蛤 岳(863m) 〜 脊 振 山(1055m)


2009年(平成21年)2月1日   曇り時々雪   少し強い冷たい風


『今日登ろうかな?』 と思っていた山の候補は4山あった。

しかし玄関を出る時はどの山に登るか、まだ決めていなかった。

冬場は道路凍結が怖いので、交通量の少ない道路を通らないと行けない山や、登山口が標高の高い所にある山等は避けている。

その為に冬場はどうしても近くの山ばかりに登る事になる。

今朝は登る山を決めないまま車を動かし始めたが、最初の曲がり角を何とは無しに左に曲がったので、今日はその方向に在る 『蛤岳〜脊振山』 に登る事にした。

 左写真が 『蛤岳』 の登山口の 『坂本峠』 で、自宅からは30分位の距離にある。

 この 『坂本峠』 の道路は国道385号線で、この付近の道路が広くなった部分に10台前後が駐車可能である。

 私がここに着いた時は写真左側の最後部に1台分の駐車スペースが空いていたのだが、
 
 そこには泥水が大分溜まっていたので私は少し先まで行き、道が広くなった路肩部分に駐車した。

 その路肩部分はゆるい傾斜の土手で、傾斜している所は舗装して無く、そこには落ち葉がかなり積もっていた。

 だから私の車は、運転席側のタイヤは舗装道路部分にあるが、助手席側のタイヤは腐葉土が積もった土手上にあり

 車全体がかなり傾斜した状態だった。 それが後で苦労する事になるとはその時は思いもしなかった。












 この写真は 『坂本峠』 に設置してある案内板であるが、

 私達はこのコースを毎年数回歩いている。


 コースは殆んど植林地を通るが 『脊振山』 までは結構アップダウンがあり、

 登山者は割と少ない。















 歩き始めて30分?も経たない所で、私達と同年代?ばかりの、6〜7人のグループと擦れ違った。

 少し驚いたので、『早いですねー!』 と声を掛けたら、『うす暗い内から登り始めましたー』 と言って笑ってあったが、

 もしかしたらこの後に違う山に登られるのかも知れない?

 そんな同年代の方達を見ると、気合いが入っていてお元気なので、『私達も見習わなくては!』 と思うのである。

 左写真は 『蛤岳』 に登る途中の登山道の様子を写したものだが、

 つい最近、登山道に沿って間伐が行われたようで、写真のように登山道が広くなり、そして大変明るくなっていた。








 『坂本峠』 から歩き始めてちょうど1時間で写真のような林道に出た。


 この写真の50m位先には、新しい作業道を造るための作業小屋等があった。











 この写真が 『蛤岳=はまぐりだけ』 の山頂で、上の林道写真から15分で着いた。


 この山頂の少し手前から残雪を見掛けるようになったが、私達がこの山頂に着いた時は、

 私達と同年代の3人の登山者がいて、これから下山するとの事だった。
















 この写真は上写真で左側に、裏部分が写っている案内板を

 正面から写したものである。



 私達は昼食を 『脊振山』 で食べる積もりなので、

 この 『蛤岳』 の山頂では写真を2枚だけ写したら直ぐに歩き始めた。















 左写真は 『蛤岳』 から10分程で着いた 『犬井谷』 への分岐標識である。

 この 『犬井谷』 からは5〜6回?登った事があるが、そのコースで思い出すのは、

 写真にはとうとう撮れなかったが、『三光鳥』 の鳴き声を聞いた事と、子供と一緒に登った時に水場を整備した事である。

 最初にこのコースを子供と一緒に登った時に、途中で小さな水場を見付けたが、荒れていたのでその付近の石を拾って整備した。

 しかし水を汲む部分が上手く出来なかったので、後日家からビニールパイプを持って行って水汲み場を作った事があった。

 そんな作業中には、その頃良く見ていた 『釣りバカ日誌』 の 『鈴木建設の社歌』 を子供と一緒に笑いながら歌って遊んでいた。

 そのコースを数年前に登った時に見たら、その水場は跡形も無く土砂に流されていた。


しかし、そのような水場作りは子供も大変喜んでしていたので、当時の私達は方々の山で水場を見つけると楽しみながら整備していた。


 上の 『犬井谷』 の分岐標識から更に15分ほど歩いたら、左写真のような 『古賀ノ尾』 への分岐標識が現れた。


 この 『古賀ノ尾』 からはずっと以前に一度しか歩いた事がなく、私はどんなコースだったか?良く思い出せないので

 近く歩いてみようと思っている。


 今日の天気は 『曇りのち晴れ』 との予報だったが、この付近を歩いているとガスが掛かり始め、

 周りが段々うす暗くなり、小雪が降って来た。





 『脊振山』 の近くになると木道が数か所現れるが、その付近では左写真のように数cmの積雪があった。


 平地ではこの4〜5日間は降雪は無かったので、以前の積雪は消えているのでは?と予想していたが

 標高1000m付近では時々雪が降っていたようである。


 しかしこの付近の土は雪融けの為か?かなりぬかるんでいて、その土の上を歩くと泥雪が靴裏にくっ付き、

 坂道で何度も滑りそうになったので、私達は少し歩いては靴先で岩等を蹴り、靴裏の泥雪を落としながら歩いていた。





 左写真は 『脊振山』 山頂の少し下にある駐車場に着いた時の様子だが、駐車場の直ぐ横は航空自衛隊の基地になっている。


 写真のような天気なので、今日はこの駐車場には車は無いだろう?と思っていたのだが、そこには4台の車が駐車していた。


 ちょうど運転手の方が出て来たので道路状態を聞くと、やはり途中の日蔭部分は凍結しており、

 タイヤチェーンかスタッドレスタイヤでないとここ迄は登って来れないとの事だった。
















 左写真は駐車場にある 『脊振山』 の説明板である。


















 尚、上の説明板の横にある左写真の標識によると、『蛤岳』 までは4.3kmで、

 『脊振山』 の山頂迄はこの駐車場から更に700m(時間にして約10分)の距離が有るとの事なので、

 『蛤岳山頂〜脊振山山頂』 間の実際の距離は5km有るようである。







 この写真は 『脊振山』 の山頂に登る途中にある 『役の行者』 の説明板である。

 説明板は登山道側にあるが、『役の行者像』 は航空自衛隊の基地内にあり、その二つは左写真で分かるように

 金網で仕切られている為、残念ながら傍まで行けない。

 私は撮影した場所からお参りしたが、遠く離れた場所からお参りすると何だかご利益が薄いような気がする。

 出来れば私は像の直ぐ前まで行き、『役の行者』 の眼前にお賽銭を上げてお参りしたい。

 それで、今の登山道を像の場所まで 『凸形』 に広げ、登山者は 『役の行者像』 の直ぐ前でお参りが出来るようにして欲しい。

 それが早急に実現するよう、麻生総理や浜田防衛大臣には大至急の予算計上を是非お願いしたい。(笑)



何にでも反対を唱える小沢君は、この件にも何かと異議が有るかも知れないが、ここは一つ賛同して欲しいと思う。(爆)




 この写真が 『脊振山=せふりさん』 の山頂である。


 天気が良ければ山頂からは360度の展望なのだが、今日はガスの為、視界は50m位で景色は何も見えなかった。


 後ろの丸い物は航空自衛隊の対空レーダードームだが、この山頂では粉雪混じりの冷たい風が吹き、凄く寒かった。






 この山頂に私達が着いた時は二人の若いカップルがいて、お互いを撮り合っていた。

 私が 『二人一緒の写真を撮ってあげようか?』 と言って近づいたら、何と!その二人は外国人カップルだった。

 男性からは流暢な日本語が返って来たので、色々と話してみた。

 二人はスリランカ人で、男性は日本の大学に6年間留学していたが、今年の3月に卒業して帰国するとの事だった。

 そしてこの二人は1月21日にスリランカで結婚式を挙げたばかりで、日本を新婚旅行中との事だった。

 新婦は医学部を卒業したばかりで、帰国後は1年間のインターン期間を経て将来は眼科医になりたい!と言っていた。

 そして新婦は初めて雪を見た!と言ってとても喜んでいた。



『スリランカには高い山は無いの?』 と聞いたら、とても憶えられないような山名が返って来て、その山の標高は2千数百m有るがまだ登った事は無い!と言っていた。

私達は二人だけの世界を邪魔しては悪いと思い、山頂部で二人一緒の写真を数枚撮ってあげたら、二人を残して早々に下山した。


 私達は新婚の二人を山頂に残して、駐車場下の広場の一角にある東屋で昼食を食べる事にした。


 今日の昼食は左写真のような 『肉うどん』 と 『おにぎり』 だった。


 寒冷地用ガスを持って来ていたが、今日は気温が低くて風が強く、沸騰するまでに普段の倍位の時間が掛かった。


 しかし出来上がって、先程の新婚さんに負けない位のアツアツのうどんを食べたら身体が大変温まった。





山頂部で1時間ほど昼食休憩をしてから、往路と同じ道を帰り始めたが、その登山道には私達以外の足跡は無かったので、

どうやら今日 『蛤岳〜脊振山』 を縦走したのは私達だけのようである。



今日の山歩きをまとめると

       坂本峠(9:20)〜1時間〜林道(10:20)〜25分〜蛤岳(10:45)〜1時間40分〜脊振山駐車場(12:25)〜10分〜脊振山山頂(12:35/12:45)〜

                    5分〜山頂広場(12:50/13:50)〜1時間30分〜蛤岳(15:20)〜1時間30分〜坂本峠(16:50)で、万歩計は32947だった。



ところで車に戻り、帰り支度も済んで車を動かそうとしたら車が動かない。

一度少しバックしてからでないと、前進出来ないような場所に駐車していたのだが、助手席側のタイヤがスリップしてバック出来ない。

ほんの少しだが前方が低くなっている傾斜地に駐車していたのと車が4WDでない為か?、タイヤの下に滑り止めの小枝等を敷きギアをバックにしてオバさんが前から押したり、

ギアをニュートラルの位置にして二人で何度か押したりしたが動かないのである。

それで仕方なく通り掛かった乗用車を止めてお願いしたら、気持ち良く了解してくれた。

その車からは若いカップルが降りて来たので、女性に運転して貰って3人で押したらいとも簡単に動いた。

私達がお礼を述べると 『良かったですねー』 と二人は爽やかな笑顔を残して去って行った。(感謝!)



私は以前にも山中で車をぬかるみに入れ、タイヤがスリップして車を動かせない事があった。

そこは普段はまず車が来る事の無い林道の終点部分だったのだが、その時は幸運に恵まれて助けて貰った。

今回は割と交通量のある国道だったので、そんなに苦労せずに動かす事が出来て本当に助かった。

しかしこれが車が殆んど通らない山中だったら?と、思うとゾッ!とする。

読者の皆様方も山中で駐車する場合は、そんな事にならないよう駐車場所には十分注意されて下さい。

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