国見岳(1739m)〜五勇山(1622m)〜烏帽子岳(1692m)


2009年(平成21年)4月26日   曇り時々晴れ   冷たい弱風


大金峰山頂
小金峰山頂

今日は 『二本杉峠』 近くの 『大金峰〜小金峰』 に13年振りに登り、下山したら直ぐに明日登る予定の登山口に向かった。

明日の山も11年前にやはり子供と一緒に登っていたが、その時はまだ子供に体力が無かったので、其々の山に単独で登っていた。

今回はそれらの3山を縦走する計画を立てた。

子供と一緒にそれらの山に登った時は五家荘にある 『渓流キャンプ場』 に泊まりながら登り、下山後は渓流釣りや平家の里見物等をして楽しんでいた。

そのキャンプ場を見ながら 『あの時はあそこにテントを張ったね〜!』 等と、オバさんと当時を懐かしみながら通り過ぎて行った。



今回はその時とは違った登山口から登る予定なので、途中から以前とは違った林道に入った。

その林道は途中から未舗装になり、その未舗装部分は4kmも続いていた。

今日は日曜日で、17時前後の時刻だったので、下山して来る車が結構多かった。

それらの車と擦れ違うのに2回は運悪く狭い道だったので、私がバックして対向車を通した。

登山口に着いたらまだ2台の車が残っていたが、1台の車は直ぐ下山して行った。

私は最後の車の人達が戻って来たら情報を聞こうと思って、時々その車の方を見ていた。

暫くすると2人の男性が折りたたみ自転車に乗って下りて来た。

山の情報を聞こうとしたら、何と!渓流釣りに来ていた人達で、『ヤマメが結構釣れました〜!』 との事だった。(苦笑!)



その車も下山し、他には誰も居なくなったので 『今晩、この登山口に泊まるのは私達だけかな〜?』 と思っていたところに1台の乗用車がやって来た。

その車は私達が駐車している場所より50m位先で、渓流釣りの人達の車があった場所に駐車した。

その車からは直ぐに1人の男性が降りて来て、私達の方に挨拶に来た。

その男性は30歳前後?の青年だった。

話してみると、岡山からの単独行で 『最近も来たが、その時は積雪で道が分からなかった為に撤退し、今回はそのリベンジに来ました!』 との事である。

彼に明日の行程を聞くと、前回と同じく 『烏帽子岳〜五勇山〜国見岳』 との事だったので、

それでは私達がその逆に登り、途中で擦れ違う時に 『お互いに、それまでの経路の情報を交換しましょう!』 との事にした。


 写真が当夜の宴会料理で、料理は全てオバさんが家で作って持って来た物である。


 宴会料理を時計回りに説明すると、12時が 『タケノコの味噌炒め』、3時が 『牛肉と玉ねぎの旨煮』、

 6時が 『ピーマン・人参・玉ねぎ・大根のピクルス』、9時が 『揚げ豆腐とコンニャクの煮物』 で、

 他はソーセージ・缶詰・干物等である。


 宴会は18時半頃から始まり、20時近くまで続いた。





2009年(平成21年)4月27日   曇り一時雪   冷たい中風



 今朝は5時半に起きた。

 小さな雨がポツン!ポツン!と落ちていたので、一瞬今日の山歩きは 『中止しようか?』 と少し迷った。

 それでラジオの天気予報を聞いた。 天気予報はテレビのようには詳しく無く、

 簡単に 『当地方の午前中は小雨が残るが、午後からは晴れるでしょう!』 との予想だったので、決行する事にした。

 雨具、スパッツ、ザックカバーと完全装備をする。

 写真が出発時(6時50分)の写真で、岡山の青年はその15分ほど前に出発して行った。








 写真は上掲写真で、乗用車の少し先の右側にある 『五勇谷橋登山口』 である。


 岡山の青年はここから登って行ったが、私達はここに下りて来る予定である。














 上掲写真から200m位?進むと、写真のような車両進入禁止のゲートがあった。












 そのゲートから100m位?進むと 『五勇谷橋』 を渡るが、その後は舗装林道になった。


 その舗装林道を5分ほど進むと、右側に写真のような 『国見岳登山口』 の標識があった。


 ここが新登山口で、旧登山口はガイド本によるとここから更に林道を40分歩いた所にあるとの事である。









 新登山口からは、いきなりの急登だった。


 写真は新登山口から5分強登った所で写したものであるが、

 植林の中を写真のような急勾配(40度位)で登って行き、アキレス腱やふくらはぎが伸びっぱなしだった。(痛!)










 30分ほど急勾配の植林帯を登ると、周りは写真のように大きなブナの木や赤松を多く見掛けるようになった。


 そして登山道脇には徐々にスズタケが多くなり、登山道を塞ぐ倒木が幾つかあった。


 そんな所でも依然として急登は続き、イノシシの滑った跡等が幾つもあった。










 新登山口から登り始めてちょうど1時間で写真のような場所に出た。


 ここが旧登山口から登って来る、登山道との合流地点である。














 合流地点を少し過ぎた辺りから、写真のような雪を見掛けるようになった。













 そして周りは写真のようにガスが掛かり始めたが、ガスは濃くなったり薄くなったりした。


 ガスは次々に流れているようだった。














 その後は写真のような、イチイやヒメシャラの大木を多く見掛けるようになった。









その後の登山道には、下写真のように立ち枯れしたブナの大木もあった。

立ち枯れしていたブナの大木
左の立ち枯れ大木の裏にあったサルノコシカケ

そして標高が上がるに連れ、下写真のような倒木が大変多くなった。

登山道を塞ぐ大きな倒木
登山道を塞ぐ大きな倒木の根







 その後の登山道脇では写真のように、2〜3人が立ったままで雨宿り出来るような大きな洞を持つ大木があった。


 『もしかしたら昔はこの洞で、熊が冬眠してたのかも知れないな〜?』 と思ったりもした。
















                                                   みぞれ
 上掲写真のような登山道を歩いている内に、写真のようにまたガスが濃くなり始め、霙が降り始めた。












 みぞれ                みぞれ    あられ
 霙の中を暫く歩いていると、霙は徐々に霰に変わっていった。


 そして周りでは、写真のように霧氷が現れるようになった。











 あられ
 霰の中を15分ほど歩いていると、写真のように 『山頂まで5分』 の標識が現れた。

                        あられ
 そしてその付近ではいつの間にか?、霰は雪に変わり、周りの霧氷は益々白さを増していた。













 『山頂まで5分』 の標識から3分ほど進むと、写真のような分岐標識があり、

 この地点で 『五勇山』 への縦走路が分岐していた。








上掲の分岐標識から2分ほど進むと、下写真のような熊本県では1番高い 『国見岳=1739m』 の山頂に着いた。

到着時間は9時20分で、出発してから2時間30分も掛かっていた。

この山頂は当然標高が1番高い上、樹木が少ないので結構風が強く、吹雪のような状態だった。

その為にじっとしていると寒いので、この山頂では写真を数枚撮ったら直ぐ上掲写真の分岐地点まで引き返し、『五勇山』 への縦走路を歩き始めた。

尚、下・右写真の標識文字が見辛いので説明すると、右の標識には 『高岳(約160分)、椎谷峠(約180分)』 とあり、

左の標識には 『五勇山(約70分)、烏帽子岳(約120分)』 と書いてあった。

国見岳の山頂にある祠
国見岳の山頂にある標識

『五勇山』 への縦走路を歩き始めたが、こちら側は今までよりも風当たりが強いようで、下写真のような 『海老の尻尾』 が沢山あった。

エビのシッポ−1
エビのシッポ−2

 国見岳から15分ほど歩いた所で、上掲写真のような海老の尻尾や左写真のような霧氷の写真を撮っていると、

 前方のガスの中から鮮やかなライトブルーの雨具で身を包んだ岡山の青年が浮かび上がって来た。

 そしてスタ!スタ!スタ!と一定のテンポで歩きながらこちら側に近づいて来たのでビックリ!した。

 彼とは 『国見岳と五勇山の中間位で擦れ違うだろう?』 と思っていたからである。

 彼は相当の健脚者である。

 お互いに、ここまで歩いて来た登山道の様子や注意点等を説明し合い、

 そして、お互いにこれからの安全登山を願いながら別れた。








 写真は岡山の青年と擦れ違ってから10分ほど進んだ場所で写したものだが、

 この付近からバイケイソウを多く見掛けるようになった。











 写真は上掲写真から更に5分ほど進んだ所で、登山道を塞いでいた大きな倒木の下側の様子である。


 登山者はその倒木の下をくぐるが、その倒木の下側には写真のようなツララが沢山付いていた。


 写真はその中で1番長いツララを写したのものだが、50cm以上もあった。






 それからこの付近を歩いている時は靴に雪や落ち葉が付着して、直ぐ高下駄を履いて歩いているような状態になり、

 少し歩いては靴先を蹴り、それらを落としながら歩いていた。 彼と擦れ違ったあとの登山道には彼の足跡が付いて

 いたが、それは段々薄くなり少し進むと彼の足跡は完全に消えてしまった。

 写真は上掲写真から10分弱歩いた所で、私達が歩いて来た、後方の登山道の様子を写したものである。

 その付近でも、前方の登山道に岡山の青年の靴跡を見付ける事は全く出来ず、

 私達が歩いて来た後方だけに、写真のような私達の靴跡が付いていた。

 それは彼がこの付近を歩いた後の短時間に、写真のような降雪があった事を物語っている。



それからガイド本によると、『今回の登山道にはスズタケが生い茂っている所があるので、標識等を見落とさないように!』 との注意書きがあった。

それで私達は万一に備えてツェルト(簡易テント)をザックの中に入れて来ていた。

しかし、4月末のこの時期に降雪や積雪に遭遇するとは思いもせず、私達は軽アイゼンも防寒手袋も持って来ていなかった。

それでこの付近では手がかじかみ、デジカメ電池の出し入れや撮影時に指が自分の思い通りに動かない状態だった。

下写真は上掲写真から更に15分ほど進んだ所で、登山道を塞いでいた大きな倒木である。

写真のような姿勢で倒木をくぐる時は、辛くて疲れますねー!(フ〜!)

登山道を塞いでいた大きな倒木
左写真の倒木をくぐるオバさん



 上掲写真の少し先辺りから積雪は徐々に少なくなり、そして降雪もいつの間にか止んでいた。


 そんな登山道を25分ほど進むと、写真のような分岐標識が現れた。


 標識の文字を説明すると、国見岳方面への標識には 『国見岳(約70分)、高岳(約250分)』 とあり、

 烏帽子岳方面への標識には 『烏帽子岳(約50分)、峰越峠(約200分)』 との記入があった。






 上掲写真から左に20m位進んだ所が左写真のような 『五勇山=ごゆうさん=1622m』 の山頂だった。

 左側の後方には、上掲写真の分岐標識も写っている。

 到着時刻は10時50分で、国見岳を出て90分も経っており、案内標識の時間より20分もオーバーしていた。(涙)

 尚、この山頂は写真のようにスズタケや樹木で囲まれており、展望は無い。

 ただ山頂標識の前方の岩上から樹間に下方の景色が少し見えるだけである。

 私達はこの山頂部に傘シートを広げて座り、コーヒーや行動食等を食べながら30分ほどゆっくりと休憩した。





 五勇山の山頂で30分ほど休憩した後は前掲の分岐標識まで戻り、今度は『烏帽子岳』への縦走路を歩き始めた。


 写真は歩き始めて10分程した所に開けた所があったので、そこからの景色を写したものである。


 これは五勇山の山頂岩場から、樹間に少し見えていた景色と同じであるが、『萱野(かやの)集落』 方面である。


 私達はまだ歩いた事は無いが、その萱野からも五勇山への登山口があるようである。





その付近の登山道には、下写真のような所があった。

スズタケに覆われた登山道
シャクナゲが多かった
ふくらんだ蕾が少しだけあった

下・右写真は五勇山を出発して20分強歩いた所で、前方の樹間に烏帽子岳?のような山容が見え始めたので写したものである。

写真のように烏帽子岳に向かう縦走路では黄色に見える 『クロモジの花』 を多く見掛けた。

前方に見え始めた烏帽子岳?とクロモジの花
クロモジの花のUP

下写真は上掲写真から10分ほど進んだ所にあった『展望岩』 の案内標識である。

案内標識には 『こっちからの眺めも最高ばい』 と書いてあるが、周囲にはガスが掛かっているので眺望は無い事は分かっていた。

しかし展望岩は20〜30m位?横に見えていたので、ちょっと行ってみる事にした。

その展望台に登ってみると案の定、周りは白いガスばかりで景色は全く見えなかったが、そこには右写真のようなシャクナゲの花が咲いていた。

しかしその花が今日の山歩き中に見たシャクナゲで、1番開花している花であった。

展望岩の案内標識
展望岩に咲いていたシャクナゲの花

その後の登山道の両サイドには下写真のようなシャクナゲの樹が大変多く、また右写真のようにバイケイソウもあった。

シャクナゲの密林
シャクナゲとバイケイソウ




 上掲写真のような登山道を15分ほど進んだら、左写真のような分岐標識が現れた。


 標識にはこの付近が 『シャクナゲ群生地』 との案内の他に、『峰越峠(約110分)、泉村へ』 や、

 『五勇山(約45分)、国見岳(約115分』 や、『烏帽子岳へ(約5分)』 等との記入があった。













 上掲の分岐標識の少し先には写真のように直角に曲がったヒメシャラの樹もあった。









そして5分ほど進んだ所が下写真のような 『烏帽子岳=えぼしだけ=1692m』 の山頂だった。

到着時間は12時20分だったので、五勇山からの所要時間は60分になり、またまた標識に書いてある標準時間?より10分もオーバーしていた。(涙)

これで、『国見岳〜烏帽子岳』 の縦走路は歩き終えた事になったが、思っていたようなアップダウンは少なく、割と平坦な所が多かったように思う。

それから今日はガスの為に縦走中も景色が見れず、また積雪の為に花等も分からなかったので、いつの日か機会を見つけて好天の時に歩いてみたいと思っている。

今回の山歩きではこの山頂が最後であり、後は下山するだけなので、私達はこの山頂部で風当たりの少ない場所を探して傘シートを敷き、昼食休憩に入った。

烏帽子岳の山頂標識
山頂部・絶壁からの眺望

しかし動かずにじっとしているとやはり寒くなるので、40分ほど昼食休憩をしたら歩き出す事にした。

下の写真は下山中に写したものであるが、こちら側も写真のようにシャクナゲの樹が大変多かった。

シャクナゲの群生地−1
シャクナゲの群生地−2

ここまで紹介したシャクナゲの写真でも分かるように、この烏帽子岳の山頂部周辺は大変シャクナゲの樹が多かった。

そして今日(4月27日)の時点では完全に開花している花は一つも見掛け無かった。

しかし各シャクナゲの枝先には下写真のような花芽がしっかりと付いていたので、今年の烏帽子岳のシャクナゲは凄い事になるのでは?と思った。

その開花時期に付いては私は全く予想は付かないが、満開時にはこの烏帽子岳の山頂部周辺では 『シャクナゲ尾根のプロムナード(散歩)』 を楽しめるのでは?と思う。

今日(27日)、一番多く見掛けた花芽の状態
今日(27日)は、少ししか見掛けなかった蕾

下山側でのシャクナゲの群生地は反対側よりも規模が小さく、少しの区間(5分位?)で終わった。

そしてシャクナゲ地帯を過ぎると、登山道は下写真のように高さが2m位あるスズタケのトンネルになった。

私達は山頂から10分ほど下りた所に、『五勇谷橋登山口』 と 『本谷コース』 の分岐がある事を知っていたので、それを探しながら進んでいた。

しかし山頂から15分ほど進んでもその分岐標識を見付ける事が出来なかった。

そしてそのスズタケトンネルの登山道は急激な下りが続いていた。



それで、これは途中で分岐標識を見逃し、『本谷コースに入り込んだに違いない!』 と思って引き返す事にした。

引き返す道は急登で、スズタケ等を掴みながら登り返した。

その 『本谷コース』 は大分前に子供と一緒に登った事があった。

その 『本谷コース』 はスズタケや木の根や岩角等を掴んで登る急坂部分が多く、当時はまだ小学校の低学年で体力の余り無かった子供は

『きつい!』 と言ってベソ顔になった事等を思い出し、オバさんとその時の事を笑いながら登り返していた。

スズタケのトンネル−1
スズタケのトンネル−2

 そんな急坂を10分近く?登り返した所に、写真のような 『五勇谷橋登山口』 の分岐標識があった。

 『この部分の分岐標識が分かり辛い!』 とガイド本にあったので、私達は岡山の青年にその部分の特徴をしっかりと

 聞いた積もりだった。彼も 『五勇谷橋登山口』 からこのスズタケのトンネルをくぐって進んで来たら、この分岐に出たが

 烏帽子岳から下山する場合は 『本谷コースに直進する道の方が大きくてハッキリしているので注意して下さい!』 と

 言っていたのである。

 私達は先程この場所を通った時は、ちょうどスズタケを掻き分けながら下を向いて歩いていたのか?、

 頭上にあるこれらの分岐目印を二人とも見逃していた。



 ところで、ここで写真の紹介は突然終了し、次は今朝の2枚目に掲載した 『烏帽子岳登山口』 の写真になる。

 と、云うのは上掲写真を写したところでデジカメの電池が2本とも完全に無くなって仕舞い、

 それ以降は全く写せなくなったからである。

 『今日は気温が低いので電池の消耗が激しい!』 と思い、私は写したら直ぐに電池を抜き、

 使い捨てカイロに包んで温め、交互に使用していた。

 そのようにしても低温中の電池消耗は激しく、上掲写真を撮影したところで2本とも容量が完全に無くなり、

 その後はどんなに電池を温めても2度とシャッターは切れなかった。



それで分岐後の登山道の概要を少し説明すると、スズタケのトンネルはその後も暫く続いたが、本谷コース程の急坂部分は無かった。

スズタケ部分を抜けると、その後は急勾配の植林帯を暫く九十九折りに下りて行き、そして上写真の 『烏帽子岳登山口』 に出た。

駐車地には岡山の青年の車は当然無く、私の車だけが残っていた。 どうやら今日、山に登ったのは彼と私達だけのようだった。



今日の山歩きをまとめると、

    駐車地(6:50)〜10分〜国見岳登山口(7:00)〜1時間〜旧道との出合い(8:00)〜1時間20分〜国見岳山頂(9:20)〜

           1時間30分〜五勇山山頂(10:50/11:20)〜60分〜烏帽子岳山頂(12:20/13:00)〜2時間〜駐車地(15:00)で、万歩計は28324だった。



今日の登山道には本当は色々な花が咲いていたと思うのだが、積雪の為にそれらの花を見付ける事が出来ずに大変残念だった。

下山後は 『渓流キャンプ場』 や、下写真の 『樅木吊橋』 等に寄りながら、明日登る予定の登山口がある二本杉峠に向かった。

そして車内ではインバーターでデジカメの電池を充電しながら走行していた。

上の吊橋の入口
下の吊橋から上の吊橋を写す
上の吊橋から下の吊橋を写す
 


2009年(平成21年)4月28日    晴れ時々曇り  弱風


今日は、二本杉峠〜雁俣山〜京丈山〜二本杉峠と周回する予定を立てていた。

其々の山には以前に登った事はあったが、雁俣山〜京丈山を縦走するのは初めてだった。

京丈山はスズタケが多かった事を憶えていたので、今日も昨日のようなスズタケを掻き分けたりスズタケトンネルを進むのでは?と覚悟していた。

しかし、『雁俣山〜京丈山』 間の縦走路は予想に反して、ススタケが生い茂った所は1ヶ所も無く、良く整備された歩き易い登山道だった。

ところで、今回の山行記は少し長くなり書きくたびれたので(笑)、今日(28日)の山歩きの詳細は割愛し、所要時間と花の写真だけを紹介しようと思う。

所要時間は、二本杉峠〜55分〜雁俣山〜2時間30分〜京丈山〜2時間〜二本杉峠で、万歩計は28201だった。

雁俣山山頂
京丈山山頂

今回の山旅中(2泊3日)に見掛けた花は多く、特に京丈山は花の種類もその花数も多かった。

今回の山旅中に見掛けた花達を、下にまとめて掲載する。

ヒカゲツツジ
フウロケマン
シロバナネコノメソウ

ヒメレンゲ
ワチガイソウ
コミヤマカタバミ

ハナムグラ
ユキザサ
??スミレ

コガネネコノメソウ
サワハコベ
ジロボウエンゴサク

ヤマシャクヤクの蕾
イチリンソウ
ナットウダイ
                                                                        しぼ
それから雁俣山のカタクリに関しては、自生している場所は広いのだがその花数は多くなく、また早朝の為かどの花も萎んでいて、開花しているものは1つも無かった。

京丈山のカタクリはその数が大変少なく、私達が見掛けた花は合計で10本位だったので、花より登山者の方が数倍多かった。(笑)

毎年、京丈山のカタクリを見に来ていると云う方の話では、『年々花数が減っている!』 と嘆いておられた。
                                       しぼ
私達は京丈山山頂部で昼食を食べていたが、目の前にある萎んだカタクリの花が少し膨らみ掛けたのを見て、私は開花までの様子を定期的に写してみようと思った。

下に開花までの様子を時間の経過と共に掲載する。 尚、当時刻は晴れていたが雲が多く、その花に直射日光が当たるのは半分位だった?と思う。

12時49分
7分後(12時56分)
7分後(13時03分)

2分後(13時05分)
12分後(13時17分)
19分後(13時36分)

京丈山から二本杉峠に無事に下山し、今回の山旅(2泊3日)は予定通りに全て終了したので帰宅する事にした。

当日(28日)の夕方には自宅に帰り着きテレビニュースを見ていると、北アルプスの後立山連峰で40年以上と15年以上の登山歴を持ち、

そして高度な登山技術を身につけたベテラン登山者と女子大生、計3人の方達が悪天候の為に遭難して亡くなったとの実に痛ましい報道があった。

それを見て、九州の山は北アルプスのように厳しくは無いが、『しかし舐めて掛かると、今回の山行でも一歩間違えば私達も同じように遭難して凍死する恐れがあった!』 と思った。



山好きの皆さん、山歩きをする時は天気予報を良く検討してから、自分の体力と技術に見合った計画を立て、そして十分な装備をした上で、

時間的にも余裕ある行動で安全登山に徹しながら、これからもお互いに山歩きを大いに楽しみましょう!

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