祖母山(1756m)


2008年7月7日(月曜)   晴れ   微風


九州には日本百名山は6山あり、下記の通りである。

    @.くじゅう(最高峰は中岳で1791m)

    A.祖母山(1756m)

    B.阿蘇山(最高峰は高岳で1592m)

    C.霧島山(最高峰は韓国岳で1700m)

    D.開聞岳(924m)

    E.宮ノ浦岳(1936m)

今回はその中の祖母山に登る事にした。

祖母山には大分ご無沙汰しているので、以前から登りたいなー!と思っていたのだが、

私達が住む久留米からはそう簡単には日帰り登山が出来ないので、中々実行出来ないでいた。

前日に祖母山九合目小屋のホームページ(URL=http://www1.ocn.ne.jp/~sobokata/index.htm)や色々な方のホームページを見ていると、

祖母山のオオヤマレンゲはまだ見頃の範囲内にある!との情報があった。

それで私達はいつものように二人だけの緊急サミット会議を開き、簡単に翌日からの祖母山行きを決定した。



北海道の方でも今日から 『洞爺湖サミット』 が開催される事は知っていた。

実は大分前から私達にも 『洞爺湖サミット』 への出席を要請されていたのだが、そんな堅苦しい会議などは大嫌いな私達は出席を保留していた。

前夜もブッシュ君や福田君から 『是非出席を!』 との連絡が入ったが、『明日から祖母山のオオヤマレンゲを見に行くので出席できない!』 とハッキリ断った。

そして、『現在の問題点位は私達をわずらわせないで、君達だけで解決しなさい!』 と言ったので両君はかなり落胆していたが、

閉会翌日である今日(10日)のテレビや新聞等をみると、問題点を打開する為の各国の協調政策は得られず、何だかウヤムヤの内に閉会したようである。

各国首脳達は 『地球温暖化、食糧問題、ガソリン高騰』 等を一体どう考えているのだろうか?

何とも嘆かわしく、不甲斐無くて、頼りにならない首脳達ばかりである。

特に福田君は 『そんな事、言ったかなー?』 等と後からとぼけないで欲しいと思う。(おとぼけは顔だけにして貰いたい!・・・爆)



ところで、祖母山へ登るルートは小さなものを入れると沢山あるようだが、一般的な登山口は下記の通りである。

    @.神原登山口(大分県側)

    A.尾平登山口(大分県側)

    B.北谷登山口(宮崎県側)

私達はAとBの登山口からは既に歩いた事があったが、@からだけは歩いた事が無かった。

それで、今回は@の神原登山口から登る事にした。



参考までに、ガイドブック等によるルート別の歩行距離、累計標高差、所要時間等の大体の数値は下記の通りである。  

   往復距離 .  登山口の標高 .  累計標高差 .  登りの所要時間 .  下りの所要時間 .  往復の所要時間 .
 @.神原登山口 .  8km位  690m位 1425m位 3時間10分位 2時間35分位 5時間45分位
 A.尾平登山口 . 10km位  600m位 1205m位 3時間50分位 3時間05分位 6時間55分位
 B.北谷登山口 .  7km位 1110m位  754m位 2時間15分位 2時間00分位 4時間15分位



当日は夕方までに神原登山口に着けば良いので、高速道路は通らずに観光や買い物をしながらゆっくりと無料道路を走る事にした。

私達は普段から高速道路は使わずに下の道路を走る事が多い。

特に最近はガソリンが高騰したので、私達のような一般庶民は山歩きにベラボウに高い高速道路代まで上乗せ出来ないのである。

福田君がガソリン価格を決めていない事は解っているが、国民の多くが困っているので何かの対策を早く立てて欲しいものである。

(ヤイ!、福田君よ!、早く国全体の無駄を省いて、その分をガソリン代等の補填に回せ!!)



途中で、ほっかっほっか弁当(ほっともっと弁当?)を買い、大観峰付近の見晴しの良い場所で昼食にした。

私達は山歩きに行く途中で 『道の駅』 や 『農産物直売所』 等を見掛けると、休憩を兼ねて立ち寄る事にしている。

そしてガソリン代を少しでも取り戻そう!と、安い物があると方々で買い物をして、山歩きに行っているのか?買い出しに行っているのか?、分からないような時がある。(笑)

(ヤイ!、福田君よ!、公用車ばかりに乗っているので解らないだろうが、一般庶民はこのように涙ぐましい努力をしているのだぞ!・・・居酒屋タクシーも許さん!!)



『道の駅』 や 『農産物直売所』 でオバさんが買う野菜類は食卓に必要な物ばかりだが、私が担当している果物類は食べなければ食べないで良い物ばかりである。

当日は5ヶ所の 『道の駅』 や 『農産物直売所』 に立ち寄り、私は自分の好きな 『柑橘類や梨ウリやとうもろこし』 等を買ったが、

良く考えると無駄な買い物をしたような気がしないでも無い。

(ヤイ!、福田君よ!、この位が一般庶民がやっと出来る、ささやかな贅沢なのだよ!・・・政治家や官僚達は高級料亭等には全て自腹で行け!!)





 写真は国道57号線を走行しながら、阿蘇市を過ぎて竹田市に入ってから右手の方向に見えていた祖母山である。


 やはり祖母山の山容は威風堂々として素晴らしいと思う。















 竹田市は湧水が豊富な事でも良く知られていて、『日本名水百選』 にも選ばれている。


 私達は今回通る道筋の直ぐ近くにも湧水がある事を知っていたので、

 道筋から数百m?の所にある、一番近い 『泉水湧水』 で水を調達して行く事にしていた。










下の写真がその 『泉水湧水』 だが、誰もいなかった。

右写真の青柵の所から手前の小さな水車の方向に、冷たくて透き通った水が凄い勢いで流れていた。

私達は今晩の宴会時に使う 『水割り用』 として、1リットルだけ汲んだ。





 『泉水湧水』 から少し走ると写真のように、かなり昔に造られたと思える石橋が見えて来た。


 石橋の上はどうなっているのか?興味があったが、その下で道路工事中の人達は少し離れた所で

 忙しそうに作業をしていたので訊きそびれてしまった。










 写真が 『神原登山口』 の駐車場である。


 かなり広くてガイドブックには25台駐車可とあるが、私達が到着した時には1台の車も無かった。


 写真の建物はトイレで、横にはベンチと靴洗い場があった。









 写真が当夜の宴会料理だが、全てオバさんが家から持って来た物ばかりである。


 当夜は誰もいない駐車場で19時少し過ぎから宴会を始めたが、宴会料理は山海の珍味ばかりで、

 とても美味しくて酒が進み、私は少し酔っ払って寝たのは21時に近かった。







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2008年7月8日(火曜)   晴れ   微風


前夜はあまり眠れなかった。

今回はインナーシーツとシュラフカバーを持って来ていたが、寝る時は少し暑かったので窓を少し開け、私は身体には何も掛けずに寝た。

夜中の2時頃に寒く感じて目が覚め、窓を閉めたが、その後は駐車場の直ぐ横を流れている渓流の音が強い降雨のように聞こえて熟睡出来なかった。

今朝は5時に起きた。 オバさんも良く眠れなかったと言っていた。 当日の日の出は5時16分のようだったが、外は既に明るかった。


 洗顔等を済ませ、ラジオを聞きながら車内の整理をしていると、今日の天気は晴れで、陽射しが強いとの予報だった。


 その予報を聞いて、オバさんが日焼け止めクリームを顔や腕等に塗っていたので、

 私もお肌を綺麗に保っていたら将来、万一再婚する場合に有利になるかも知れない?と思い、

 私も顔、首筋、腕等に入念に日焼け止めクリームを塗り込んだ。(爆)


 全ての身支度を終え、写真の駐車場を出発した時刻は5時45分だった。











 左写真は上掲写真で道路の奥に見えている、祖母山の説明板を写したものである。


 尚、説明板で標高は1758mになっているが、正しくは1756.4mである。



















 上写真から50m位?進むと、道が2つに分かれていた。









下写真は上掲写真に写っている案内板を拡大したものだが、五合目の滝までは渓谷を挟んで両側に登山道があるようだ。

それで、登る時は左側の登山道を歩き、下山時に右側の登山道を歩く事にした。

尚、写真では下方の右側の字が少し欠けているが、五合目の滝まで30分とあった。




 上の案内板からコンクリ道路を数分歩くと左側に写真のような物があった。


 去年、『上福根山』 に登った時に同じ物を初めて見たので、その時のレポートの中で、

 『これは何だろう?』 と書いたところ、私とリンク頂いているCJNさんや釋護法さんから、

 『それは蜜蜂を採取する物です!』 と、ご親切に教えて頂いた事があった。


 しかし、蜜蜂は写真のどの部分に入り込んで、何時頃どの様にして採取するのか?私はまだ分からない。










 駐車場から5分ぐらい歩くと写真のような砂防ダムがあったが、その手前の道標に従い小さな渓流を横切った。















 小さな渓流を渡るとそこからは山道になったが、そこは写真のようにまだ薄暗かった。














 そんな薄暗い山道を5分ほど歩くと、前方に写真のような 『二合目の滝』 が見えて来て、

 登山道はその滝の少し手前を横切った。








登山道の右下に渓流を見ながら薄暗い山道を更に15分近く歩くと、下・左写真のように渓流に架かる小さな木橋が見えて来た。

中写真はその木橋から五合目の滝を写したもので、右写真は木橋を渡った所にあった五合目の滝の説明板である。
                    おやしろ
この滝は説明板のように別名を 『御社の滝』 と呼ばれていて、この神原渓谷ではもっとも上流にある滝であるとの説明書きがあった。

渓流に掛かる木橋
木橋の途中で写した五合目の滝
五合目の滝(御社の滝)の説明板








 それから渓流を渡った所に写真のような道標があったが、このような道標はその後200m毎に設置してあった。









下の写真はその付近の登山道脇にあった説明板であるが、色々とタメに成る事が書いてあり、私達はそれらを読んでお勉強しながら歩いていた。(笑)


上掲のようなお勉強をしながら歩いていると、下写真のような滝が幾つか現れた。

先程の 『五合目の滝=御社の滝』 の説明板には、この滝がもっとも上流にある滝だと書いてあったが可笑しいねー!等とオバさんと話しながら歩いていた。

嘘を吐くとあの世に行った時にエンマ様から舌を抜かれるらしいので、関係者はあの世に行く前にあの説明書きは訂正した方が良いと思う。(笑)




 この付近を歩いている時も周りはまだ薄暗かったが、そんな中を歩いていると私の足元で何かが?動いた。


 『蛇ー!?』 と思って思わず飛び下がり、目を凝らして薄暗い地面を見ると、

 それは写真のように地面と同じ色をした大きなガマガエルだった。


 私は 『驚かすなよー!』 と言いながら写真に撮ったのがこの写真です。











 『御社の滝』 から15分弱で写真のような 『五合目小屋』 に着いた。









引き戸を開けて中に入ると、中は真っ暗で誰も居なかった。

下の左写真が小屋内部の大部屋の様子だが、写真のように囲炉裏で焚き火した跡があった。

中写真は入り口から入って直ぐ右にあった小部屋の内部だが、写真のような二段ベッドがあった。

大部屋の囲炉裏
小部屋の二段ベッド
小屋の説明板





 『五合目小屋』 で5分ほど休憩してから再び歩き始めたが、小屋から少しの間は写真のような木の階段になり、

 そしてその間は自然林ではなく、植林が続いていた。


 それから、この付近を歩くと周りの小さな樹の葉の中から、小さな蛾が次々に出て来て少し気持ちが悪かった。












 小屋から10分ほど歩くと写真のような説明板があり、同じ字を書く古い友人を思い出し、

 今は如何してるのかなー?と思ったりした。














 上の説明板の直ぐ後ろは写真のように土石流が流れた跡で、大小の岩の間をロープを伝いながら渡った。









 その後は写真のような樹の根や岩場等の急坂部分が多くなり、ロープが張ってある場所が現れるようになって来た。

 そしてこの付近を歩いていると、どこからか 『ウォーウ、ウォウ・ウォウ!』 に似た遠吠えが何回も聞こえていた。

 私達は 『あの声は鹿だろうか?猿だろうか?、山に人間が入ったので気を付けろ!と言っているのかなー?』

 等と話しながら登っていた。

 そしてこの付近から写真のようなスズタケを多く見掛けるようになった。

 この付近を歩いている時刻は7時前後だったが、上空からは天気予報通りにかなり強い陽射しが照り付け始め、

 その上に今日は全くの無風で、私はこの付近ではかなりの汗を掻いていた。



又、この付近では下写真のようなキノコを見掛けた。

左写真の大きなキノコは触ると柔らかくて弾力があった。

中写真のキノコはシイタケに良く似ていたのでオバさんが匂いを嗅いでいたが、匂いが無い!と言っていた。

右写真のキノコは階段状の土の中から少しだけ横に頭を突き出していたが、初めて見るような?気がした。

いずれのキノコにしてもこの山に住んでいる猪や鹿や猿等が食べていないので、毒キノコか?あまり美味しくないかのどちらかだろう?と言う事になり、

そのままにしていますので、今後行かれる方で興味の有る方はどうぞご自由に採って味見の実験をしてみて下さい。(笑)

木の根元にあった大きなキノコ
シイタケに良く似ていたキノコ
あまり見掛けない?キノコ







 その後の登山道では写真のようなロープ場が多くなり、そんな急坂部分にも猪等が滑った足跡が沢山あり、

 私達は動物達はこんな急坂をどんなにして登り下りするのだろうか?等と話していた。









 この写真が 『七合目』 の標識で、撮影時刻が7時25分になっていたので、

 駐車場を出発してから1時間40分が経過していた事になる。

 尚、夏場は熱中症を予防する為にも午前中の涼しい時間帯に登る事にしているのだが、

 今回は汗も出来るだけ掻かない様に気を付けながらゆっくり歩いていた。

 地図やガイドブック等では七合目付近に水場があるように記載されていたので、

 私達はその付近で朝食を食べる予定にしていた。









 しかし、『七合目』 の標識を過ぎても中々水場は現れず、

 七合目から20分弱歩いた所では、写真のようなスズタケのトンネルを通る所もあった。












 この写真が 『いのちの水』 と呼ばれている水場で、上のスズタケトンネルを抜けて1分弱の所にあった。


 岩の中に数cmの浅い窪みがあり、そこに岩の中から?水が滲み出て、溜まり水になっているようだった。


 紐を結んだ金属カップが置いてあり、それに汲んで少し飲んだがかなり冷たかった。


 しかし溜まり水の中には風で飛んで来た、枯れ葉や小さなゴミ等が沈殿していたので、少し気持ちが悪かった。










 この写真は上写真で下方に写っている花をUPしたものである。


 この花は登山道脇で良く見掛けたが、

 花名は 『タツナミソウ』 か 『シソバタツナミ』 では?と思っているが、自信は無い。







 朝食は 『いのちの水』 付近でと思っていたのだが、その付近に腰掛けるような適当な場所が見当たらなかったので、

 更に10分ぐらい登った所の平らな場所で食べる事にした。

 左写真が当日の朝食だが、ホットケーキ(チーズ・乾燥果実・木の実入り)やゆで卵等も

 全てオバさんが家で作って持って来た物である。

 今日は意識してゆっくり歩いていた勢もあるが、そんなに疲れて無かったので、

 ここまでは五合目小屋で5分ほど休憩しただけだった。

 それでこの場所でザックを降ろして岩に腰掛け、朝食休憩として15分ほど休んだ。



 朝食休憩した場所から15分ほど歩くと、『国観峠=1486m』 に着いた。


 この場所は平らなかなり広い場所で、『北谷登山口』 からの登山道とはこの広場で合流する。


 その 『北谷登山口』 からは11年前(1997年)に子供と一緒に登った事があったが、

 この場所は記憶していたので私はまだアルツハイマーにはなっていないと思う。(笑)


 尚、写真の上方に見えるのが祖母山の山頂である。






 この写真は上写真で中央付近に写っているお地蔵様だが、私はこのお地蔵様の事も良く憶えていた。


 今朝のお地蔵様には、写真の様に木漏れ日が後光の様に射していて、私の望みは何でも叶えて頂ける様に思えた。


 それで私は、『安全登山と、今日は紫外線が強い様ですので、どうか肌をお守り下さい!』 とだけ、お願いしたが

 お賽銭を上げなかったので、その願いは聞き入れられたかどうか?良く分からない。(爆)











 この写真は 『8合目』 の標識だが、上のお地蔵様から3分程で現れた。















 この写真は 『山頂まであと30分』 の標識だが、8合目標識から10分ほど歩いた場所にあった。















 この写真は 『9合目』 の標識だが、上写真から10分強で現れた。












 上写真の9合目標識から2分ほど歩くと登山道は写真のように分岐していた。


 右の道が、『祖母山山頂』 に直接登る道で、左の道は 『九合目小屋』 経由で登る道である。


 私達はまず山小屋に寄る事にした。






 これが 『九合目小屋』 だが、上写真の分岐から5分位で着いた。

 私達が小屋に着くと同時に、他の登山道から現れた二組(3人)の方達と一緒になった。

 一組(二人)は山頂から下りて来られたが、その方達は 『北谷登山口』 から登られたとの事だった。

 もうお一人は横浜在住で、『日本百名山』 を登っているとの事で、祖母山が86山目です!と言ってあった。

 その方は前々日は 『阿蘇山』 に登り、前日は 『くじゅう』 に登ったの事だった。

 私達は入り口の前のベンチにザックを置き、5人で色々な山の話や写真を撮ったりしてここで暫らく休んだ。

 小屋の正面にあるソーラーパネルは屋根にも沢山設置してあったが、以前に来た時は無かった様な?気がする。



 これが 『祖母山の山頂』 だが、到着時刻は9時35分だった。

 山頂はかなり広くて、写真に写っているような石祠や方位盤がある。

 この山頂で風景写真を撮っていると、先程山小屋で話した 『日本百名山』 の方も登って見えた。

 それで又色々と話していたら私と同年齢で、若い頃には九州に16年間勤務していたが、

 当時は山登りをしていなかったので大変残念に思っています!との事だった。

 私達はその方から全国の山の事や車での移動方法等を色々と教えて貰った。(感謝!)

 明日からの予定は、霧島連山、開聞岳、宮ノ浦岳と、連日登山するとの事で、同年齢である私は驚いて聞いていた。



下の写真は山頂から写した風景写真だが、当時刻はその方向以外は雲に覆われていたので、

条件が良ければ見える筈の 『くじゅう』 や 『阿蘇五岳』 や 『由布岳』 等の山々は残念な事に望む事は出来なかった。

東方向に見えていた傾山
南東方向の遠くに見えていた大崩山群
南南東方向に見えていた古祖母山


山頂には 『日本百名山』 の方と話したり、記念写真や風景写真を撮ったりして30分近く居た。

一緒に山頂を発ったが、『日本百名山』 の方は 『黒金山尾根』 を下りるとの事だったので、お互いに又どこかの山で会えれば良いですねー!と言って別れた。

『九合目小屋』 から登って来る時に登山道の両側にオオヤマレンゲの樹が沢山ある事は分かっていたので、下山時はそこに咲いている花を確かめながらゆっくりと下りた。

山頂〜九合目小屋の間にもかなりのオオヤマレンゲの樹があったが、既に枯れている花が多く綺麗な花は少なかった。

当日に見頃のオオヤマレンゲが1番咲いていたのは九合目小屋の周りだった。 下に今回の山行中に写した代表的なオオヤマレンゲをまとめて掲載します。

1番多くあった、枯れた花
見頃の花と枯れた花
見頃の花と蕾


人間に例えれば30歳代と10代後半位かなー?
20歳台かなー?(笑)
10歳未満位かなー?


尚、先日に山で会った、花に詳しい方から教えて貰った話なのだが、オオヤマレンゲの花びらの先端は午前中は糊を付けてアイロンを掛けた様にピンとしているが、

午後はその花びらの先端が段々としおれて来るとの事だった。




 この写真は九合目小屋から少し下りた所にある水場である。


 湧水地からホースでこの場所まで引いて来てあり、水の出は写真の様にチョロチョロだったが、

 飲んでみるととても冷たくて美味しかった。







九合目小屋の周りのオオヤマレンゲを写真に撮ったり、水場で水を汲んでいる時等に、九合目小屋の何処からか?、

『コンコン、コンコン!』 と云った、金槌で木を叩く様な音が時々聞こえて来ていた。 それで小屋の中に誰か居るのかな?と思って、扉を開けて中に入ってみた。

下写真はその時に小屋の中を写した物だが、奥の部屋にも誰も居なかった。 管理人室は鍵が掛かっていたので、留守だと思う。

その後も小屋の周りのオオヤマレンゲを写真に撮っていると、またもや時々小屋の方から音がするのである。

気になった私達は今度は小屋の周りを一周してみたがやはり誰も居なかった。

もしかしたら、小屋の屋根裏か床下に動物が入り込んでるのかも?知れないねー等と話しながら下り始めた。

扉を開けた最初の部屋、左側が管理人室
奥の部屋、左の部屋に寝具があった


下りる時にはオオヤマレンゲの花を探しながらゆっくりと歩いた。

登山時と下山時はやはり目線が違う為なのか?、それとも登山時は早く山頂に着きたい!と思っている為なのか?、

登る時には全く気が付かなかったオオヤマレンゲの樹は、注意しながら良く見ると九合目小屋〜9合目標識の間にもかなりの本数があった。

それらの樹にはやはり枯れた花が多かったが、綺麗な花や蕾もまだかなりあったので、もう暫らくの間はオオヤマレンゲの花を楽しむ事が出来ると思う。

幹や葉がオオヤマレンゲに良く似た樹は8合目標識の近くまで見る事ができ、私達はこれもオオヤマレンゲの樹かなー?等と話しながら下りていた。


 普通下りる時は、登る時間の50〜80%位の所要時間で下りると思うが、

 この祖母山の神原ルートは下山時も岩部や急坂が多いので中々スピードを出す事が出来ず、

 登山時と同じ位の所要時間が掛かるのでは?と感じた。


 下山中に12時を過ぎたので、途中で風が抜ける涼しい場所に腰掛けて、朝食と同じ物を昼食として食べた。


 左写真の岩は登る時には気付かなかったが、何だかイルカが口を開けて笑っている様に見えた。









 左写真の岩も下山時に気付いたのだが、大阪城の石垣よりも大きいような岩が、

 石工が工事したように整然と積み重なっていた。














 この写真も下山時に気付いて撮った物だが、岩の上に生えていた樹木群である。














 この写真は登山時にも掲載していた 『五合目の滝=御社の滝』 だが、

 ここからは渓流を挟んで往路とは対岸の登山道を歩く事にした。








その登山道にも下のような説明板があったので、又お勉強をしながら下りて行った。








 その後の下山中に通った 『アラト谷』 も、写真のように土石流が発生した跡があった。









下写真は今回の山歩き中に見掛けた花達である。

尚、今回の山歩きでは上ばかり見ていたので、今の時期に咲いている筈の、『ウバタケニンジン』 と 『ウバタケギボウシ』 に気付かなかった事が残念だった。

ミヤマカラマツ
?1(葉が全く無かった)
?2(とても小さな白い花だった)


ヤマブキショウマ
ハエドクソウ
オカトラノオ


今回は七合目と九合目に水場がある事を知っていたので、アクエリアスは私が1リットル、オバさんが0.5リットルだけ持って来ていた。

そして二人とも九合目の水を0.5リットルずつ補給し、下山した時に二人ともその全てが無くなっていた。

それだけの量で朝食と昼食も間に合ったが、それは涼しい午前中に登った為に汗をあまり掻かなかった勢だろう?と思う。

それから携帯電話は山頂も殆んどの登山道でも感度が良いと、オバさんが言っていた。



今日の山歩きをまとめると、

     神原登山口(5:45)〜10分〜二合目の滝(5:55)〜15分〜五合目の滝(6:10)〜10分〜五合目小屋(6:20/6:25)〜60分〜七合目(7:25)〜

                    20分〜いのちの水(7:45/7:50)〜朝食休憩(7:55/8:10)〜15分〜国観峠(8:25)〜25分〜九合目標識(8:50)〜

                    10分〜九合目小屋(9:00/9:20)〜15分〜祖母山山頂(9:35/10:00)〜15分〜九合目小屋(10:15/10:45)〜

                    30分〜国観峠(11:15)〜60分〜昼食休憩(12:15/12:25)〜35分〜五合目の滝(13:00)〜30分〜神原登山口(13:30) で、

     登山時の所要時間は3時間50分で、その内訳は歩行時間が3時間5分、休憩時間が45分、

     下山時の所要時間は3時間30分で、その内訳は歩行時間が2時間50分、休憩時間が40分

     総所要時間は7時間45分で、その内訳は歩行時間が5時間55分、休憩時間が1時間50分で、万歩計は23370だった。



帰路にも 『泉水湧水』 で水を汲み、また道の駅や農産物直売所に寄り、休憩を兼ねた買い物をしながらゆっくりと帰った。

当夜、晩酌時に 『泉水湧水』 を使って水割りを飲んだら又もや酔っ払ってしまい、前夜があまり寝ていない勢もあって私は21時前には寝てしまったようである。

そして翌朝まで1回も目覚める事も無く熟睡した。

この様に山歩きをした夜は熟睡できますので、それは健康にもお肌にも凄く好影響を与えると思います。

それで、このままずっと山歩きを続けていると将来、もし再婚するような場合にはとても有利になる!と思っています。(笑)

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