井 原 山(983m)


2009年(平成21年)4月19日   快晴   微風


今日は 『井原山のミツバツツジ』 を見に行く事にした。

4月13日に 『宝満山』 に登った時にミツバツツジが開花しているの見ていたので、『もしかしたら井原山のミツバツツジも開花してるのでは?』 と思ったからである。

九州北部では、井原山は四季を通じて多くの花が咲く山として、そして特に 『オオキツネノカミソリ』 と 『コバノミツバツツジ』 の名所として知られている。



私達は井原山には何度も登っているが、今日は今までに登った事のない登山口から登ろう!と思っていた。

九州の山の本、『グリーンウォーク・Vol.18』 に井原山の特集記事があった。

私達はその特集記事を見て、今日は今迄に登った事の無い 『新村登山口』 から登る事に決めた。

そして紹介記事の通りに、『新村登山口〜新村分岐〜井原山頂〜瑞梅寺分岐〜水無分岐〜林間歩道分岐〜鍾乳洞分岐〜新村分岐〜新村登山口』 と歩く事にした。




 写真が 『新村登山口』 の入口部で、左側に見える林道入り口のチェーンを跨いで入る。


 尚、駐車場はこの直ぐ横に1台分のスペースしか無く、後は 『新村大橋』 付近の道路幅の広い路肩部分になる。


 この登山口を出発したのは9時40分だった。







 林道に入って直ぐ、野菜の苗(ナスビとピーマン)を持って畑に向かうおばあさんと一緒になり、色々と話しながら歩く。

 少し歩くと、周囲に猪避けネットを張ったおばあさんの畑に着いたが、畑横のミツバツツジも満開である。

 それで、おばあさんに井原山のミツバツツジの開花状況を尋ねてみた。

 そうすると、『上の方はまだ早いのでは?』 との返事が返って来たので、少し気落ちする。

 上掲写真から舗装林道を数百m?進むと、左側に廃墟?のログハウスが現れた。

 その直ぐ先のカーブ部分に左写真の場所があり、林内の枝に赤いテープが見えた。





 林道から林内に入ると、中は左写真のように首以上がやっと出る背丈のスズタケが生い茂っていた。

 私は前方のスズタケをストックで叩きながら、手でスズタケを掻き分けて進んだ。

 そのスズタケ部分は10m位しかなかったが、そこを抜けたら自分の衣服をはたき、

 お互いの衣服等を入念にチェックした。

 私は数年前にこのようなスズタケの中を掻き分けて歩いた時に、衣服にダニが付着していた事に気付かず、

 その後に大変な思いをした事があったからである。










 スズタケ部分を抜けると、左写真のような植林地帯だったが、倒木が多かった。















 その後は左写真のような小さな沢沿いに歩き、何度かその沢を渡渉しながら植林地帯を登って行く。















 上掲写真のような所を20分弱登ると植林地帯は終わり、前方に左写真のような急坂の雑木林が見えた。









 上掲写真のような急坂部分を2〜3分登ると、尾根道と交差する場所に出た。

 その交差点が 『新村分岐』 で、そこには左写真のような標識があった。

 交差した尾根道は、『三瀬峠登山口』 から 『井原山』 への登山道で、私達はその道なら何度も歩いた事があった。

 その交差点(十字路)で、その尾根道を右折すると 『三瀬峠登山口』 に下り、左折すると 『井原山』 に登り、

 直進すると 『水無登山口』 方面に下る。

 今日の私達の行程は、往路時はこの交差点で左折して 『井原山』 に登り、

 復路時は 『水無登山口』 方面から又この交差点に戻って来る予定である。








 その後の井原山までの登山道は大小のアップダウンを4〜5回?繰り返すが、

 登山道の周りはブナ・リョウブ・シロモジ等が多い、左写真のような気持ちの良い自然林が続いていた。








『新村分岐』 から30分ほど登ると、登山道脇ではミツバツツジの木を多く見掛けるようになった。

しかしその殆んどの木がまだ固い蕾で、開花している木は1本も見掛けなかった。

下の左写真は井原山頂に到着する10分位前の場所で写したものであるが、右写真は昨年の5月11日に左写真と殆んど同じ場所から写した満開時の様子である。

今日の様子
満開時の様子(5月11日)







 その後の登山道では左写真のようなミツバツツジのトンネルもあるが、そこもまだ固い蕾の状態だった。












 左写真が、今日私達が見掛けた 『コバノミツバツツジの』 中で、1番開花している状態の花である。


 他の木は、殆んどが花色も見えない程の固い蕾の状態だったので、

 今年の 『井原山のコバノミツバツツジ』 の見頃は、まだ1〜2週間位先では?と思った。







下の左写真が井原山の山頂である。 到着した時刻は10時55分だった。

その時刻でも山頂にはもう30人前後?の登山者が居て、そしてその半分位?の人達は早くも昼食中だった。

私達は山頂部を暫く歩き回って花や風景写真を撮っていたが、それが済んだらもうする事が無くなったので、仕方無く私達も風景を見ながら昼食を食べる事にした。(笑)


井原山山頂

西〜北西方向の景色で
羽金山        雷山            .
↓          ↓           .
北方向の景色で
前原市や福岡市西区等の市街地




 私達は山頂部で1時間以上もゆっくりと休憩した。

 左写真は山頂部を出発する時刻(12時10分)の山頂部の様子であるが、写真のような混みようだった。


 この山頂部には3方向から登って来る登山道があるが、

 この時もそれらの登山道からは次々と登山者が登って来ていた。










 山頂から 『雷山』 方向に急坂を3分ほど下ると、左写真のような分岐標識のある 『瑞梅寺分岐』 に出た。


 直進すると 『雷山』 方向への縦走路だが、私達はここで右折して 『キトク橋・アンノ滝』 方面に進んだ。













 左写真は上掲の分岐から数分ほど歩いた所で写したものであるが、

 こちら側のミツバツツジのトンネルもまだ固い蕾の状態だった。









 その後の登山道はグリーンウォークで説明してあるように、石灰の露岩帯や快適な尾根歩きが続いた。


 この付近の登山道は割となだらかで、周りも大きなブナの木等が多い自然林だった。


 そんな登山道を 『瑞梅寺分岐』 から25分ほど下ると、左写真のような 『水無分岐』 に出た。


 直進すると 『アンノ滝』 や 『瑞梅寺』 方面なので、私達は右の 『水無登山口』 方面の登山道に進んだ。










 『水無登山口』 方面への登山道は左写真のように 『やぶ椿』 が多かったが、

 この登山道を歩いている時は涼風が吹いて来てとても心地良かった。














 やぶ椿の中を10分ほど下ると周囲は植林地帯になり、左写真のような分岐標識が現れた。












 その後は植林地帯が少し続いたが、そこを抜けると登山道脇には次々と花が現れるようになった。


 私達は新しい花が現れると、その度に立ち止まってその花を撮影していた。


 そんな事を繰り返しながらゆっくり進んでいると、左写真のような 『林間歩道分岐』 の分岐標識が現れた。






そして、その分岐標識以降は特に花の種類も多く、私達は歩く時間よりも写真撮影をしている時間の方が多かったのでは?と思う。

そのようにして沢沿いの登山道をゆっくり歩いていると、下写真の 『鍾乳洞分岐』 の少し手前には下の写真のような岩があり、そこからは冷たい湧き水が出ていた。

こうぞう岩の説明板
こうぞう岩





 上掲写真の 『こうぞう岩』 から100mほど?進むと、左写真のような 『鍾乳洞分岐』 に出た。


 直進すると 『水無登山口』 なので、私達はここで右折した。












 『鍾乳洞分岐』 で右折すると直ぐ、左側に 『第2鍾乳洞』 との標識があったので、そこに行ってみる事にした。


 50m程?登ると、『第2鍾乳洞』 の入口部に着いたが、そこは左写真のように立入禁止になっていた。










 『鍾乳洞分岐』 から 『新村分岐』 間の登山道は殆んどが沢沿いで、左写真のように少し荒れていた。


 そしてその登山道沿いにも左写真のようなイチリンソウやニリンソウ等の群落の他に、色々な花が咲いていた。


 しかしこれまでにそのような群落や色々な花の撮影を繰り返していた私達は、この付近ではもう花を見飽きていて、

 左写真のような花の群落を見ても、『また咲いてるね〜!』 と言う位で、感激は殆んど無かった。(笑)











 上掲写真のような登山道を30分ほど登ると、左写真のような道標が現れた。









 上掲写真の道標から1分ほど進んだら、いきなり左写真のような 『新村分岐』 に出た。

 この 『新村分岐』 は、午前中に新村登山口から登った時にも写真紹介した交差点(十字路)である。

 左写真で左右に連なる道が縦走路(尾根道)で、左折すれば 『三瀬登山口』 で、右折すると 『井原山』 である。

 左写真に写っている標識の矢印通りに直進すると、今朝私達が登り始めた 『新村登山口』 に下る。

 私達はこの交差点からは往路時と同じ道を辿って一気に下山したが、

 『鍾乳洞分岐』 以降は他に1人の姿も見掛けなかったので、このルートを歩く登山者は極めて少ないようである。

 登山口近くの畑では、登る時に会話したおばあさんが畑仕事をしていたのでまた少し会話した。



今日の山歩きをまとめると、

         新村登山口(9:40)〜30分〜新村分岐(10:10)〜45分〜井原山山頂(10:55/12:10)〜3分〜瑞梅寺分岐(12:13)〜

                       22分〜水無分岐(12:35)〜25分〜林間歩道分岐(12:50)〜30分〜鍾乳洞分岐(13:20)〜

                       40分〜新村分岐(14:00)〜35分〜新村登山口(14:35)で、万歩計は16662だった。



今日の山歩き中に見掛けたは花等は多く、それらを下にまとめて掲載する。

サツマイナモリの群落
オドリコソウ
ヤマジノホトトギスの幼葉

ニシキゴロモ
ルイヨウボタン?
オキナグサ

ヤマヤナギ
シュンラン(春蘭)
ハルリンドウ

イチリンソウ
イチリンソウやニリンソウの群落
ニリンソウ

ツルカノコソウ
ラショウモンカズラ
チャルメルソウ

コンロンソウ
ジロボウエンゴサク
ツクシタニギキョウ

ツクシネコノメソウ
キランソウ
ミヤマハコベ

今日1日だけでも上掲写真のような花達を見る事が出来た。

じっくりと探せば、私達が気付かなかった花がまだ沢山あった?と思う。

グリーンウォークによるとこの井原山には初夏〜夏〜秋と、その季節毎に色々な種類の花が沢山咲くそうである。
                        たが
井原山は確かに、『花の名峰の名称に違わぬ山である!』 との事が良く分かった。

またグリーンウォークによると、井原山に登るルートは全部で8ルートあるそうである。

私達はその中の幾つかのルートはまだ歩いた事が無いので、今後は機会を見つけて色々な季節に歩いてみたいと思っている。

貴方も 『花の名峰』、井原山を歩いてみませんか?

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