなってからは道を整備しなくなり、樹木等が生い茂って道幅が狭くなったのだろうか?

 







 上のような道脇には写真のように 『サルノコシカケ』 が沢山付いた老木もあった。













 『馬つなぎ場』 から1時間ほど進むと、写真のような 『平家ブナ』 の標識のある場所に出た。


 『平家ブナ』 については次の サイト を参考にされて下さい。








その後の道脇では下・左写真のような 『クチベニタケ』 が、1ヶ所だけに固まって出ている所があった。

又、日陰部分には右写真のような綺麗な 『スギゴケ』 が多かった。

クチベニタケ
スギゴケ







 『平家ブナ』 から15分ほど進むと、写真のように開けた場所に出た。















 上の開けた場所から10分弱進むと、写真のように倒れ掛かった枯れ木のアーチを通った。













 枯れ木アーチから5分強歩くと、写真のように 『扇山山小屋』 が見えて来た。


 小屋の床下に見える白い物は簡易トイレで、3室あった。









 左写真が山小屋の入口部である。


 山小屋の直ぐ横に標識が見えるが、『扇山』 へはそこから600mの距離である。


 10年前にこの山小屋に泊まった時は、建ったばかりの頃だったので、外観も凄く綺麗だった。


 しかし10年以上も経過したので外観はかなり色褪せ、バルコニーは少し腐り掛けている所もあった。





下・写真は小屋内を写したものだが、室内は外観程には傷んでおらず、十分に綺麗で清潔だった。

高くなった床部が2ヶ所あるが、その周りを全部カーテンで囲う事が出来るので、女性が着替える場合等には便利である。

小屋には誰も居なかったので私達は広い方の高床部を使用する事にした。

しかし床全体が少しザラついているように感じたので、私達はまず室内を雑巾で拭いて綺麗にし、その後にザックの荷物を全部広げた。

入口から室内を写す
奥から入口部を写す





 左写真は山小屋から20m位離れた所にある水場の様子である。


 写真のように木で囲われた大きなカメの中にビニールパイプから水が落ちていた。








室内の清掃を終え、荷物を全部床に広げてから、オバさんは宴会料理の下準備に掛かり始めた。

そうなると私には手伝う事が無いので、暇つぶしに水場の改良工事をする事にした。



上写真には写っていないが、写真の山側の方にも下の左写真のような小さなビニールパイプから出る水場がある。

当時、その水場には土砂が溜まって、ビールも冷やせないほど底が浅くなっていた。

それで私は溜まった土砂をすくい出して深くしながら広くし、そして近くから岩を拾い集めて来て周りを囲い、土砂が入り込まないようにした。

たったこれだけの工事だが、道具が何も無いので手と石片だけで作業し、その上に途中で工事の変更を行ったので終わる迄には結構時間が掛かった。(20分位?)



そのように苦労してやっと改良工事が完成し、今晩飲むビールを冷やしているところが右の写真です。

私は10年前にこの山小屋に来た時も、子供と一緒にこの水場を改良した事があった。

その他にも方々の場所で子供と一緒に水場を改良した記憶があるので、どうも私達親子は水場を見ると改良したがる習性があるようです。(笑)

改良前の水場
改良後にビールを冷やしているところ

尚、この水場の水は良く見ると小さなゴミが沢山混じっていますので、汲んで直ぐは使用せずに容器に10分〜20分ぐらい溜め置き、

ゴミが沈殿してから上澄みのみを使用される事をお勧めします。(出来れば煮沸してから使用した方が良いと思います)



16時半ごろにオバさんの宴会料理の準備が完了したが、いくら何でもそんな時間から宴会をするには早すぎる。

それで時間つぶしに山小屋の直ぐ横にある標識から 『扇山』 に登って来る事にした。

下写真は登る途中の様子である。

石灰岩部分
シャクナゲのトンネル

下・左写真が 『扇山=標高1661m』 の山頂で、『扇山山小屋=標高1570m』 から約20分で着いた。

この山頂でも写真のような曇り空の為に、周りの景色は全く望めなかった。(残念!)

右写真は山頂部に咲いていた 『ツルリンドウ』 である。

扇山山頂
扇山山頂に咲くツルリンドウ


 写真が当夜の宴会料理である。

 料理を簡単に説明すると、左のフライパンは(チクワ、ソーセージ、ワカメ、ピーマン)の炒め物で

 大きなアルミ皿には(キャベツと豚肉の生姜焼き)、中央の大きな皿には(ゴーヤとミニトマト)、

 その右上の小さな器には(ナス、キュウリ、ダイコン、ミョウガのピクルス)、

 その他の皿は(イカ燻、干しエビ、アーモンド、カシュウナッツ、ピスタチオ、クルミ、レーズン、ベビーチーズ等)で、

 飲み物は良く冷えたビールとウイスキーである。

 貸切りの山小屋で、写真の小型ランタンとヘッドランプの灯りの下で宴会は18時半過ぎから20時近くまで続いた。



今日の山歩きをまとめると、

         ゴボウ畑(11:05)〜20分〜杉越(11:25)〜25分〜白岩山山頂(11:50)〜40分〜水呑の頭(12:30)〜

                      1時間5分〜馬つなぎ場(13:35)〜1時間〜平家ブナ(14:35)〜30分〜扇山山小屋(15:05)


         扇山山小屋(16:35)〜20分〜扇山(16:55/17:00)〜15分〜扇山山小屋(17:15)だった。





キレンゲショウマ群生地


私達はこの霧立越の或る場所に 『キレンゲショウマ』 の群生地がある事を知っていた。

今回の山行はその場所を訪れるのが大きな目的でもあった。



 九州ではキレンゲショウマの咲く場所は非常に少なく、

 霧立越のその場所では写真のように周りをネットで囲って獣害(鹿や猪)から護ってあった。


 しかしその場所を公にすると、盗掘や踏み荒らし等による人的被害が発生する恐れが多い為に、

 私もその場所の詳細を明らかにする事は出来ない。






本当はもっと早い時期に来たかったのだが、色々あって今日まで延び延びになっていた。

案の定、その群生地では花の最盛期は既に過ぎ、殆んどの花は落ちて実になり、ほんの少しばかりの花だけが咲いていた。

下に僅かに咲いていた、それらの花を掲載します。


キレンゲショウマのUP






 キレンゲショウマは殆んどが左写真のような実に成っていたが、

 その実が食べられるかどうか?、私は知らない。(笑)








その群生地ではキレンゲショウマの他にも下写真のような花が咲いていた。

タカネオトギリ
ヤマゼリ?
オオマルバノテンニンソウ

メタカラコウ
アキチョウジ
オオバヨメナ

下写真はキレンゲショウマの群生地の遠景だが、小さな沢が流れる或る谷の全体にキレンゲショウマが群生していた。






2009年(平成21年)9月5日   曇り時々晴れ   弱風


 翌朝は5時半ごろ目覚めた。

 天気が良ければ今朝も扇山に登り、御来光を拝みたいと思っていた。

 しかし窓の外は写真のようにガスが掛かり、景色は全く見えなかったので、御来光は諦めてまた寝た。(笑)


 前回この山小屋に泊まった時は眼下に綺麗な雲海が広がっていたが、今日はそれも見れずに大変残念だった。

 6時ごろ起きて室内にある温度計をみると15度だった。(ちなみに昨日の15時半頃は24度だった)

 昨夜はシュラフに入り込むだけで暑くも寒くも無く、快適に熟睡できた。








 写真が今朝の朝食である。


 ホットコーヒーに、オバさんがフライパンで作ったばかりの黒豆入り熱々ホットケーキ、果物は梨とバナナだった。










 今日は昨日の道を引き返し、車に戻ったら明日登る予定である阿蘇の登山口まで移動するだけの予定なので

 山小屋でゆっくりし、8時50分に出発した。


 帰路の途中でガスが切れ、左手に 『国見山=1739m』 等の山が見える所があった。


 尚、この付近で2組(2人ずつ)の登山者とすれ違った。





帰路、下・左写真のような 『水呑の分岐標識』 に水場まで50mとあったので、ちょっと水場の様子を見て来る事にした。

その水場は登山道から50mほど行った谷間にあったが、そこは岩肌が少し濡れているだけで、右写真のようにビニールパイプからは1滴の水も出ていなかった。

水呑水場への分岐標識
全く水が出ていなかった、水呑の水場





 その後の帰路にも写真のような上下2段の道を通ったが、

 昨日と同様にオバさんは踏ん反り返って殿様道をガニ股で歩き、

 私はその後ろで家来道をうつむきながら内股で歩いて行った。(笑)












 白岩山の手前で又ゲートにはいったが、こちら側からも白岩山に登る道があったので、そこを登ってみる事にした。










こちら側からの登る道は不明瞭の上に、岩や崖のような所が多くて少し苦労したが、そこにも下写真のような花が沢山咲いていた。

シラネセンキュウ?
シオガマギク

下写真が白岩山の山頂である。

今日も山頂には誰も居なかったが、昨日と違って下写真のような展望があった。

白岩山山頂、後方は祇園山・揺岳・黒岳等
西方面の景色で、国見岳・五勇山・烏帽子岳等


 写真がゴボウ畑の登山口で、今日は私達の車の他に3台の車が駐車していた。


 このゴボウ畑の標高は1430mで、大体の中間地点に当たる馬つなぎ場の標高も同じ1430mであり、

 扇山山小屋の標高は1570mなので、その途中の白岩山(1620m)や水呑の頭(1646m)や扇山(1661m)に

 登らずに霧立越だけを歩く事にすれば最大標高差は140mである。


 昔は馬で物資を運んでいた位なので急坂部分は少なく、

 今回歩いた霧立越は全体的になだらかな道が多かったように思う。



今日の山歩きをまとめると、

         扇山山小屋(8:50)〜2時間35分〜白岩山(11:25)〜40分〜ゴボウ畑(12:05)で、万歩計は昨日からの累計で30983歩だった。


 阿蘇に向かう途中で昼食を食べ 『そよ風パーク』 で休憩したりして、阿蘇には17時頃に着いた。

 阿蘇ではまだ入った事の無い写真の白水村村営の温泉、『瑠璃=るり』 に入ってみる事にした。(入浴料=300円)

 私は久しぶりに重いザックを背負ったので少し肩が痛かった。

 それで打たせ湯で凝った肩を揉みほぐそうと思っていたのだが、残念な事にこの温泉には打たせ湯は無かった。

 代わりに電気風呂があったので、そこでゆっくりと肩の痛みを取った。

 その後、近くのスーパーで今晩の宴会料理と良く冷えたビール、および明日の朝食と行動食を買い、

 明日の登山口である 『高森峠』 に向かった。







 写真は翌朝に写した 『高森峠』 の景色である。


 今晩はこの登山口で車中泊する事にした。









 写真が当夜の宴会料理だが、いつものように私の好物である握り寿司と、

 他は自宅から持って来ていた色々なツマミ類である。


 飲み物はオバさんが500mlの缶ビールと自家製梅酒で、私は350mlの缶ビールと焼酎である。(笑)


 誰も通らない静かな高森峠で、宴会は19時頃から20時半頃まで続いたように思うが、

 私は酔っ払って寝てしまったので時刻は良く覚えていない。





高森峠〜黒岩峠〜清栄山


2009年(平成21年)9月6日   晴れ時々曇り   弱風





 翌朝は5時45分頃に目覚めた。


 車外に出てみると既に明るくなっていたが、西空には写真のように満月が薄く残っていた。


 昨夜、私は酔っ払って寝てしまったので、満月だったとは全く気付かなかった。(残念!)






下のコース概略図は高森峠に設置してある案内板である。

コース概略図





 写真が 『高森峠=標高872m』 から 『黒岩峠=標高880m』 へ向かう登山口である。


 この登山口を出発した時刻は7時50分だった。














 登山口から写真のような砂利道を2分ほど歩くと、写真のような牛止めゲートがあった。














 牛止めゲートを抜けると舗装道になり、右側の丘には写真のように大きな電波反射板があった。














 牛止めゲートから舗装道を10分弱歩くと写真のような小屋があり、そこで舗装道は終わっていた。


 そしてその小屋の前に 『黒岩峠へ』 と書かれた、小さな道標があった。











 小屋から牧場の端を5分ほど下ると、左側に写真のような小さな道票があった。


 尚、上写真の小屋は後方の丘の左端に写っている。


 写真の道標から土手を10mほど登ると、また牛止めゲートがあった。












 牛止めゲートを抜けると、前方には阿蘇中岳の噴煙が見えていた。












 上掲写真のような原野を10分ほど歩くと写真のような植林地の中に入ったが、

 その植林地内を暫く歩くとまた原野に出た。


 高森峠から黒岩峠までは、このようなパターンを何度も繰り返しながら歩いて行った。













 写真は登山道脇で見掛けた 『クモの巣』 である。


 肉眼で見た時は、クモの巣に着いた朝露が日光に反射してキラキラと光り、凄く綺麗だった。


 しかし、こうして後から写真を見るとその綺麗さが撮れておらず、大変残念である。(涙)
















 その後の或る林の中では、登山道の両側が写真のように見渡す限りの 『ハガクレツリフネ』 の大群生が

 数百mも続いている所があった。















 この木もその後の登山道脇で見掛けた杉の木である。


 私には何だか!?、両腕を広げて力コブを作り、力持ちを自慢しているように見えた。


















 高森峠から上掲写真のような原野歩きや樹林内歩きを交互に繰り返しながら1時間ほど進むと、

 また写真のような牛止めゲートが現れた。










 その牛止めゲートを抜けるとそこは放牧場内のようで、写真のように大きな落し物があちこちにあった。

 その落し物はまだ乾燥してなかったので、もしかしたら直ぐ近くに落とし主がいるのでは?と周りを見渡したが、

 近くには落とし主の姿が見えなかったので私はホッ!とした。


 しかし最近は便秘らしい?オバさんは、この大きな落し物を見ながら 『ウッ、羨ましい!』 と言っていた。(爆)






      落とし主達の群れ
           ↓



 上掲写真から少し歩くと、左写真では小さくて分かり難いと思うが

 上掲写真の落とし主達がずっと離れた所で一生懸命に草を食べているのが見えた。


 彼らは腹一杯になるまで食べたら、また上掲写真のように大きい物を落とす積もりでいるのだろう!(笑)







             根子岳      清栄山
              ↓         ↓





 登山道のあちこちに沢山ある落し物を踏まないように気を付けながら10分ほど歩くと、

 前方に写真のような 『根子岳』 や 『清栄山』 等が見えて来た。












 上掲写真から更に5分ほど歩くと、写真のような牧場内の道路に出た。


 この道路を50m程進むと、また道標があり、そこでは左側の登山道に入る。












 写真は上掲写真から10分ほど歩いた所の、前方の景色である。


 下の方に時々車が通る道路が見えて来た。








                      清栄山
                        ↓




 上掲写真から更に10分ほど歩くと、また牧場内の道路に出た。


 この道路の前方に見えるのが牧場のゲートで、そのゲートを出た所が下写真の場所で、『黒岩峠』 になる。













 写真は上掲写真のゲートを出た道路から写したもので、

 道路の右側が牧場に入るゲートで、道路の左側に 『清栄山』 へ登る標識が写っている。












 黒岩峠から清栄山への登山道は、写真のように細い急坂部分が多かった。


 登山道の両脇に白く見えるのは全部 『シシウド』 の花である。











 山頂への途中には写真のようなトンボがいた。


 このように近づいても逃げず、この後は逆にカメラを構えている私の手に止まったのでこちらの方が慌てた。


 恐らくこのトンボの名前は 『極楽トンボ』 だと思う。(笑)






下・左写真が 『清栄山=1006m』 の山頂だが、山頂標識は写真のように倒れていた。

この山頂は私達は2回目で、前回は12年前(1997年10月)に子供と一緒に登っていた。

高岳      根子岳
↓        ↓ .

北西方向の景色で、白水村方面





 『清栄山=1006m』 の山頂には日陰が無いので、

 少し下りた所にある木陰で休憩する事にした。


 そこで行動食を食べながら15分ほど休憩した。


 写真はその休憩した所から、今朝出発した 『高森峠』 方面を

 写したものである。


 写真の中央付近に、高森峠の丘の上に建っている電波反射板が

 小さく黒く写っている。


 清栄山の山頂付近には写真のように 『ススキ』 と 『シシウド』 が多く

 又とても綺麗だった。







今日の山歩きでは、方々に色々な花が沢山咲いていた。

今日の山歩き中(高森峠〜黒岩峠〜清栄山)に見掛けた、それらの花々を下にまとめて掲載する。

ホウズキ
マツムシソウ
ヒルガオ

オオマツヨイグサ
クサフジ
ヒキオコシ

フシグロセンノウ
モミジガサ
ツルボ

アキノタムラソウ
ツリフネソウ(葉の上に花が咲く)
ハガクレツリフネ(葉の下に隠れて花が咲く)

ゲンノショウコ
コウゾリナ
ヨメナ

シモツケ
サイヨウシャジン
ノアズキ

シデシャジン
シシウド
オミナエシ

クルマバナ
キツネノカミソリ
ウツボグサ

キカラスウリ
ヤマホトトギス
イヌトウキ?

カワラナデシコ
ハギ
クズ


今日の山歩きをまとめると

         高森峠(7:50)〜1時間50分〜黒岩峠(9:40)〜30分〜清栄山(10:10/10:25)〜20分〜黒岩峠(10:45)〜1時間35分〜高森峠(12:20)で、

         万歩計は14058だった。


下山後は時間があったのでまだ行った事の無い、阿蘇大橋近くの 『数鹿流ケ滝=すがるがたき』 を見物に行った。

数鹿流ケ滝の説明板
数鹿流ケ滝のUP

『数鹿流ケ滝』 の見物後は、自宅への帰路中に通る5つの道の駅(大津、旭志、七城メロンドーム、鹿北、立花)で休憩しながら、

私の大好きなトウモロコシ(13本)や栗等、色々な農産物や特産品を買って帰った。

そして当夜は、今回の山行を予定通りに無事終了した事を祝って、オバさんと乾杯を繰り返してまたまた酔っ払い、私は3日連続で21時前に寝たのでありました。(笑)

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